コロナVSヴィクター、二人とも推しです。こんなご時世でコロナへの風評被害がありますが、みんなでコロナ・ティミルを応援しましょう!
-DSAA準決勝-
今回の準決勝試合はコロナとヴィクターの二人となった。お互い知っている者同士の戦いであり、ダズマ事件では無限書庫内で共に戦った仲だ。
今回初参加であるコロナが都市本戦準決勝まで行ったヴィクター相手にどこまでやれるかが見ものだった。
「行きます!」
「来なさい!」
最初に動いたのはコロナだ。短剣モードのブランゼルを武器に突貫した。武器の扱い的にもリーチの差でもコロナに不利な選択だ。
「アイツ何を!」
「はぁぁぁぁぁ!」
突っ込んでくるコロナに対し、ヴィクターはブロイエ・トロンベを横に振る。コロナはそれをジャンプして躱し、振り向きざまにブランゼルを振ったがヴィクターはブロイエ・トロンべで受ける。しかしパワーも重さも足りないコロナは競り合うまでもなくふっ飛ばされた。
コロナはふっ飛ばされる直前に後ろに飛んで力を逃がしつつうまく着地した。ヴィクターはコロナを追撃するがコロナは攻撃をギリギリのところで避け続ける。
「捨て身のつもりかしら?」
「そんなわけないですよ…………叩いて砕け!ゴライアス!!」
「!!」
次の瞬間、ヴィクターの背後からゴライアスが出現し、避ける隙を与えずにゴライアスが右腕を振り下ろし、ヴィクターを潰した。拳が命中すると同時にコロナは高く飛び、ゴライアスに乗った。
「…」
ゴライアスの一撃で発生した粉塵が晴れる。そこにはゴライアスの拳を片手で受け切っているヴィクターがいた。
ヴィクターLIFE18000→17950
『コロナ選手!自分を囮にした作戦でヴィクター選手に先制ダメージ!しかし、さすがは雷帝!びくともしません!』
遠隔操作のため、若干威力が落ちているとはいえたったこれだけのダメージとは雷帝の硬さは伊達じゃない。
「なるほど………ではお返しと行きましょう。八式!鉄拳!!!!」
ヴィクターはブロイエ・トロンべを上空に投げ、空いた手でゴライアスの拳を殴った。するとゴライアスの拳から肩にかけて一気にヒビが入り、砕けた。
「!」
「コロナさん、あなたの創成ロスが少ないゴーレム精製、お見事ですわ」
ヴィクターはコロナに誉め言葉を送り、落ちてきたブロイエ・トロンべを掴んで飛んだ。
「今度はこちらが見せてあげますわ。雷帝の一撃!」
(来る!)
コロナは慌ててゴライアスを操作し、砕けていない左腕をヴィクターに振った。ヴィクターはブロイエ・トロンべを頭上に構える。
「七十七式!斬斧両断!!!」
ブロイエ・トロンべをまっすぐに振り下ろしたと同時に、ゴライアスは真っ二つに割かれた。それどころかリングにまで綺麗な切り口を残した。
「なっ………」
ゴライアスは崩れる。何が起きたかコロナは理解できてない状態で地面になんとか着地した。
「そんな…」
『こ、これはすごい!コロナ選手の創製したゴーレムの腕を拳一つで砕いただけでなく、それを一気に真っ二つ!』
「…」
(あのゴーレム…想定以上に固い……)
ヴィクターは最初にゴライアスの拳を砕いたときからその固さに気づいていた。その強度で襲われると危険と判断したヴィクターは少し無理があったが即座にゴライアスを破壊する手に出たのだ。
クラッシュエミュレートの判定が出なかったのが不幸中の幸いだったが、今ヴィクターの腕にはゴライアスを切った反動がかなり響いている。
「コロナお嬢様!落ち着いて!まだ手も時間もあります!」
コーチのオットーが叫ぶ。
「うん!私は大丈夫!」
コロナは自慢の頭脳を今必死に動かしていた。
(まさか一撃で破壊されるとは思ってなかった……でも、まだ手段はある!)
決意を固め、コロナは構える。
(さっきは創成時間が短かった…そして、切りやすい形だった。なら、あれを使うしかない!)
「アースクエイク!!」
コロナは地面に手を当てて地面をえぐりながら相手を攻撃する衝撃波を繰り出した。だがヴィクターはその衝撃波にブロイエ・トロイベの剣圧を当てて相殺する。
「!」
(小手先の技じゃやっぱりダメだ!時間を稼ぐには…)
「マイストアーツ!」
コロナが魔方陣を展開するとコロナの全身に岩の鎧が装備された。
「あれは…」
「行きます!」
岩の鎧を纏ったコロナはヴィクターに突進していった。
「四式!瞬光!」
ヴィクターは愚直に突進してくるコロナに一撃を放った。しかし、コロナはその一撃を岩の鎧が付いた腕で挟んで止める。
コロナLIFE18000→17500
「なっ!」
「はぁぁぁぁぁ!」
コロナはブロイエ・トロイベを挟んだ状態から弾き、一気にヴィクターの懐に潜り込んだ。
「虎砲!」
「!」
ヴィクターLIFE17950→16500
多少のライフを犠牲に放った一撃は強力だった。特にこの岩の鎧はかなり固いのでその固さも相まってそこそこのダメージが入る。そのまま追撃に入ろうとしたが、ブロイエ・トロンべの刃がコロナに迫った。
「!!」
瞬時にコロナは後ろに飛んで避ける。
「やりますわね………」
「そちらこそ………」
(まだだ!まだ時間が必要だ…!一撃でライフを全部持っていかれるかもしれないけど…まだ粘れ!)
