それでは、物語へリンク・スタート!
「・・・それでは、自習を開始してください」
編入から2日目の今日もFクラスによる試召戦争が行われていた。昨日は対Dクラスだったが今日の相手は俺たちのひとつ下のBクラスだ。
明久にBクラスの情報を聞いたところ代表の名前は《根本恭二》。
過去にCクラス代表の《小山友香》さんと交際しており、絶賛FFF団から標的にされていたという。明久とは仲の良い友人らしい(FFF団から逃げる際に強力しあった仲だとか)。
ちなみに交際して"いた"というのはその当時根本は勝つためには手段を選ばないというスタンスをとっていたのだが、それがあまりにも酷く、小山さんは見放したのだとか。
その失恋と明久との出会いをキッカケに改心し、現在ではクラス内を円滑に運営するためにクラスメイトの仲を取り持っており、支持は絶大らしい。だが、1人例外がいるようでソイツは昔の根本のように手段を選ばず好き勝手しているようだ。
さて、今回はどうなる?
「今日のBクラスはさすがにキツいか?」
「一部生徒を除き、Fクラスの戦力差は大きいものね」
「・・・・・・・今日も雄二が勝つ。ただ、Bクラスには《江藤颯》がいるからどうなるかわからない」
「例のナルシストで卑怯者の?」
「まあ、そうだよ。彼のせいで恭二は卑怯者のままなんて誤解されてるんだ」
「ナルシストは嫌いよ、自己中心的だもの」
「俺も、詩乃と同じく。なんか苦手なんだよなぁ」
「あははー、彼を好いてる人はいないと思うけどねぇ。それに流石のぼくでも彼は専門外かな♪」
と、話しているとき。Aクラスの天井から黒い影が降りてきた。
『うわぁ!』
「土屋、どうしたんだ?そんなに慌てて」
「・・・・手を貸してほしい」
「はい、ちょっと待った~!」
「(・・・・)なんだ?」
「まず、土屋くんキミどこから登場してるのさ!?」
「しかも桐ヶ谷くんと朝田さん!何で驚かないのよ。翔子の出現よりよっぽどビックリするでしょ!?普通!!!え?なに?これも気配で分かったとか!?」
「「そうだけど、何?」」
((いやいやいや、おかしいでしょ!))
「普通だろ?で、土屋どうした?」
「・・・・FクラスにCクラスがけしかけられそうなんだ」
「誰が仕組んだのかしら?」
「・・・・江藤颯だ。ヤツは小山達の貴重品をバックから盗みFクラスに模擬試召戦争を申し込まなければ返さないと脅されている」
「なるほど、模擬試召戦争を申し込めば上位クラスであるCの申し込みは断れないし、その時減った分の点数は戻らないからFクラスの弱体化が狙えると・・・。それを防ぐ為に、手を貸して欲しいってことか?」
「・・・・ああ、そうだ」
「いいぜ。」
「ちょ、桐ヶ谷くん!」
「大丈夫だ、ちょうどいいしな」
「ちょうどいい?」
「そうだよ、詩乃説明よろしく。俺はCクラスに行ってくる」
「はぁー。分かったわよ、任せなさい」
【え?あれで分かったの?やば、すげぇ!】
その時、二人を除くAクラスの面々は心がひとつになった。
さーて、ちょいと行きますか!
