機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ~戦乙女と血と海と~ 作:Seacool
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またオリジナル設定もそれなりにございます。
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ガンダムバルバトスが改修期間に入り 三日月・オーガスが猛勉強期間に入り
二週間がたった。
「…」
三日月はベッドから起き上がった。この二週間大和と共に猛勉強していたため疲労が顔に出ており、少しゲッソリしている。三日月は勉強部屋=執務室を見渡す。
「zzz」
自分が寝ているベッドの隣にハンモックをつるして寝ている大和の姿があった。ちなみに大和の服装はいつものセーラー服にポニーテールではなく寝間着にポニーテールをほどいたロングヘアーになっている。
「…」
三日月は眠たそうな眼で大和の顔をみていた。なんとも幸せそうな顔をして寝ていた。
見ている横で大和が寝がえりをうち、三日月に背中を向ける格好になった。
「?」
三日月はふと首に目線を向けるとそこには
「傷?」
傷があった。見たところ相当大きい傷だった。
三日月が傷をよく見ようと首に近づくと、また大和が寝がえり今度は三日月に顔を向ける態勢になった。同時に
「ん んんん?」
大和が目を覚ました。大和はうつろな目で三日月を見た。三日月も大和を見た。その距離は鼻息がかかるほどの距離だった。三日月と大和の眼が合う。
「…」
「…」
二人はしばし見つめあい、大和の顔がどんどん赤くなっていく。そして
「キャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
「グフ!?」
大和の叫び声と共に出てきた足が三日月の腹に見事クリーンヒットした。
その叫び声は寝ている艦娘と妖精を起こすには十分すぎるものだった。
「…」
「…」
「まあ…そういうこともありますよね…」
恥ずかしそうにする大和と腹を痛そうにさする三日月を前にして、明石や他の艦娘が思わずため息をつく。大和の叫び声を聞き駆けつけてみたら、寝間着姿の大和と泡を吹いて倒れている男性がいるのだ。訳を聞くまで「寝室に押し入った不届き物が大和に返り討ちにされた」と思うほどの惨状だった。
そして現在は執務室を移動し山本に大和の蹴りが入った三日月の体を診察してもらい問題がないことを確認した後、
山本も含めた全員で朝食をとるため食堂に来ている。食堂は主に朝食と夕食を食べる部屋で、部屋全体が清潔に保たれており椅子とテーブルがきちんと整頓されている。またこの鎮守府は南洋方面にあるため鎮守府内の建物すべてに冷房が完備されており、食堂内を優しい冷気で満たしている。そしてもう一つこの部屋を満たしている物がある。
「今日もおいしそうなにおいが漂ってきますね」
加賀が鼻をひくひくしながら言った。食堂の隣には大きな厨房があり、そこから料理のいい匂いが食堂に流れ込んできているのだ。
「今日の食事担当って確か…」と大和
「木曾さんです」加賀が即答する。
「となると今日は和食ですね 楽しみです」
この鎮守府では全員の絆を深めあうため、朝食をその日当番の人が妖精たちと共に作ることになっている。
そのため、人によってメニューが変わり、和洋中のものから変わり物まで様々である。
ちなみにこの鎮守府の中で一番料理の腕がいいのは大和だったりする。
そんなことを話していると食堂の扉が開き、ゲンジ率いる妖精たちがぞろぞろと入ってきた。
妖精たちは各々好きな席に座り、朝食を待った。そしてゲンジは艦娘たちが座っているテーブルの一席に座った。ただ単純に空いている席に座ったわけではなく、工廠監督者や軍医などの重要な役職を持つものは朝食後、そのまま朝の会議を行うことが多い。その際一つのテーブル(基本的に提督が座っているテーブル)に集まるのだが、移動が面倒くさいと言って最初から提督が座っているテーブルに座り食事する者がたまにいる。
ちなみにこの鎮守府には「たまに」の人物しかいない。
ゲンジが椅子に座って少しすると
「飯出来たぜ!」
三角巾をかぶったエプロン姿の木曾がおぼんに朝食を載せやってきた。
メニューは日本の朝食(三日月が日本を知る由はないが)ものでご飯に味噌汁、き魚に卵焼きなどがテーブルに並ぶ。そして全員分の食事が並ぶと木曾が食堂の中心に立ち
「じゃあ今日も」
「いただきます!」
「「「いただきます!!」」」
と食事前の号令をした。三日月は大和の真似をし手を合わせた。
そしてこの二週間の間に覚えた箸を使い食事を始めた。昔は食べれなかった魚も食べられるようになった。ちなみに彼と大和と加賀の茶碗の米は山盛りである。
「そういえばその人誰なんですか?」
いつもクールな響が大和に聞いた。彼女たちは三日月のことあまり知らず「遭難者」だと聞いていた。今の時点で彼の素性を知るものは大和、山本、ゲンジ、明石そして提督の5人である。
「明石はなにか知らないの?」
「えっ、いや、私は…」
明石は知らないように見せるが元々嘘をつけない性格のせいで顔に出てしまっている。
