最近、ボカロを良く聞いております。それだけです!
そのうち、キリシノの問題児パロを書こうと画策中。
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異変は閉店間近に起きた。和人が材料倉庫に最後の分の材料を取りに行った時だ。
「確か、ここに・・・」
『おい、オメェかぁ?桐ヶ谷和人ってのはよぉ』
見るからにチンピラのような小者感溢れる男が数名現れた。
「確かに私が桐ヶ谷です。お客様、ここは立ち入り禁止となっておりますので速やかに立ち去ってください」
『ハッ、んなこと知るかってんだ。こちとら依頼がかかってんだからなぁ!』
接客モードで対応するがニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべた男がそんなことを言いつつ襲い掛かってきた。1発目は大人しく殴られる。
『へっ、抵抗もでき[バキッ]グハ・・・』
「ユイ・・・」
「はい、パパ!今のシーン─最初に和人が囲まれて殴られるところ─はあちらのカメラでキチンと撮りました!なので、思う存分やっちゃってください!」
「ああ、ありがとう。埋め合わせは今度ALOで、何が良いか考えておいてくれ」
「はーい!」
ユイが去ったのを確認し、ギロリとチンピラを睨む。過度に反撃をしなければ正当防衛として俺に罪はない。証拠も取れた、気兼ねなくコイツらを潰せるな。
「さて、これでこれから俺がお前らを殴っても問題無くなったな。・・・掛かってこいよ」
『くっそぉ!!』
正面のチンピラ2号が走って殴り掛かってくる、しかし──
「遅い。」
和人は身体を半身にして攻撃を避けると2号に足を引っ掛けて背後の4号へ倒れ込ませた。勢いが良かったせいか身体を打ち付けた4号は悶絶している。
『なに余裕かましてんだ!』
叫びながら右側の3号が右ストレートを、左側の2号はボディブローを繰り出す。
和人は屈んでそれを避け、2号と3号の攻撃が互いに入ったのを見計らい、片手を床に付けてブレイクダンスのように足を回転させ、二人の鳩尾へ蹴りを決めた。軽くふっ飛んだ奴らは痛みからか失神した。
「この程度か・・・?」
『チッ!これでも食らいやがれっ!』
卑怯にも4号は倉庫にあった看板に使った余りの棒を和人へ振り下ろす。
「なめてるのか?こんな大振りの攻撃が当たるわけ無いだろう」
『グガッ!』
大振りの攻撃など、的でしかない。棒を軽くかわし、4号が棒を握る右手首に拳をぶつけて、痛みに棒を離したところを見逃さず一本背負いを食らわせる。
「後はお前だけだ・・・」
『ヒイッ、ば、ばけもの・・・』
一連の流れを見ていた1号は和人に恐れを抱いた。人数差をものともせず、淡々と捌ききった和人に・・・。
もし、今の数倍の人数が和人に襲撃したとしても、結果は変わらなかっただろう。
「選べ、俺に殴られて全てを吐くか。殴られる前に洗いざらい話すか・・・」
『は、話させていただきます!ど、どうかご勘弁を・・・!』
顔を青白くさせた1号は全てを語った。
『───ということです!誓って嘘は言っておりません!』
「ほう。赤髪に黄色いリボンのこの学園の女生徒に依頼された・・・ね。」
『は、はい!俺たちの他にも数人います!
