クレヨンしんちゃん 邪神オオカマの大逆襲   作:アドルフアニメーション

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その3

さて、前回、最後の方で

この物語の"鍵"となりそうな『路地』を目にした

野原しんのすけと八坂 神奈子。

ですがその『路地』を、2人は通り過ぎてしまいます。

2人が再び、この『路地』に来るのは、

もう少しだけ先になりそうです。

 

そんな中、幻想郷の方では、

入れ替わった野原みさえと、洩矢 諏訪子、東風谷 早苗の3人も

起床して朝ご飯を食べ、

新しい一日を過ごそうとしておりました。

 

ですが、ここは幻想郷。

平和な一日を、そう易々と提供してくれるはずもありません。

さあ、これからみさえは、どんな体験をするのでしょうか?

 

その続きをこれより、どうぞご堪能下さい。

 

 

 

みさえ「えぇ~!? この変な『輪っか』も付けるのお~!?」

早苗「すみません…、この『しめ縄』は、

   神奈子様のトレードマークみたいなものでして…、」

 

見るからに重そうで、普通のファッションセンスをもつみさえからしたら

『ダサい』の一言に尽きるしめ縄、

それを背負うように、早苗、諏訪子に頼まれてしまったみさえ、

…というよりも、神奈子の服を着させられといる所を見ると、

どうやら、神奈子のフリを、させられるようです。

 

みさえ「う…! 重…っ!!」

 

早苗「すみません…、でも、神奈子様が居ないという事が知れ渡ったら、

   幻想郷中が騒ぎになりますので…、」

 

みさえ「そんなに神奈子さんって、力のある人…もとい、神だったの?」

早苗「ええ…、ここに私達がやって来た際も、一騒動あったので…、」

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子「ごめんね~、早速だけど、朝から参拝客が来てんのよ。

    …悪いけど、お願いを聞いてあげて。」

ひまわり「たいあ…!」

 

みさえ「えぇ~!? そんな事急に言われたって、

    私分かんないわよ~! 諏訪子ちゃんがやってよ~!!」

 

諏訪子「手伝いたいのは山々なんだけどさぁ…、

    な~んかひまちゃんが妙になついちゃって、手が離せないの。」

ひまわり「たいあっ! たいあっ!!」

 

みさえ「ええ~…、」

諏訪子「とにかく、お願いを聞くだけでいいからさ、

    それなりに神様っぽく威厳たっぷりに、堂々として、

    偉そうな態度を取ってればバレないからさ、

    …お願いしてよ。」

 

みさえ「ええ~…、でもぉ…、」

早苗「…私も、すぐ近くにいますし、危なくなったらフォローしますから、ね?」

みさえ「う~ん…、早苗ちゃんがそう言うなら…、」

 

と、仕方なく、拝殿の方へと向かう2人。

拝殿の奥には、一段高くなった場所があって

そこにアグラをかいて座るよう促された。

 

早苗「すみません、何故かこういう日に限って、

   参拝客がよく来るんですよね…。」

 

みさえ「しょうがないわ、早苗さんのせいじゃ無いもの。」

早苗「…で、ここでですね、みさえさんは、神奈子さんのふりをして、

   今から来る方の前で、ただ堂々として下さい。

   一切語り掛けなくて結構ですので…!」

 

みさえ「あら、いいの? それで??」

早苗「ええ…、しゃべると逆にボロが出る可能性もあるので…、

   とにかく、体勢を変えるとか、そういう動き以外は、

   出来ればしゃべらないで下さい…!」

 

みさえ「わ、分かったわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗「…それで、通常は参拝客の方は、そのお賽銭箱のある

   外の方でお願いをされるんですが、

   特別お高いお賽銭を頂いた場合や、あるいはお祓いの時には

   この拝殿まで上がって、そこで神様に直接お目通り、

   という訳なんです…!」

 

みさえ「ええ~…、お祓いなんてそんな…!」

早苗「…大丈夫です! なんとなく今日は、そういう方は来ない!

   っていう気がしますから…!!」

 

みさえ「ええ~、気がするってそんなぁ…、」

早苗「とにかく! 今日は朝から、高いお金を出されて

   神奈子様にお目通り願いたいっていう参拝客が来てるんです!

