機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ~戦乙女と血と海と~   作:Seacool

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#4 大和の料理と阿頼耶識

 

三日月サイド

大和が料理を作りに行くと言ってからしばらくすると白衣を着た女性が部屋に入ってきた。

三日月は、さっき大和が言っていた医者だと思った。

「こんにちは、3時間で起きるなんてあなたすごい生命力ね」

白衣の女性は茶色の髪の毛を肩あたりまで伸ばしており、見た目もかなりの美人だった。

「あんたは?」

「ああ 私は山本 ここで軍医をしてる。人にも艦娘に対してもね」

そう言いながら山本は三日月に近づき、そばにおいてある椅子に座る。

「まず君の体の状態だが、さっき検査した時は特に異常はなかった。でも医者として気になるとこるが一つ」

と三日月を興味深そうに見る。三日月はその視線に今まであまり感じたことのない気持ち悪さを感じた。

「ああ、すまない。仕事柄、そういうことが気になるたちでね」

「そ、そう」

「まあ、まずは検査をしよう」

そういうと山本は三日月を心音検査や肺の音、痛い所はないかを検査した。

軍医なだけあり、的確に検査していった。

「で? 気になることって何?」

三日月が聞いた。

「ん? ああ まあいろいろ気になるだけど一番聞きたいことは」

そう言うと山本は三日月に背中を自分の方に向かせた。

「この飛び出たものは何だい?見たところ金属のようだが」

「これ? 阿頼耶識システムのプラグ」

「阿頼耶識システム? なんだいそれは」

「え?」

三日月は山本の方に振り向いた。何でだと思った。医者なら阿頼耶識システムぐらい知識にあるはず。しかも最初に地球に行ったとき、自分たちがいた格納庫に魚を持ってきてくれた人がいたが、その人でも阿頼耶識システムのプラグを見て気持ち悪そうな目で見ていたのを憶えている。

「阿頼耶識システム、知らないの?」

「うん、知らない」

ここまできて三日月の頭はさらに混乱しだした。

(なんで阿頼耶識システムを知らないんだ?地球にいたときでも名前ぐらいは知られてたはず、なのに)

三日月は大和との会話を思い出した。

(大和も、モビルスーツを知らないって言ってた。 ここ本当にどこなんだ?)

開いた窓から波の音が聞こえ、海の匂いもする。そうするとここは地球のはず

だが、山本は三日月の阿頼耶識システムという単語に疑問符を出し続けている。そこで彼は

「ねえ」

「ん?何だい?」

「今から俺が言うものの中に知ってる物があったらいって」

そして三日月は、モビルスーツ、ギャラルホルン、エイハブ・リアクター、スペース・コロニー、クリュセ、そして鉄華団

自分が知っている単語を一つずつ山本に言っていった。

どれかひとつは知っているだろうと三日月は思ったが、

「いやすまない、どれも聞いたことがない。」

「…」

(俺よりいろんなこと知ってそうなのになんで知らないんだ)

三日月が不思議そうな顔しているのを見て山本は、

「じゃあこちらからも質問してもいいかな」

自分の方も質問することにした。

「じゃあまずh」

そのとき閉めていたドアが開いた

 

