最近、私の住んでる県が大雨で災害がいくつも起こりました。幸い、私の住む地域は目立つ被害は無かったのですが、他の地域で犠牲者さんが出てしまいました。
元々災害の多い県ではあったのですが、ニュースで河川の氾濫の映像を見る度にゾッとします。
正直、怖いです。いつまた大きな地震が来るかも分かりませんし、台風が来ればきっと今年も大きな爪痕を残していくのだと思います。
皆さん、防災の準備はしていますか?いつ、災害が起こるかなんて誰にも分かりません。数年前の地震も車中泊を余儀なくされましたし、水が通らず、店で買おうとしても売り切れで本当に困りました。
皆さんはどうか気をつけてください。備え有ればいざと言うときほんの少しだけ心に余裕がもてます。
話半分でも構いません。少しでも心の片隅に留めてもらえれば何よりです。皆さんが私の様にいざと言うときに苦労しないことを心の底から願っています。
地震の時はご近所さんと開けた駐車場に集まりました。集まっただけ、たったそれだけなのに心に余裕ができます。当時のことは、今でも覚えています。少しでもご近所さんと関わりを持ちませんか?
話せる人が家族以外にもいる。それだけでも気が楽になります。災害は自分に関係無いなんて思わないでください。お願いします。
長々と喋りましたが、この前書きを読んで下さった人はありがとうございます。どうか、私の拙い文章で皆さんが楽しめますように。
2日目が開始した。店内にいるのは執事やメイドではなく、戦士やヒーロー達だ。
先日と打って変わって店内は騒がしい声で溢れていた。
『クオリティやばっ』『ふわぁぁ、推しが目の前にっ!』『というか、美男美女揃いすぎでしょ。』『レベル違いすぎて嫉妬すら起きねぇわ(笑)』
等々である。そんな中で一際目立つ人物が二人ほどいる。和人と詩乃、その人である。
この二人はアニメキャラ等のコスプレではなく、SAOのラストにおいて装備していた衣装を着ている。
あの世界のモノはあの世界だけの唯一無二だが、厄介ごとでお馴染み菊岡によって用意されたのであるオーダーメイドで。背中にはエリュシデータとダークリパルサーを模した剣が吊るされている。詩乃には弓矢と、澄んだ水色の片手剣が用意されていたが、和人に合わせたのか、背中に片手剣のスタイルで弓矢は今回はお留守番だ。
ちなみにこの衣装だが、持って帰って良いらしい。相変わらず、菊岡という人は何をしたいのか謎な人物だ。オーダーメイドで作らずともネクタイピンの機能でどうとでもなったのでは?と苦言を申し出れば、実物としてきちんと形に残るものが良いんじゃないかい?と言われた。
確かにそうだと思うが、相手が菊岡なので素直に言葉を受け取ることはできなかった。
『僕の扱いが酷くないかい!?』という声が聞こえたのは全くもって気のせい。幻聴だ。
そんな事を考えていれば、サチ達がやって来た。なんと今回は七色までいる。最年少の天才科学者は忙しいハズだが?と疑問に思いながらも、呼ばれたからには行かないわけにはいかない。大人しく詩乃と一緒に彼女たちのテーブルへ近寄る。
「やっほ!二人とも、今日も来たわよ!
今日はコスプレなのね、二人はあの世界の衣装か・・・。うん、よく似合ってるわ」
「和人と詩乃のこの格好は久しぶりに見たなぁ。同じパーティだった頃を思い出すよ」
上からリズ・・じゃなくて里香、紗智─サチのこと読みもまんまサチ─が言う。
「うん、キリト君とシノのんはこうだよね」
「お二人ともカッコいいです!」
「和にぃ、似合ってるよ!そうだ!後でボクにコート貸してくれない?ずっと着てみたかったんだ!」
「詩乃さんも似合ってますよ!って、こら、木綿季ムチャ言っちゃダメでしょう?すみません、和人兄さん」
と、明日奈、珪子、木綿季、藍子。
「ありがとう藍子。お世辞でも嬉しいわ」
「家でなら別に構わないよ、なんなら藍子も羽織ってみるか?」
「どういたしまして、詩乃さん。そうですね、少しだけ羽織らせて貰おうかな」
「二人ばっかりずるい!お兄ちゃん、私もコートいい?」
「汚したり、破いたりしなければ別に問題ないさ」
『やったぁ!』と直葉はガッツポーズをする。兄妹の会話が一段落したところで別の声が掛かる。
「プリヴィエート、和人くん、シノンちゃん。昨日ぶりだね」
「プリヴィエート、和人、詩乃。私とは久しぶりね。元気にしてたかしら?」
「やぁ、虹架。昨日の出し物は満足してくれたみたいで嬉しいよ。七色はここにいて大丈夫なのか?」
「虹架ったら、昨日は凄くはしゃいでたものね。バイトでメイドさんしてるだけあるわね。七色は残念だったわね。昨日来れたら貴女のお姉さんのはしゃぎ具合が見れたのに」
「あら、それは残念ね。見たかったわお姉ちゃんがはしゃいでる所。もちろん、二人の接客具合もね。今日は一応ここの学園長と互いの研究について知るために来たの。これも仕事の内よ。」