たしか、Aクラスの女生徒を拐うとかなんとか・・・。拐った後はここから少し離れたカラオケに連れていくと・・・・』
「・・・・・・へぇ・・・。」
追加情報を聞いた和人はより機嫌が悪くなる。詩乃も体術で闘えるが心配なことに変わりはない。
「おい、今すぐソイツらに聞け。無事に拐えたか、と」
『わ、わかりました』
「ユイ、いるか?」
「はい、パパ!」
「話は聞いていたか?」
「データを保存してから待機してたのでバッチリです!」
「よし、この男のメールの送信先を辿ってどこのカラオケボックスか突き止めてくれ。」
「了解しました!」
ユイを待っていると扉が勢いよく開かれた。
「大変だ桐ヶ谷・・・!朝田達が拐われた!」
「坂本か、そのようだな」
「『そのようだな』って・・・!」
「拐われたのは誰だ?」
「あ、あぁ・・・。朝田と桐ヶ谷妹、翔子に姫路。あと秀吉だ。他の四人を人質に取られたせいで朝田は思うように動けなかったようだ。」
「そうか。って、は・・・?木下?アイツは男だろうが」
「いやぁ、アイツはほぼ必ず初見のヤツに性別を間違われるんだよ・・・」
「そ、そうか・・・」
何だか、気が削がれた。まぁ、落ち着けたと考えよう、うん。
そんなことを考えているとユイが─スマホに─戻ってきた。
「パパ、場所の特定が完了しました!」
「パパぁ!?」
「坂本、うるさい。ユイ案内頼めるか?」
「はい、もちろんです!」
背負っていた模擬の剣を坂本に渡す。
「坂本、これを里香に渡しといてくれ。模擬とはいえ、この2本を安心して預けられるのは彼女だけだ。あと、この男達を西村先生に引き渡してくれ」
「お、おう。分かった」
「じゃあ、行ってくる」
「行くって、まさか!おい、待て!」
窓を開けて外へ飛び出す。桜の枝を掴み、勢いを殺して地面に着地する。
「ユイ!」
「目的地は駅の近くです!まずはいつも通りの道を辿って下さい!途中途中で近道をナビゲートします!」
「分かった!」
正直、俺は腹が立っている。拐った連中と指示した島田。そして、この状況を許してしまった自分自身に、だ。
パルクールの技術を応用してどんどん進む。次々とショートカットしているので車で進むよりは確実に速い。
「ここです、パパ!」
「あぁ・・・(本当に、奴らをどう調理してくれようか・・・。)」
ユイの話によると203号室にいるらしい。
「いらっしゃいませ~」
「すみません、203号室の人と待ち合わせしてる者です」
「了解しました。203号室はあちらです。」
「どうも。」
203号室は2階に上がって直ぐの所だった。部屋からは汚い笑い声が聞こえてくる。
『ひゃひゃひゃひゃ、あっちも成功したらしいぜ』
『んなこたぁ、どうでもいい。コイツら、もういいんだろ?』
バンッ!と勢いよくドアを開ける。
「誰がやられたって?」
『ああん?誰だてめっ!?ひっ!』
『どうした?ってお前!?』
ただ笑顔を浮かべているだけだというのに何故顔を強張らせているのか。
「さて、オマエら覚悟は出来てるよな?」
『ぐっ、くそぉっ!!』
3人同時に来るが手加減はしてやれない。
鳩尾に1発ずつキレイにかつ、素早く叩き込む。ドサドサッという音と共に男たちは倒れた。
「さて、大丈夫か?・・・っと」
「お兄ちゃーーん!!」
直葉が抱き着いてくる。いくら武道を嗜んでいるとはいえ、怖いに決まってる。
「よく我慢したな。後は俺に任せろ。」
「うん・・・!」
どうやら、ユイが学園長に連絡をしていてくれたらしく、外に迎えの車が来ていた。
今回は本当にユイに頼りきりになってしまった。帰ったら全力で甘やかそう。さて、と
「詩乃・・・、遅くなってゴメン。」
「何で謝るのよ?私は来てくれるって信じてたわ」
詩乃はそう言って笑う。ああ、もう!本当に愛しい。詩乃を抱き寄せる。
「ありがとう、助けに来てくれて」
「約束しただろ?絶対に君を守るって。こちらこそ、信じてくれてありがとう。」
顔を見合わせながら微笑み合う。あの日のように。
※ちなみに、男達は西村先生の授業によってせんの・・・、常識を叩き込まれた後警察に突き出されました。和人くんは予定通り証拠画像を提供することで正当防衛であることを証明しましたとさ。
ユイを知らない人の為に。
ユイはSAO【アインクラッド編】で登場したキャラクターでございます。元はMHCP《メンタル・ヘルス・カウンセリング・プログラム》として用意されたAIだったのですが、デスゲーム中ではその役割を封じられ、システムの中から絶望するプレイヤーを見ることしか出来ませんでした。その途中、ユイは今までとは違う幸せに満ち足りた人間を観測します。それがこの作品ではキリトとシノンとなっています。
まあ、後はpixi〇の方で投稿させていただいている【SAO+α】を見てください。こちらもキリシノ作品です。所謂、原作再構成?的なことです。
ユイ登場の朝露の少女はまだ投稿出来てはいませんが、これから書く予定です。どうぞ、2作品ともよろしくお願いいたします!(あれ?宣伝みたいになっちゃった)