クレヨンしんちゃん 邪神オオカマの大逆襲   作:アドルフアニメーション

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その5

さて、前回

気になるところでページ数の都合上、

中断せざるを得なかった回想シーン、

その続きから、お話しは始まります。

 

八坂 神奈子と守矢 諏訪子、

2人が、些細な事でケンカをしてしまい

その後、神奈子1人だけでお祓いに来ている

参拝者の元へと向かいました…、

 

しかし、それはなんと…『罠』…だったのです。

 

果たしてその後、どうなってしまったのでしょうか?

そして、回想シーン終了後、

みんなは、どのような行動に出るのでしょうか…?

 

その続きをこれより、どうぞご堪能下さい。

 

 

 

 

 

???D「原因…、それはは…、おまえだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

神奈子「…ーーーーッ!!!???」

 

と、突然叫びを上げ、神奈子へと突進してくる老人!

一瞬ひるみ、対応が遅れる…、

…と、老人にばかり気をとられ、すぐそばで寄り添っていた、

娘の方に…注意が回っていなかった…!!!

 

???F「『オネヒメ』…!!!」

神奈子「…うっ!!?」

 

ガクッ…っと、一瞬にして気を失う神奈子、

娘が神奈子に向かって手をかざし、そう叫んだ瞬間…、

手から光が放たれ、それを見た神奈子は…かくの如く…。

 

???D「…助かりましたですよ、オネヒメさん…。」

オネヒメ「いえいえ…、これは…、あなたの…、

     ツラカヘさんの…、陽動が…、あってこそ…。」

 

ツラカヘ「ではでは、2人の『協力』で成功した作戦、という事でですね…、」

諏訪子「…って!?? ちょっと…!? あんた達…!??」

2人「!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子「そこで…何やってんの…!? 神奈子を…どうする気…!??」

早苗「神奈子様…!?? 大丈夫ですか…!!?」

 

そこに、神奈子の気を失わせる際のドタバタという物音が気になったのか、

拝殿まで駆けつけた、諏訪子と早苗の2人、

当然、目の前で気を失っている…神奈子が目に入ります。

 

ツラカヘ「…くぅ!! まだあと2人居るとは予想外…ッ!!

     …オネヒメさん!!? あいつらも…出来ますか…!??」

 

オネヒメ「体力的には…、大丈夫…、ですが…!

     陽動…、して…、くれませんと…、当てられ…、ません…!!」

 

諏訪子「何しゃべってんの…!? 神奈子を…返せ…ッ!!!」

 

真っ先に突進してくる諏訪子!

やはり先程までケンカしていたとはいえ、それも"仲の良い"うちなのか…。

 

ツラカヘ「だぁあ…ッ!? ムリですよ…!! 私は足が速くないんです…!!」

オネヒメ「そん…、なぁ…!?」

早苗「わ…私も…援護しま…ッ!?」

 

と、突然、早苗の背後から…何者かの攻撃が!

早苗は一瞬ひるみ、後ろ手を捕まれ、

身動きが取れないようになってしまいました!

 

諏訪子「…!? 早苗…!!?」

ツラカヘ「おおっと…!! よそ見してるんじゃあないですますよぉ…!!」

諏訪子「!!?」

オネヒメ「『オネヒメ』…!!」

諏訪子「う…ッ!!?」

 

一瞬の隙を突き、諏訪子も眠らされてしまいました。

 

早苗「す…っ諏訪子様ぁーーー…!!」

 

ツラカヘ「おっと…!! オネヒメさん…!?」

オネヒメ「ええ…、もちろん…!『オネヒメ』…!!」

早苗「あうぅ…!」

 

…と、とうとう早苗も…、

 

ちなみに、前回説明し忘れましたが、

ツラカヘの容姿は、しんのすけくらいの背格好、

一番分かりやすい表現ですと、

スターウォーズに出てくるヨーダの、

緑色じゃなくて耳も尖ってなくて、完全にツルッ禿げな感じ。

 