「はぁぁぁぁぁ!!」
「っ!」
コロナはハンマーアームを装備し、果敢にヴィクターに迫る。致命傷になりうる攻撃をギリギリで避け続けて、コロナは時間を稼ぐ。
(明らかに何かをしようとしてる!これ以上は………)
背後に回ったコロナに対し、ヴィクターはブロイエ・トロンべの下にある仕込み光剣による居合抜きを放った。ヴィクターにしては速い攻撃に対応しきれず、コロナはそれを食らってしまう。
コロナLIFE17500→10000
「お嬢様!!」
「ッ!」
コロナは場外にふっ飛ばされそうになりながらもギリギリで耐えた。
「あなたとの闘いは楽しいですが、こちらも勝つために来ているので…………残念ですが、もうそろそろおしまいにさせていただきます」
ヴィクターは光剣を戻し、両手に電撃を蓄積させる。
「ヴィクターさん………私も同じ気持ちです。ですが、もう準備はできました」
「!!」
ヴィクターはすぐさま動いた。
「ゴーレムクリエイト!!!ゴライアス!!ヴァージョン3!!」
しかしもう遅い。地面から巨大な何かが飛び出し、ヴィクターに食らいつく。
「アースシェイカー!!!!」
地面から出現したのは、巨大な蛇型のゴーレム。これまでコロナが使ってきたゴライアスとは全く形の違うゴーレムだった。
「ッ!」
ヴィクターはアースシェイカーに食らいつかれたまま場外の壁に叩きつけられた。
ヴィクターLIFE16500→12500
「ぐ………」
「はぁ、はぁ……」
ヴィクターはアースシェイカーから解放される。場外にふっ飛ばされたため、一時戦闘が終了し、カウントが取られる。
「カウント1!2!3!」
「まだいけます………」
再びヴィクターがリングに上がったタイミングでラウンド1終了のゴングが練り響く。
『ここでラウンド1終了!意外過ぎる展開に、会場は驚きに満ちています!!』
「大丈夫ですか?お嬢様」
「ええ………少し不覚を取ったわ………初参加のルーキーと侮っていたわけではないけれど、少し予想外……」
一方のコロナも休憩に入っていた。
「無茶しやがって………」
「えへへ……」
アキラとのトレーニングで得た力をコーチであるノーヴェに断りをいれずに使ったことを案の定怒られてた。
「まぁ、そう怒るな。俺が許可を出したんだ」
アキラは関係者としてリング付近まで来た。
「だからってあんな無茶な力の使い方………」
「無茶じゃねーよ。こんなことくれーで身体に支障が出るほどこいつはヤワじゃねぇ。それができるからこいつは今ここにいるんだ」
「………」
「コーチ……」
コロナはノーヴェを見る。
「信用してやれよ、お前の弟子を」
「わかった。でも、危険だと感じたらすぐタオルを投げ入れるからな」
「はいっ!」
ノーヴェはため息をつきつつ、アキラにコーチタオルを渡した。
「お前が始めたことだろ。ちゃんと責任とれよ」
「了解だ」
LIFEを多少回復した二人は再度リングに上がる。コロナはアースシェイカーの頭の上に乗る。
コロナLIFE10000→12000
ヴィクターLIFE12500→14000
「行きます!」
アースシェイカーが起動し、地面を抉りながらヴィクターに迫る。
「最初は驚かされましたが………この雷帝に二度は通用しませんわ!」
ヴィクターはブロイエ・トロンべを横向きに構え、両手を前に突き出す。魔力を全身に通わせ、両手足に力を籠める。
「五十八式!鉄塊!!!」
アースシェイカーの強力な体当たりをヴィクターはまともに受け、ステージギリギリまで追いつめられるが何とか抑え切った。
「くぅ……っ!」
ヴィクターLIFE14000→13500
「っ!」
「コロナ!叩け!」
アキラが叫ぶ。コロナはアースシェイカーから飛び、ゴライアスの腕を自身の腕に装備してヴィクターに迫る。
「マイストアーム!スパイラルフィンガー!!」
「二十三式!刃咬!」
回転しながら迫る巨腕をヴィクターは白羽取りで受け止める。回転している岩塊を両手で無理やり受けてたので当然LIFEは一気に削られる。
「ぐぅぅぅっ!」
ヴィクターLIFE13500→12000
「はぁ!」
しかし多少の無理は伴ったとはいえヴィクターはスパイラルフィンガーの回転を止めて見せた。スパイラルフィンガーをも受け止め切ったヴィクターはコロナを投げ飛ばし、ブロイエ・トロンべを構えて飛んだ。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
狙いはコントロールを失って止まっているアースシェイカーだ。
「三十九式…」
「パニッシュメントパイル!!!」
アースシェイカーを破壊しようとした瞬間、ヴィクターの上空に突如として岩の杭が出現する。
「なっ…!」
躱しきれず、ヴィクターはパニッシュメントパイルをくらい、地面に叩きつけられた。
「……」
粉塵が晴れる。そこにはそれなりのダメージを負ったヴィクターが片膝をついていた。
ヴィクターLIFE12000→11000
(完全にこっちのペースだ!このまま押し切る!)
