とあるギンガのPartiality Vivid   作:瑠和

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楽しい。大きく変わった運命!さぁ!どうなるか。
アインハルトVSコロナ、決着です!

感想、評価、投票随時募集中です!


第十八話 炸裂!守護神の怒り!

誘拐事件に巻き込まれながらもなんとか参加を果たしたアインハルトとコロナの試合が始まり、第2ラウンドにまで及んでいた。だが第二ラウンド開始後、アインハルトは手も足も出ずコロナにいいようにやられ、地に伏せていた。

 

『3!4!』

 

既にカウント4まで言っているがアインハルトは起き上がる様子はない。

 

「アインハルト!!しっかりするッス!」

 

「アインハルトさーん!」

 

「…」

 

観客席やセコンド席からアインハルトを呼ぶ声が上がる。しかし、アインハルトが起き上がる気配はない。依然リングに突っ伏している。

 

『5!6!』

 

「アインハルトォ!!」

 

もうだめかと思ったとき、観客席から人一倍大きい声が聞こえた。声の主は事件現場から戻ってきたノーリだった。

 

「しっかりしろ!アインハルトォ!!立て!立ち上がれ!」

 

その声が届いたのかアインハルトの指がピクリと動く。

 

 

(声が…する…………わたしを呼んでいる……でも、頭がくらくらする…身体が重い………このまま、地面に伏せていれば…楽になれるのだろうか…)

 

『7!』

 

(だけど…)

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「よし、では一度休憩に入ろう!」

 

ここはミカヤの道場。ノーリとアインハルトは二人ともここでDASSの試合の訓練をしていた。ちょうど今休憩に入ったところで二人は道場の隅に行って水分補給を行っていた。

 

「ノーリさん」

 

「ん?」

 

「前々から気になっていたことを訪ねてもよろしいでしょうか」

 

「なんだ?」

 

「どうして私に笑顔が似合うと思ったんででょうか……自分でいうのはあれなのですが…、私は人に笑顔を見せたことはありませんし…正直、笑顔が似合うとは、思いません」

 

その質問に、ノーリは少し驚いたような表情をして、考えてから答えた。

 

「………なんとなく、だ」

 

「え?」

 

「なんとなくそう思った。あ、いや、その、悪く捉えないでくれ。少なくとも笑うことに意味はある。それに……」

 

「?」

 

「………お前の笑顔が見たい。本当のお前の笑顔が、本当のお前が…」

 

それを聞いてアインハルトは少し顔を赤くした。

 

「…そういっていただけるのはありがたいのですが…いまだにその、笑い方が良く分からなくて」

 

「試合によ、戦いがいのある試合に勝った時、きっと表情は緩むと思う。だからよ、その、見せてくれよ。勝って、勝って勝ち続けて。めっちゃ強い奴を倒して、その時、最高の笑顔を俺に」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

『8!』

 

(まだだ!)

 

アインハルトの腕がうごき、掌を地面に叩きつける。

 

「!」

 

重たい身体を無理やり動かし、アインハルトは何とか身体を起き上がらせた。

 

「まだ……やれます!」

 

(見せるんだ!覇王の悲願をその身に受けてくれたノーリさんためにも!ここまで私を引っ張て来てくれたノーヴェさんたちのためにも!最高の笑顔を!)

 

「ティオ!お願いします!!」

 

『にゃあぁぁぁ!!』

 

アインハルトLIFE980→6480

クラッシュエミュレート回復

 

「さすがです。アインハルトさん!」

 

「…」

 

アインハルトはちらりと観客席の方を見た。そしてその目でノーリの姿を確認した。

 

「参りますよ!コロナさん!」

 

(…っ!。魔力の波長が変わった!)

 

アインハルトはゴライアスに突撃していく。コロナは当然ゴライアスで反撃する。ゴライアスの反撃をアインハルトは飛んで回避し、ゴライアスの腕に乗った。

 

「アーム…」

 

(また腕を外してくる…でも、それよりも速く動けば!)

 

「ティオ!」

 

『にゃあ!』

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

アインハルトはコロナがゴライアスの腕を外すより先にゴライアスの腕を駆けあがっていった。

 

「!」

 

「覇王!」

 

「トライシールド!」

 

「空破断!!!!」

 

(重い!!!)

 

空判断を何とかシールドで防ぐものの、コロナは抑えきれずに吹っ飛んだ。

 

「でぇぇぇぇ!!」

 

更にアインハルトは吹っ飛んだコロナに追撃に出るべく、ゴライアスから飛んだ。空中のコロナに対し地面に叩きつけるように足を振り上げる。

 

「パニッシュメントパイル!!!!」

 

「!!!」

 

コロナは自らの上空に巨大な石の杭を精製し、自分に向けて、尚且つアインハルトを巻き添えを食らうように撃った。

 

「!?」

 

「!!」

 

パニッシュメントパイルがリングに打ち込まれ、二人はそれに巻き込まれる。その衝撃で操者を失ったゴライアスも崩れた。

 

『まさかまさかの自身を巻き込んで追撃を阻んだコロナ選手!二人の安否は…』

 

粉塵が晴れ、二人の姿がだんだん見えてくる。

 

コロナLIFE15000→9800

CE 左腕骨折

 

アインハルトLIFE6480→3200

CE 右足首捻挫

 

(足をやられた!これはまずい……っ!)