オネヒメの容姿は、地面スレスレのかなり長い黒髪、

そのせいで、目は隠れて見えません。

服装は白の…古墳時代風のシンプルな袖付きとスカート、

胸は有る方…、といった感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツラカヘ「いやあ…ありがとうございますですはい…、助かりましたよ…。」

???E「うふふ…、息を潜めてた甲斐があったわ…。」

オネヒメ「とりあえず…、準備は…、整い…、ましたね…。」

ツラカヘ「ええ…、もしもし? タマヌシさん…??」

 

タマヌシ「…はいはい、どう致しました? ツラカヘさん…??」

 

と、ツラカヘは例の…右耳を覆う動作をして、通信を始めました。

応答先は、あの、春我部市にいる…タマヌシの元です。

 

ツラカヘ「どうですますか…? そちらの方は…??

     こちらは既に、準備は整っておりますですはい。」

 

タマヌシ「ええ…、こちらも…、今、対象目標の…顔を確認しました…。

     間違いなくそっくりですよぉ…??」

 

タマヌシがそう言っている場所は、しんのすけの家の廊下…。

居間への入り口の影から、居間の中を…そぉ…っと覗き込む…。

そこでは、みさえがひまわと一緒に、ちょうどお昼寝中…。

 

タマヌシ「ちょうどいい…、今…彼女は赤ん坊と一緒に…

     夢の中です…。こちらの手間が省けました…。」

 

ツラカヘ「そちらの方の『オビチ』さんはご一緒ですか??」

タマヌシ「いいえ…、彼女には、オオカマ様より直々に、

     ご命令が…、この場に残って、やって欲しい事があると…。」

 

ツラカヘ「おぉ…!? と…いう事は…、そこに…!??」

タマヌシ「ええ…、オオカマ様も…、無論、ワタクシのすぐお隣に…。」

 

確かに、彼のすぐ隣には、何やら人影が…、

…しかし、ここでその『正体』をさらすのは、野暮という物です…。

邪神、オオカマの正体が判明するのは、もう少々、先の事…。

 

タマヌシ「…ちょっと…、すいません…、奥さん…。」

みさえ「…んん…??」

タマヌシ「そこの赤ちゃんも起きて下さい…??

     起きないと、オネヒメさんの『力』が効きませんからねぇ~…。」

 

わざと2人を揺すり起こすタマヌシ。

先程言ったように、目覚めていないと『オネヒメ』が効かない…、

というのもありますが…、何より、彼はいわゆる『ドS』…、

恐怖に歪む顔が、大好きな人間なのです…。

 

ひまわり「…たいあ…??」

タマヌシ「…やあ、こんにちわ…。」

みさえ「…ッ!?? あ…あなた…!? 何者…!!?」

タマヌシ「…今です!! ツラカヘさん…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツラカヘ「『ツラカヘ』…!!!」

 

ビシュ…ンッ!!!

 

一瞬にして、その言葉とともに、

幻想郷にいた八坂 神奈子と、春我部市にいた野原みさえが

入れ替わりました…!!

そして、みさえに触れていた、タマヌシ、オオカマ、

もちろん、ひまわりも一緒に…。

 

みさえ「え…!? 何…!?? ええぇ…!??」

 

オネヒメ「『オネヒメ』…!!『オネヒメ』…ッ!!!」

みさえ「う…ッ!!?」

ひまわり「おうぅ…??!」

 

と、幻想郷で待ち構えていたオネヒメに、

眠らされてしまった、みさえとひまわり…、

彼女達の記憶は、ここで途切れます…。

 

 

 

回想終了…。

 

 

 

神奈子「マズいわ…、あの2人は…、

   『オネヒメ』に『ツラカヘ』…!! まさか…!??」

 

しんのすけ「えぇ~!?『おネェ』に『ヅラ買え』~…!??

      おカマとハゲなの~??!」

 

神奈子「『オネヒメ』に『ツラカヘ』です…!!

