でも、目的のシリーズは完結させてきました!
ので、多少は余裕が出来るかと思います!!
SAOはゲームキャラも出て来はじめるので、キャラの簡単な説明が欲しいときは感想で言ってください。
キャラ紹介を設けますので。
↓件のサチのリアルネームです。
早見 咲智(はやみ さち)。
名字の方はサチの中の人からお借りしました。名前は私が勝手に付けました。
あと、知ってるかと思いますが、鼠の情報屋《アルゴ》のリアルネームが帆坂朋です。こちらは公式ですぞい。
始動はもうすぐ
里香「ん~!いよいよね!試験も無事にSクラスレベルも取れたし!」
明日奈「落ち着いて、リズ・・・あ」
里香「もう!こっちでは里香って呼びなさいって言ってるでしょ!万に一つでもアカウント特定に繋がったら───」
珪子「あはは・・・、里香さんその辺りにしましょう。ね?」
咲智「でも、里香の言う通りだよ。」
明日奈「うっ、気を付けます・・・」
駅のベンチで時間より早めに到着していた四人が駄弁っていると、遅れて他のメンバーが到着した。これで全員だ。
一応、咲智がこの班のリーダーを任されているのでバインダーに挟んだ名簿をみながら、チェックを入れていく。
咲智「虹架」『いるよー!』
「直葉ちゃん」『います!』
「藍子ちゃん」『はい』
「木綿季ちゃ『はーい!』元気だなぁ」
「里香と明日奈と珪子ちゃんは聞くまでもなし『「えぇ!?」』当たり前でしょ?」
「琴音さん『ふぁ・・・』眠そうですね」
テキパキと作業を進める中で、咲智はとある名前を見つけた。
咲智「帆坂、朋?」
明日奈はサッとペケを付けたため、明日奈の上に位置するその名前にさっきは気付かなかったので、尚更驚きである。
咲智「誰か分かる人~?」
虹架「うーん・・・?」
明日奈「アリシャさん説を推します!」
琴音「え?明日奈いきなりどしたの?」
里香「あたしはサクヤ説を推すわ!」
珪子「り、里香さんまで!?」
漸く覚醒した琴音が話についていけずに混乱する。しかし、里香は構わずに話を続ける。
常識人枠の里香の裏切りに珪子が目を回す。
ベンチ待機組+琴音がわちゃわちゃと混乱している側で桐ヶ谷一家が謎の冷静さを見せる。
木綿季「姉ちゃん、分かる?」
藍子「いいえ、見当もつきません。そういう木綿季はどうなんですか?」
木綿季「ボクはもしかしたらって思う人はいるけど、っと直葉は分かる?」
直葉「あ、あたし?そうだなぁ・・・。菊岡さんのことだから多分あたし達に近しい人じゃないかな?それでいて、年が近そうな人・・・」
??「君たち、ちょっと声が大きいゾ。もう少し抑えないと周りに迷惑ダ。」
直葉が何かを掴みかけたその時、駅の端っことはいえ騒がしかった彼女らに注意する人物が。
咲智「す、すみません!」
慌てて咲智が頭を下げると声の主は『頭を上げてクレ』という。どこか聞き覚えのある声に内心首を傾げつつ、素直に頭を上げるとそこには見知った人物が。
??「や、遅くなってすまナイ。」
ピッ!と手刀を斬って謝るその少女は間違いなく咲智達の知っている人物で。半ば予想していた木綿季以外のメンバーが驚きで悲鳴に近い声を上げていた。
朋「落ち着ケ、さっきよりもうるさいゾ」
鶴の一声とは正にこの事だろう。騒がれている本人の声によって取り敢えずは収まる。
朋「それに、サーちゃん。そろそろ時間じゃないのカ?」
咲智「あっ、本当だ。皆、聞きたいことは沢山あるだろうけど、一旦電車に乗ろう。」
皆『「了解(ダ)!」「はーい!」』
こうして少女達は他の生徒より遅れて駅を出発した。行き先は文月学園が買い取った元旅館・・・、分かりやすく言えば、二年生の強化合宿が行われる地である。
──電車の中で──
電車を乗り継ぎ、乗客が殆んどいなくなってから漸く駅での疑問を少女達はぶつける。
里香「で?どうしてア・・・、朋がここに?」
朋「なんダ。りかっちはおねーサンに会いたく無かったのカ?カナシイナー(棒)」
里香「そんなことは言ってないでしょ!じゃなくて、単純に意外なのよ」
朋「ほう?」
里香「だって、オフ会でも頑なに年齢や名前は隠してきたのに今になって、って思うじゃない?」
咲智「菊岡さんの話を受けたのも意外だよね」
咲智の言葉に肩を竦めて朋は返す。
朋「なに、ただの気まぐれダヨ。強いて言うナラ・・・」
一旦区切ってニヤリと笑う。
「こっちの方が面白そうダロ?」
木綿季「うん!兄ちゃん達もいるから絶対に退屈しないよ!システムだって面白いし!」
琴音「うんうん。皆ともう一回くらい高校生活を送るってのも悪くないよ」
そもそも、このメンバーが纏めて同じクラスに属するのだからツマラナイことになるわけが無いのだ。
それからもメンバーは楽し気に会話をしながら目的地へと着実に距離を詰めていた。
☆★☆
一方その頃、和人達は──
和人「まったく。学園長は何を考えているのやら・・・」
詩乃「そうね、《楽しみにしておけ》だけじゃ何も分からないわ。それに・・・」
少し頬を赤らめて詩乃は顔を反らしながらブツブツと小声で愚痴る。
詩乃「いくら私達が付き合ってるからって相部屋にするなんて・・・。しかも、風呂付き。
SAOの時で慣れてるけど、学校行事でこれは如何なものかしら・・・。もしかして、楽しみにしておけってこの部屋のこと!?」
和人「詩乃、西村先生が今後の打ち合わせするから来いってよ。
それと、15時まで自由行動らしいから、この合宿所の周り散歩しようぜ」
詩乃「ええ。分かったわ。散歩ついでに一応建物の構造もチェックしておきましょう。
火災等は起こらないに越したことはないけど、有事の際に知っていた方が速やかな避難指示を期待できるわ」
若干混乱し始めていた所に和人の呼び掛けが、瞬間水を掛けられたかのように冷静になる頭。詩乃は文月学園だからしょうがないと思うことによって自らを納得させた。
彼女の中でこの学園のイメージがどうなっているのか、それはほぼ毎日学園で巻き起こる騒動を経験すれば自ずと見えてくることだろう。戸締まりをして部屋を出る。
楽しそうに喋りながら歩く二人にとって、この合宿期間が良いものとなればいいのだが、ここは文月学園。
何も起こらない筈もない。無意識にそれを悟った二人は束の間の平穏を噛み締めるのであった。
ご拝読、ありがとうございました~!