オリ主が一人転生しただけの簡単な二次創作です   作:騎士貴紫綺子規

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 なんとなく書いてみました。とりあえず転生までの話。

 一話一話が短いのは仕様です。すみません。





第一箱 「……ワォ」

 

 

「ありがとうございましたー!」

 

 

 背中にかけられる御礼の言葉(というより挨拶)を聞きながら店を出る。懐の潤いを思い出しながら帰路についた。

 

 

「……にしても思ったより安かったな……」

 

 

 先程売った『めだかボックス』。単行本(コミック)全二十二巻+めだかブックス+小説全五巻、計二十八冊。全て初版で購入し、帯紙やチラシ、カードなども全て取り出さずに保存していた上に、紙の色も黄ばんでいないという完璧な保存状態。にもかかわらず、買いたたかれた値段は思っていたよりも幾分か低かったのだ。

 予想としては七千円は超えるとみていたが、総額六千八百円。それでも売ったのだが、どこか釈然としなかった。

 

 

 そんな気持ちで歩いていると、前方が何やら騒がしい。

 

 

「おい、銀行強盗だってよ」

「ウソ! マジ!?」

「何か銃持ってるらしいぜ」

 

 

 

「……オイオイ。マジかよ」

 

 

 どうやらすぐそこの銀行が強盗に襲われているようだ。そう言えば明日は給料日だったなと思い出し、昨日の内に下ろしておいて良かったと安堵する。

 

 

 足早に銀行から離れ、家まであと信号一つ、という所で、

 

 

 

  ――ドガン!!

 

 

 

 警察から逃げてきたらしい銀行強盗たちの車が目の前で横転した。

 

 

「……ワォ」

 

 思わず自由人な風紀委員長を模してしまったが、目の前でいきなり横転されてはそんな声も出るというものだ。

 

 

 そんな時、ふと地面に影が落ちた。見上げると、自分に向かって倒れてきている信号機が目に入った。車が衝突したときに折れたのが倒れてきたのだろう――

 

 

 

  ――ズシャッ!!

 

 

 

 そうして彼は絶命した。

 

 

 

   ☆   ☆   ☆

 

 

 

  ――ブチン

 

 

『さて。これで理解できたかい?』

「ええ。即死だったでしょうね」

 

 

 気付いたら何もない真っ白な空間に存在しており、そこに()が現れ、「君は死んだ」と言われた。何も言わないのに痺れを切らしたのか、彼がどこからともなくテレビを出してきたのだ。そして、自分が死んだ映像を見せられた。……無駄に効果音やスローモーション、字幕説明付きという多彩な編集をして。

 

 

『君をここへ呼んだのは、まあ所謂"テンプレ"ってやつだ。単刀直入に言おうか。転生してみないかい?』

「いいですよ」

 

 

 即答すると少し驚かれた。ファンタジー系小説は好きだったので、転生ジャンルもよく読んだ。まさか自分が体験するとは思わなかったが。

 

 

『どこにするかだけど、君が死ぬ直前一番なじみがあった世界にしようと思う。すなわち、「めだかボックス」に』

「…………はあ」

 

 

 超万能巨乳生徒会長が、超厨二病的設定のある学園で仲間や敵とバトり、途中から幼馴染と主人公の恋愛にシフトチェンジ、中盤以降から学園外に舞台が移動し、そして「俺たちの物語はまだまだこれからだ!」という感じで終わった、学園異能インフレ言語バトルという物語のジャンルをありったけ詰め込んだ、週刊少年ジャンプで人気をはくした漫画だ。ドラマCD化された後アニメ化もされ、現在第三期、過負荷(マイナス)編をやっている。アニメ化されている最中だから売ったのに、思ったより安かったから不思議だったのだ。

 

 

『チートはどうする? 異常性(アブノーマル)過負荷(マイナス)言葉(スタイル)。どれでもなんでも好きなだけどうぞ♪』

 

 

 ここまで至れり尽くせりだと逆に考えてしまう。一応尋ねておこうと思い、口を開いた。

 

 

「原作は壊しても構わないのか?」

『それも好きにどうぞ。既にあの世界の役目は終わってる。それに行くのはパラレルワールドだ。まあ壊さなかったら原作と全く同じ道を辿るがね』

 

 

 なるほど。特に何かして来いというわけでもなし、本当に二度目の世界として用意されただけらしい。

 

 

「……ん。じゃあ――――」

 

 

 

   ☆   ☆   ☆

 

 

 望みどおりのチートを与えて送り出した後、青年は声を上げて嗤い始めた。

 

 

『あはは。うん、いいね。最高だ。全く、あの世界でコチラに送られてくる者(・・・・・・・・・・・・・・・・)は皆個性的でとてもおもしろい。まあだからこそこの仕事は止められないんだけど……』

 

 

 そこでさっきまでとは一転し、顔に何の表情も浮かべない、まるで能面のように無表情で笑いながら呟いた。

 

 

『僕様も「傍観者」だからね。ちょっとは関わってもらうよ』

 

 

 そしてもう一つ設定を付け足した。

 

 

『さーて、次は誰かな?』

 

 

 

 






 作者は全巻持ってますが、売ってません。値段はザッと計算しただけです。

 また、アニメ第三期もウソ。するかも不明。本を売るならアニメ放送中だよね、ってことでいれてみた。

 この作品は特殊ルビ多めでお送りしております。ご注意ください。
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