   『オネヒメ』は声が低いけど、れっきとした女神です…。

    まあ…、『ツラカヘ』は確かに…ハゲね…。」

 

しんのすけ「わ~い!! 当たった当たった~!!」

神奈子「喜んでる場合じゃない…!! 急がないと、幻想郷が…大変な事に…!!!」

しんのすけ「ほうほう…、どう大変なの…??」

神奈子「いいですか…、少々長くなりますが、

    先程言った『タマヌシ』と『オビチヒメ』…、

    そして、今出てきた『オネヒメ』と『ツラカヘ』は…、

    とある"神"の手下…、四天王です…。」

 

しんのすけ「ほうほう…、ところでその『オネェ』と『ヅラ』は、

      どんな能力を持ってるの??」

 

神奈子「…、そうですね…、まず『オネヒメ』…、

    本名は『オネエニシヒメ』と言います…。

    彼女は、人から『エニシ』…この場合は、記憶の一部…を

    文字通り"眠らせる"事が出来ます。」

 

しんのすけ「記憶を眠らせる…?」

神奈子「ええ、そうです。今回しんのすけが

『タマヌシ』や『オビチ』と接触していた事を

    すっかり忘れてしまっていたのは、その事を『オネヒメ』が

    "眠らせて"いたからです…。

    彼女は最大で3日間…、その人が、3回眠って起きるまでの間、

    その『思い出させたくない記憶』を"眠らせる"事が出来るのです…。

    おそらくしんちゃんも、あのあと『オネヒメ』によって、

    記憶を"眠らされ"たのでしょう…。」

 

しんのすけ「ほうほう…、あれ? でもオラ、昨日から"2回"しか眠ってないぞ…?」

神奈子「"最大"3回と言ったでしょう…?? 彼女は体力的に、

    そう多くの人を"眠らせ"られないのです。

    "眠らせ"る人が多くなれば多くなるほど、"眠らせ"られる時間も短くなります…。

    …今回の場合、私、諏訪子、早苗、みさえさん、ひまわりちゃん…そして

    しんちゃんの、最低6人を眠らせていますから、

    やはり"2回"までが限界だったのでしょう…。」

 

しんのすけ「ほうほう…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈子「そして『ツラカヘ』の能力ですが…、

    彼は、自分自身の顔を、自由自在に、どんな人の顔にでも変えられます。」

 

しんのすけ「おお~!! それはスゴい能力ですなぁ~!!」

神奈子「…ただし、本当に『顔』だけです。体は変えられません。

    いくら顔がピチピチのお姉さんでも、体はシワクチャのジジイのままです。」

 

しんのすけ「んん~…、それはヒドい能力ですなぁ…。」

神奈子「…ですが『ツラカヘ』にはもう1つ、特殊な能力があります。

   『顔がそっくりな2人を入れ替えられる』という能力です。」

 

しんのすけ「おぉ~!!? じゃあ、そのせいで神奈子は…、

      オラのかあちゃんと『入れ替わっちゃった』んだな…??!」

 

神奈子「ええ、そうです。ですがこの能力も…『入れ替える』2人のいる場所が

    間違いなく分かっていないと発動できない能力です…。

    …ですから彼らは町中で聞き込みをして、みさえさんを探していたのでしょう…。」

 

しんのすけ「ほうほう…。」

神奈子「さて…、ここからが本題ですが…、彼らの…行おうとしている『目的』です。」

しんのすけ「ほうほう…、それは一体、何ですかな…!??」

神奈子「…、おそらく…、私への"復讐"…だ。」

 

しんのすけ「ふ…、"復習"…!?」

神奈子「こらこら…、漢字が違いますよ…! "復讐"です…。

    そういう小説版でしか出来ないようなボケをしないで下さい…!」

 

しんのすけ「なんでそんな『仏法僧』な事を…!?」

神奈子「…随分難しい言葉を知ってますね…、それを言うなら『物騒』です…。

    話すと長くなるのですが、結論から言うと、

    私が彼…を、『オオカマ』を…、封印…したからです…。」

 

しんのすけ「『おカマ』~!?

     『タマ無し』に『オネェ』と来て…、いよいよ『オカマ』が出たぞ…!!」

 

神奈子「『オオカマ』です『オオカマ』…!!

