機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ~戦乙女と血と海と~   作:Seacool

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#2 流れ着いた悪魔

???サイド

「…」

彼女は無言で砂浜を歩いていた。いつも持っている傘を日傘替わりにしながら

その容姿は端麗であり膝まである長い焦げ茶色の髪を桜の装飾がついた髪飾りでポニーテールにまとめ、瞳も茶色である。それもよどみがあるものではなく透き通った瞳である。

着ている服は、紅白のセーラー服であるが、首元にあるのはスカーフではなく金の注連縄状のものをつけている。

その姿は、長い髪をもった文字通りの大和撫子である。

だが、そんな彼女はただの人間ではない。 かつて戦争で活躍した艦船の魂を持つ存在

艦娘という存在である。

彼女の名は大和、太平洋戦争で大日本帝国海軍によって建造された超弩級戦艦大和型一番艦大和の艦娘である。

彼女が今歩いているのもただの砂浜ではない。艦娘たちが駐留する軍事拠点<鎮守府>

その近くにある海岸だが、綺麗な白い砂浜の中には、いろいろな漂流物が流れている。

その中には、海藻や朽ちた木材ではない物も多く混ざっている。

「…またか…はあぁ…」

大和が見ているのは、黒い煙突のようなもの。いや、煙突だった。それは<艦娘>たちが戦闘を行うときに装備する<艤装>と呼ばれるもの。<艤装>には様々な武装が装備されており、主砲・副砲・対空機銃など様々なものがあり、艦娘一人一人で武装が大きく変わることがある。

大和の場合は、艦娘がもつ<艤装>のなかでも最大級の主砲<45口径46cm三連装砲>をもち、また旗艦能力も有しているため鎮守府に配備されると即刻、艦隊に配備、旗艦となることが多い。

この大和もその例にもれず、この鎮守府に配備されたときにはすでに艦隊に配備され、1年後には旗艦を任され、多大な戦果を挙げている。

「どこかで大きな戦闘でもあったのかな?」

彼女は艤装の煙突をみて言った。彼女が配備されている鎮守府は海流の関係で破損した<艤装>が流れてくることがたまにある。

「…」

大和は破損具合からいって大破は免れていないだろうと推測する。

最悪撃沈、轟沈もあり得るほどである。

だが大和にはこの艤装の持ち主が生きていることを確かめる術は

 

ない。

「…じゃあね」

そして彼女は煙突に別れをいってまた歩き出した。

そして、その先で見たものは、、、

 

「!?」

それはあった。

それは一目でわかるほど大きかった。艦娘の何倍もありそうだった。

「…」

大和は恐る恐る近づいた。遠目からみるだけでも分かることがあった。

「なにこれ…」

なんとすべてが金属で出来ていた。しかもそれは人型だった。

「どういうこと…」

大和は困惑していた。艦娘が存在する今の時代の技術力でも作れないだろう物がその砂浜に転がっていたのだから。大きく、体のすべてが金属でできており、しかも人の形をしているものなど聞いたことがないからである。

「…」

大和はさらに近づく。

「!」

近づいていくと、鉄でできたなにかのとなりに川の字で人が転がっていた。

なぜか人も鉄でできたなにかもうつ伏せで左手を上にあげ人差し指を出していたが

そんなことは気にせず大和はうつ伏せで寝転がっている人のもとへ駆けて行った。

見たところ少年だった。

大和は呼吸を確認した。息はあった。だが

「衰弱してる。急いで鎮守府に連れて行かなきゃ」

そういうと大和は少年を担ぎ足早で駆けて行った。

途中で大和は鉄で出来た何かのほうを見た。

なんとなく、この鉄で出来た何かはきっとこの少年と関係していると思った。

「大丈夫です。この人は私が責任もって治します」

そう言うと大和は再度鎮守府の方へと駆けて行った。

 

 

これが、ガンダムバルバトスのパイロット 三日月・オーガスと

艦隊旗艦の大和の出会いで会った。

 




いかがだったでしょうか
次回も見てくれると幸いです
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