   …神奈子様のフリ、よろしくお願い致しますね…!?」

 

みさえ「え…ええ…、」

 

朝からとんだ災難ですが、

しかしこんな事は、幻想郷の、外の世界との"異常さ"に

比べれば、まだまだ生ぬるい方。

むしろ、こんな状況で済んでいる方が、まだ"平穏"なのです。

 

参拝客A「…と、言うわけで…、最近店の経営が思わしくなく…、

     さらに近所に『仙台四郎』が訪れたと言う同業の店が、

     妙に繁盛しだしたもので…、さらに経営が悪化し…、

     このままでは一家で首をくくるしか…、」

 

みさえ「(うわ…っ いきなり最初から重…ッ!!)」

早苗「…分かりました。ではこちらで、その願いを聞き受けましたので…、」

みさえ「(良いのかな~…、アタシがこんな所にいて…、

     やっぱり諏訪子ちゃんの方が良かったんじゃ…??)」

 

早苗「…神奈子様! 神奈子様…!?」

みさえ「…って! アタシかい?!!」

早苗「ヒソヒソ「とりあえず、最後に一言、お声を掛けてあげて下さい…。」」

みさえ「ヒソヒソ「えぇ~…! そんな話し、聞いてないわよ~!?」」

早苗「ヒソヒソ「すみません…、とにかく、偉そうな態度で、一言だけ…!!」」

 

参拝客A「あ…。あのぉ…??」

みさえ「あっ…! わ…! 分かりました…。良きにはからいましょう…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗「『良きにはからいましょう』って…、

    みさえさん、王様じゃないんですから…!」

 

みさえ「ちょっとぉ! 笑わないでよ~! 仕方ないでしょ~!

    咄嗟に思い付いちゃったんだから~!!」

 

場所は変わってここは休憩所。

神様といっても当然疲れは出ます。

当然、人間であるみさえと早苗ならそれはなおさら。

一時休憩とばかりに、2人で談笑しておりました。

 

早苗「あっ! それじゃあ私、お茶煎れてきますね!」

みさえ「ええ~良いわよそんなぁ、気を使わなくて…。」

早苗「みさえさんも少し小腹がすきませんか? お茶菓子持って来ますよ…!」

みさえ「え! じゃあ…、お言葉にあまえて…。」

 

そう言って早苗は休憩所の障子を開け、

外の廊下を進んで行きました。

廊下の脇には、神社に良く似合う庭が…、

と、その庭の木の陰に、怪しげな2人の影が…、

 

???①「"みさえ"…? あそこにいるのは、"神奈子"じゃない…?!」

???②「どうやら、そうらしいですね…、やはり、

     私の情報には、間違いが無かったようですね…。」

 

???①「…とすると、あの"神奈子"の格好をした人物は、ただの人間…?!」

???②「…ええ、私の情報が、確かであれば…!!」

???①「なら、コレは絶好のチャンス…!! あわよくばこの、

    『守矢神社』を支配できる…絶好の機会…!?」

 

???②「ええ…、うまく行けば、それも不可能じゃない…!!」

???①「でも、その為には、アンタのその"力"が必要…!!」

???②「私の方も…、あなたの"協力"が必要ですね…。」

 

なにやら、不穏な会話をする2人、一体、誰なのだろうか…?

 

???②「…私も、この神社の人達とは…、浅からぬ"因縁"が

     ありますからね…、あなたと協力して、損はないでしょう…。」

???①「フフフ…、おぬしも、相当なワルよのう…!」

???②「いえいえ…、そちらの方こそ…。」

謎の2人「フフフフフフフフフフフフ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、そこに、お茶菓子を持って戻ってきた早苗、

なんだかご機嫌に、鼻唄を歌いながらの登場だ。

 

ビュンッ!!

早苗「…きゃっ!?」

 

早苗「…?? 突風…??」

 

目の前を何かが通過したかのように思えたが、

気のせいかな? と思い、そのままお茶とお菓子を持って

部屋の中に入る早苗。

 

みさえ「どうしたの? なんか、悲鳴見たいのが聞こえたけど…??」

早苗「いえ、突風が吹いて、ビックリしただけです!

