文月学園での新たな生活   作:Argo(不定期更新)

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 どうも、作者です。
 誤字・脱字があれば優しく指摘してもらえると有り難いです。


模擬戦争、終結

 島田達の襲撃から30分後の今、俺達は授業開始5分前にもかかわらず教室に集合していた。んー、これで全員集まったな。

よし、始めるか。

 

「皆、聞いてくれ。土屋の情報通り、Cクラス代表の小山さんは貴重品を盗まれているみたいだ。こんな横暴許すわけにはいかないそうだろ?皆!」

『そうだ!そうだ!』『そもそも人としてやっちゃいけないことだ』『卑怯過ぎて逆に引く・・・』

「ヤツの策通りにはさせないAクラスだからっていう油断はいらない!本気で望むんだ!こっちがうまくやれば坂本達が貴重品を取り返してくれる。いいか?」

『おおー!』

「勝つぞ!」

『おおー!』

 

キーンコーンカーンコーン

 

モブA「さ、配置につけ!」

モブB「召喚獣の操作もコツを掴もうな!」

 

 

 Aクラスの皆はやる気十分なようだ。

Cクラスにわざと負けてもらうことできるが、それだとヤツが黙ってはいないだろう。ならば、本気で勝ちに行く以外ない。

まあ、本気でやんないと面白くないし。

 

「詩乃、ちょっと暴れてくるから援護よろしく頼む!」

「はぁ~、分かったわよ、任せなさい!」

「頼んだ!」

 

 よし、やっと戦える。存分に暴れまわろう!

 

「お、あそこにいるな。3人か、ちょうどいいAクラス桐ヶ谷和人そこの3人に技術で勝負を申し込む!」

「中村洋一、受けます!」

「清水正樹、受けます!」

「山下碧、右に同じく!」

「承認します!」

「「「「召喚(サモン)」」」」

 

         技術

 

Aクラス代表 桐ヶ谷和人 856点

        VS

Cクラス    中村洋一  121点

 〃    清水正樹  135点

 〃    山下碧   110点

 

「なっ!800越えだと!?」

「副教科だからって、油断してたかも!」

「くそ!こうなったら3人がかりで!行くぞ!」

「てや!」

「ふっ!」

「やぁぁ!」

「ほっ!」

「うぉぉぉ!」

「よっと!」

 

中村が最初に金属バッドを振りかぶったが、動きが大きいので数歩後ろに下がり余裕で回避できた。

すると、両側から挟み撃ちしてきたがタイミングに差があったので先に山下さんの薙刀をジャンプで避け、さらに足場にし、上へ逃げて清水の刀を回避した

(※もちろん召喚獣の戦闘です)

 

「ダメだ、全然当たらねぇ!」

「どうなってんだよ!」

「薙刀を足場にした!?」

「んー、これくらい普通じゃないか?」

「「「んなわけあるか!」」」

 

キレられた。でも召喚獣の操作って菊岡の依頼をこなすよりも簡単なんだがなぁ。しかも、この前木綿季達の相手したからこのくらいの速さなら見切れるし。

 

「よし、じゃあ片付けますかね」

「っ!清水下がれ!」

「ん?うわぁ!」

「ふっ!」

 

 背中からエリュシデータを抜き、一番近かった清水に斬りかかる。それに中村が気づいたが遅い。頭の天辺からまっすぐ振り下ろし、剣を引き戻す。見事清水の召喚獣は真っ二つになり点数は0に。あ、やばい、グロいことなった・・・・。

 

「お、オレの召喚獣が・・・」

「うぅ、気持ち悪いぃぃい!」

「中身を・・・、見て、しまった・・・(-""-;)」

 

その場にいた他の二人も見てしまい死にそうになっている。自分がしたとはいえ相当グロいグロすぎる。

気を取り直し、続けて右にいた山下に横に剣を払うが召喚獣を一歩下がらせたので腹にかするだけとなった、追撃しようとすると後ろから中村が俺の召喚獣に金属バッドを再び振りかぶるが詩乃の銃弾がバッドを貫き金属片へと変化した。

 

「この範囲なら・・・!」

 

 二人の召喚獣に黄緑の光を帯びたエリュシデータが襲いかかる。

 

「片手剣ソードスキル、スネークバイト!」

 

 スネークバイトは自身を中心とした周囲に地面と平行な黄緑の円形を描く2連撃のソードスキルだ。光の軌跡は召喚獣を横に真っ二つにした。エリュシデータを左右に軽く振り払い背中の鞘に納刀する。

 

         技術

 

Aクラス代表 桐ヶ谷和人 856点 winner!

