オリ主が一人転生しただけの簡単な二次創作です   作:騎士貴紫綺子規

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 だいぶ短編形式になってきた。更新はそろそろ止まりそう。

 創作モノってことでいろいろ捏造してます。主に会則とか。


第八箱 「……ゴメン。SMプレイは趣味じゃないんだ」

 五月。新入生歓迎会や部活動紹介などの行事も一段落し、世間一般で言う「五月病」が蔓延る中でも、生徒会業務は行われる。

 

「あ、これも新部活動申請書だ」

「おい、これで十二枚目だぞ」

 

 原作で人吉と阿久根の二人が倒れていたように実に様々な業務があるが、一番大切で一番面倒くさくて一番大変なのは事務処理である。毎日のように学園内のあちこちで何かしら事件が起こる箱庭学園なので、修理要求や不備申請などがあふれている。しかしこの時期に多いのが「新しい部活動を造りたい」という要求である。

 

「今度は何部だ?」

「リー部21」

「は?……殴るぞ」

「やだなあ、ちょっとしたジョークじゃん。『骨法部』だってさ」

「……それもジョークか?」

「いや、マジ」

 

 骨法。当身技を主体とする徒手武術のこととされる。ただし、隠し武器術である「骨法」(「強法」とも呼ばれる)や柔術の一部ではない、「骨法」という名称の独立した徒手格闘術が、日本武術の中に存在していたと主張するのは堀辺正史の系統のみである。ばいうぃき!

 

 ちなみに原作で人吉善吉が部活動荒らしのときに存在した部活の一つである。和はこれを見たときに検索していたりもする。

 

「また誰も知らねえような部活作らせる気か? 今いくつあんだよ」

「運動部が百八十二種、文化部が六十九種あったり。あ、ちなみにこの数値は今年新設されたのは抜きで」

「和……お前、よく知ってんな」

「いや。検索(・・)かけただけ」

「は?」

 

 単純なスキルの応用であり、「部活動の種類が多すぎて総数を知らない」という常識を破っただけに過ぎない。自分が神に頼んだスキルながら、その応用は計り知れないと和は若干驚いていた。

 

「……まあ申請してるんだから生徒会(コッチ)としては対応するが……。和、人数は大丈夫か?」

「うん。ちゃんと二人いるから」

「よし。んじゃまあとりあえず……」

 

 そう言って空洞は認証印を押した――骨法同好会(・・・)の書類に。

 

 

 箱庭学園学校則 第92条に「部活動を結成する場合には、同好会として、二名以上の会員で三ヶ月以上活動したのち各役員名、顧問教員名および部活動内規を、あらかじめ書類でもって議会に提出し議会の二分の一の同意を得なければならない。廃止の場合は内規をもってこれに準ずる。」というものがある。つまり最低二人と顧問教員がいれば、新部活動申請として同好会を立ち上げることができるのだ。そして立ち上げられた三か月間で相応の活動が挙げられれば部に昇格でき、晴れて部活動として名を連ねることができる。

 

「よし。んじゃ次は――」

「あ、また申請だ」

「……」

 

 

 そうこう繰り返し、結局今年度だけで運動部十六種、文化部七種が増えたことにより、箱庭学園部活動の総数が二百八十種を超えた。この分だと来年には三百種超えるだろうなと和は少しばかり気分が高揚していた。

 

「次は――」

「備品の不備だな」

「……」

 

 その高揚感も一瞬にして霧散した。十三組生ならず生徒会役員も授業は免除されるため、一日のほとんどを生徒会室で過ごすと言っても過言ではない。主に書類の整理が九割を占めているが。

 

「松島や ああ松島や 松島や」

「いきなりなんだ?」

「いや、ふと浮かんだだけ。意味はない」

 

 意味をつけるならこの場合は「あゝ、無情」の方がいいかと思った和だったが、そんなことをしている時間はないと目線を書類に戻す。ああ、生徒会って大変なんだな……と今更ながらに思う和だった。

 

 

   ☆   ☆   ☆

 

