まさかの3話目になりました。主人公はいったい誰なのか……。
今回はネタの盛り合わせですが、彼女たちは真剣なんです。
えー先に謝ります。
うちではガガーランは、弄られキャラなのです。
「そうだ、名前をどうする!?」
「そうそう名前大事。考える」
「……確かに2人の言う通りね。ガガーランの名前のまま参加するのは良くないわよね……」
3人は全く同じ角度で右手を顎に当てながら考え込む。意図していないのに揃うのはチームワークのよさを示すものなのかもしれない。
「なるほと、
ガガーランも名前を思案するが急には思いつかない。
「もともと名前似合ってないし……そうだ、武王が、たしかゴ・ギンだから、同族のガガーランは、ガ・ガン」
「言い難いから、ガでよい」
「却下だ、却下! なんだよ、ガ・ガンて。ちょっと考えたら、ががーんってショック受けてるみたいじゃねーかよ。それに、ガって! 俺は害虫かよっ!」
双子のアイディアは即ボツになってしまう。
なお、武王の話では、トロールは名前が短く、中には1文字の名前もいるそうなので、ガもありえる。
「うーん……"帝国の闇に包まれた"ガガーラン……名付けて"ダーク・ラン"……かっこいいかも。もしくは、"ダース・ランナー"とか……」
「なんか、走る人になってんぞ。そもそもなんで闇に包まれるんだよ、ラキュース……」
「それは当然、
「お! なんかカッコいいな」
ガガーランは膝をうち前に乗り出す。
「となると、シャドームーンも悪くないわね。月じゃなくて、太陽……ブラックサンとかもいいかも」
ラキュースはブツブツと呟きながら何かを思考しはじめていた。
「わるくねーけどさ……なんで
「……無理。見た目」
「……そう。見た目」
ラキュースとガガーランの2人を並べて、どちらが悪い人? と聞いたら、ガガーランと応える人が多数になるだろう。容姿の良さは最強のアクセサリーである。
「む……う」
「じゃあ動物とかから名前を取るのはどう? 」
ラキュースが妥当な案を出してきた。実際リングネームにはよくある。
「ほう。面白そうだな」
「強そうなのは……タイガー、ベア、ウルフ、ジャガーとか」
「タイガー良いなぁ」
「……タイガー・"ジェット"・ランってのは? 」
ラキュースは響きだけで決めた名前を出す。
「悪くない。悪くないけど、なんか悪そう」
「なにそれ、意味がわからないんだけど」
「意味ってよりも、感覚的な……あれだよ」
上手く説明できないが、そういう気がしたらしい。
「なら、イーグル、シャーク、パンサーはどう?」
ラキュースが候補をあげてゆく。
「確かに、そのみっつは
「オーガ、トロール……」
「リザードマン……」
「ふむふむ…………って、おい、種族になってんぞ!」
ガガーランは双子に今日何度目かわからない抗議の声をあげた。
なお、これは余談であり、彼女らが今後も知ることはないのだが、オーガをリングネームにしているレスラーは、ゲームでは存在していたらしい。須永が生きていた現実世界でいうと、100年以上前の骨董品であり、発売から一世紀以上過ぎた今となっては、まず誰も知らない話だろう。
ましてや、違う世界の住人であるラキュース達が知る由もない。
ま、どうでもよい話だ。
「いけない、間違えた。もっと強いヤツにする」
「
「ガルムとか…………似合いそう」
「おいっ! もう、いい。自分で決めるわ」
ガガーランは仲間の意見は当てにならないと判断したようだ。
「ねー、オメガとかナイトメアなんてどうかしら?」
ラキュースは関係なく続ける。
「なんか悪役ボスみたいで、強そうな……」
「悪くない。ナイトメアいい」
「でしょ? ナイトメア・ガ・ガンとか。ナイトメア・シャドー・ランとかかしら。決めゼリフは、『貴様に悪夢をみせてやるぜ……敗北という名の二度と覚めない悪夢をなっ!』で決まりよっ!」
ラキュースはノリノリだった。
「確かにかっこいいかもしれねーけどさ……ガ・ガンも、シャドー・ランもボツにしただろーが。なんで蒸し返すかなー。ああーもーいい。俺が自分で決めるっつーの」
「ちぇー。そうそう。ガガーラン、顔も隠さないとね。……化粧ならまかせてね。覆面もありかしら……」
名前隠して顔隠さずでは意味が無いと、ラキュースは判断したらしい。
当然このあとその方法について長々とした会議は続いていくことになる。
果たして、ガガーランはどのような名前と姿で登場することになるのだろうか。
次回は、主人公登場です。
もちろんガガーランも出ます。名前違うけど。
ガガーランという名前が、そもそも偽名……。