        VS

Cクラス    中村洋一  0点

 〃    清水正樹  0点

 〃    山下碧   0点

 

 召喚獣の頭上の点数のさらに上にwinnerの表示が出る。それを眺めていると近くの段ボールから西村先生が出てきた。

 

「戦死者は補習!」

「「「嫌だぁぁ!」」」

「安心しろ、趣味は勉強。尊敬する人は二宮金次郎という模範生徒にしてやるからな!」

「先生、それはもはや洗脳です」ボソ

「ん?なんか言ったか?桐ヶ谷」

「いえいえ、何も無いですよ。」

「そうか?なら、いいが。先程の召喚獣の操作、見事だった。それに、援護の朝田も良い動きをしていた。」

「ありがとうございます。」

「このまましっかり励めよ?」

「「はい!」」

 

 なんだ、堅いだけの教師じゃないのか、しっかり生徒を見てくれてる。

 にしても、何をどうすればこんなに体が鍛えられるんだよ?そういえば趣味はトライアスロンって言ってたな。

ああ、なるほどそれの成果か。ん?いや、待てトライアスロンだけでそんなになるのか?

 よし、止めよう。たぶんこれは答えにたどり着かない。うんうん。止めよ。

 

「・・・ていっ!」

「あいたっ!」

「何やってるのよ和人、ここは戦場よ?マヌケな表情で突っ立ってたら狙って下さいって言ってるようなものよ。」

「すまんすまん、ナイス援護だったよ詩乃」

「ええ、あなたも。ナイス剣捌き。」

 

 詩乃と拳を合わせる。ちなみに召喚獣も俺達と同じ動きをしている。

 

「それじゃ、急ぎましょ。今が一番動きやすいでしょ?」

「そうだな」

 

 そう、俺達にはすべき事があるのだ。

 

────────────────────────────

──────

 

Side優子

 

(・・・・・!来たわね。まさかここまで桐ヶ谷君の思い通りなんてね。味方だから頼もしいけれど敵には回したくないわね)

『B隊!作戦通りにC隊と協力しつつ、A隊の援護を!良い?いくら今有利でも油断はしないで!』

 

 

Side明久

 

(B隊が動き始めた。ならこっちも!)

『C隊、君たちの仕事はB隊のサポートと道を切り開くことだ!いいかい?桐ヶ谷君達が来るまでに終わらせるんだ!』

『『おおぉぉ~~~!』』

『行くよ!』

 

 

───────────────────────────

─────

 

『おりゃぁ!』『やぁ!』『はぁぁああ!』

 

「始まったみたいだな」

「ええ、そうみたいね」

「じゃ、俺達も行くとしますかね」

 

 

 作戦はこうだ、まず、A隊B隊C隊に分かれB隊C隊は戦力を分散させるために目立つ位置に配置し、ある程度弱まったところで近くに隠れていたA隊がCクラスに突撃する。

B隊C隊は余力のある数人をA隊の援護にまわすというシンプルな策だ。

──さて、戦局はどうなってるかな?

 

──────────────────────────────

───────

 

Side久保

 

ん、道は大体開けたみたいだね。行こうか

 

「・・・A隊!突撃開始だ!」

『おぉーーー!』

 

 

 

Side Cクラス

 

「代表!Aクラスがこちらへ突撃をしかけました!」

「なっ!?予備戦力は?」

「あちら側の分隊を抑えるために出払っており実質、近衛部隊はこの教室内にいる私達だけです!」

「解ったわ、ありがとう。皆、聞いてちょうだい!これからAクラスがここへ来る。正直勝てるとは思えないわ」

「代表!」

「でも、上等じゃない!勝てないなら勝てないで思う存分暴れて悔いが残らないようにしましょ。さあ、迎撃の準備を!」

『おー!』

 

 

「竹中先生!召喚許可を!」

「承認します」

「「「「「「「「「召喚」」」」」」」」」

 

        古典

 

Cクラス代表 小山友香  143点

Cクラス   新野すみれ 122点

 〃    黒崎トオル  106点

  〃    村田奈々   133点

  〃    野口一心   100点

〃    岡島久美   121点

〃    神戸新    136点

〃    新沼京子 139点

〃    新山猛 125点

 

 皆が召喚し終えたところでクラスの扉が開かれた。

 