   さ、それよりもお茶にしましょう!」

 

お盆をちゃぶ台の上に置く早苗。

 

みさえ「ちょうど喉が渇いてたのよね~。

    いただきま~す…!」

 

早苗「お茶のお代わりもありますので、遠慮せずに…、」

 

ガシャンッ! と、

突然湯飲みを落とし、ちゃぶ台の角で割ってしまったみさえ、

湯のみの中はみさえが全部飲み干したらしく、ほとんど入っていなかった為

ヤケドはせずに済んだが…、

早苗が見ると、みさえの顔はありえないくらい青ざめていた…!

 

早苗「み…みさえさん…? ど…どうし…??」

みさえ「…と…トイレ…、どこ…?!」

早苗「…は…はい…??」

みさえ「と…トイレ…、トイレ…!」

早苗「あ…、えっと…お手洗いでしたら…、この廊下をまっすぐ行って…

   突き当たりを左に行って…その先を右に曲がった先に…、廊下の左側ですけど…??」

 

そこまで聞くとみさえはおもむろに立ち上がり、

かなりゆっくり…、だがしかし素早く、確実に…、部屋から退出し、廊下を進んでいった。

早苗ポカーン…。

 

 

 

 

 

 

 

うぉおぉおおぉぉぉおぉおおおおぉぉぉおおおぉぉおおおおおおぉっ!!!

何この激痛!?

尿意と便意…、大と小…! 前と後ろがいっぺんにきやがった…!!!

今までに体験した事の無い鈍痛! 衝動! 排泄欲…!

は…、はやく…、早く急いで行かないと…!!

トイレに…!!!!!!

だがしかし…、慌てるな…!! ちょっとでも…、ちょっとでも急ぐと…!!!

腹に…!!! 腹に…排泄の『波』が…『衝撃』が…『陣痛』がぁ…!!!

 

…長い…、長すぎるぅ…!!!

何でこんなに廊下が長いのおぁ…!!!???

かるく100メートルくらいには感じるわぁ…!!!

しかもその突き当りを…!!! 左に曲がって…!!!

次の突き当りを…!!!

…あれ…!??? 右だっけ…!!!? 左だっけ…!!!???

どっちだっけ…!!!???

早苗さんに…、戻って早苗さんに…もう一度…確認を…!!!?

 

ギュルルルルルルルルルルッ!!!

 

ほごぉおおおおぉぉおおぉおおぉおおぉぉおぉおぉおおおおッ!!!

 

む…、ムリだわぁ…!!! 今…、今戻りでもしたら…、

確実にデッド…! 死へのダイブ…!! 自殺行為…!!!

腹の中で暴れるコイツらを…確実に『産んで』しまうぅうううぅぅうううぅぅぅううッ!!!

と…とにかく…、廊下を曲がって突き当たり…、

廊下を曲がって…突き当りまで…!!!

…そこに…いけば…あるいは…!!! あるかもしれない…!!!

こう…、トイレの看板とか…!!! あるいは…ソレっぽい…扉がぁ…!!!!!!

 

グギュリュリュリュリュリュリュルリュルッ!!!

 

ふぎょおおぉおぉおおおぉぉおおおおおおぉおおぉぉおぉおぉおッ!!!

 

長いぃ…!!! 廊下が…長いいぃ…!!!

もう半分…?!! まだ半分…!?? あと半分…???!

誰か…! 誰でもいいわ…!! 誰かぁ…!!!

助けてぇえええぇえぇえええぇぇえええぇえぇええぇええええッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???②「…っはっはっはっはっはっはっはぁ~!!!

     どうだい神奈子…、いえ、ニセ神奈子さん…!!!?

     我々の作戦のお味はぁあ~~~!!!???」

 

みさえ「っひゃひぃ~!???」

 

何かが登場したが、そんなの見てるヒマがない!!!

そんなのを気にしてるヒマがあるんだったら、一歩でも確実に…前へ…!!!

みさえは一応、聞いてるフリをしつつ、徐々に廊下を進んでいく…!!!

 

射命丸「…私の名は、射命丸 文(しゃめいまる あや)!!!

    この山に住む鴉天狗…しかしてその正体はッ!!!

    幻想郷で知らぬものは居ない!!!

    文々。新聞(ぶんぶんまる しんぶん)の記者なのです!!!

    日々幻想郷を飛び回り!! 駆け回って!!!

    西へ東へ北へ南へと赴いては!! 記事になりそうなネタを

    時には探し、時には作って新聞へ載せる…!!!

