準決勝第1試合。本来第2試合と発表されていた武王ゴ・ギンVSリューが先におこなわれている。
ウォートロールの武王とリザードマンのリューによるシングルマッチ。種族を問わない帝国プロレスならではのマッチメイクだ。そういえば、元々いたリザードマンのゼンに、最近仲間入りした……ハムスタ。種族はジャイアントジャンガリアンハムスター? の4人で異種族タッグマッチもできるようになっているような。
さて、武王は前回と同じ黒のワンショルダー。リューも同じく変わっていないが、白い鉢巻のようなものをしている。話によればファンからの差し入れらしいのだが。
「くそ、何というタフさだ。これだけ攻めているというのにまるで効いていない。これが武王か……だが俺は諦めん」
リューは、チョップや蹴りといった打撃を繰り出し続けるが、それを武王はあえて受け続ける。以前の武王にはなかった受けの概念。いかに受けて受けまくった上で勝つか、自分の特徴を活かすことを考えた武王の戦法である。須永相手でもなければ回復力もあり、簡単には倒すことは出来ないだろう。それだけの身体能力をもつ、それが武王だ。
「もっと強く、もっと強くだ!」
武王はリューに檄を飛ばす。もっと打ってこい、もっと強く打ってこいと熱く熱く檄を飛ばす。
「行くぜっ武王! これが俺の必殺技だ! くらえ、"斬撃チョップ"!」
武技を込めた渾身の右の袈裟斬りチョップ! 武王の体が浮き上がり、コーナーポストにまで叩きつけられる。
強烈な一撃に、武王の体が傷つき、シューという音ともに煙のようなものをあげている。
「そう、これだよこれ俺が求めていたものはこれだったんだ、いい一撃だ」
傷ついた体は自動的に修復されていく、これがトロールの回復能力である。みるみるうちに傷は塞がり、武王の闘気も回復していく。
「……なんて奴だ、これが闘技場の主……武王の力なのか。やはり真っ向勝負では俺に分はなないか……」
これが闘技場の試合であれば、はっきり言って勝負はついている。しかし、これはプロレスの試合だ。力だけが勝敗を左右する訳ではないし、受けだけでもない。プロレスは3つカウントを取ればいいのである。それもどのような手段でも構わない、丸め込めでも投げ飛ばすもよし。なんなら3カウントとらず場外で20カウント稼ぐのもあり。それもまたプロレスだ。
「立てコラ!」
武王の腕を引っ張って引き起こす。
「うおおらあっ!」
巨体を逆一本背負いで投げ飛ばし、そのまま体を預けてフォールするが、カウントは2。まだ余裕で返された。
「計算済みだっての」
武王の両足を掴み、4の字に組むと前方回転してブリッジしてフォール。"4の字ジャックナイフ固め"と呼ばれた返しにくいフォール技だ。
「ワン、トゥ……スリ」
カウント2.99でフォールを返す。これは武王の腕力を褒めるべきだろう。技は完璧で並の相手なら3つとって決まっていた。
「今のは危なかった」
武王は無造作に片膝をついて立ち上がろうとする。
「逃さん!」
リューが走る。
「
武王の左太腿を右足で踏みつけカチ上げるような左掌底!!
「おごっ……ぶあっ!」
掌底の後に回転させた尻尾で追撃。これは種族の利点を活かしたもので、ローリングテールという名称がついている。そのまま体を浴びせてフォール! するもカウントは2.8。
「しぶとい! ならばこれだっ!」
ジャンプして武王の両肩に乗ると両足で頭を挟み込み、クルリと後方へ回転。武王の股を潜り足をとって丸め込む。リューの
「ワン、トゥ……スリ」
これをもカウント2.9で武王は返してみせた。
「なんだとっ?」
しかし、リューは素早く次に移る。エプロンサイドに立つと、トップロープに飛び乗りスワンダイブで飛んだ。先程と同じように武王の肩に乗りもう一度ウラカン! 秘密兵器……超大技の"ウルトラ・ウラカンラナ"である。
「グヌネッ!」
武王はそれを堪え、リューの体が宙ぶらりんになってしまった。
「元祖パワーボム!」
武王は力でリューを持ち上げ、ズドンと真下に突き刺した。
「ぐうっ」
危険な角度での叩きつけに観客は戦慄する。
「ワン……トゥ……スリー!」
そのまま3つ入ってしまった。
「只今の試合は、14分37秒、14分37秒、元祖パワーボムにより、勝者武王ゴ・ギン!」
武王が決勝進出を決めたが、笑顔はない。今日はもうひと試合残っているのだから当然だろう。
すでに登場しているキャラで今後活躍を期待するキャラは
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タイガー・ジェット・ティ
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ライオネス・エンリ
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ハムスタ
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ミスターBOバルブロ
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その他→活動報告へ一言ください