電光超人グリッドマン ヒカリノキズナ   作:消しゴム

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プロローグ

ここは桜ヶ丘。

インテリアスペース彩の地下室でいつもの三人……、いや四人が一つのパソコンを取り囲む。

 

直人、ゆか、一平、武史の四人は高校生になっても休日はこうしてここに集まっているのだ。

世界の人々はこの四人が魔王カーンデジファー、そしてその弟のネオカーンデジファーから二度世界を救っているのを知らない。全てを知っているのはこの4人だけなのだ。

 

「なあ、俺のプリン知らないか?」

直人はお店で使われなくなった代わりに地下室に置いた冷蔵庫に自分のプリンが入ってないことに気づいた。

「「「しらない」」」

三人はそう返すとおかしいなぁと直人が呟く。

 

「いいねぇ。時代が進むに連れてこうしてジャンクがどんどんパワーアップしてくのは。スペックが上がる度に興奮するぜ」

一平はいつもの調子で言う。

 

「またその話かい?」

「何度目よ、その話~?」

「一平、いつもそれだよなぁ」

武史、ゆか、直人は何度目だと言わんばかりに呆れた声で返す。

 

「お前ら三人は同じ高校で楽しくやってるだろうけどさぁ、俺は一人だけ違う高校で一人寂しく過ごしてるんだぜ。楽しみなのはジャンクくらいさ」

一平はまたいつもの調子で寂しそうに言う。

 

「だからこうして休日にここに集まってるんじゃない。大体、放課後も四人で遊ぼうとしても学校との友達付き合いで来れないって言ってるのは一平の方じゃない」

「あれ、そうだったけか?まあ細かいことはいいじゃねえか!」

「全くお調子者だなぁ、お前は」

「ははは…」

いつも繰り返されるやり取り。武史にとって友達の他愛のない会話は非日常であったがそれを日常と思えるほどこの三人との付き合いは長くなったのだと思うと自然と笑みがこぼれる。武史がいつまでもこの平和が続いて欲しいと思ったその時だった。

 

聴き覚えのある音がジャンクからしてきた。

 

「この音、アクセプターの音だ!」

直人が真っ先に気付く。

 

 

 

 

 

 

その時画面に映し出されたのは

 

 

 

 

 

 

「久し振りだな、みんな!」

 

電光超人グリッドマンその人である。彼は直人達と共に戦い世界を救ったハイパーワールドのハイパーエージェントである。

 

「グリッドマン!」

「久し振りじゃん!」

「会いに来てくれたの!?」

「どうしてここに?」

 

各々が突然の訪問に反応するが、グリッドマンは神妙な面持ちで言う。

 

「突然で悪いが君達の力が必要なのだ。だから私はここに来た。弟ももうすぐここに来るだろう」

「シグマが!?」

直人達はグリッドマンだけでなくグリッドマンシグマもここに来るということに驚き、同時にそれだけの緊急事態だということも理解した。

 

「かつて私が救ったここではない世界がもう一度何者かに破壊されようとしている。正体はまだわからないが……早く行かなければならない」

「その世界って?」

「説明は後だ」

思わずガクッとする直人。

 

「敵はどうやら次元を越えることの出来る能力を持っているらしい。私は敵が開けた次元の先に君達の気配を感じ、ここに来たのだ。君達にとってネオカーンデジファーとの戦いからはまだ一年程度しか経っていないが、私にとっては20年近く経っていることになる」

「次元だけじゃなく時も越えたのか!?」

「そういやちょっと顔が凛々しくなってるよーな……」

驚く武史の横で一平は少し違う所に着目している。

 

「いきなりで驚いたけど……グリッドマンのためなら何でも協力するぜ!」

「私、丁度ゴールデンウィークで家族が旅行中だし少しくらい家を空けても大丈夫よ」

「俺は母ちゃんにおこられるかもしれないから黙っていこうかな……」

「家に両親がいないから僕はいつでもOKだよ」

「ありがとう、みんな!」

直人達とグリッドマンは再び世界を、しかも違う世界を救うために新たな同盟を結んだのだった。

 

 

「武史はこの後来るシグマから事情を聞いて直接その世界に行ってくれ!」

「わかった!」

武史は頼もしい返事をする。

 

「直人、ゆか、一平は私と共にある世界に行ってほしい。そして一人のある少女に協力を要請してもらいたい」

「ある世界?」

「一人のある少女?」

「行くってどうやって?直人はアクセスフラッシュが出来ても俺とゆかは出来ないぜ」

直人達は各々が質問するが……

 

「説明は移動中にする。さあ、行こう!」

 

「ちょ、いきなり……」

「そんな無茶な……」

「きゃぁ!」

 

三人はジャンクに吸い込まれ、グリッドマンは出動した。

 

武史は相変わらず強引なところがあるなぁと思いながらシグマを待つことにした。

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