とあるギンガのPartiality Vivid   作:瑠和

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なのは15周年おめでとうございます!今日絶対出したかったので少々未完成でしたが上げました!


第十五話 始動!インターミドル予選!

-朝-

 

 

 

「そんなわけで特訓を続けてもうひと月。いよいよ選考会と地区予選の始まりだ」

 

朝の公園。5人の前で選考会と地区予選の結果を受け取ったノーヴェが、軽いトレーニング終わりの全員の前で話を始めた。

 

「わかってるとは思うが、個人戦だからチームメンバー同士で戦うこともある。それは大丈夫だな?」

 

「はい!」

 

「スポーツなんだし、恨みっこなしです!」

 

「誰が相手だろうが…加減はなしだ」

 

全員の意気込みを確認すると、ノーヴェは発表することに決めた。

 

「よし、お前ら5人の参加ブロックを発表する」

 

地区予選の各々の参加ブロックはヴィヴィオが4組、リオが5組、ノーリが2組、そして…アインハルトとコロナが1組、同じ組になってしまった。

 

「…」

 

「コロナさん…」

 

「まぁ、ゼッケン番号が離れてるからノービスクラスにいるうちに当たることはねぇよ。予選で当たるとしたらエリートクラスになってからだ」

 

それを聞いて二人も周りも少し安心する。だがいつか戦うことになるかもしれないことに変わりはない。

 

「…アインハルトさん」

 

「…はい」

 

「負けませんよ」

 

一瞬、コロナの目つきが変わった。声にも力強さがあった。それを感じ取りつつもアインハルトはいつも通りに振舞った。

 

「はい。こちらこそです」

 

「………ノーリ、お前に言っておく。2組には一昨々年の優勝者がトップシードにいる」

 

「一昨々年?」

 

「ジークリンデ・エレミア」

 

「!!」

 

その名前に、ノーリが少し過剰反応したように見えた。

 

「…」

 

「敗戦記録は出場辞退だけで戦って負けたことは一度もねーっていう生粋のエリートファイター」

 

「………エレミア」

 

「…こいつを倒さなきゃ都市本戦には進めねーってわけだ…………ノーリ?」

 

「え、あ、ああ。望むところだ」

 

各々の出場組と、相手の確認を終えた5人は手を重ね、気合いを入れる。

 

「チームナカジマファイトー!」

 

「おー!」

 

新暦89年度、この日、全員の第27回インターミドルチャンピオンシップ参戦と出場組が決まった。このときから、運命は動き出す。彼女たちの鮮烈な物語と、過去への懐旧。ノーリとアインハルトの未来。すべての運命が動き始める。

 

高町ヴィヴィオ(10)

Style ストライクアーツ

Skill カウンターヒッター

Magic ベルカ&ミッドハイブリッド

Device セイクリッド・ハート

 

 

コロナ・ティミル(10)

Style ゴーレム創成

Skill ゴーレム操作

Magic ミッドチルダ

Device ブランゼル

 

 

リオ・ウェズリー(10)

Style 春光拳+ストライクアーツ

Skill 炎雷変換

Magic 近代ベルカ

Device ソルフェージュ

 

 

アインハルト・ストラトス(12)

Style 覇王流

Skill 断空

Magic 真正古代ベルカ

Device アスティオン

 

ノーリ・ナカジマ(12)

Style 覇王流

Skill ???

Magic 真正古代ベルカ

Device ノヴァラミナ

 

そしてここ、とある管理世界のある屋敷の中。そこにも一人、インターミドルに参加を待ち望んでいるものが一人。

 

「…」

 

イリエタ・リスト(18)

Style 極王式魔導戦技

Skill ???

Magic ???

Device ???

IM参加履歴 4回

最高戦績 世界代表戦優勝

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

-大会選考会当日-

 

 

選考会当日、ノーリらチームナカジマは会場に到着、セレモニーを終えた各メンバーは準備に取り掛かっていた。

 

「ふぅ…」

 

ノーリは会場内のベンチに腰をかけ、ペットボトルの水を何度も口に運んでいた。ノーリは自身が緊張していることに驚きつつも緊張を隠そうとしていた。

 

「ノーリさん」

 

「ん?」

 

そこにたまたま通りかかったアインハルトが来た。

 

「先ほどから落ち着かない様子ですが…」

 

「はっ、笑え。緊張してるみてぇだ」

 

「いえ……」

 

アインハルトはそっとノーリの手に自分の手を重ねた。

 

「…?」

 

アインハルトの手は震えていた。ノーリと同じく緊張をしていたのだ。それだけではなく、顔の表情筋もややひきつっているように見えた。

 