    …彼は元々、鉄器…、その中でも『釜』を司る神でした…。」

 

 

 

 

諏訪子「私も詳しくは知らないんだけど…、神奈子自身が、

    あんまり語ってくれなかったから…、

    …でも、その『オオカマ』とは"旧くからの仲"…、

    少なくとも"友人関係"はあった…と思う…。」

 

場所は変わって守矢神社の社務所の居間、

諏訪子が、みさえ、早苗に、事の真相を説明しております。

 

諏訪子「私も時々、遊びに来た時に会った事があるから知ってるんだけど…、

    印象は"優しそう"な神だったかな…。

    でも…ある時…、今から400年以上も前…、

    年号で言うと『天正』時代…、西暦で言うと、1570年頃…かな…?

    突然…豹変…したの…!」

 

早苗「豹変…!?」

諏訪子「うん…、人が変わったみたいに…、突然反旗を翻して…。

    神々の中で話し合って、昔からの旧友の…神奈子が、

   『オオカマ』の討伐を…する事になったの…。」

 

諏訪子「…1年以上にも渡る長い争いの末に、

    とうとう『オオカマ』を倒した神奈子は、

    それを遥か遠く…、今の『春我部』の地に…封印したの。」

 

みさえ「春我部って…、それって…私の住んでる町じゃない…!?」

諏訪子「うん…、それでね…、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈子「…その『オオカマ』を封印したのが…、

    しんちゃんが目にした『ホコラ』です…。」

 

しんのすけ「ふぅ~ん、でも、なんであんな家の真ん中に作ったの?」

神奈子「昔はあの辺りは、人も寄り付かない森の中だったんですよ。

    …ですが、時代が進み、人間が森を伐採して、

    今は住宅地になってしまった…というわけです。」

 

しんのすけ「じゃあ、ホコラを移動すればいいのに。」

神奈子「移動させるとその衝撃で、また『オオカマ』が復活してしまう可能性があったからです。

    …ですので、特別な術を掛けて…あそこには一般の人が

    侵入出来ないようにしていたのですが…。」

 

しんのすけ「でも、オラあの道を通れたぞ…??」

神奈子「一応、あそこにはいくつか術を施してありました…。

    まずは、一般人がすぐには見付けられないように、

    路地自体を隠す術が…、これは、おそらく『オビチ』か『タマヌシ』

    程度の神が破れる術…なのですが…。

    その道は、心の清らかな者…、少なくとも、

    『オビチ』や『タマヌシ』のような…『オオカマ』復活を目論むような輩には

    入れないようにしてありました…。」

 

しんのすけ「ほうほう…。じゃあオラ、心が清らかだから通れたんだな??」

神奈子「ええ…、子供の様に"純粋無垢"な者であれば…確かに通れます…、

    しかしその道も、途中で『恐怖』のあまり、引き返してしまうように

    術を施しておいたのですが…。

    …どうやらしんちゃんの『お姉さんのチュウ』というご褒美への

    執着心が強すぎて…、通じなかったようです…。」

 

軽くあきれる神奈子。

そして何故か照れるしんのすけ…。

誉めてないって…。

 

しんのすけ「でも、ホコラのお札は簡単に剥がれちゃったぞ?

      強い術を掛けてあったんじゃないの…??」

 

神奈子「…アレは万が一『オオカマ』がカプセルから出てしまった際に、

    ホコラの外に出れないようにする為のお札です。

    中からの力には強くても、外からの力…、

    お札を剥がそうとする力には…残念ながら弱いのです…。」

 

しんのすけ「ほうほう…、それで、その『オカマ』は復活しちゃったんだな…??」

神奈子「ええ…、仮に、子供などの一般人がその、

   『オオカマ』が封印されたカプセルを取り出してしまっても…、

    "神"でなければ解けない封印を施していたのですが…、

    しんちゃんが『オビチ』に渡してしまった事で、その

    最後の砦も打破され…、結果として…『オオカマ』は、

    復活してしまったようです…。」

 

