「さて、嬉し恥ずかし戦後対談といこうか」
お、明らかにBクラスのテンション下がったな。Fクラスの野郎共は女子に反応してうるさい。
「だが、まぁ。俺も鬼じゃない、そこでだ。あることを条件に設備の交換を見逃してやってもいい」
『おい!なんだよ!それ!』『横暴だ!』
「黙れ!もし、ここで設備を交換すればお前らはここで満足してしまうだろう!」
『ギクッ!』
「・・・・・その条件は?」
「なーに、簡単さ。この女子の制服を江藤が着てAクラスにBクラスはAクラスに対して試召戦争を仕掛ける用意がある、と。言って来ればいい。無論、宣戦布告はするなよ。
あ、後女口調で」
「バ、バカ言えっ!何で俺がそんなこと!」
「分かった。その条件、受け入れる。」
「だ、代表!!???」
「任せて!意地でも着替えさせるわ!」
「や、やめろ!そんなことするくらいなら設備を交換したほ、ぐはぁっ!!」
「黙らせました!」(*`・ω・)ゞ
「お、おう。・・・・・せっかくだ、可愛くしてやってくれ」
「それはムリ。土台と性根が腐ってるから」
「自分の結果が招いたこととはいえ、哀れ」
「・・・・・っ!お、俺はいったぐほぉっ!!」
「ちょっと!大人しくしててよね」
鳩尾に、2発・・・・・。しかもかなり重いヤツを・・・・、あらやだ、女子って怖い。
──10分後──
「な、なんだ。これは!」
「うえっ!吐き気が止まらない」
「こ、康太。撮ったか?おえぇ」
「・・・・・・コクッ。うぇぇ」
Bクラスは地獄絵図と化していた。死屍累々と転がる屍の山。Fクラスの野郎共はヤツが動いた瞬間気絶し、女子でさえ吐き気を隠す様子もなくグッタリとしている。
「もう、いい。早くAクラスに行ってこい。んで、永遠に戻ってくるな・・・・」パタッ
「「ね、根本ぉぉ!!」」
「分かったわよ!行けばいいんざんしょ?」
「お、おうぇぇえ。」
「チクショウ!」
そういって、生物兵器は教室から出て行った。うぇぇ。
──Aクラス──
「・・・・・・!」
「どうしたの和人?」
「皆!急いで目を瞑ってくれ!!もしくは色の濃すぎるサングラスを着けろ!いいか!?絶対廊下側を見るんじゃない!」
「ちょっ!和人。見えない、見えないわ」
「来るぞ!3、2、1」
「失礼するわっ!」
野太い女口調の何かがドアを開く。ちなみに詩乃は俺が手で直接目を覆っている。メガネはしっかり外したよ、もちろん。
ガラガラ
ドアが完全に開かれた。
『お、おえぇぇえ』
目を塞ぎ遅れた者は手遅れになったようだ。
近くからは──
「あ!あれは死んだばあちゃんだ!」
「は、犯人は・・・・え、とう」ガクッ
「え?何!何がどうなってるの!?」
恐る恐る目を開ける。そこには地獄が広がっており思ったよりも酷かった。
「詩乃、絶対に目は開けるなよ。俺が良いと言うまで」
「え、ええ。分かったわ」
ゆっくり、ゆっくりと視線をAクラスのドアに向ける。そこには
「う、うわぁぁぁぁ!」
ゾンビがいた。
「何故だ!何故俺の姿を見て吐くのよ!」
「くそ!必殺!鏡返し!」
「お、おえっ!なんてモノみせやがんだ!」
「これがお前の今の姿だ!目を逸らして当然だろう!!」
「た、確かにっ!」
「さあ!その化粧落として、出直せ!」
「わ、わかった。」
「皆!一旦危機は去った。早く談話室やプライベートルームに隠れろ!ヤツが女装姿のままなのは変わらない!」
『はい!』
慌ただしく皆が避難を始める。
「あの、和人。これどういう状況?耳まで塞いだから何一つ分からないんだけど」
「ああ、詩乃。皆と談話室に行ってくれ。
これから江藤がくるから」
「ん、それだけの理由とは思えないけど嫌な予感しかしないから大人しく行くわね。ちなみに和人は?」
「もちろん、逃げます!」
『(そりゃそうだ)』
と、Aクラスの面々は納得した。
その後、再び江藤が来たが談話室、プライベートルームは内側から施錠できるのでヤツは諦めて帰っていった。
───ちなみに、江藤の登場で散らかった教室は皆で頑張って掃除したとか。
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