    それが私の仕事であり生き甲斐なのですよ…!!!」

 

そんな長い説明なぞ半分も聞いていない!

とりあえず今、ようやく廊下の半分を過ぎた辺りだ。

と、そんな事お構いなしに、依然しゃべり続ける鴉天狗。

 

ちなみに容姿は黒髪の前髪のあるボブっぽい髪型、

頭には天狗がよくかぶってるあの帽子、

無論姿は人間。決してカラスではない。

目は赤目、背中に小さな可愛げのある羽、

服装は半袖シャツにスカートの女子高生的な制服風。

天狗がよく肩から掛けてるあの…なんかケサランパサランみたいなアレ…と、

あと天狗がよく履いてる一本足のゲタ。

…という外見である。

 

射命丸「ふふふ…!!! 今朝私の耳に入った情報によれば、

    山の神、神奈子さんの様子がおかしいとか…??!

    神社の中から妖しげな赤ん坊の声を聞いたとの情報源もありました…!!!

    …そして、確かな情報源によれば…!!!

    あなたは姿形こそ神奈子さんにそっくりとは言えど…、

    中身はただの普通の人間…!!!

    …どう言う理由かは分かりませんが、どうやら

    そのお2人が、入れ替わってしまったと言う…確かな情報を

    掴んだのですよ…!!!」

 

グリュリュリュリュリュッ!!!

 

みさえ「ほひょぉおおおぉおおぉおぉおおおッ!!!」

 

射命丸「…しかも!!! その入れ替わった人間はなんと子連れ…!!!

    もしかしたらこれは大ニュースになるかも知れません…!!!

   『八坂 神奈子まさかの隠し子!? 相手はなんと! 浮浪者?!』

    …とかいう捏造…もとい! 読者の購読意欲をそそる見出しを付ければ!

    バカ売れ間違いナシ!!! 定期購読者が一気に倍増!!!

    毎日新聞を刷りに刷る嬉しい涙の序章に…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

射命丸「…ですがそんなニュースでは生ぬるい…!!!

    読者にとってはかなり仰天の…、そしてあわよくば!!!

    私達にも『おつり』が返って来るような…!!!

    そんな新聞記事じゃなきゃ…!!!

    そう思った矢先…!!! とある協力者が現れたのですよぉ…!!!」

 

???①「…ふふふ、お呼びですかぁ~???」

早苗「んむぅ…!!! んん~…!!!(助けて…!!! 助けて下さーい…!!!)」

 

見ると…、とはいっても、みさえは自分の腹の具合に必死で、

そんなのを見るヒマなどないですが…、

 

早苗の口は布を口に当てられてしゃべれないようにされ、

手足にはえげつない亀甲縛りで身動きが取れないようにされていた…!

 

そして、その縛りを施した張本人が、早苗の脇に立っていた…。

 

因幡てゐ「ふふふ…、一応自己紹介をしておくねぇ~???

     私の名前は『因幡 てゐ(いなば てい)』、ただの長生きな、

     そして、イタズラ好きのウサギだよ。」

 

小憎らしい笑みを浮かべてみさえを睨む。

姿はこう…、今調べたら『ゆるふわボブ』っていう髪型らしい…、

容姿は小学生ほど…、頭には白いウサギのミミ、

目も赤目、服は薄ピンク単色のいたってシンプルな服装。

裸足、ニンジンのネックレスをしている。

あと口はωのイメージがある。あとウサギしっぽ。

そして射命丸から支給されたカメラを持っている。

 

みさえはやっと、あと1/4…、いや、1/5で、廊下の曲がり角…、

という所まで来ていました。

 

因幡てゐ「どぉお?? 我が師匠である永遠亭の主、

     八意 永琳(やごころ えいりん)の作った、

     どんな便秘もたちどころに5分で下痢に変える!!!

     無味無臭の超々強力下剤と!!

     同じく無味無臭で飲んだ瞬間からこの世の物とは思えぬ激々尿意!!!

     漏らせばたちまちナイアガラ…いや、ヴィクトリアフォールの滝…!!!

     劇薬指定の利尿剤ミックスの入った…お茶のお味はぁあーーー!!!???」

 

と、脇でこんな事言われても、

言葉は右耳に入ったらすぐに左耳から抜けてしまう瀬戸際!