しんのすけ「ほぉ~お…、オラの"おかげ"かぁ~。」

神奈子「しんちゃんは悪くないわ…。

    悪いのは、そのしんちゃんの純真な心を利用した、あの四天王…。」

 

しんのすけ「で、その『オビッチ』達は『オカマ』を復活させて、何をしたいの…?」

神奈子「…先程も言いましたが、まずは…私への"復讐"…でしょう。」

しんのすけ「何でぇ??」

神奈子「…先程説明したように、私は『オオカマ』を倒し、封印しました…。

    その事を…オオカマの事を慕っていた4人…、忠誠を誓っていた四天王が、

    悪く思わないはずがありません。

    おそらく今まで、綿密な計画を立てて…復讐の機会を狙っていたのでしょう…。

    …それがたまたま、昨日…実行された…というわけです…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

みさえ「…じゃあ、その四天王を引き連れた『オオカマ』は…、

    神奈子さんの復讐の為に…、春我部へ…??!」

 

諏訪子「多分…、協力者の居ない…、私や早苗…、

    その他…幻想郷の、強い妖怪達もいない…無防備な神奈子1人だけなら…、

    あるいは5人がかりであれば…勝てる可能性も…。」

 

…と、再び外の方で、何か物音が…。

 

早苗「…あの、すみません…、お2人とも…、」

諏訪子「んもぅ…! 何ぃ!? 早苗…!? 今説明で忙しいの…ッ!!」

早苗「さっきから…、私達が目覚めるきっかけになった『音』もそうなんですが…、

   …境内の方から…変な"爆発音"が…しませんか…???」

 

諏訪子・みさえ「…!!!???」

 

ダギャアァアアァアァアァァアァアァアアァアアンッ!!!

 

と、一際大きな爆発音と共に、社務所が…いや、神社のある敷地が、大きく揺れた…!!!

 

早苗「なっ…!!?」

諏訪子「何ぃ…??!」

 

3人は急いで、社務所から外へと出ました…、すると…。

 

諏訪子「なぁ…ッ!??」

 

なんと、神社の拝殿の左側面に、

巨大な御柱…、守矢神社は先述の通り、

もともとの場所は長野…諏訪系の神社…ですので、神社の四方には

御柱が立っております…が、見事に突き刺さっておりました…。

 

いいえ、それだけではありません…。

神社に面した広い湖の水は、湖底をかき回したかのように濁りに濁り、

その湖に何本も立っていた、中程度の御柱の数々は…

境内や神社の施設にことごとく突き刺さり…、

空は曇り…、四天王達の、恐ろしくも憎らしい…笑い声が響き渡る…!

 

みさえ「な…何これ…っ!??」

早苗「まさか…彼らは…春我部の方じゃなくて…、」

諏訪子「この…こっちの方へ…!!!???」

 

 

諏訪子はこの状況を…この危機を…

伝える為に…神奈子に…、

右耳を押さえて…、

 

 

 

 

 

 

神奈子「…なにぃ…!?? 幻想郷にぃ…!!?」

しんのすけ「ど…どしたの…!?」

神奈子「ヤツら…!! 私の方じゃなくて…諏訪子達…!!

    しんちゃんの母さんの方に…攻撃を…!!!」

 

しんのすけ「えええぇえぇーーーーーーーーーーーーーッ???!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しんのすけ「な…なんでぇーーーーーー!??」

神奈子「おそらく…、その方が私への…、

   『精神的』な攻撃になるからだろう…。」

 

しんのすけ「えぇえーーーーー!??」

神奈子「私の大切な…、諏訪子や早苗…、

    それに…、無関係な…みさえさんを"人質"にとれば…、

    それだけ…"復讐"になる…。」

 

しんのすけ「じゃあ早く母ちゃん達を助けに行くぞ…!!」

 

と言って走り出すしんのすけ、

それをすぐに制止させる神奈子。

 

神奈子「待ちなさい! "幻想郷"へ行く方法を知っているんですか??」

しんのすけ「おぉ…?! いやぁ~…、とりあえずタクシーで…。」

神奈子「そういうのでは行けません。」

 