「失礼する!Aクラス、久保利光。Cクラス代表小山さんに勝負を────」

「その勝負、小山さんに代わりCクラス新野と」「同じくCクラス新沼京子が受けます!」

「・・・・くっ!早めに片付けさせてもらうよ!召喚!」

 

(クラス内では同じ局面が広がっている。何とか抑えているものの私に辿り着くのは時間の問題だ。となると・・・・)

思考を巡らせる私を嘲笑うかのように小さくだが良く通る声が響いた。

 

「・・・・・・・Aクラス、霧島翔子。小山さんに勝負を申し込みます」

「・・・っ!」

「・・・・・・・召喚」

 

Aクラス   霧島翔子 435点

         VS

Cクラス代表 小山友香 143点

 

 

 彼女の足元から、自らをデフォルメしたような小さな影が現れる。動き易さを重視したような甲冑にこれまた重量が軽そうな刀が左腰の鞘に納めてある。

 

「・・・・・・・驚いている暇はあるの?」

「・・・っ!───」

「・・・・・・遅い。《絶空》」

 

 彼女の召喚獣がフッと消えたかと思うと私の正面に移動していた。赤い線のようなものが召喚獣のお腹辺りに浮かび上がる。

 霧島さんが刀を納刀すると私の召喚獣がポフンと消えてしまった。

 

Aクラス   霧島翔子 435点

         VS

Cクラス代表 小山友香   0点

 

「・・・・・・ふぅ、桐ヶ谷に教えてもらった技、成功して良かった」

「えっ!?」

『そこまで!Cクラス代表小山、戦死!よって勝者Aクラス!』

『や、やったー!/そ、そんなぁ~!』

 

歓声と悲鳴が辺りを包む。だが、叫びたくなる気持ちも分かる。

 

「・・・・・・お疲れ様、もう少しで桐ヶ谷はここに来る」

「ええ、ありがとう。ちなみにさっきの技?は何なの?」

「・・・・・・あれは─」

「ソードスキルさ。小山さん」

「桐ヶ谷君!?」

「さて、君たちが盗られたものはこれであってるかな?」

「っ!そうよ!でも、どうやって・・・?」

「んー、それは、ヒミツということで」

 

 ずるいな、そんなに良い笑顔で言われたら聞けないじゃない。はぁ、いつでもその笑顔が見られる朝田さんが羨ましい。

 

「じゃ、上手く言って他の子にも返しといてくれな」

「ちょ、ちょっと!戦後対談は?」

「ああ、AクラスはCクラスにペナルティを科すつもりは無いよ。今まで通り楽しく過ごしてくれ」

「・・・重ね重ね礼を言うわ、ありがとう」

「大丈夫だ、問題無い」

「ちなみに朝田さんは?」

「ここにいるわよ」

「・・・」ビクッ!

「よぉ、詩乃」

「い、今どこから!?」

「細かいことは気にしないで、それより、ナルシストがここに接近中よ。大丈夫?」

「・・・・!ええ、握られる弱みが無い今、恐れる物は何一つ無いもの!」

「そう・・・、私達は隠れるわね」

「何から何までありがとう」

「良いわよ。こちらも今回は有意義なモノになったし。そうよね?和人」

「ああ、じゃ俺達は隠れるから」

 

 次の瞬間、桐ヶ谷君達の姿は見えなくなってしまった。それと同時に乱暴に扉は開かれる。

 

「オイ!どういうことだ!?」

「何がよ?」

「なに勝手に戦って勝手に負けてんだ!?って言ってるんだよ!」

「勝手も何もしょうがないじゃない。貴方と手を組むよりもAクラスと模擬戦争する方が有意義かつ、利益があったのだから」

「利益だと!?」

「ええ、例えばこの貴方に盗られた貴重品とかね」

「そ、それをどうやって。ロッカーに厳重に入れていた筈なのにっ!」

「残念だったわね。もう、用は良いかしら?なら、早くここから出ていきなさい!」

「何だと!Cクラスの分際で!」

「《Cクラスの分際で!》?よく言うわよ犯罪者が!」

「は、犯罪者だと!?」

「そうよ!窃盗、恐喝。あんたがしてるのは立派な犯罪じゃない!」

「そうだぞ、江藤」

「「西村先生!?」」

「話は朝田から聞いている。今からお前に常識、道徳を叩き込んでやる!さあ、行くぞ」

「う、うわぁぁぁあぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────後に聞いた話によると、生徒指導室で西村先生により徹底的に授業が行われたそうだ・・・・




 ここまで読んでくださりありがとうございます!
それでは、また今度!
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