BFV DOLLS~名も無きドイツ兵の戦場~   作:クリーム

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第4話

アーベルとMP40 が仲間を救援すべくやって来るとそこには先程、撃破した同じ顔を持つ少女の集団が包囲する様に展開し、一斉に発砲している光景が見えた。

 

包囲の中心にはリー・エンフィールドを持つイギリス戦列歩兵の様な威圧色の軍服を着た女性を中心に瓦礫や簡易的なバリケードを利用して戦う姿だった。

 

「彼奴、イギリス人か?」

 

「いえ、彼女も人形です。正式名はリーエンフィールド。とても優秀な狙撃主です」

 

「・・・リーエンフィールドか。嫌いな名前だな。リーエンフィールドを持ったイギリス兵に何度も仲間が頭を撃ち込砕かれて死んだ」 

 

「あぁ・・・確か、第二世界大戦でもイギリスの主力小銃でしたね」

 

MP40はそう言うと、アーベルは不機嫌な表情を見せるが今はイギリスやらリーエンフィールド等と忌々しい名前から思考から外すとリーエンフィールド達を助けるべく行動を開始する。

 

アーベルは双眼鏡で回りの敵を偵察すると、歩兵が多数、装甲車らしき車両三台、四足の戦車らしき物一体だ。

 

「あの四足みたいなのは?」 

 

「まさか・・・マンティコア!?あんなのまで出してくるなんて!」   

 

「マンティコア?」

 

「四足歩行型無人戦車。最近、鉄血から生産していた工場を占領されて鹵獲されたと聞いていましたがまさか、この地域にマンティコアを送って来るなんて・・・しかも、旧式の装甲車が三台・・・最悪な戦況です」

 

MP40はこの惨状を見てまた絶望すると、アーベルは溜め息をついてからMP40 に指示を出す。

 

「諦めるな。先ず、マンティコアとやらと装甲車を素早く叩き、リー達と合流を目指しつつ敵の撃破と突破を試みる。その後、この悲惨な戦場から逃げる」

 

「・・・爆発物は?」

 

アーベルはそれを聞かれてまた双眼鏡で辺りを見渡すと、敵の近くに武器が置かれている箇所があり、アーベルは指を指して知らせる。

 

「爆発物は鹵獲するしかない・・・爆発物がある事を祈ろう」

 

「はい・・・」

 

MP40 は諦めてアーベルの動きに合わせてついていく。

 

アーベルは素早く静かに目的の場所まで来ると、目的の爆発物を探すも、どれもアーベルの時代から大きく進歩した武器ばかりでアーベルだけではとても分からなかった。。

 

「くそ、このパンツァーハーストみたいな奴なら何に使うのか分かるが他は訳が分からん」

 

「それはRPG7と言う対戦車ミサイルとC4です。RPG7は何となく分かるとして、C4は粘着したり、待ち伏せに使ったりする手動式の爆弾です」  

 

「粘着ダイナマイトみたいな武器か・・・取り敢えず、これさえあれば対抗しやすい。作戦開始だ。俺はマンティコアと近くの装甲車をやる。お前は残りを」

 

「分かりました。お願いですから気を付けて下さいね」 

 

MP40 はそう言って離れて行くと、アーベルも動く。

 

銃声と砲撃が鳴る中、敵に悟られない様に姿勢を低くしつつ移動し、静かに接近する。

 

道中、敵が近くで発砲する姿がチラホラと見えるが邪魔な敵だけを排除しつつ砲撃を加えるマンティコアの後ろまで来るとC4を取り付けて離れ、次の目標である装甲車へと向かう。

 

マンティコアと同様、静かに近くとC4を取り付け、安全な場所まで離れるとC4のスイッチを入れた。

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