実は三日月・オーガスのことは彼が提督として着任するまで秘密にすることにしていたのである。理由は三日月が提督としての仕事ができる最低限の学力を持っていなかったためと、彼がいた世界とこの世界の常識があまりにもかけ離れすぎているために誤解などを生む可能性があるためだった。
その結果三日月は外に出られず、執務室でずっと勉強していた。
「彼のことはこの後説明するよ」
山本が魚の身を箸で取りながら話した。
「彼のことはこの後の会議で報告しようと思っていてね。それまで秘密にしていたんだ」
「…」
響は誤魔化されたように感じながらも納得し卵焼きに箸を伸ばす
「あと提督はどうなの?」と夕張
「最近意識取り戻したって聞いたけど」
提督が意識を取り戻したことはその日のうちに報告してあった。
「提督は目覚めた後、調子が良い間に本地の大学病院に送ったよ」
「そ、そうですか…」
艦娘たちは残念そうな顔をした。それだけ彼女たちにとってここの提督はいい人だったのだろうと三日月は思った。大和に聞いた所、艦娘に対する提督の態度はまちまちで、そこそこ問題になっているらしく、ひどい場所だと艦娘たちを休ませず戦闘させる提督すらいる始末である。
「まあ、電報をたまに送るとは言ってたから大丈夫だよ」
山本が提督から聞いた伝言を伝えると艦娘たちも少し顔がゆるみ、安心した顔になると
またみんな食事に集中した。
そしてみんな食べ終えテーブル事に茶碗や皿をまとめ、テーブルを簡単にふき、また
座り、みな最初と同じように手をそろえ、木曾の掛け声で
「ごちそうさまでした!」
「「「ごちそうさまでした!!!」」」
言い終わると全員でまとめた皿や茶碗を厨房の洗い場に運び、テーブルを今度は念入りに拭く。
その後、通常なら妖精たちや会議に出なくていい艦娘たちは自分の仕事場に行くのだが
今日はあることを報告するため全員食堂にいる。
「報告ってなんですかね?」
秋月は響に話しかけた。
「さあ?でも提督に関わるって」
「まさか…新しい提督が?」
秋月は不安そうな顔をした。
「大丈夫よ、それだけのことなら大本営から連絡があるでしょ」
響が秋月を安心させる。といっても響も心の中では不安だった。
「じゃあ報告っていったい」
「その答えが今からわかるよ。ほら」
響は指を食堂にある舞台の上に立つ三人の人影を指さした。
左右に山本と大和が立ちその二人の背が見る形で真ん中に三日月が立っていた。
「あの人って」
「さっきご飯食べてた人だよね」
「誰なんだあいつ」
艦娘たちから小声がでる。山本は一回せき込む。それを聞き艦娘たちは静かになる。
「こんな食事後集まってもらってすまない。だが今日はあることを報告しなければいけなくてな」
と山本が言い、そのまま続けた。
「2週間前に提督が目を覚ました。その後本地に戻り療養に入った。今日はそのことで伝えることがある」
山本はそのまま続けた。
「わかっているだろうが、提督がここから離れるということは新しい提督がこの鎮守府に着任することになる」
それを聞いた艦娘や妖精たちが、ボソボソと小声で喋るがすぐに止んだ。
山本は手に持っていた書類を見ながら続けた。
「今回着任する新しい提督は、自分の眼で見つけたかなりのやり手だと聞いているから指揮に関しては安心してほしい、と提督が言っていた」
山本はそこまで言うと、一歩後ろに下がった。大和も一歩下がった。
三日月はどういう動きすればいいか迷ったが山本と大和が背中を押し前に押し出す。
彼が前になり、山本と大和が後ろにたつ形になった。
艦娘たちは三日月を見た。その顔をは「まさか」という顔だった。
「そして彼が、この第26南洋方面鎮守府に着任した代理提督の三日月・オーガス少将だ」
山本がそれを言うと、艦娘たちの目線が三日月に注がれる。
「さあ、三日月さん皆さんに何かなに一言お願いします」
大和が後ろから小声で、しかし三日月には聞こえる声で言った。
(なにか一言…そんなこと言ったことないんだけど…)
三日月は人生でやったことのないことをまたやろうとしていた。
しかし何を言うか考えるとなかなか思いつかない。だがあることが思いつき、それを言うことにした。
「今日からここの鎮守府の団長…じゃなくて提督になった三日月・オーガスだよ
これからよろしく」
艦娘たちは三日月を見た。彼自身ではなく彼の眼を見た。その目は青色に透き通っていた。
彼女たちの中で、直感的だが「信頼できる人間」だというのを感じ取った。
艦娘たちは自然に敬礼した。それを見た三日月はそれを真似し敬礼した。少し間違っている所はあるがだいたいはあっていた。
「ではこの後通常の会議に移る みんなは戻っていいぞ」
山本はそれを言うと号令し終了する。そして大和以外の艦娘とゲンジ以外の妖精たちは食堂から出て自分の仕事場に歩いていった。
その後三日月と大和、他含め計4名による朝の会議を終え皆自分の仕事場に歩いて行った。
ちなみに三日月は会議など参加したことがなかったため報告程度の会議を30分やっただけでくたくたになっていた。
こうして鎮守府の提督になった。三日月・オーガス
果たしてこの先 どうなるのか
それは誰も知らない
そして、この鎮守府を見つめる黒い影が海面に現れていた
前回から一ヶ月近く投稿できなくてごめんなさい
亀投稿ですが次回も見てくれると幸いです。
あと今回から三日月と相性の良さそうな艦娘と悪そうな艦娘(個人的な意見として)を一人ずつ上げていきたいと思います。
三日月と相性の良さそうな艦娘
榛名
悪そうな艦娘
金剛