やっとあと、2~3メートルで曲がり角…、

道のりは長い…!!! 聞いてるヒマなど、当然ありません…!!!

 

因幡てゐ「…ふっふっふ…。もはや、こちらの言葉に

     リアクションを取れないほどにまで切羽詰まってる…、

     …という状況かな…???」

 

早苗「んんーーッ!!! んむぅーーーーっ!!!(みさえさん!? みさえさーーーん!!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

因幡てゐ「まあ…、この作戦に使った薬が、保管庫から無くなってる事に

     もしも師匠様が気付けば…あとでお仕置きされるのは確実必至…!!!

     …でもそれ以上に…!!! このイタズラにはそれ以上の…!!!

     至福の喜びがある…! 面白みがある…!! 見返りがある…!!!

     そう思って、今回はこの鴉天狗と一時協力をさせてもらった、

     …というわけなんだけれどね…!!!」

 

射命丸「素晴らしいですよぉ…!!! てゐさん…!!!

    …まさか、これほどまでに強烈だとは…!!!

    …これは、盛大に漏らした時の、写真の撮り甲斐があります…!!!

    大が先か…! 小が先か…!! あるいは両方か…!!!

    …どれにしろ、私がその瞬間を、キッチリこのカメラに…!!!」

 

ムリだ…!!! 体が…重い…!!!

いつもよりも…重く感じる…!!!

…いや…、待って…!??? よく考えたら…、私…、

背中に余計なモン背負ってるんじゃん…!!!???

このなんかよく分からんしめ縄を…!!!

解除…すればぁ…!!! あるいは…!!!

 

みさえ「(か…ッ 解除…ぉ…!!!!!!)」

 

ボスンッ!!!

クリティカル☆ヒット!!!

後ろで盛大に漏らす様を待ち構えていた因幡に、

盛大にクリーンヒットするしめ縄!!!

因幡の手持ちのカメラのレンズは砕け散り、再起不能…!!!

因幡自身も、その小学生並みの小さな体に

重いしめ縄がライドオン!!! あわや下敷きとなった…!!!

 

射命丸「て…てゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐッ!!!」

因幡てゐ「わ…、私の…屍を…越えて…行…け…、」

 

ガクッ!

 

当然、気を失ったフリである。

 

射命丸「…くぅ!! この…この尊い犠牲はぁ…!!! アナタの意思と共に…!!!

    立派なお漏らし写真を撮ることで…償ってみせます…!!!」

 

急いで…とはいっても、早く動けるわけの無いみさえ…、

ほんの数10センチの移動…を追って、背を向ける射命丸!!!

因幡はその背中に、親指を立てて、栄光を祈る…!!!

 

早苗「んむぅーー!! んんーーーッ!!!(いいから早く…解いて下さ~い!!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…と、ここで、思わぬウンk…ではなく、幸運、が舞い込んだ…!!!

先程しめ縄を下ろしたせいもあってか…!??

なんとみさえの体に、よく便意を我慢してる際に、

一瞬訪れる、あの現象が…!!!

 

みさえ「(…あれッ!? 今…、お腹が…楽に…!??

     …よぉ~し…!!! 今のうちに…、一気に…!!!)」

 

廊下はちょうど曲がり角!!!

本来、あの下腹部痛の状態であれば、地獄より恐ろしい曲がり角!!!

その角を、難なく曲がり、予想外の速さで廊下を突っ切るみさえ!!!

当然その突然の行動に、不意を突かれてしまった射命丸!!!

 

射命丸「な…ッ!!!??? 何だ…とぉ…!!!???」

 

スピードには自身がある射命丸でも、意表をついての行動には対処しにくい!!!

 

射命丸「くぅ…!!! よくトイレを我慢し続けた時に来る…、

    あの一瞬治まった様に楽になるあの現象ですか…!!!?

    …ですがあの現象は…ッそう長くは…持たないんですよぉ…!!!」

 

みさえ「…ふぐぉをおぉおッ!!!?」

 

突然! 廊下を2/3…、いや、3/4ほど走った所で、

急速に速度を落とすみさえ…!!! そう!!!

奇跡はそう長くは続いてくれない…!!!

また再び、あの、絶え間ない大津波が…襲ってきたのである…!!!

 

射命丸「ふっふっふ…、ですから言ったでしょう!!!?

