三好昇は理解者でありたい   作:Feldelt

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今日のごはんを考えるよりも1.5部のネタがドバドバわいてきてしまったから書いてしまう系創作者Feldeltです。待たせたなぁ!

第二部じゃなくて1.5部だよ!まだ三好昇はでてこないよ!
すまん、いやまじで申し訳ないです...

まぁでも久々のみのりです、読んでやってください、後生ですから、ではどうぞ!


1.5部 緋月昇の原点へ
第1話 大赦公安部


緋月昇。大赦書史部記録課課長。

齢15にして長とつく職についているのはひとえに大赦の人員が急激に減少したから...ではなく純粋に大赦にいる年数が長いからである。それに書史部記録課は人員二人にして仕事量は決して少なくはない。各部署から送られてくる各種書類の確認、整理、記録が現在の仕事だが、必ず定時にはすべて終わらせるという伝説が大赦内でもまことしやかにささやかれている。その圧倒的なまでの仕事能力を欲しがる部署は多いが、書史部記録課はこの二人が一番回るのだ、と重鎮三好春信は言うのであった。

 

そんなある日、内々示が内示となり緋月昇は別部署との掛け持ちが決定した。今日この日はその部署へ向かう日である。

 

「もしもし楓花?あぁ、勇者部はどうだ?」

『どう、と言われると...凄いとしか言いようがないですね。特に樹ちゃん...部長としてすっごい的確に指示を出すのに、細かいところは自分たちで考えさせるんです。それに自分は歌手養成講座のほうで忙しいはずなのに欠かさず部活には参加して...』

「まぁ二年も部長やってれば貫禄がつくか...しかしその話を聞いてると姉そっくりだこと。姉妹は似るのか...ってそうじゃない。楓花、夕飯の支度頼む。今日は帰れるかも怪しいからな...夏凜と園子と3人...頼まれてくれるか?」

『えぇ!?私がですか!?』

「夏凜にも園子にも頼めないっての...それに楓花ならできるさ。」

『...わかりました、頑張ります!』

「その意気だ。樹によろしく、んじゃ。」

 

通話を切り、俺は大赦本庁の地下一階に向かう。

大赦には公になってない部署がいくつかある。俺が今向かっている公安部も一般の人間は知らないし、なんなら楓花も知らない。大赦職員の中でもその存在を知るのはごく一握りなのだ。

 

そんな公安部へ、緋月昇は向かっている。それが大赦から出た内示である。

 

「ここか...」

 

公安部なんて札はない。ただの倉庫の扉。

その倉庫の中に入り、奥に隠された扉をノックして、開ける。

 

「失礼します。」

「お、迷わず来たみたいだね。やーやー昇くん。噂はかねがね、この奥地公安部にも轟いているよ。書史部の人間電脳さん。」

「そういう貴方は公安部の悪魔なんて呼ばれてるようですね。そんな悪魔が...人間電脳になんの用立てですか?」

「ふふ、いいね。いい目だよ。でもまぁかけてよ。話はそれから。」

「ではお言葉に甘えて。」

 

公安部にいたのは女性が一人。春信さんより少し年上に見えるが...それを考えるのは野暮だ。まずは椅子に座ることを...

 

「あの」

「ん、どうしたんだい昇くん。座らないのかい?」

「いや、なんでブーブークッションなんて仕掛けてるんですか...もっと言うなら椅子引いたらトリモチに捕まるようにしてますね...?」

「うっひゃー、見抜いちゃうのか、感心感心。」

「しきりに椅子を見てたでしょう?ミスリードも疑いましたが...やっぱり。で...それを読まれる読みでトリモチを置いている。配置は座ろうと椅子を引いて座るであろう位置に。...まさかそれだけじゃない?」

「うおう、なんでわかるんだい?」

「目で見て耳で聞く...それだけやってればわかりますよ...おそらくそこのペンが電気ショックのビリビリのやつですね...」

「うっひゃー...お見事、私の負けだよ。それじゃあ本題に行こうか。」

 

そう言って目の前の女性は声音を変える。

 

「私の名前は桐生忍。改めて...公安の悪魔とは私のことだよ。」

「では私も改めて。緋月昇です。」

「うん、知ってるよ。君の先祖のことも...書史部にはない記録がここにはある。もちろん外には出しちゃダメだよ?話したら聞いた人間ごと君を消さなきゃいけないからね。」

「怖いことを言いますね...」

 

とは言ったが...その言葉に込められた殺気は痛いほど感じた。これが公安の悪魔...

 

「とはいえ...書史部の君を呼んだのは他でもない。この公安部にしかない資料を読み解いて貰いたいというのもあるし...春信君が君を推したってのもあるし...純粋に君の力が欲しいってのもある。」

「なるほど...」

「まぁゆっくりしていいよ。詳しい仕事の話は次回だ。それじゃあ園子ちゃんによろしくー」

「はぁ、わかりました。」

 

予想より早く公安部での仕事は終わった。書史部に戻るもいいが不可解な点がいくつかある。その最たる例が公安部にしかない資料...果たしてなんなのか、どこにあるのか。まぁそのうちわかるだろう...

 

「桐生忍、か。」

 

桐生...確か赤嶺、弥勒とともに行動していたというが...調べてみるか。向こうもこちらの先祖の話をしていた。

 

「忙しくなりそうだ。」

 

書史部へ戻る道を歩きながら、緋月昇は今日の夕飯を考え...今日は自分が作らない日にしたんだったと思い出したのであった。

 

 

 

 




次回、第2話「依頼と仕事と家事と仕事」

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