しんのすけ「じゃあ電車??」

神奈子「ムリです。電車は通ってません。」

しんのすけ「お船??」

神奈子「ムリです。幻想郷に海はありません。」

しんのすけ「じゃあ飛行機??」

神奈子「なおさらムリです。滑走路がありません。」

 

しんのすけ「えぇ~!? んもう!! じゃあどうやって行くの~?!」

神奈子「近道があります。」

しんのすけ「近道ぃ~??」

 

神奈子「ええ…、先程説明したホコラですが…、

    時々、施した術が薄れていないか…、

    あるいは『オオカマ』への封印が解けそうではないかを

    確認する為の、ホコラと私の住んでいる神社の裏側をつなぐ

    近道を創っておいたのです…。

 

    ホコラへと続く、あの路地とはちょうど反対方向に、

    そういう路地を…。

 

    無論、幻想郷に我々が移転した後も同様です…。

    つまり…その道を通れば…。」

 

しんのすけ「おお…!! 母ちゃん達のいるお神社に行けるんだなぁ?!」

神奈子「ええ、5分と掛からずに行けます。」

 

しんのすけ「なぁ~んだ…。そういうのがあるんだったら

      早く行ってよ~神奈子~。」

 

神奈子「仕方ないでしょう?『オネヒメ』のせいで忘れてたのよ。

    それにここがその『オオカマ』を封印した地、

   『春我部』であったなんて…、

    知ったのはついさっきでしたし…」

 

しんのすけ「まあ、そういう事もあるぞ!!

      じゃ、早速『前座は伊藤の芸』だぞ…!!!」

 

神奈子「『ぜんは急げ』ですよ…、ですが…、

    その前にしんちゃん…、ちょっと…。」

 

しんのすけ「おぉ…??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

およそ30分後…、

しんのすけと神奈子の2人は、例の"ホコラ"の辺りへ向かって、

全速力で走っていました…。

 

神奈子「やや時間をロスしたわね…! 急がなきゃ…!!」

しんのすけ「急いで"幻想郷"に行くぞ…!!!」

 

と、見覚えのある曲がり角が…。

 

しんのすけ「おお…!! ここだぞ…!!

      ここを曲がらないで真っ直ぐ行けば…!!!」

 

神奈子「ええ…、”ホコラ"の…、"近道"のある…あの通りに…!!!」

 

今朝の近道のルートと同様に、道を真っ直ぐ行く2人…、

しばらく走ると、あの、"ホコラ"へと通じている…狭い路地が…!

 

しんのすけ「…おぉ!!? ここだぞ…!!!」

神奈子「この路地の…道を挟んで反対方向に…

   『近道』が造ってあるのよ…!!!」

 

しんのすけ「…って、道なんて無いぞぉ…??」

 

見るとそこは、住宅地の壁…、

一見すると、反対側のような"路地"はありません…。

 

神奈子「さっきも説明したけど…、本来は"一般の人"に見付からないように、

    術を施してあの"路地"を隠していたの…。

    …それは当然、こちら側の"近道"も、同様です…。

    ですから…、こうすれば…。」

 

と、壁に手をかざし、何やらブツブツと唱える…。

すると…。

 

しんのすけ「…おお~ッ!!?」

 

反対側の"路地"と同じような、狭い"路地"が現れました…。

 

神奈子「さ、急ぐわよ…!!!」

しんのすけ「おぉ…?! でも、その狭さだと…、」

 

と言いかけた矢先、神奈子は躊躇する事なく、

その路地に進入していきました…。

するとなんと! 路地がグワンッっと歪曲し、神奈子にぶつからないように

よけていくではありませんか…!!