    そう長くは持たないって…!!!

    さぁ…、こちらの反撃開始ですよぉ…!!!」

 

そう言って目の前の廊下の曲がり角を、左に曲がる。

そしてそのまま、動こうとしない…、

一体、何を考えてるんだ…!!!?

 

と…! とにかく…!! このチャンスを活かさないと…!!!

距離的にはあの曲がり角まで…、あと3メートルか…いって4メートル…!!!

一歩一歩…、確実に…!!! でも…速めに…!!! かつ…ゆっくりと…!!!

 

グギョルルルルルルッ!!!

 

みさえ「はぎぇあはぁああぁッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…どれくらい、長い時間が経っただろうか…???

少なくとも、みさえには、そう感じられた…!!!

おそらく客観的に見れば、ほんの1分くらい…、

しかし…、今の彼女にとっては…、その1秒1秒さえも…一時間…!!!

 

射命丸「…ほぉ~ら…、こっちですよぉ~???」

 

何!!? 見ると、すぐ左脇には…あの鴉天狗が…!??

なんといつの間にか…、気付いていなかったが…ちょうど、

曲がり角に…来ていたのだ…!!!

 

この曲がり角は…まさしく…人生を、文字通り『左右』する曲がり角…!!!

どちらかが正解…、どちらかが不正解…!!!

勝利と敗北…!!! 栄光と挫折…!!! 天国と地獄…!!!

 

射命丸「ホラホラ~、こっち!! こっちですよ~!!!

    こっちの左の道を曲がれば…! 楽になれる道ですよぉ~!!!

    ほぉ~らほらほら~!!! こっちの蜜は甘いぞ~!!!

    こちらがアナタの進む道…!!! 天国への架け橋ですよ~!!!」

 

バカか!!!??? コイツ…バカか…!!!???

鴉天狗とは言っていたがこいつ…鳥頭なのか…???!!!

そんな誘導…!!! 普通引っかからんぞ…!!!???

 

…いや、もしもこれが、心理をかき乱すような…、

知的な言い方であれば…、みさえも引っかかっただろう…!!! しかし…!!!

今の射命丸の言い方は明らかに真逆…!!!

落とし穴の前に立って、早く来い!!! 落ちろ!!! と笑いをこらえ切れない仕掛け人!!!

結果を知っていて、ワザと溜めてこらえて…発表する前の…陰湿な司会者…!!!

ワザと城の門を開けっ放しにして、どうぞ侵入して下さいとニヤニヤする城主…!!!

 

そんな顔をしている!!! 思いっきりしている!!! 隠しきれていない…!!!

そんなヤツに、誰が引っかかるかぁあ…!!!? バカがぁああ…!!!

 

当然、曲がり角を、右に曲がるみさえ…。

途端、射命丸が青ざめる!

 

射命丸「あやややややや…!!! だ…ダメですよそっちは…!!!

    毒虫とか毒蛇がいますよ…!!! 怪獣…妖怪がわんさか…!!!

    死神が待ち構えてますよぉ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

冷静さを欠く低レベル…! 幼稚な落とし文句…!! 次元の低い言い回し…!!!

これに引っかかるのは今時、幼稚園生でも怪しい物…!!!

完全にコイツ、鳥頭なのか…!!!?

 

…すると、目の前になんと、希望の光…! ヘブンズ・ドアー!! 栄光への架け橋…!!!

5~6メートル先の廊下…左側に…、なんと…。

『御手洗』の看板が…!!!

 

みさえ「…あぁ…!!! 有ったぁあ…!!!」

 

ゴギュルリュルリュルリュッ!!!

 

みさえ「へぎょおおぉおぉぉぉぉおおおおぉおおおッ!!!」

 

再び、ゆっくりと歩みはじめるみさえ…、

この距離なら…! いや…!! 油断は出来ない…!!!

まずは急いで…!!! あのドアの向こうまで…!!!

 

射命丸「…させるかぁあああぁぁぁああぁあぁあぁあああああああぁあああッ!!!!!!」

 

ガシィッ!!!

射命丸決死のダイブ!!!

カンダタにしがみつく亡者の如く!!! みさえの脚にしがみついて、

トイレへの行く手を阻む…!!!

