二次元キャラと戯れる探索者の話 作:お目汚し
『』が主人公のみ聞こえる声
【】が主人公にも認識できずダイス音だけが聞こえる。
結月ゆかり【その①】
やぁ!オイラの名は
しがないエンジニアさ!
さて唐突だが君画面の前の君達に質問がある。
君達は『クトゥルフ神話TRPG』というのを知っているかい?
もし知らないならググって検索してみてくれ!慣れさえすれば超楽しくなるからこのゲーム!オイラも詳しいルールなんて把握してないがな!
まぁ、何でこんなこと聞くのか?と疑問に思った筈だ。
それを簡潔に説明しよう!
その1→クトゥルフ神話TRPGのリプレイ動画視聴
その2→ヤンデレ小説読書
その3→唐突にクトゥルフやりたくなったので継続キャラ選択とシナリオ漁り
その4→自然と寝落ち。
その5→『……暇つぶしに始めたはずなのに業務レベルで忙しくなっちゃってる件について』という声が聞こえたかと思ったら自分が制作したキャラになっていた!
その6→部屋をざっと見た感じでは寝る前と変わった様子はない。
以上!
さて、この状況的に考えるとオイラはクトゥルフ神話TRPGの世界にニャル様が送ってくださったということになる。
ニャル様いつもお仕事お疲れ様です。
さて、普通の
だが、オイラは
何せこの世界のオイラ、現実よりイケメンだからな!(APP16)青春せずに豚箱エンドなんてごめんだからなぁ!設定年齢25歳だけど!
それじゃあ何すんだって話になってくるが取り敢えず窓にかかったカーテンをすこし開けて【目星】!
するとオイラの頭の中に中性的な声でこんなことを言われた!
『目星→33/50 成功』
『玄関に薄い紫色の髪をした美少女が立っていることがわかります』
どうやらこの世界でも技能ロールは可能らしい!しかも美少女で薄紫髪だとぉ!?
性癖に刺さるぜぇ!
『彼女は鬼気迫る様子で玄関のドアを開けようとしています。さて、どうしますか?』
……えっ、鬼気迫る様子で?
それはちょっと怖いっすねぇ!?
少しくらいは武装していったほうがいいのかな!
へいKP!…あれ?KPであってる?それともGM?
ま、どっちでもいいけどこの部屋に何か傘くらいの長さの棒状の物ある?
『それらしいのロールプレイ(以下RP)というか、理由があれば生やします。どうぞ』
「…オイラは親に護身術がわりに不審者を杖で迎撃する方法を習ってた。で、その時に使う丁度いい棒……ダメージ1d6位のやつ。それをなるべく肌身離さず持っている、で、どう?」
『分かりました。では貴方のすぐ近くに棒が転がってきました』
いょぉし!もう負ける気がしねぇ!
オイラは意気揚々と部屋を出て玄関のドアを開けるぞーッ!
【キック→2/50 クリティカル】
えっ何今のダイス!?
『探索者がドアを開けると、先程窓から見えた女性が回し蹴りの動作をしている様子を発見します』
"ブォンッ!"
ひょおわぁ?!キックのダイスだったのかよ!?
『その蹴りは探索者がドアを開けたことによって素通りしますが、万が一当たっていた場合、ドアが外れてこちらに飛んできたのかもしれない。そんな恐ろしい考えがよぎった探索者はSAN値チェック【0/1】です』
えっ、あーうん、確かに音がエグかった!
『50/48 失敗』『48→47』
"ゾクッ…"
……こ、これがリアルのSAN値が削れる感覚…。
確かに恐怖心が煽られるな……!
『と、ここでドアが開いたことに気づいた彼女が話しかけてきます』
「もう、いるならさっさと出てきて下さいよ!心配したじゃないですか!」
「…えっとぉ、そんなに時間かけた?」
「かかりました!3分くらい(普段は呼び鈴なってからトイレ中だろうが入浴中だろうが10秒で出てきたのにこんなにかかるなんて何かあったのかと勘違いしてしまいましたよ……はぁ。なんともないのはいいのですが、いつもに増して無駄に元気そうですね)」
短気だな!……ところで、KP。PC的には知り合いっぽいけど、なんか情報あるかい?
