魔王の右腕がヒーローに   作:高笑いする混沌

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はい、ついにやっちゃいました。だって、卿がカッコいいから是非もないネ!

まあ、楽しんでくれたら幸いです。

増えろ卿もの!!


卿異世界へ

「てことで、ちょっと異世界行って来てくれよ」

「しょっぱなから、何言ってんの!?」

 

そんな、「ちょっとコンビニ行ってきてくれよ」みたいなノリで異世界に行かせようとしてくるのは、我らが神殺しの魔王様。南雲ハジメ。

 

対してツッコミを入れているのはクラスメイトから「何気に最強格」とまで言われている暗殺者。遠藤浩介。何故こうなったかというと。少し遡ること数分前。

 

いつものようにグラント家のみんなで朝食を食べたり、突撃してきた駄ネッサの相手をしていると突然携帯が鳴りだした。

 

「悪い、電話だ、...なんだ、南雲か。ああ、今エミリーの家にいるぞ。...わかった。今からか?ああ、了解。 じゃあな」

「なんだって?」

「また、頼みごとですか?」

そう聞いてきたのは"ベルセルク事件"で、浩介が助けた、お猫様のような目をしている白衣っ娘エミリー・グラント。もう一人はクールな見た目をしているが中身がオタクの捜査官、ヴァネッサ・パラディン。

 

「まだ、分からん。急に家に来いだと」

 

そう答えて、宝物庫Ⅱから劣化版クリスタルキーを出して、

 

「ちょっと、行ってくるよ」

 

言うないなや、何もない空間にまるで鍵を開けるようにクリスタルキーを差し込み捻る。すると、最初から有ったかのように両開きの扉が現れてひとりでに開く。

 

「相変わらず、よくわかんないわよね、それ」

「博士、こういのは考えたらダメなんですよ。感じなきゃ」

 

二人が言う通り、目の前に突然扉が現れたら普通の人間は正気を疑うだろう。某青いたぬきのド○でもドアーのようなものが目の前に現れたら。 しかし、これを作ったのは未来の人間ではなく、魔王である。何気にその魔王なら某アニメの再現が出来なくもない。「はい、クリスタルキ〜」(だみ声) それは、置いといて。

 

 

〜南雲家〜

 

クリスタルキーを使い遠藤が南雲家に着いた時、家には、南雲ハジメとその最愛の吸血姫ユエの二人しか居なかった。

 

「おう、来たか」

「ん、遠藤久しぶり」

「ああ、久しぶり。ってほどでもないっすけどね。で、今日は何の用なんだ?」

 

そう聞くと、返事はすぐ帰ってきた。

 

「俺は思う、最近何やかんやで異世界に行くことが多い。そこで、未知の脅威に出会うこともあった。...てことで、ちょっと異世界行って来てくれよ」

「しょっぱなから、何言ってんの!?」

 

ということで冒頭に戻る。

 

「つまり、だな異世界には俺達が知らない技術やら、能力やらがあって、それを盗ん ゲフン、掻っ払って来て欲しいんだよ」

「全然誤魔化せてないし、言い直す必要も無かったよね!?今!?むしろ悪くなってるからね!?」

 

ようするにこの魔王は未知の技術やらに興味が湧いたようで異世界に行ってそこでスパイもどきをさせようとしているのだ。

 

「なら、南雲が直接行けばいいだろ?」

「それも考えた。しかし...安全かどうかも分からないところにいきなり行くのはハードルが高い。ということで誰かが安全を確認した後に行く事にした。そこで、白羽の矢が立ったのは信頼しているアビスゲート。君なんだよ」

「アビスゲート言うなや、で、本音は?」

「俺ばかり異世界に行ってるからたまにはおまえも行ってこい」

「妬みかよ!?魔王がみみっちいぞ」

「うっさい。まあ、それだけじゃないぞ?信頼してるってのは本当だぞ?」

「ん..遠藤なら必ずやってくれる」

 

 

 

そう、ニヤケながら魔王は言う。隣の吸血姫も似たような事を言う。それもそのはず過去にも、魔王の頼みごとを成し遂げて自他共に"魔王の右腕"名乗るほどに認められている実績があるからこその指名だった。遠藤は諦めたかのような溜息の後、質問をした。

 

「はぁ、で、その異世界ってどんなとこなんだ?」

 

魔王は少し意外そうな顔をしながら言った。

 

「へぇ、今回ばかりは流石に断わると思ったが、少し安心したわ」

「何言ってんだ、俺がお前の頼みを断らないの知ってるくせに」

「それもそうか、さて、今回行って貰うのは個性とやらが溢れている世界だ」

 

遠藤は少し首を傾げた。個性なら今も充分に溢れているが?魔王の嫁〜ズはもちろんのこと、ウサミミの狂戦士。服屋の漢女。八重樫雫を義姉とするソウルシスター、ね、個性的でしょ?

 

「個性ってのはそういんじゃない。なんつーか?突然変異で火が吹けるようになりましたー、とか、隣の人が寄○獣みたいな奴でしたみたいなかんじの世界」

「何それ怖い」

 

恐怖に慄きながら呟いた。それもそうだ、いきなり隣の人の顔が開いてバクッされる世界なのだ、割と本気で不安になった。

 

「まあ、詳しくは向こうで調べてくれ。それじゃ、行って来い。報告とかはスマホでできるからな」

 

「本当に万能だなこのスマホ。わかった。向こうに着いて落ち着いたらまた連絡するわ」

 

そう言い魔王は異世界へのゲートを開く。そこに、遠藤が入りしばらくするとゲートが閉じた。そして、魔王はふと、思い出したかのように呟いた。

 

「やべ、あいつに"体が中学生ぐらい"になること言い忘れてた」

「ハジメ、うっかりさん」

 

まあ、なんとかなるだろうと魔王は気にしなかった吸血姫は遠藤に少し同情した。

 

かくして、世界一影が薄い暗殺者は異世界に渡った。これからどのような物語が紡がれるのか、それは神ですらも知らない。

 

 

 

 




今まで読み専で、卿ものが少ないなぁと思いないなら作ればいいと、思いやっちゃいました。(^^)

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