ガタンゴトン、ガタンゴトン。
古い車の音で目が覚める。
「くぁ…あ~、よく寝た。って、ここはどこだ。」
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肌に冷たい風が強く吹いてきた。
寒いから手を擦ると不思議なことに気づく。
「あれ?俺ってこんなに肌が白かったっけ?」
改めて周りを見渡すと自分の寝室ではないことに気づく。
更に肌が白くなった意外にも身長が縮んでいた。
この摩訶不思議な現象に戸惑いながら偏差値40の頭を回転させているとドアが開き美人な白人の女性が入ってきた。
「何をしているの。朝ごはんの時間だから早く来なさい。後2時間で家を出ないといけないから。」
日本語でない言語で話しかけられたが何故か理解できる。
知らない女の人。知らない言語。3時間で家を出る。
一気にいろんな情報を与えられ頭がこんがらがった。
ただ女性の後を追って部屋から出た。
部屋から出て階段を降りると知らないおじさんと小学生ぐらいの子供がいた。
するとおじさんが
「遅いぞ。早く食べて準備をしろ。今日が引越しだと忘れたのか?」
その横から小学生(仮)が
「初めての飛行機で緊張したんだろ。実際俺も昨日は中々眠れなかったから4歳のトマスが眠れないのも仕方がないだろう。」
この会話からこの体の持ち主の名前がトマスで4歳なのは理解できた。そして今日、飛行機に乗って何処かへ引っ越しすることも理解できた。
「ボーってしてないで早く食べなさい。お母さんは忙しいから手間をかけさせないで。」
とお母さん(仮)が言う。
そして要約目の前にある海外風の朝食に手をつける。
今まで朝は納豆と白米と味噌汁だったから新鮮だ。
食べ終わり歯磨きと顔洗いをすませると出発の時刻まで残り1時間となった。
ようやくくつろげると思ったら家族(仮)に外に呼び出された。
すると家の前には沢山の人が待っていた。
家族(仮)はそれぞれ知り合い達と抱き合い別れを告げていた。
俺も俺と同い年くらいの子たちにハグされ泣かれている。ハグされるのは嬉しいけどどう反応すればいいのかがわからない。
「もう時間だ。今までありがとう。向こうでも頑張るからみんなも頑張ってくれ。」
と父(仮)が言って俺たちは車に乗り込む。
窓を開けると友達(仮)が
「向こうでも頑張れよ。手紙を書けよ。」
と言ってきたので手を振り返した。
そして車は出発して俺は寝てしまった。
「おい。起きろ着いたぞ。」
父(仮)に起こされた。一度寝ればこの夢から覚めると思ったけどそうはいかないみたいだ。
父(仮)に言われるがまま起きて車から降りるとそこは空港だった。
しかし空港は俺が今まで見たことがあるような綺麗なものではなかった。汚なくて、浮浪者や孤児が横たわっていたりお金を求めていた。
今まで見たことがない光景にショックを受けた。
そのまま母(仮)に誘導されるがまま空港に入りチェックインを済まし出国手続きを済ましてようやく自分がどこの誰かを理解した。
俺の今の名前はトマス・ロドリゲスで4歳のアルゼンチン人らしい。そして今から俺たち家族はスペインのバレンシアに移住するらしい。
これが後の英雄の物語の最初のページだとは俺も含めて誰も思わなかっただろう。
トマス・ロドリゲス
主人公
ドイツ系アルゼンチン人
これから家族と一緒にスペインのバレンシアに移住する。
フアン・ロドリゲス
父(仮)
サッカー選手でバレンシアFCにJrボカから移籍する際に家族を連れて行くことを決める。
28歳 GK 187cm。
アンナ・ロドリゲス
母(仮)
元モデルで現在は専業主婦。
24歳 175cm
レナト・ロドリゲス
兄(仮)
主人公の兄で小学生で父に憧れてサッカーをしている。
7歳 CF 155cm
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