「ふ……お前にしては珍しいな」

 

「ノーリさんに負けたあの日から、色々なことを前より衝撃的に感じます。世界が広くなった気がします」

 

「そうか…」

 

「この緊張も……あなたのおかげなんでしょうか。でも、不思議ですね」

 

「なんだ?」

 

「あなたと手を繋いでいると、自然と緊張が和らいでいく気がします」

 

「…………俺も、そんな気がする」

 

そんな二人の様子を、遠くから眺めていた人物が一人いた。ギンガの同僚で、親友であるメグ・ヴァルチだ。

 

「…」

 

「メグ!」

 

そんなメグのところにアリスを抱えたギンガと、アキラが現れた。メグは今日、ギンガに誘われてチームナカジマの試合を見に来ていたのだ。

 

「お待たせ。行こうか」

 

メグと合流したことでギンガはさっそく席に向かおうとする。

 

「うん…ねぇギンガ」

 

「どうしたの?」

 

「周りの目を気にせずイチャイチャすんのは遺伝するのかしら?」

 

「…どういうこと?」

 

「いや…」

 

 

 

そして選考会が開始され、ノーリ以外の全員の試合が終了した。八神家の代表選手であるミウラの試合も終了し、心臓をバクバク言わせながらリングを降りて歩いていた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「大丈夫か?」

 

師匠兼コーチであるザフィーラがミウラを心配する。

 

「は、はい師匠…」

 

まだ緊張しているミウラが廊下に入ったところで足を躓かせ、転びかけた。

 

「あ…」

 

バランスを崩したミウラを、ザフィーラよりも早く誰かが支える。

 

「…大丈夫か?」

 

「は、はい…すいませ……あ!ノーリさん!?」

 

顔を上げたミウラが自分を助けてくれた人物の顔をみて驚いた。

 

「ミウラっつたか?勝ったみたいだな」

 

「はい、は、初めまして。ミウラ・リナルディと申します。お話は常々…」

 

「ご丁寧にどーもな、次は俺が結果見せないとな。足元気をつけろよ」

 

「はい…」

 

ノーリはリングに向かっていった。ノーリが来たのはHリング。相手はゼッケンナンバー666の少女。武器を持っていない格闘型のようだ。

 

「頑張ってください、ノーリさん」

 

ノーリのコーチはウーノが務めていた。

 

「ああ…」

 

『Hリング、ゼッケン666VSゼッケン108、レディ・ゴー!!』

 

「はぁ!!」

 

少女が構え、ノーリに向かってきた。だがノーリは構えてすらいない。ただ立っているだけだ。

 

「ノーリアイツ何やってんだ!?」

 

「やられちゃう!」

 

控室のノーヴェやヴィヴィオが心配する。

 

少女の拳がノーリの顔面に向かって飛んできた。だがその拳が届くよりも先にノーリの素早く、鋭い蹴りが少女の横顔に命中した。

 

ノーリは上段蹴りを当てた後、その勢いのまま180度回転し、少女に背をむけた。少女は意識を失い、その場に膝から崩れ落ちる。

 

「が…」

 

「…」

 

『え…Hリング、選考終了!勝者ゼッケン108!』

 

ノーリはそのままリングを降りた。

 

「お疲れ様。どうだった?」

 

「…まぁ、こんなもんだろう」

 

ノーリは当然ながら汗一つかいていない。ウーノが用意したタオルも持たずにリングから離れていった。そんなノーリの戦いぶりを、控室からミウラが瞳を輝かせながら見ていた。

 

「すごい…」

 

 

 

-後日 高町家-

 

 

 

チームナカジマの選考会は最高の結果で終わった。そんなチームナカジマを祝って高町家で祝賀会が行われた。

 

ノーリに誘われアキラたちもそこにいた。なのはとフェイトの用意したフルーツタルトを食べながら色々なことを話していた。

 

「アキラさん!どうでした!?私の試合!」

 

嬉々としてコロナがアキラに訪ねた。

 

「あ?まぁ、良かったんじゃねぇのか」

 

アキラはフルーツタルトを頬張りながら答える。その言い方に、ギンガが少し注意した。

 

「もう、アキラ君。もう少し言い方あるんじゃないの?」

 

「そうだよ。もっと誉めてあげるとか」

 

「次も頑張れとか、伸び盛りなんだから」

 

「アキラさんのトレーニングを頑張ってたのは認めて貰いたいっていうのもあると思います」

 

ギンガから始まり、なのは、フェイト、ヴィヴィオと口々に言った。

 

「なんだよ、よってたかって…」

 