 

(思ったより削れなかった…でも、あのままやられてたらダメージはきっともっと大きかった…っ!)

 

二人は何とか立ち上がり、構える。

 

(左腕はもうだめ…ラウンドの時間もそんなにない…ゴライアスを再生成してももう動きは読まれる…ここでは見せたくないけど、「アレ」を使うしかない!)

 

「ティオ!少し無理をさせますが、付き合い願います!!」

 

『にゃああ!!』

 

アインハルトLIFE3200→5100

CE 回復

 

(ティオの回復能力!そんなに多用はできないだろうけど、やっぱり厄介だ!)

 

「でぇぇぇぇぇ!!」

 

アインハルトが回復した身体で突貫する。

 

「っ!」

 

コロナは反撃をせず、防御と回避にまわった。だがアインハルトは容赦なくコロナをガンガン攻める。

 

「くっ!」

 

コロナLIFE9800→8500

 

「はぁ!」

 

アインハルトの拳がコロナを吹っ飛ばした。左腕がクラッシュエミュレートによって骨折しているため、右腕だけのガードでは防ぎきれないのだ。

 

「…っ!」

 

「一気に決めます!」

 

「コメットブラスト!」

 

向かってくるアインハルトにコメットブラストを飛ばしたがアインハルトは止まらない。それどころか旋衝波でコメットブラストを一部投げ返しながらも近づいてくる。

 

(ゴーレム操作の応用で折れた腕を動かすことは不可能じゃない…でも、それだと攻撃と同時にダメージが発生する…使えない!)

 

「ぐぅ!」

 

投げられたコメットブラストがコロナに着弾し噴煙が巻き上がる。

 

コロナLIFE8500→7300

 

コロナの防御が崩れた瞬間、アインハルトが砂埃の中からコロナの目の前に現れた。

 

「これで!」

 

「!」

 

(近い!ガイアプレートもマイストアーツも間に合わない!)

 

「覇王!断空拳!!」

 

断空拳がコロナの腹部に命中した。コロナは吹っ飛ばされ、場外の壁に激突する。

 

「…」

 

『きっ、決まったー!凄まじい威力の覇王断空拳!コロナ選手、絶対絶命かー!』

 

「ま……だです…」

 

コロナLIFE7300→30

CE 軽度脳震盪 肋骨、右足亀裂骨折 

 

 

アインハルトは目を丸くした。確実に決まった、そう思っていたからだ。

 

「コロナちゃん……あの状況で…」

 

「ああ。あいつ、とっさの判断でネフィリムフィストを使いやがった」

 

観客席で観ていたアキラとギンガは断空拳が決まる直前、なにかが見えていたようだ。聞きなれない単語を聞いてリオが疑問を覚える。

 

「ネフィリムフィスト?」

 

「コロナのある意味での最終兵器にして、最悪の技だ…。それを使ってアインハルトの断空拳をなんとか凌いだんだ」

 

コロナは場外からなんとかリングインする。だがヒビの入った足を引きずるその姿は痛々しいものだった。

 

「君、大丈夫かい?」

 

レフェリーも心配してコロナに駆け寄るが、コロナは手で大丈夫だという意思表示を表す。

 

「大丈夫です…やれます!」

 

「コロナ!もうそのへんにしとけ!これ以上は…」

 

「コロナお嬢様!」

 

「大丈夫です!」

 

ノーヴェとオットーが止めに言ったがコロナは聞かなかった。コロナの意思により試合は再開される。だがもうコロナは戦えるようには見えなかった。足までやられ、もはや立っているのがやっとの状態だ。

 

「コロナ…」

 

『さぁ、試合が再開されました!なんとかLIFEを二桁残したコロナ選手ですが、果たして!』

 

「コロナさん…」

 

(ああ…やっぱりアインハルトさんは強いな………こんなボロボロでも無理に勝ちに行こうとしてる時点できっと技術とかその辺で私は負けてる。でも、あんなに練習したんだ!それを全部見せられないのは嫌だ!アキラさんにも申し訳ない!だから!)

 

「アインハルトさん!」

 

「は、はいっ!」

 

「アインハルトさんにはゴライアスまでと決めていましたが、見せます!わたしの全力!」

 

「…はい、全力にてお受けします」

 

「目覚めよ巨腕!!」

 

(創成ロスゼロ!?)