 

みさえ「はな…ッ離せぇええぇえぇぇええぇえぇえぇえええええぇええッ!!!」

 

射命丸「離しません…!!! 我々はかつて…!!!

    この山で…鬼との上下関係…!!! 虐げられていたんだ…!!!」

 

射命丸「そんな鬼も…ようやく…ようやくいなくなったと思ったら…!!!

    今度は神…!!! 神様が来たんですよ…!!!?

    もうこれ以上…誰かの支配なんて…!!! イヤなんです…!!!

    …この写真…、糞尿撒き散らして呆けてる写真が撮影出来れば…!!!

    その醜態を記録すれば…!!!

    神奈子…! 諏訪子…!! あと早苗とかも…!!!

    言いなりに…!!! 上下関係逆転…!!!

    この支配からの…卒業…!!!」

 

射命丸「…その為には…、例え…ニセモノでも…! いえ…ニセモノだからこそ…!!!

    そっくりさんの人間だからこそ…!!!

    価値があるんだぁーーーー!!!」

 

射命丸「…普通の状態で…下剤を…、利尿剤を混入しても…!!!

    "神"ゆえに見破られてしまう…!!!

    …でも!!! アナタなら…飲んでくれる…! 飲んでくれた…!! 飲みました…!!!

    お願いです…!!! 傷つくのは…本物の神奈子じゃない…!!!

    アナタが盛大にぶっ放してくれれば…万事解決…! 平穏無事…!! 安楽太平…!!!

    …お願いです…!!! 盛大に…!!! 爽快にその…腹の中の花火を…!!!

    汚い花火を…ぶちまけて下さいぃ~~~~~!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

長げぇよ…!!!

ナニ情熱的に汚い事並べ立てて語ってんだよ!!!?

意外と名言的な事口走ってるように見えてその実…下衆な事しか言ってねぇよ…!!!

…と、思わずナレーターさえも声を荒げてしまう、愚かな語り…!!!

 

みさえ「…誰がするかぁあああぁああぁぁあぁあぁあぁあああああぁあああああッ!!!!!!」

 

みさえ、必死の拒絶! 当然の拒絶!! 心からの拒絶…!!!

そして射命丸を引きずりながらも、確実に少しずつ、進みに進んであと2.5メートル…!!!

もう少しで…!!! トイレのドアが…!!! もう少しで手の届くところに…!!!

 

射命丸「…ここまで…!!! ここまで口説いても…!!! ダメですかッッッッッ!!!???」

みさえ「ったりめぇえだぁあああぁぁあぁあぁあぁぁあああああッ!!!

    ブォケぇえぇええぇえぇぇえぇえええぇええええええぇええ!!!」

 

射命丸「…なら…、仕方ありません…、こちらも…、最終奥義…、

    リーサル・ウェポンを…、出すしかありませんね…!」

 

と、脚のホールドを解除した…かと思うと! 張り付くように移動…!!

みさえの腹の前に移動し…ガッシリと…再びホールド☆オン!!!

 

みさえ「な…ッ!!! ナニを…何をする気…!!!?」

 

 

 

 

射命丸「…『腹パン』です…!!!」

みさえ「な…ッ 何いぃいぃいぃぃいいいいいいいぃいいぃいいいいいいぃいいいいぃいいッ???!!!」

 

みさえ「そ…、そんな事…、そんな事を…この至近距離ですれば…! アナタも…!!

     アナタも…タダじゃ…済まないわよ…!!!?」

 

射命丸「ふふふ…、もともと…、記者とは汚い仕事…!

    例え…ブチ撒けた『飛び火』をこうむろうとも…!!

    むしろソレは"ご褒美"…!!!

    喜んで被ってやりますよ…!!! その程度おぉおおおおおぉぉおぉおぉおぉおお…!!!」

 

みさえ「この…このど変態がぁああああぁあぁぁあぁあぁあぁあああぁああああぁああッ!!!!!!」

 

射命丸「ハハハ…ッ!!! いくらでも罵るがいい…!!!

    もう既にカメラの準備は万全…!!! あとはシャッターを押すだけ…!!!

    さぁ…、盛大に…! 壮大に…!! 爽快に…!!!

    ブチ撒けろおぉおぉおぉおぉおおおおおぉおおおおぉおおぉおぉおぉおぉおおぉおおおッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子「五月蝿い…!!!」

ビタアァーーーーーーーーーーーーンッ!!!

