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時間は少々遡る
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キーンコーンカーンコーン
「よし!開始だ!」
『うおぉぉおおぉおお!』
「わしに続くのじゃ!」
『ひゃっほぉー!』
士気は十分の様だ。・・・・秀吉の掛け声の後のヤツらがおかしいのは気のせいだろう。
うん、気のせい気のせい。
「のう、雄二。わしの所だけテンションがおかしい気がするのじゃが・・・・」
「き、気のせいだ秀吉!さあ、行け!ヤツらはお前の指示を待ってるぞ!」
「お、押すな雄二。」
秀吉は勘が鋭いなぁ、さて。俺はここで情報の整理でもするかね。
あ、そうそう。
「おい、えっと何だっけ?そうだ須川!!」
「おい、今俺の名前忘れてなかったか?」
「いや、そんなことは無いぞ。それより、もしFクラスの野郎どもが逃げそうになったら《逃げたらコロス》と伝えてくれ。
あと、秀吉に《士気が下がったらBクラスの江藤は女子を泣かせていると野郎どもに伝えろ》と伝えてこい。いいな?」
「はっ!」
さて、これで前線は保たれる。あと、考えられるのは江藤による妨害だな。どうでるかね、お手並み拝見と行こうじゃないか。
「と思ってたのは良いもののまさか協定を持ちかけられるとはな」
今、俺は視聴覚室へと向かっていた。
Bクラスに
・午後五時になっても過ぎても決着がつかなかった場合、試召戦争を明日へ持ち越す。
・なお、その間─午後五時~明日の朝8時─に試召戦争に関係する一切のことに関わってはいけない。
関わった場合協定違反とみなし、すぐさま攻撃を開始する。
という内容の協定に判を押すためだ。護衛はいない。判を押すに当たって護衛の同行は認めないと言われた為だ。
なぜ、こうも危険を冒してまで印を押そうとしているのかというと相手の罠にワザとひっかかるためだ。俺が調印に行っている間にヤツは必ず何らかの行動を起こす。それを見極める為だ。
あ?島田と姫路の為じゃないのか?だと?アイツらはそんなか弱く無いだろ。か弱い女子はお人好しの男子を釘バットを持って追いかけたりしない。っと、ついたな
コンコン
「Fクラス代表。坂本雄二だ」
「入ってくれ」
「失礼する。・・・よぉ、根本。」
「よ、坂本。すまんなうちのが迷惑かけて」
「いいさ、お前はしっかりクラスを纏めてんだからよ」
「さて、世間話はそこまでです。調印の立ち会いは第2学年主任、高橋が見届けます」
「俺達Fクラスはこの調印を受け入れる」
「分かりました。では、この用紙に名前と印を押してください」
「ああ・・・・・。よし、これでいいか?」
「はい、確かにではこれで調印は終了します。先に坂本君から退室してください。各自、教室につくまで奇襲は認めません。
そのような事が確認された場合。奇襲した生徒を生徒指導室へ強制連行します。いいですね?」
「「はい」」
「それでは戻って下さい」
「失礼した」
さて、教室はどうなってるかな。
「雄二!どこに行っておったのじゃ!お主がおらぬ間に教室が・・・・!」
「ほう、こう来たか。」
そこには、ただでさえボロいちゃぶ台と座布団がさらにボロくされ、鞄や畳に傷をつけられていたり鞄の中を荒らされた跡があったりと色々だった。
「ふむ、秀吉の鞄はまず大丈夫だろ」
「む?ほ、ほんとじゃ。何故だ?」
「そりゃ、あれだろ学園のアイドルの持ち物荒らしたりなんかすれば学園中の非リアに叩きのめされるからだろ」
「誰が学園のアイドルじゃと!?」
後ろでワシは男というのに!と憤慨している秀吉をよそに無事な座布団とちゃぶ台を自分のと交換していると天井から康太が降りてきた。
「うおっ!康太か、どした?」
「俺もいるぞ」
なんとなんと桐ヶ谷までいた。
「にしても、天井裏って結構綺麗だな」
「おい、桐ヶ谷。何でお前がここにいる?」
「んー?模擬試召戦争が終わったから。
あ、そうそう小山さん達の貴重品は取り返したから安心しろ。十分に戦ってくれ」
「おいおい、それだと取り引きの意味が」
「あー、それなら今度ジュースでも奢ってくれ。それで貸し借りナシだ」
「はぁ~、分かった。それだけ言いにここに来たのか?」
「いーや、発破をかけに。早く終わらせてくれよ?じゃないと、クラスの人達にずっと勉強教えなきゃいけなくなるし、それにこのままだと昼寝できない」
「昼寝って・・・、分かったよ。なら、ソッコーで終わらせてやる。康太、大島は確保したか?」
「・・・・・・・滞りなく」
「よし、十分Bクラスのやつらは引き付けたな?秀吉」
「もちろんじゃ」
「康太、予定通り、窓から突入しろ!
秀吉、須川からの伝言の最後の切り札は使ったか?」
「まだじゃ」
「よし、ならBクラスの出入口で戦ってる奴らに伝えてくれ、そうすれば奴らは自爆も厭わず敵を倒してくれるハズだ」
「了解した!」
「桐ヶ谷、見てろ5分で片付く」
「・・・・」
「桐ヶ谷?」
「・・・・ZZZZZ」
「寝てやがる!」
よし、後で少し仕返ししてやろう。場合によっちゃダメージは図りしれんが。そんな下らない事を考えていると放送が流れた。
『そこまで!Bクラス代表、根本恭二戦死!よって勝者Fクラス!』
『「よっしゃあ~!」』
「よし、計画通りだな。」
そう思っているとドアがノックされた。
「何だ?・・・・ああ、朝田か。桐ヶ谷ならここにいるぞ」
「やっぱり・・・・。はぁ、和人!起きなさい!教室に戻るわよ!」
「んん・・・、あと5」
「5?」
「50年」
「「長いわ(よ)っっ!!!」」
「そこは普通5分だろう!」
「そんなに寝れるわけ無いでしょ!こち亀でも、四年間に1度は起きるわよ!」
「んん~、どうしたんだ?詩乃?落ち着いて・・・、ほら、よしよし」
「・・・・////。じゃなくて!起きなさい!和人!!!」
「わぁっ!なんだよ!?どうした!?敵襲か!!??レジェンダリーウェポンでも見つかったのか!?新しいクエストでも見つかったのか!!??」
「起きたら敵襲って・・、ここは現実だぞ」
「落ち着いて、和人。試召戦争が終わったから教室に戻るわよ」
「なんだ、分かったよ。ふぁ~、ねむ」
「邪魔したわね、坂本君。」
「いや、じゃあ俺もBクラスに行かないと」
こいつら、もう夫婦でいいじゃん。てか、桐ヶ谷よくこんなとこで寝れるな。
「ん、ここがBだな。じゃあな桐ヶ谷夫妻」
「「まだ夫妻じゃないっ!!」」
「まだなら問題ないな」
「「っ!/////」」
この二人、夫婦ネタ使うといじりやすいな反応も面白いし、桐ヶ谷にいじられたらこれでからかうか。
ガラガラ
「失礼する」
さぁ、戦後対談の始まりだ───
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます!
次回も、楽しみにして頂ければ嬉しいです!