電光超人グリッドマン ヒカリノキズナ   作:消しゴム

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シグマの性格とかは適当です。


第9話 グリッドマンシグマ

ツツジ台に現れた青いグリッドマンことグリッドマンシグマ。六花と内海は状況の整理が出来ないままツツジ台にいる三人のグリッドマンの行く末を見ることになるのだった。

 

黒いグリッドマンはシグマを見るやいなやいきなり襲いかかる。

 

しかし、黒いグリッドマンの大振りの蹴りを避けるとシグマキックで相手を軽々吹き飛ばした。

そして倒れていたグリッドナイトに手を差しのべる。

 

「速い!」

 

「もしかしてグリッドマンよりも……」

 

内海と六花はシグマの速さに驚いた。速さだけならグリッドマンを凌ぐのではないかと思うくらいに衝撃を受けた。

 

「グリッドマン……ではないな、何者だ?」

 

グリッドナイトは初めて見る青いグリッドマンに向かって言う。

 

「私はグリッドマンの弟のグリッドマンシグマ。立てグリッドナイト。グリッドマンを倒すのは君の使命なのだろう?」

 

シグマはグリッドナイトを起こすと鼓舞するように言った。

 

「お前に言われなくてもわかっている。だが、あの黒いグリッドマンは響裕太だ」

 

「それなら私にいい考えがある。あの黒いグリッドマンは響裕太が自分を責める事で強くなる。だから私のフィクサービームで彼の心に勇気を与えるのだ」

 

「つまり、俺に囮になれと?」

 

グリッドナイトはシグマの意図に気づく。すると、遠くに飛ばされた黒いグリッドマンは直ぐに起き上がり真っ直ぐに走って来た。

 

「理解が早くて助かる。……それに見ろ、君の必殺技や私のシグマキックではやはりヤツに傷一つつかない。だがフィクサービームで響裕太が前向きな心を取り戻せばヤツの攻撃力も防御力も下がるはずだ」

 

黒いグリッドマンが近づき二人は身構えていると空中に跳び、そのままキックを繰り出す。

 

「まずい!あのキックは!」

 

シグマはそう言うと二人はそれぞれ別の方向に避け、二人がいた地面にキックが当たると地面が広範囲に渡って陥没した。

 

「あれはネオ超電導キック。まさかグリッドマンの技も使うことが出来るとは……」

 

シグマは驚くと同時にこの黒いグリッドマンを生み出したトレギアの底知れない力を感じ取る。

 

「黒いグリッドマン!こっちだ」

 

グリッドナイトが挑発すると黒いグリッドマンはそのままグリッドナイトに再び飛び掛かる。

 

先程と同じく首を狙いに行ったが、グリッドナイトはそれを読んでしゃがんで避けると、そのまま抱き付きながらタックルして黒いグリッドマンを地面に叩きつける。

 

そしてそのまま寝技をかけ出来る限り黒いグリッドマンが動かないようにした。

 

「今だ!」

 

「よし!フィクサービーム!」

 

グリッドナイトが作った隙を逃さず、シグマは黒いグリッドマンにフィクサービームを当てる。すると暴れ始めたが、グリッドナイトに寝技をかけられていて身動きが取れずにいた。

 

グリッドナイトは黒いグリッドマン、裕太に呼び掛ける。

 

「聞こえるか響裕太!皆がお前を待っている!正気に戻れ!」

 

「響裕太君、自分自身を責めるんじゃなく許すんだ!」

 

武史もシグマの中から呼び掛ける。

 

 

「さあ、今がチャンスだよ!」

 

怪獣少女は二人に言う。

 

「内海君!もう一度響君に伝えてみる!」

 

「ああ、頼んだ!」

 

その状況を見ていた六花と内海はジャンクから直接裕太に言葉を掛けることにした。

 

『あなたは私達の足枷なんかじゃない。大事な友達で大事な人。貴方が私達を頼りにする以上に私達は貴方を頼りにしてる。だからトレギアの言ったことなんかに負けないで!』

 

「み、皆……お、俺……」

 

『貴方が苦しいと私達も苦しい。貴方が笑顔なら私達も笑顔になる。どんな事があっても私達は響君の味方、それだけは変わらないんだから!』

 

「そうか……俺、一人で抱え込んで……。一番大切なものを失うところだったんだ……」

 

グリッドナイトは自分の腕の中で黒いグリッドマンが次第に大人しくなり力も無くなっていくのを感じた。

 

黒いグリッドマンはそのまま動かなくなる。

 

赤黒い眼は白くなり体も光となって消え、グリッドナイトの横には響裕太が横たわっていた。

 

シグマは裕太だけでなく街全体にフィクサービームの範囲を広げ修復していく。

 

街の壊れたあらゆるものが直り、元通りになる。

 

「裕太!」「響君!」

 

裕太も街も元に戻ったのを確認して安堵する二人。

 

「良かった、本当に……」

 

内海はへなへなとそのまま力が抜けていったようにソファに倒れ込む。

 

「………本当に良かった。響君が無事で」

 

六花もジャンクの前でぐったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念だ。思ったよりも早く悲劇が終わってしまったよ。全く、絆だの友達だのしつこく言う輩は総じて諦めが悪いものだな」

 

「「「!?」」」

 

六花、内海、怪獣少女の三人は声のする方へと顔を向ける。

そこには普段六花ママが見てる店の棚の上にあるテレビがあった。テレビの画面は漆黒に包まれ再び三人は赤い眼と対峙する。

 

「な、なんで生きてるんだよお前!」

 

内海はトレギアに指を指しながら言う。

 

「あんなプログラムで私を退治したと思っていたのかい?君にも言っただろう、私はアレクシス・ケリヴよりも生物としての格が違うと」

 

トレギアはそう言うと目線を怪獣少女に向ける。

 

「私は過去の失敗から学ぶタイプでね、もう一つ悲劇を作っておいたよ。ところで君のお父さん、まだ帰ってきてないんだよね?」

 

「……!まさか…」

 

怪獣少女が何かに気付く。

それは六花も内海も同様だ。

 

短期間であるがこの悪魔と接した事でトレギアの考える事を想像できてしまう、卑劣で最悪な想像が。

 

「私のお父さんを……!」

 

「ご名答!今度はこの世界の守護者がこの世界を破壊するのだ。安心したまえ、今度は純粋に強化させたし響裕太のようにはいかないよ」

 

そうトレギアが言うと同時に、ツツジ台に闇に包まれたアノシラスが現れた。

 

目の前で見た武史はかつて自分が洗脳させたものより遥かに凶悪かつ強力にされているのを理解した。

 

「藤堂武史といったな、彼。破壊プログラムはともかく彼のステルスプログラムに気づけなかったのは事実。彼の頑張りに免じて一週間の猶予を与えよう」

 

「猶予?」

 

六花はトレギアが言い出した猶予と言う言葉に疑問を持つ。

 

「これから一週間後、暇潰しに怪獣達を連れてこの世界を破壊することにするよ。なに、元々コンピューターワールドの何もなかった場所、あるべき姿に戻るだけだ。ああ、あのアノシラスを止めることが出来たらの話だけどね」

 

「ふざけやがって!」

 

「ククク……では、今度こそ失礼するよ」

 

トレギアはそう言うと闇に消えていった。

 

トレギアによって再びツツジ台に危機が迫る。

シグマとグリッドナイトはこの世界の守護者のアノシラスに立ち向かうのだった。

 




投稿遅れてすみませんでした。
ウルバトでジェロニモン狩ってました。
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