……いや、まぁどっかで見かけたことのあるキャラだとは思うけれども!
『知識でどうぞ』
よし75%だな!
『知識→03/75 クリティカル』
Foooooooooo!
『………では、この目の前にいる存在がボイスロイドの【結月ゆかり】であることがわかるでしょう』
あっ、そういやクトゥルフのリプレイ動画で見たことあったわ!道理で見覚えがあるわけだ!
『そして、探索者の幼馴染に値する人物でもあります』
マジで!?Foooooooooo!!
『クリティカル報酬ですが……好きなタイミングで技能+10%の権利をあげます。一度切りですけど』
っし!やったぜ!
あっ、そういえば、ゆかりさん?を少し放置したわけだが、短気を起こしてないか?
トビラを蹴破ろうとしたくらいだし、
「(ま、まぁ私には言えないエッチなことしてたかもしれませんし……はっ、まさかこの前撮られた私の写真で……!?そ、そうだとしたらこの人に性欲の対象として見られてる!?……う、嬉しいような、恥ずかしいような………いや、妄想が過ぎてますね…で、でも、調べるくらいなら別に問題ない、ですよね?私は探偵ですし、お得意の言いくるめで部屋に潜り込んでやりましょう!……うぅ、ですが余計なこと考えたせいで頰が熱い…悟られていなければいいのですが…)………中に入っていいですか?」
おやっ!少し赤い顔でこちらを睨んでいるぞ!
緊急の用事なのだろうか?なら、さっさと出なかったのに対して怒っているのかもしれないな!
「もしかして怒ってらっしゃる?(KP、心理学)」
「(これは好都合!怒ったふりをしてましょう)」
あっ、プイッとそっぽ向いた。
【心理学→20/5 失敗】
『彼女は貴方がさっさと出てこなかったことに怒っているようです』
成る程…この情報は……きっとクリティカルだな!
さっき考えていたことと完全に一致している!
よし、だったら遅れたことに謝罪をしよう。
「あぁ、待たせて悪かったなぁ。大した持て成しはできないがどうぞゆっくりしていってくれ!」
「…お邪魔します(第一関門突破ですね!……あれ、私元々何しにきたんでしたっけ……?)」
☆☆☆☆
ここはオイラのリビィング!
季節は春だが未だにコタツは出しっぱだぜ!
ゆかりさんは外が少し寒かったのかコタツに直行したぞっ!
それなら何か温かい飲み物でも振る舞おう!
KP、オイラのリビングの物は元の世界の物と品は同じか?
『はい。あなたが元いた場所とそこまで変わらない場所に食品等が配置されていますね』
OK!なら緑茶でも淹れよう!急須で淹れた緑茶はうまいぞ〜!
『うまい緑茶を淹れられたか制作技能を振ってくださいね』
……はーい。あっ、でも冬の間とか甘いもの食べる時とかによく淹れてたから慣れってことで補正つかない?
『では+25%でどうぞ』
30%かぁ。いけるかなぁ。
『制作(緑茶)55/30(5+25)失敗』
『不味くはないが特別美味しくもない普通の緑茶ができました』
まあ、こぼすとかよりはマシだな!
オイラは緑茶を二人分作ってゆかりさんの前に1つ置いたぞ。
「あ、ありがとうございます……ところでこれ、普段祐真が使っているものですか?(も、もしかして間接キス狙えちゃったりします!?)」
で、オイラもコタツに入って茶をすする。
「(呼び捨てか…ならオイラも)ん?あぁ、それは来客用だな。いくらゆかりとは言え、オイラの使ったコップは嫌だろぉ?」
そこんところしっかりしてないと失礼に当たるからな!多分!
「(違いました!普通に来客用でした!……あっ、でもこう言えば)……変えてください」
「えっ、なっなんで?」
しかーしオイラの読みが外れてしまったぁ!
