「……右は他のラリアットに使いますよ。ただし連発、乱発はしません。ラリアットは"走って腕をぶつける"という、わりとシンプルな技なのですが、その分バリエーションは豊富なんですよ。ま、出来れば右は先日出したアックスボンバーをフィニッシュ・ホールドにしたいですがね。歴史を継いでいきたいですから」
──ヘビーマッシャー戦で出した技ですね。その試合でのフィニッシュについては……。
「ダンディ・ドラゴンスープレックスですな? あれは私のオリジナル・フィニッシュ・ホールドです。元々は旋回しない形のドラゴンスープレックスを使っていましたが、今はこちらしか使っていませんな。
ちなみにブリッジしながら、後方に投げる技をスープレックスと称していますが、その中でも私が1番好きな技がこれですな。ガチッと固めて、いくぞっ! って瞬間が好きなんです。ま、他のスープレックスもそのうち披露しますよ」
──楽しみにしています。武王戦のフィニッシュで出した2つの技について。まず、自らの名前の入っている……技ですが、ネーミングが面白いですね。
「"これが須永 "ですな。ネーミングは思いつきではなく、あの技を出した時に叫んだ言葉……そのまんまなんですよ。『よく見ておけっ! これが須永……だあっ!』って叫んだらしいんですよ。まったく覚えてないんですがね」
──魂の叫びだったのでしょうか。
「かも知れませんな……。いま、私の試合限定で、闘技場でも試合時間とフィニッシュ・ホールドのアナウンスをしてもらっています。
──あの「何分何秒、ムーンサルトプレスにより、勝者……」と流れている。
「そうです。で、あのノリで、『"これが須永"により、勝者ダンディ須永……』とアナウンスされてしまいましてな。……以後"これが須永"が正式な技名になりました。本来は違う名前だったのですがねぇ」
──本来の名前気になりますね。
「エメラルドフロートとか、ルビーフロジョンが候補の1つで、パープルインパクトが最終候補ですな」
──"これが須永"で、よかったかなと。フィニッシュ・ホールドについては?
「そうですか……今となっては仕方ないですな。フィニッシュはムーンサルトプレスです。空中で後方一回転して、相手を圧殺するという。今回はかなり高く飛んだので、名付けるならスカイハイクラッシュ……いやスカイハイ・ムーンサルトかな。ま、ムーンサルトプレスでよいですよ」
──初めて見る凄い技でした。壁を使って飛ぶというのは、今まで誰も考えなかったです。
「本来必要なものがなかったので、あれは応用ですよ。立体的な攻撃というのは私の得意な分野です。ま、壁というのは乗り越えるためにあるものですし」
──それはまた違うと思いますが。ちなみにダンディさんが、理想とされるフィニッシュを1つ教えてください。
「魂を込めた逆水平チョップで、3カウント」
──即答ですね。3カウントルールでということですね。では、ダンディさん、最後に皆様へ一言お願いします。
「また、明るく楽しく激しい魅せるプロレスで、皆様に楽しんでいただければと思います。闘技場で、お会いしましょう」
──―本日はありがとうございました。
取材:シン・カ=ザマ (帝国騎士団広報)
取材後記
ダンディさんは熱い魂の持ち主である。最後の魂のチョップ……見てみたいものだと思う。絶対に自分では受けたくはないけれど。
最近街の子供達が、路地でチョップの打ち合いをしたり、広場で技の掛け合いをしているのをよく見かけるようになった。
そういう子供達に話を聞くと、「ダンディみたいになる! 」と口を揃えて答えるものだ。
ダンディさんがもし複数いたら、凄い戦いがみれるだろうな。将来が楽しみだ。
だが、反面……良くないこともある。便乗して一儲けしようとする輩がいるのだ。 もちろん、それ自体は悪くないが、問題はやり方だ。
プロレス教えます……などという怪しげな看板もチラホラみかけるのだが、教えられるわけがない。
何しろダンディさんが唯一無二の存在だからだ。だから、街にあるのは全て紛い物です。皆様ご注意を。
現在、ダンディさんの指導を受けることができるのは、帝国騎士のみ!
だからダンディさんの指導を受けたい方は、まず騎士を目指そう。