大和サイド

「三日月さん 食事持ってきました」

そう言いながら二つの棚に料理を入れたワゴンテーブルを押しながらやってきた。

「あ 山本先生 どうですか?三日月さんの容体は」

大和は山本と三日月のそばまで来て山本に聞いた。それに対して

「ああ 問題ないよ。それにしても」

山本は大和が押してきたワゴンテーブルを見た

ワゴンテーブルにはオムライスにフライドポテト、コンソメスープ他様々な料理が乗っていた。

「かなりの量だね」

「は、はい…」

山本に指摘された大和は、申し訳なさそうな顔をして、返事した。

彼女が持ってきた料理は一つ一つが非常に大きく、スープ類はどんぶりサイズの器に入っていた。

それを聞いていた三日月は、

「作りすぎてなにか悪いの?」

と聞き、山本が返事をする

「ああ、大和が作る料理はすごいおいしい、だが毎回すごい量なんだ。」

「す すいません…」

大和は頭を下げながら謝った。だが三日月は

「いいよ、謝らなくて。今すごく腹減ってるし」

「す すいません」

「だから謝らなくていいから」

と再度誤った大和に三日月は言った

「は はい」

「じゃあ」

三日月は大和が持ってきた料理を食べ始めた。その食欲と食べる速度はすさまじく

空腹だというのが見てわかるほどだった。それを見ていた山本と大和は

「す、すごい食欲ですね」

「あ、ああ」

呆然と料理を平らげていく三日月を見ていた。20分経った頃にはもう全部食べ終わっていた。

「ふう すごくうまかった」

と、三日月は満足した顔になっていた。

「そうですか。よかったです」

作った大和も嬉しそうだった。そして山本はそれを見て

「さすが <大和ホテル>の名は伊達ではないな」

「そ、それは言わないでください」

大和は困りながら言った。それを聞いた三日月は

「ヤマトホテル?」

と不思議そうに言った。それに対して山本は

「ああ、大和の飯うまかっただろ」

「うん、すごいうまかった」

「そう、まるで高級ホテルの飯みたいなうまさ だから<大和ホテル>さ」

「山本先生、そ、そういうことは」

大和は恥ずかしそうにして言った。

「しょうがないだろ~ このあだ名をつけたのはうちの提督なんだから」

「そ、そうですけど」

「提督?なにそれ」

その発言に山本と大和は少々驚いた。

「きみ、提督を、いや提督という言葉を知らないのかい?」

「うん、知らない」

「えっ!?」

大和は三日月を見ながら言った。

山本は驚きながらも質問をする。

「さっきの質問の続きをしてもいいかな」

「うんいいよ」

「あの、どういうことですか」

大和は二人を見ていった。

「ああ 実はな…」

山本は大和に対し、先ほど三日月から聞いたことを話した。

「そんなの、私聞いたことありませんよ?」

「ああ、私もない」

といい 今度は三日月が

「俺も 艦娘とか鎮守府とか聞いたことない」

と言った。

「…」

「…」

大和と山本は黙ってしまった。ここまで我々の常識をしらないなんて、

だがそれは三日月も一緒だった。そして山本は一つの結論をだした

それは馬鹿らしいとも言えるものだが、それが一番つじつまが合う。

その結論を三日月に言った。

「君は…別の世界からやって来たのかもしれない」

「は?」

三日月は首を傾げた。

「馬鹿らしいとは私も思う だがこれが一番つじつまが合うんだ」

ここまでお互いの常識が噛み合わないのは、山本自身初めてだった。以前、ストレスが原因で妄想の世界のことを話す患者を見たことがあるが、彼にはそんな兆候は見当たらないというだけでなく、話したことに矛盾が存在していない。ということもその考えに至った理由の一つだった。

「…」

三日月は黙ってしまった。その顔は平然としていたが心の中では困惑しているものだった。

「ま、まあ今いい、今は先に三日月君の傷を癒すことにしよう」

というと、三日月は、

「うん、わかった」

とあまり心配してなさそうだった。それを聞いた山本は、

「君 受け入れ早すぎない?」

と少し困惑気味だった。

「そうかな?」

と三日月は言った。

「「は、はぁ」」

山本と大和は同時にため息をついた。そして三日月は

「ねえ そっちの話も教えてよ」

と二人に言った

「ああ、そうだったね。君は私の質問に答えよう」

そして、山本は艦娘、艤装、鎮守府、提督、について聞かれそれに答えていった。

そして最後に三日月は、

「それで、あんたらは何と戦ってるの?」

と聞かれ、

「ああ それは」

その先を言おうとした瞬間、突然部屋に警報がなった。

「!?」

「きたか…」

「ええ…」

「来たって何が?」

と三日月が聞くと 大和は

「我々が戦っている敵 <深海棲艦>です」

「大和」

「はい!、行ってきます」

といい病室を出て行った。

三日月は山本に

「大和も戦うの?」

と聞き 山本は

「ああ、彼女はここの鎮守府の艦隊の旗艦だからね」

「…」

三日月はそれを聞いてだまった。そして少しすると、

「わかった、俺も出るよ」

「へ?」

それを言うと三日月はベットから降り、部屋から出て行ってしまった。

その途中、大和とまた会う。

「大和」

「はい?」

いつの間にか隣にいた三日月に驚きながらも答えた。

「バルバトスってどこ?」

「え、ああ、えーと、鎮守府の正門を出て右に200メートルほどの砂浜にあります。正門は外に出ればわかります…って何する気ですか?」

「何って、俺も出撃するだけだよ」

「!?」

その発言に大和は驚くしかできなかった。

 

 

これが三日月のこの世界での初出撃となった。

これが長い戦いになるとも知らず…

 




いかがだったでしょうか。
次回も見てくれると幸いです。
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