 

試合再開してからほとんど時間は経っていない。それでコロナは創成を行った。創成時間がゼロなわけではない。ずっとこれを召喚するために耐えていたのだ。

 

アインハルトを巻き添えに放ったパニッシュメントパイルのあとからずっと。

 

「薙ぎ払え!ガーディアン・アンガー!!」

 

「これはっ!」

 

地面から現れたのは、巨大な一対の籠手。アインハルトやヴィヴィオらはこの籠手に見覚えがあった。

 

(アキラさんがセインさんを殴り飛ばしたときに出した氷の腕によくにている…!)

 

「ガーディアン・アンガー!ライト!メテオナックル!」

 

ガーディアン・アンガーの右籠手が拳を握り、アインハルトに向かって飛んでいく。

 

「くっ!」

 

アインハルトはガーディアン・アンガーの攻撃をジャンプで避ける。ゴライアスのロケットパンチのような自由飛行をしてくるものに対しては旋衝波が使える。しかし、この籠手は操作されて飛んできている。旋衝波では返せないのだ。

 

(ここは、創者狙いに行くしか!)

 

アインハルトはコロナに急接近する。

 

「ガーディアン・アンガー、捕まえて」

 

「!」

 

さっきの拳はアインハルトは十分に避けられる速度だった。これなら捕まることはないと思っていたが甘かった。ガーディアン・アンガーの右籠手がさっきの倍以上の速さでアインハルトの背後から迫った。

 

「あうっ!」

 

(しまった……)

 

「ぐぅぅ…」

 

アインハルトはガーディアン・アンガーに捕まり強く握られる。

 

アインハルトLIFE5100→4100

CE 左右腕捻挫

 

「ガーディアン・アンガー!フィニッシュ!」

 

両腕を軽く潰されたアインハルトは空中に投げられた。そのアインハルトに左籠手が拳を握った状態で迫る。

 

「…………っ!」

 

(嫌だ!………嫌だ!負けたくない!)

 

負けたくない。その一心でアインハルトは空中で体を捻り、足を振りかざす。

 

「砕牙!!」

 

「ナックル!」

 

アインハルトの蹴り技とガーディアン・アンガーが激突するもその威力は明らかにアインハルトが負けていた。

 

「エンド!」

 

ガーディアン・アンガーに殴り飛ばされ、アインハルトはリング縁に激突する。

 

アインハルトLIFE4100→0

 

アインハルトは気絶し、LIFEもゼロとなった。

 

『決着ー!!接戦に継ぐ接戦!正に名勝負!アインハルト選手の1ラウンドKOを越え、残りLIFE20でコロナ選手、まさかの逆転勝利!』

 

「!」

 

勝利し、ほっと安堵した時にコロナは驚く。ガーディアンアンガーの中指が砕け落ちたのだ。

 

「…」

 

(最後の…)

 

アインハルトの最後の反撃がコロナのガーディアン・アンガーを一部ではあるが破壊したのだ。それを見てもあまりなにも感じない。

 

壊れたから次はどうしたらいいかと言うことを考えなくて良いのを感じた瞬間改めて試合が終わったのを感じ、コロナはその場にぺたんと座ってしまった。

 

「コロナ!」

 

「コロナお嬢様!」

 

セコンドの二人がコロナに駆け寄る。

 

「ノーヴェ師匠、オットー……」

 

「無茶しやがって…馬鹿野郎…」

 

ノーヴェがコロナを抱えながらも叱った。

 

「ごめんなさい……でも、勝ちたかったんです……ここで負けたら…皆さんに申し訳ないですし…なにより、証明したかったんです」

 

「…そうか。けどな、コロナ」

 

ノーヴェは視線をコロナから観客席に向ける。コロナも観客席を見た。

 

視線の先にはチームナカジマの仲間たちやその友人や知り合いたちがいる。どうやらコロナの勝利を喜んでいるような感じだった。

 

「お前の友達は、お前が弱いからって見捨てるような連中か?」

 

「そんなことはないってわかってたような気はします……でも、不安で………私、焦ってたんですかね…」

 

「かもな」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

コロナが試合を終え、ベンチに座っていると、そこにアキラがやって来た。

 

「アキラさん…」

 

「77点ってとこだな」

 

開口一番アキラは今回の試合の点数を言った。微妙な点数にコロナは苦い表情をする。

 

「…」

 

「前半はよかったが後半が危なっかしかった。まぁ、アインハルトの以上な回復力とダメージ軽減は想定外だったが、それを差し引いても危険な戦い方だ」

 

「すいません……」

 

「だがまぁ、よく頑張った。教えたかいがあるってもんだ」

 

「ありがとう、ございます……」

 

「次も頑張っていこうな」

 

アキラはそう言ってコロナに拳を付き出した。コロナも頷き拳を重ねる。

 

 

 

続く

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