 

しんのすけ「おぉおお~~~~!??」

神奈子「さ、驚いてるヒマはないでしょ? しんちゃん。

    急いで"幻想郷"に行くわよ…??」

 

しんのすけ「ほ…、ほい…!!」

 

急いで、神奈子の後をついて行きます。

ついて行く間も、相変わらず両側の壁は、

神奈子をよけていきます…。

 

しんのすけ「おぉ~~~! どうなってるんだぞ…!? スゴいぞぉ~…!!」

神奈子「そういう術を施してあるのよ…。

    ですが…、」

しんのすけ「おっ??」

 

神奈子「…あまりにここまでの道のり…、順調すぎね…。」

しんのすけ「ほうほう…、と言いますと…??」

神奈子「普通…、こういう事も想定して…、いえ、

    私との付き合いの長い『オオカマ』であれば…、

 

    こういう"近道"がある事も…想定出来るはず…!

    なのにその"近道"を破壊はおろか…発見すらしていない…、

 

    そうでなくても…、向こう…"幻想郷"に、

    四天王全員を連れて行かず…1人くらいは"春我部"に残して…

    私の行動を監視させるくらいは…してもいいはず…!」

 

???C「その通り~。」

神奈子・しんのすけ「!!!???」

 

???C「『オオカマ』様が~…、そんなヘマ~、するハズないでしょ~??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈子「お…お前は…!??」

しんのすけ「おお…!!『おビッチ』…!!!」

 

そこにはあの、オオカマ四天王が一人、

『オビチ』こと、オビチヒメノミコトが…。

 

オビチ「『オビチ』ね~。ひさしぶり~、しんちゃ~ん。 昨日ぶり~。」

しんのすけ「おお~! 昨日ぶりぃ~…!」

神奈子「コラコラ…ッ!! 敵に鼻の下を伸ばすな…ッ!!!」

 

オビチ「実は~この路地~、発見はしていたんだけど~…、

    あなたをおびき出す為に~、わざと~…手を~付けなかったの~。」

 

神奈子「…そして、その"罠"に…、私達はまんまと

    引っ掛かってしまった…、というわけか…。」

 

オビチ「ええ~…、そういう事~。」

 

オビチはセリフを吐きつつも、徐々に2人に近付いていきます…。

 

オビチ「というわけで~…、2人は~ここで~…、死んでもらおっか~??」

しんのすけ「えぇ~!!?」

 

なおジリジリと歩み寄るオビチ…。

このシチュエーション、ある意味、一部の大きなお友達であれば…、

ある意味で『需要』のありそうなシチュエーションです…。

肝心の神奈子、しんのすけにとっては、その『需要』は

無いようですが…。

 

神奈子「…フッ、私達が、そう何の"準備"も無しに…

    ここへ来ると…思ったの…!!?」

 

神奈子は不敵な…、しかし、自信のある笑みを…浮かべました。

 

オビチ「な…何ぃ~…?!」

 

神奈子「しんちゃん…!!! "アレ"を…!!!」

 

手を掲げる神奈子!

とっさに身構えるオビチ!

 

しんのすけ「おぉ…!? 何だっけ…!!?」

 

ガクッ!

っと、ギャグでお馴染みのズッコケを見せる、神奈子とオビチ、

 

神奈子「…『何だっけ』じゃないでしょお…!?

    ホラ…!! 家を出る前に作った…、あの…ッ!!!」

 

しんのすけ「…おぉ!!? "アレ"かぁ…!??」

神奈子「…では、改めて…、しんちゃん…!!? "アレ"を…!!!」

 

再び手を掲げる神奈子!!

気を取り直し、再び構えるオビチ…!!

 

しんのすけ「…『スペペペペペ』…ッ!!!」

 

ガクッ!!

っと、再びズッコケる神奈子とオビチ…!!

 

神奈子「…どうやったらそういう間違いをするの…!??」

しんのすけ「いやぁ~。カタカナばかりで覚えにくくて…!」

神奈子「照れるな…! 誉めてないって…!!