「あ、あの、私別にそんなんじゃないので…大丈夫です…」

 

コロナは恥ずかしそうに言ったがアキラがちゃんとしないと周りが許してくれなさそうな雰囲気だった。

 

「はぁ……ワリィが俺はあんまし意見を変える気はねぇよ。だがまぁ、期待してない訳じゃねぇ。本当によくやったと思ってる。次もこの調子でな」

 

「…はい!」

 

(こういう時の女の結束力ってすげぇよな…)

 

アキラの災難を横目で見つつタルトを食べていると、ノーリの皿の近くにアスティオンがやってきた。

 

「にゃあ」

 

「ん?猫…じゃねぇなぬいぐるみ?」

 

「あ、ティオ!だめです。ノーリさんのお皿が…」

 

「ティオ?ああ、お前のデバイスか」

 

ノーリが撫でてやるとティオがノーリの腕に乗り、そのまま肩に上り、頬ずりをして来た。

 

「なんだなんだ」

 

「ああ、ティオ…」

 

アインハルトが慌ててティオを回収しに行く。

 

「にゃぁ~」

 

「よくなついてますね…」

 

「…ま、髪の色も似てるしな……」

 

「…可愛いな」

 

再びアスティオンを撫でようとしたとき、ノーリの指がアインハルトの指に触れる。その瞬間、ノーリの脳に記憶が急に再生された。

 

「ぐぅ…!?」

 

「ノーリさん!?」

 

『うーん名前はどうしよう』

 

『もう、気が早いですよ』

 

『でもやっぱり楽しみだからね…』

 

「アス……ティオン」

 

「え…?」

 

ノーリの指がアスティオンの顎を撫でる。その瞳は、周りにはわかり辛かったが紫と青になっていた。

 

「この子を任せたよ」

 

「ノーリさん?」

 

「…ん?俺、なんか言ったか?」

 

「いえ、よく聞こえませんでしたが…」

 

「疲れてんのかな」

 

そんな高町家の居間の様子を、リュウセイが眺めている。

 

「…お前はどの未来を選ぶ」

 

そんなリュウセイの横には、銀髪の少女が立っていた。

 

 

 

ーさらに後日ー

 

 

 

チームナカジマにミウラやシャンテ、ルーテシアは無事エリートクラスに昇格した。

 

そしてミウラは強敵となった天瞳流抜刀居合師範代ミカヤ・シェベルに勝利し、地区予選第一試合を突破。チームナカジマもノーリを除き、これといった苦戦もなく勝利した。

 

そして今日はノーリの第一試合の日。

 

「ノーリさん!ファイトー!!」

 

『さぁ!まもなく始まります!予選2組第一試合!対戦者は現在同チーム内の仲間たちが初参加ながら次々と勝利を続けるチームナカジマの逆紅一点!ノーリ・ナカジマ選手!これまでの敵はすべて瞬殺しています!仲間たちの声援を受け、今リングに上がります!』

 

ノーリはエリートクラスに上がるまでの選考会の試合はすべて蹴り一撃で倒してきていた。

 

「…いよいよデビュー戦だ。いくぞ、ノヴァラミナ」

 

[yes]

 

対戦相手の少女がバリアジャケットを装備する。ノーリもノヴァラミナのリュウズの部分を押すと、大人モードになり、バリアジャケットを装備された。

 

そのバリアジャケットを見たアインハルトが少し首をかしげる。

 

「どうしました?アインハルトさん」

 

「いえ………なんだか、私のバリアジャケットに似ているような」

 

互いの準備が完了したところで、試合のゴングが鳴った。

 

「空破断!!」

 

開始と同時にノーリが空破断を敵に向けて放った。

 

「ふっ!」

 

敵はジャンプで空破断を避けた、だが、飛んだ瞬間目の前にノーリがいた。

 

「うそっ…」

 

「覇王、断空拳!」

 

空中で回避姿勢を取る前に、少女は覇王断空拳を受けてリング外の壁に叩きつけられた。

 

LIFE12000→0

 

「あがっ!!」

 

ノーリの断空拳は相手の一撃でライフを削り切った

 

『き、決まったー!!まさに秒殺、いや、瞬殺!』

 

「な、なにしやがったんだ?」

 

「空中で断空拳を放つなんて…」

 

「あれは…断空拳を放つ要領で、つまり足先から力を練りだす要領を含めたジャンプで力を蓄えたまま飛んで断空拳を放つ技術です…。あれでは…」

 

アインハルトの眼には、いま勝利したノーリの後姿が、イングヴァルトの後姿に見えていた。

 

 

続く

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