東方スーパーエス   作:伊土さん

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ご先祖様「こっち来ないの…?」


開幕「ご先祖様困惑」

 突然だが俺の話をしよう。

 

 と言っても実にごくありふれた転生者のプロフィールだ。ぶっちゃけ語ることはあんまりない。前世が男子高校生だったり、死んだ後神様に出会って転生させてやろうと言われたりするところはウェブ小説でよくあるような話だった。

 

 ただ、俺個人にとってはそれは大きな選択だった。だって自分が生まれる世界を選ばなければならないのだ。誰だって悩むし葛藤する。

 

 俺は多大な時間をかけて決めた。そうだ、幻想郷に行こう、と。

 

「安西先生…俺…こいさとを生で見たいです…!」

「そうかそうか。それが君の願いなんだね」

 

 そういう事で俺は幻想郷に行くことになった。

 

 次に目が覚めたらそこは地底。旧地獄と呼ばれる幻想郷の地下に広がる大空洞で、古明地さとりと古明地こいしが住んでいる聖地だ。わーいやったーと俺は生まれた直後に産声を上げた。

 

 ちなみに俺はロリになっていた。名前は小鬼。種族名ではなく普通の名前だ。まあ俺の名前なんてどうでもいいし適当に付けた。ロリで頭に小さな角が付いていたので小鬼だ。餓鬼じゃないよ。小鬼だよ。ゴブリンでもないよ。

 

 チートはもちろんもらった。目が非常に良くなり、見えない物を見る事が出来るようになる魔眼だ。こいしちゃんとさとりんの交わりを良く見えるように目を改造してもらったのだ。やったぜ、これで全て見通せるようになったぜ。後ついでにハリポタの閉心術を貰った。まあ言わずもがなさとりん対策である。俺のこいさと観覧計画を変に知られて警戒されたら元も子もないのでね。

 

 さて、そう言う訳で早速地霊殿へ、イクゾ!

 

 崖の上からちらりと地霊殿を見下ろしてみる。生の地霊殿だ。ぶっちゃけかなり広い。足元には町が広がっていて、そこには鬼やら何やらがそれぞれの日常を謳歌している姿が良く見える。

 

 …って、アレもしかして勇儀姉さんじゃないか?お、あっちには萃香もいる。ふーん…そう。まあいいか(屑)。

 

 それよりもこいさとだ。こいさとを寄越せ。さとこいでもまあ可。いやでもこいさとかなやっぱり。

 

 じいっと地霊殿を見ていると、すぐにさとりんを発見。特徴的なピンクの髪の毛と第三の目が良く見える。今は書類仕事をしているらしく、机の上で万年筆をカリカリ動かしている。と、そうこうしていると扉を開けてお燐が入ってきた。書類の追加らしい。うーん、見るからに大変そうだ。

 

 奥の方ではお空が何やら頑張っているのが見えた。まだ東方地霊殿の時期は来ていないのだろうか、普通の状態である。

 

 と、ここで上空から地霊殿へとふらふらと飛翔する緑色の物体を発見。キタ!メインカップリング来た!これで勝つる!

 

 言わずもがなこいしちゃんである。無意識を操る程度の能力を持っているんだったか?それで普通は誰もが見ることがかなわない存在ではあるが、俺には関係ない。そりゃもう隅々まで見えるんだよぉ!さとりんもこいしちゃんもリアルで見てもやっぱり超絶美少女だ。もう二人を交互に見るだけでもご飯を何杯でも食べる事が出来る。これぞメシウマと言う奴である。

 

 さあ、さとりんは今執務室にいるぞ。お姉ちゃんに甘えに行くのだ。そして俺にエデンを見せてくれ。もうそれだけで俺がこの世にいる理由は潰えるので、原作ブレイクする前に喉を掻っ切って死ぬ予定だ。原作厨である俺に原作をぶち壊す気は一切ないのである。

 

「…?」

 

 と、ふとこいしちゃんの方を見てみると、いなくなっている。そういえば瞬間移動みたいな能力も持っていたんだっけな?だが無駄無駄無駄ァ!俺の魔眼は全てを見通す!いくら隠れたところですぐに見つけることができるのだよ!

 

 見えた!今、こいしちゃんは俺のすぐ背後にいる!…ん?

 

 …おっと?

 

「あなただあれ?」

 

 慌てて振り返ると、目と鼻の先にこいしちゃんの顔が。はわわ良い匂いがする。っていうかまつ毛長っ。肌も染み一つねえ。

 

 って、そうじゃない。何故バレたか分からんがこいしちゃんにバレてしまっては計画は破綻したも同然だ。俺はクールに去るぜ!

 

「駄目ー、にーがーさーなーいー!」

「ぐぇっ」

 

 あれ、おかしいな。魔眼と引き換えに声帯を犠牲にしたから、声はもう出ないはずなのに、カエルを潰した時のような声が自分の喉からしたぞ。と言うのもこいしちゃんが俺の和服の裾をひっつかんで後ろから引っ張っているからだ。っていうか、和服だとソレやられたら普通に脱げるからやめてね!?

 

「ねえねえ、どうして私が見えてるの?なんで?ねえなんで?」

「…!」

 

 あばばばば。ご尊顔を近づけないでくだしあ精神が壊れちゃう。息が顔にかかってんだよ心臓が止まるぁ!

 

「!」

「あっ、こらー!待てー!」

 

 それからすったもんだの末俺は全力で逃げ出し、追いつかれて弾幕で撃ち落とされた挙句後ろ抱きに持ち運ばれてぬいぐるみと化した。

 

「んふー、この子ペットにしよーっと!」

 

 いい笑顔でそういうこいしちゃんの腕の中で、俺はどうしてこうなったと意識を落としたのだった。




「某3D弾幕動画を見てこいしちゃんとさとりん愛に熱が入ったので書いた。反省はしていないが、後悔はしてない」と供述しており
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