「あっはは~、私ってそんなにはしゃいでたかな?あと、七色は働きすぎ。もっと休んで」
「私は良いの、趣味でもあるんだから」
この二人は枳殻虹架と七色・アルシャービン。名字は違うが正真正銘姉妹だ。紆余曲折あって今に至る。ちなみに二人はロシアと日本のハーフである。
「私を忘れないでー!」
「大丈夫、ちゃんと覚えてるから、琴音。
アルゴは元気そうだな」
「そうよ、落ち着いて琴音。ってアルゴ?」
「にゃはは~、流石キー坊だ。オレっちに気付くとはな。」
「あなた、どこから・・・。まあ、アルゴだし可笑しくはないか。」
「オレっちだカラ、という点に非常に物申したいが、今回は写真だけで見逃そうじゃないカ」
「「いつの間にっ!!??」」
「さあ?いつだろうナ?」
ニヤリ、と不敵に笑う彼女はあの世界での情報屋の時を彷彿とさせる。一連の流れを琴音は楽しそうに見ていた。
「懐かしいメンツが揃ったわね」
「言うほど会ってないわけじゃないけど、俺達は色々忙しかったからなぁ・・・」
試召戦争に暴力女子や嫉妬軍団を諭したり。あとは学祭の準備を指揮したり。本当に色々あった。
「なんか、その・・・・お疲れ様?」
「はは・・・、ありがとう」
遠くを見ながら『あぁ、あの時は大変だったなぁ』と呟くキリトを見て思わず琴音は労いの言葉をかけたのであった・・・。
『すみません!注文いいですか?』
「はい!直ぐに向かいます!ごめん、皆。またあとで。午後からエキシビションマッチもあるから是非見に来てくれ!会場は昨日と同じだから里香、案内は頼んで良いか?」
「オッケーよ!任せなさい」
「ありがとう、じゃあまたあとで。詩乃行こうか」
皆の元を離れて呼び出しを受けたテーブルへと歩く。
皆のお陰で気持ちに余裕ができた。良い仲間を持ったと素直に思える。
それからいくつも注文を受け、時間はどんどん過ぎていった。
「和人、そろそろ行きましょう?」
「ああ、行こうか。」
クラスメイトの応援を背に受けて、特別会場へ向かう。
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 ̄ ̄ ̄ ̄
結果的に言えば和人達が優勝した。
初戦の相手は同学年の男女ペアでそれほど時間を掛けずに決着をつけた。
二戦目は三年生のBクラスの男子ペア、一年多く経験を積んでいるだけあってその操作技術には目を見張る物があったが和人と詩乃と比べればどちらが細やかに動かせるかは歴然であり、火力も和人達が勝っているためこちらもそれほど時間はかからなかった。
準決勝の相手は三年のAクラス生徒と二年のAクラス生徒の男女ペア。ただ、名字が同じで顔も若干似ていたので兄妹だと思われる。
操作技術が拙い妹をカバーしながらも自ら攻撃を続け、腕輪の能力も持っている彼には思わず感心してしまったし、攻撃の息も二戦目の男子ペアとは比べ物にはならないほど合っており少々苦戦した、が、こちらも詩乃との連携を見せつけた。二年間、ほぼ毎日一緒に戦って来たのは伊達ではないので腕輪は使用することなく勝利した。しかし、若干点数が削られたと言えば彼ら兄妹の強さは表現出来るだろうか?
決勝は明久と優子さんだった。二人とも高得点者だし、明久の操作技術は和人達にも匹敵する。言わば準決勝ペアの完全な上位互換だ、優子さんも俺達が操作の指導をしてきただけあって下手な三年生よりも余程器用に動かせている。今までで一番楽しめる戦闘だった。ちなみにトドメはソードスキル《ヴォーパル・ストライク》の動きを再現したキリトである。現在は表彰式だ。
「見事な戦いだった。これに怠けず日々精進していくことを学園長として期待するさね。今回、負けてしまった生徒もここで腐らず努力をつづけるんだね。結果は保証しないが、これからのアンタ達を形作っていくことには代わり無い。
優勝者の二人には如月グランドパークのチケットと対の腕輪を贈呈する。二人とも起動してみるさね。発動キーは《共闘》だ」
この腕輪は俺が依頼を受けて修繕した物だ、腕輪の効果は・・・
「《共闘》!」
「効果は見ただけじゃ解らないが、対の腕輪の所持者が同じフィールドにいる場合は相手に点数を分け与えたりすることができるさね。腕輪の能力を同時発動することでより強力な能力が発動する。」
生徒達がざわつく、発動状況が固定されるが強力な腕輪に違いないのだ。
「以上で表彰式を終了する。引き続き、清涼祭を楽しんで過ごすことさね」
興奮冷めやらぬままにエキシビションマッチは終了した。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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更新は不定期ですが、これからもよろしくお願いします!