 

諏訪子「…ひまちゃんが寝らんないでしょ!!?」

 

ナイスタイミング!!!

見事ケロちゃ…諏訪子の足が、射命丸の後頭部を捕らえた…!!!

そしてそのまま射命丸の顔面を…廊下の床面にクラッシング!!!

深紅の鮮血…鼻血の池が…見る見る血の池地獄…!!!

 

諏訪子「…まったく…、さっきから大声で2人とも…、

    …一体何騒いでんの…?!!!」

 

みさえ「あっ…ありがとう…ッ!!!」

 

感謝の意も早々に急いでトイレへ駆け込むみさえ!!!

ちょうど再び、あの一瞬納まったっぽい波が来たのだ…!!!

一気に便座へと向かい…そして…!!!

 

 

 

 

 

 

『しばらくお待ち下さい』

※ここで天使とお花畑の画像が入るイメージで。

 

 

 

 

 

 

みさえ「…ほぉ…。」

 

再び廊下、そこには、すっかりやせ細った…、

しかし、快楽の表情を浮かべ、トイレから出てきたみさえの姿があった。

 

キッ…っとその表情を一瞬で怒りに変え、

廊下で血の池地獄…血はもう乾いて鼻血も止まっていたが…の

射命丸と、廊下の所でしめ縄ライドオンの因幡をかっさらい、

反撃の…!!! 二人グリグリィイイイィィィイイイーーーーーー…ッ!!!

 

スゴい…!!! いつもしんのすけに施しているあのグリグリを!!!

2人の頭を密着させ、片拳を因幡のコメカミに…!

もう片拳を射命丸のコメカミに…!!

そして因幡と射命丸のコメカミ同士が互いに互いを泥沼戦争!!!

激痛の地獄絵図…!!!

コイツはたまったもんじゃない…!!!

食らったら最後…!!! 今日一日中は、頭痛が常駐戦線だぁーーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…さて、気を取り直して…、

場所は変わって、ここはふたば幼稚園。

大抵の幼稚園ではあると思うのですが、

『お昼寝タイム』というのが、ここ、ふたば幼稚園にも設けられております。

ですので当然、しんのすけの在籍するひまわり組でも、

その時間が訪れるのでした…。

 

よしなが先生「は~い、みんな~! お昼寝の時間ですよ~。」

 

パンパンと手を叩き、みんなをお昼寝させる先生。

しんのすけは、いつもの4人、まさお君、ボーちゃん、ネネちゃん、風間くんと一緒に、

お昼寝をしようとしておりました…。

 

ネネ「…ねえ、そういえばさあ、しんちゃん。」

しんのすけ「んん~??」

ネネ「昨日、あのあとどうしたの…???」

しんのすけ「ん…? なんの事~??」

 

風間くん「おまえ、覚えてないのかよ?」

まさお「ほらぁ…、昨日、へんなオジさんに、ついてったじゃない…??」

ボーちゃん「ぼーー。」

 

しんのすけ「ええ~?! 何の事ぉ~!?」

 

ネネちゃん「まさか、忘れちゃったの~?! ほらぁ…、昨日…、」

よしなが先生「…ホラホラッ!! そのお話しは、また起きてからにしようね!!」

 

先生に話しを遮られ、それぞれグチなどを言いつつ、布団に入る面々、

しんのすけだけは、はて…何の事だっけ…???

と疑問に思いつつ…、一眠りしました…。

 

すると…。

 

しんのすけ「…ッ!!! おお…ッ!!!?」

よしなが先生「ん…? しんちゃん…? どうしたの…?!」

しんのすけ「オラ…、オラ…、思い出したぞぉ…!!!」

 

バッっと布団から飛び出し、そのまま一目散!

ひまわり組の部屋を飛び出し、幼稚園の敷地を飛び出して、

幼稚園児にとってはやや遠めの、自分の家路へと向かうしんのすけ…!!!

よしなが先生の制止する声も聞かず…、急ぐしんのすけ…!!!

 

はたしてしんのすけは、何を思い出したのでしょうか…???

 

次回はその、しんのすけが思い出した事を中心に、

お話しを展開させようと思います。

それでは、次回の続きを、

 

乞うご期待ください。

 

 

つづく、

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