そうして俺は歩き出した。
side詩乃
和人が教室から出たのを見届けて私は教壇へ上がる。まったく、私はアスナと違って人の前に出るのは苦手なのに・・・。
まあ、なんとかなるでしょう。
・・・このお返しは銀座でケーキね。一番高いのでも頼んでやろうかしら、ダイシーカフェでもいいけれど。とりあえず・・・・・
「みんな注目!」
『はい!』
「じゃ、和人の考えを伝えます。和人はCクラスがFクラスに模擬試召戦争を申し込む前にAクラスがCクラスに申し込もうとしてます」
「・・・・・・Aクラスにメリットは?」
「私たちの召喚獣の操作の向上。
私たちAクラスは高得点保持者で成り立っているでしょう?他クラスとの点差は歴然。
ほぼ一撃で私達は勝てる。けど、それは逆にいうと召喚獣の操作にいつまで経っても慣れることはないということ。いくら高得点保持者でも技術に圧倒的な差や召喚獣の理解がある相手なら負けることなんてザラよ。
だからこそ、和人は万が一に備えて操作を慣れさせようとしてるんじゃないかしら」
「・・・・・・成程、分かった」
「他にないかしら?」
モブ「あ、あの!」
「何か?」
モブ「さっきあれだけで分かったの?」
「さすがにそんなこと無いわよ」
モブ「で、ですよね・・・!」
「アイコンタクト無しで分かるわけ・・・、 あるけど無いわ」
『いや、あんのかい!』
「ふぇっ!?」ビクッ
「・・・・普通は、アイコンタクト無しで分かることなんて無い」
「そう?目が合ったらわかるでしょう?」
「さすがにそれは無いわよ」
「そんなものかしら?」
「そんなものよ!」
「優子さん、代表夫婦につっこむのはもう諦めよう。身が持たないや」
「奇遇ね、明久君。私も諦めようか悩んでいたところなの」
「あははー♪流石のぼくでも疲れるかな」
「・・・・・・私も、いつか、きっと・・・!」
「みんな、どうしたのかしら?」
『(・・・・・・)何でもない(よ)』
「そう?それじゃ、他に質問はないかしら?」
シーーーーン
「オーケー、それじゃ各自模擬試召戦争の準備等をして和人を待ちましょ」
『分かりました!』
ふぅ~!まあ、こんなところかな。それにしても、はぁー、疲れた。ていうか、アイコンタクトをとるのってそんなに難しいかしら?だとしても、あんなに驚かなくてもいいでしょうに。
規格外カップルの一端が見れたような気がしたAクラス一同であった
詩乃sideout
えっと、ここがCクラスだな。うーむ、Aクラスまでとはいかないけどなかなか豪華な設備だな。少なくとも普通の学校じゃあり得ない設備だ。
さて、ずっと入り口に立ってる訳にもいかないし、ちょっと気合い入れて入室しますか!
「失礼する!Aクラス代表、桐ヶ谷和人だ。このクラスに用があったので来た。入ってもいいだろうか?」
ちょっと威圧感があるようなしゃべり方をしてしまったが、まあ、些細なことだ。
ドアを開け、中へ一歩足を進める。
うん、うん、驚いてる驚いてる。なんて言ってるかな?
『あ、転入初日で学園イケメンランキング第一位に輝いた桐ヶ谷君だ。』『んー、やっぱりイケメンね』『くそっ・・・!俺には見える、見えるぞ!桐ヶ谷が女子をおとしてる姿が!』『おお!イケメンだ!イケメンって本当にサッカー上手いのか?』『ふむ、いつもはどんな男も嫌いですが、あのお方は何故か親近感がわきますね。親族のような、家庭教師のような・・・、不思議です』
なんて声が聞こえてきた。なんだ?イケメンランキングって、しかも三番目のヤツ失礼な俺は詩乃だけだっての、人聞きの悪い。
4番目の人、サッカーは上手いかはわからんが、少なくとも下手ではないと思うぞ。
それと、5番目の子。なんか、めっちゃ直葉と声似てる気がする。しかも、家庭教師なんかしたこと無いのに五つ子の姉妹の家庭教師しててその次女っぽい人が思い浮かんだ。
ははっ、我ながらなに考えてんだか、五つ子なんてあり得ないだろ、さすがに。
あ、ヤバい。本来の目的忘れるとこだった。危ない危ない。
「なんの用?桐ヶ谷くん」
「えっと、君が代表の・・・」
「小山友香よ。よろしく」
小山さんから握手を求められた。なので、握り返す。
「ああ、よろしく。小山さん」
「それで、何の用なの?」
「そうそう、AクラスはCクラスと模擬試召戦争を申し込む」
『ええぇぇぇえ!?』
「い、今なんて?」
「だから、AクラスはCクラスに交流試合を申し込むって言ったんだ」
「理由を聞いても?」
「今日、本来はBクラスに申し込む予定だったのだがFクラスと試召戦争を始めてできなくなったからさ。だから、Bクラスの次に強い君たちに申し込むことにしたんだ」
すると、小山さんは泣きそうな困った顔をした。ってことは、土屋が言った情報は本当みたいだな。それなら・・・
「安心してくれ、江藤に盗まれた貴重品は俺が責任を持って取り返す。だから、大丈夫だ。」ボソッ
「ほ、ホントに!?」
「ああ、黒の剣士の名に誓って」
「分かった。あなたを信じる、その模擬戦争受けます!」
その後、開始時刻や負けた時どうするか等を取り決めたのだった。
次回へ続く
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