コロナはアースシェイカーに飛び乗り、一気にヴィクターに迫る。しかし、そう簡単に追撃は許されなかった。ヴィクターは立ち上がるとブロイエトロンベを頭上に構えて振り回す。そうして電撃を蓄電したブロイエトロンベをアースシェイカーに攻撃される直前に地面に叩きつけた。
「百式!神雷!!!」
シャンテ戦で見せた会場機材に影響を及ぼすほどの電撃技だった。広範囲に放たれた電撃を防ぐ間もなく、コロナとアースシェイカーはまとめて吹っ飛ばされた。これほどの電撃を食らえばシャンテと同じように感電し、動けなくなると思われた。
しかし、吹っ飛ばされたコロナは空中で姿勢を制御して着地した。
「!?」
コロナLIFE12000→4580
クラッシュエミュレート:左半身感電
「はぁ………はぁ………」
「驚きましたわね。まさか今のでまだ立っていられるなんて」
シャンテのときと違いヴィクターは追撃には出ていなかった。まだ意識を残していたこと、そしてただならぬ気配を察知したからだ。
(追撃して仕留めきれるライフでもありませんし、それに、空中にいた彼女に追撃しようとしたとき感じた魔力流………まだなにかあるっていうんですの?)
左半身が麻痺しているのにも関わらずコロナは何とか立ち上がる。
(シャンテの試合映像見てなかったらやられてたな………)
コロナはシャンテの試合映像を参考にヴィクターとの戦い方を研究していた。いくらシャンテの防御が薄いとはいえ、一気にライフを削った神雷には警戒していた。コロナは予備動作から神雷が打たれることを察知し、アースシェイカーを盾にし、さらに多重防御で何とか守り切ったのだった。
「アースシェイカー!」
コロナは再びアースシェイカーに乗る。
「ジャイロクラッシャー!!!」
アースシェイカーの首の周りからさらに6本の小さい蛇の首が出現し、ヴィクターを囲う様に迫る。さらに正面には本体の首が迫っており、背後はリングの縁。もはやヴィクターに逃げ場はなかった。
「残念ながらもうあなたの技は通用しませんわ」
そう呟き、ヴィクターはブロイエトロンベを構えた。
「神雷式!剣!!!」
「!!」
刹那、ブロイエトロンベから巨大な雷の刃が出現し、伸びてきた首ごとアースシェイカーを切り裂いた。
アースシェイカーを破壊されたコロナはそのまま落ちたが、倒れはせずに何とか姿勢を保つ。
「神雷はそもそも周囲に電撃を放つだけの技ではありません。」
「……」
「試合開始から蓄電した電撃の一部を放電しつつ、電撃のリミッターを解除する大技………それが神雷」
「そんな大技を隠していたなんて……流石です」
「ありがとう。でもどうするの?頼みのゴーレムは粉砕され、次のゴーレムを出す前に私はあなたを倒しきる自信があります。できれば、これ以上手の内を見せたくはないのだけれど……」
「ご心配ありがとうございます。ですが、ゴーレム操作だけが、私の強さではありませんから」
そう言ってコロナは構える。
「まぁ、言って聞くタマじゃないわよね」
ヴィクターも構える。
(とはいえ、残りライフは僅か。左半身が動かないなら左側から一気にせめてゲームエンド………)
そう思うはずなのに、ヴィクターは心のどこかでまだ試合が終わらないような気がしていた。
(…)
「神雷式!速!」
瞬間移動と変わらぬ速さでヴィクターはコロナの左斜め後ろに移動した。
「神雷式!剣!!!」
予想通り左半身が麻痺しているコロナはすぐに反応しきれず、そのまま雷の剣で切り裂かれて終わるかと思われた。しかし、コロナは雷の剣を寸での瞬間で躱し、そのままヴィクターの懐に入り込んだ。
「イプシロン!!!」
「!?」
ヴィクターは腹部に強い衝撃を受け、吹っ飛んだ。
ヴィクターLIFE11000→10670
「くぅ…」
ヴィクターがコロナを見ると、左半身が麻痺してるとは思えない構えをしていた。
「ネフィリムフィストフルコントロールモード……」
続く