 

 一区切りまで仕事を終えると和は先に生徒会室を出る。書類のほとんどに空洞の会長印が必要になるため、和は空洞よりも仕事のペースを上げる必要があるのだ。

 

 ほとんど生徒会室にこもりっきりの二人だが、朝・夕のHRには必ず顔を出している。……もっとも今までに顔を出しているのは言わずもがな和と空洞、そして大体毎日どこかに消えている真黒の三人のみ。

 

 だったのだが。

 

「む。お前、十三組生(アブノーマル)か?」

 

 うーわー。何でこの人が来てんのさ。

 

 和は目の前の男を口を開けてみることしかできなかった。

 

 

 

「……ふむ? お前、偉大なる俺を前にいつまで立っているつもりだ?」

 

【跪け。】

 

 

 ・ ・ ・ 。

 

 

「……ゴメン。SMプレイは趣味じゃないんだ」

 

 かけられた命令にそう返すと、彼は驚いた表情の後に口の端を上げた。

 

 そう、なぜか今日教室にいたのはめだかボックス中二人目のラスボス、都城王土である。

 

 

 

 都城王土。「十三組の十三人(サーティーン・パーティー)」の一人、《創帝(クリエイト)》にしてフラスコ計画編の大ボス。異常(アブノーマル)な黒神めだかよりも異常(アブノーマル)十三組生(アブノーマル)として君臨し、最終的に土下座をして役目終了、その後も生徒会戦挙編にて音頭をとったり体育祭にゲストとして帰国したり、結果的にはグッドルーザー球磨川完結篇にまで登場した俺様何様王様キャラである。

 

 

 ほとんどすべての創作モノに出てくる俺様傍若無人キャラだが、自分のことを『俺。』としてしか考えていないキャラは珍しい。彼こそが本当の自己中心的な人物だと和は思っていた。

 

 むろん作中キャラでは好きな方だったし、同じクラスだったからまあ何時かは遭うだろうなとは思っていたが。

 

「(もう遭っちゃったよ、オイ)」

 

 まだ入学して一か月しか経っていない。いくらフラスコ計画に参加しているからって、わざわざ教室にまで来ることはないだろうに。

 

 しかも初対面にして「跪け。」とはこれまた原作らしい。彼の真骨頂その一、「言葉の重み」をいきなり仕掛けられた。

 

 他人の心を操る――正確には他者の電磁波に干渉・操作する都城王土は、初対面にして人吉善吉や黒神めだかにも言葉の重みを使用していた。まるで他人が自分の思い通りになるのが楽しいように。

 

 

「……お前」

 

 何やら呆然としている都城。なにかおかしかったのだろうか。

 

 和が疑問に思っていると何やら面白そうな目で見てきた都城は、再び口を開けた。

 

「……ふむ。おもしろいが……まあいいか。今度は本気で言くぞ」

 

【平伏せ。】

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。

 

 

「……嫌だ?」

 

 疑問形だがこう返してしまっても仕方がないだろう。和には今何が起きているのか、何かされているのかさっぱり分からないのだから。

 

「これは……」

 

 目の前の和に対して言葉を失っている都城。一方の和は先程から首をひねってばかりであったが、ふと思い出して口を開いた。

 

 

「初めましてだよね? 俺は須木奈佐木和。和って気軽に呼んで」

「……ふむ、面白いな。偉大なる俺を目の前にしてだがまあいいだろう」

 

 

 またしても知り合った和は、都城王土と名前で呼び合うくらいに親しくなっていた。

 

 そしてふと気になった疑問をぶつけてみたのだが。

 

「王土。何で俺を呆然と見てたの?」

「……(おれ)圧政(ことば)に表立って逆らったのは(お前)が初めてだ」

 

 

 ……え゛。マジで?

 

 

 

 




 二次創作だし都城君のハジメテを貰ったっていいよね!……あれ。何か卑猥。

 リー部21の件、知ってる人いますかね。アニメ化された授業さぼり漫画のおまけページです。
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