『結月ゆかりは頰を赤らめつつ、目を逸らしながらボソボソと言葉を続けます』
「だって…来客用ってことは、知らない人が使った可能性大じゃないですか。そんなコップ使うくらいならお、幼馴染の祐真のがいいです!…け、決して下心があるわけじゃないですからね!(どうですかっ!?)」
【鈴木祐真に言いくるめ→63/70 成功】
【更に幸運→100/40 ファンブル】
成る程、確かに一理ある。
「だったらオイラのと交換するか?まだ一口しか口つけてないからよぉ。口つけたとこの反対側から飲むといいぜぇ?」
「(大当たりですね!ひゃっほい!)」
ゆかりがそれでいいならな!
オイラはコップをゆかりに手渡すぜ!
「あ"ッ!手が滑ッタァァァァァァア!」
「えっ?あ、あっつぅぅぅぅぅぅぅぅい!?」
『哀れ、熱々の緑茶が結月ゆかりに降りかかったことにより1ダメージ』
『耐久値13→12』
『さらに服が濡れたことにより、透けて下着を鈴木祐真に晒してしまう』
「ふわぁぁぁぁぁあっ!?(み、見られたっ!)」
「わぁぁぁぁぁぁぁあ?!すいませんっしたぁ!」
まさかの展開ッ!正直眼福ダァッ!!!
だが直視はせぬぅ!戒めろぉ!オイラァ!
『結月ゆかりはプルプル震えながら、痛みの羞恥心に耐えているようです』
【…想い人によって自らの下着を見られた結月ゆかりは羞恥心によりSAN値チェック『0/1』です】
【SAN→7/40 成功】
「いやマジでごめんなさいっ!!」
土下座ァ!
【鈴木祐真に心理学→59/10 失敗】
【結月ゆかりは鈴木祐真は貴方の下着が見たいがためにこの行為に及んだように感じた】
「い、いやその……まさか祐真が…そんな…変態みたいなことをするなんて…(い、言ってくれれば見せてあげ…いや、無理ですね。理性の方が勝っちゃいます)」
「何かしらの誤解を受けてらっしゃるぅ?!」
「こ、こないでぇ!犯されるぅ!(ここはノリよく行きましょう。反応が面白いですし)」
「違うんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
絶対、絶ぇっ対ワザとやったと思ってるよねこれぇ!
KPァ!信用を振らせてくれぇ!
『信用→73/40 失敗』
『ジリジリと服を隠しながら貴方から離れていくのを感じます。まるで獣から逃げるかのような仕草をしています』
このタイミングで失敗かよぉ!!
『……では、ここで目星を』
えっ、もしかして救済!?
『目星→67/50 失敗』
駄目だぁっ!!
「(祐真が服のシミを見ている…?)」
【結月ゆかりのアイデア→48/55 成功】
【結月ゆかりに電流走る……!】
「(…こ、これなら、上手くいけば部屋に行けます!)……あの、祐真?」
「はいぃ!なんでしょうかぁ!?」
豚箱!豚箱だけはご勘弁を!お慈悲をください!
「服、こんなになってしまったので、洗濯したり着替えたりしたいのですが…洗濯機借りていいですか?あと、洗濯終わるまで服貸してください」
「えっ……」
KP、幼馴染と言ってたが家は離れているのか?
『5分くらい歩きますね』
成る程、つまりこのまま帰したら下着見え見えのまま外を歩くことになると。で、それを強要させた犯人としてオイラが逮捕される…そういう事だな!
「わかった!ゆかりが着れそうなもの見繕ってくるから待っててくれっ!」
「いえ、祐真の部屋には行ったことがありますので服の場所くらいわかります。自分で選びますからここで待っててください。……覗かないでくださいね?(ふぅ、こう言えば、祐真は必ず折れてくれるでしょう。……フフフ、我ながら悪魔的思考ですねぇ…!)」
そっか、幼馴染だもんな!
部屋くらい入れたことはあるか!
「わかった!覗かない!!」
「物分かりが良いのはいいことですね(そこまで断言されると流石のゆかりさんでもショックですよ……あっ、なら仕返しに絶対エッチな物証見つけてやります!それを元に………どうしよう?肉体関係でも迫って……いやいやいや!何考えてるんですか私は!……ふぅ。と、取り敢えずは見つけてから考えることにしましょう)」
【そんな欲望を抱えながらクルッとその場で半転し、結月ゆかりは探索者の部屋へと向かっていったのだった…】
【その②へ続く】