   『スペルカード』よ!!『スペルカード』…!!」

 

オビチ「何ぃ~…!? 『スペルカード』~…!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想…、

 

しんのすけ「『スペルカード』ぉ??」

 

先程のしんのすけの家、居間での会話です。

 

神奈子「ええ、今から作る『お札』のような物の名前ね。」

しんのすけ「それってなあに??」

神奈子「私が住んでいる幻想郷では、

    妖怪達が住んでいる…という話しはしましたよね。」

 

しんのすけ「ほいほい。」

神奈子「…その妖怪達の間では、争いが絶えなかったの…。

    それこそ、子供に言えないような…血みどろのね…。

 

    これはいけないと考えたとある人物が、

    その"争い"を"スポーツ"感覚で行えるように…、

    ケガや、死んだりなんかしないように…

    考え出したのが…この『スペルカード』よ。」

 

原作通りですと、スペルカードを作った背景や理由に、

ややズレ…違いがありますし、

効果の方も…実際にはケガもしますし、

当たり所が悪ければ死んでしまいますが…、

子供のしんのすけに説明するには、このくらいの、

やんわり砕いた説明の方が、妥当でしょう。

 

しんのすけ「ほうほう…。」

神奈子「時間が無いから色々説明は省くけど、

    しんのすけはこの『スペルカード』を

    発動…、使う時に、どういった物が出てくるか、

    …それを5~6枚ほど、画用紙にでも描いてちょうだい。」

 

しんのすけ「ほっほ~い!!」

神奈子「…描いたらその紙を私にちょうだい。

    あとは私がそれを『スペルカード』にするわ。」

 

しんのすけ「ほほう…。で、なんでそんなもん作んの??」

神奈子「私の体力を温存させる為ね。」

しんのすけ「何でぇ??」

神奈子「おそらく『オオカマ』は、

    私が幻想郷に行って、守矢神社に到着するまでの間に

    あの『四天王』を差し向けて、私の体力を、

    少しでも削ろうとするでしょう…。

 

    …『オオカマ』と私が直接対決する際に、

    少しでも私が疲れていれば…『オオカマ』には

    負けてしまうかもしれないからです…。

 

    封印されていたとはいえ、私と『オオカマ』の

    力の差は五分と五分…、ほとんど同じパワーですから…、

    …それを削って、その差を開こうとするはずです。」

 

しんのすけ「ほうほう…。」

神奈子「…ですから、本当はこんな事…、

    …子供を戦わせるなんて事、したくはないのですが…、

    しんちゃんも、みさえさんを…助けたいでしょう…??」

 

しんのすけ「おお…!! もちろんだぞ!!!」

神奈子「そう言ってくれるとありがたいわ。

    …だから、しんちゃんでも、簡単に戦えるように…、

    この『スペルカード』を作るの…!!」

 

しんのすけ「ほほ~う!! よ~し!! ならオラ…!

      強いのをいっぱい考えるぞぉ…!!!」

 

神奈子「ええ…!! しんちゃんが心に思った、

    とびっきり強いのを…お願いね…!!!」

 

しんのすけ「よぉ~し…!! じゃあまずは~…、」

 

 

 

…回想終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈子「しんちゃん…!! まずは軽いもので、

    敵を油断させて…!!」

 

しんのすけ「ほい…!!『スペルカード』…!!」

 

 

 

 

 

シロ「くぅ~ん…、」

 

と、その頃…、野原家の家族であり、

ひまわりが生まれるずっと前からしんのすけに飼われていた犬、

白い毛の、ワタアメのような『シロ』は、スネていました。

 

せっかくの小説版…しかも長編物だというのに、

ほぼ今も今までまったくもって出番がなく…、

また昨日は、しんのすけが『固まって』いた為に

お散歩にも連れてってもらえず…、

さらにその後の神奈子とのドタバタで、

実は晩ご飯も貰っていなかったのです…。

 

今朝は、気付いた神奈子がやや多め…、というか、

神奈子自体がどのくらいエサをあげたら良いかを

把握していなかったのですが…、

貰った為、とりあえず空腹な状態は脱しましたが…、

今日のこのストーリー展開だと、おそらく…

また散歩の時間が、潰れてしまいそうです…。

 

そんなこんなで、シロは機嫌が悪く、スネていた…。

というわけなのです…。

すると…、

 

ガキィン…ッ!!!

シロ「アウン…!??」

 

途端!!

首輪をつないでいた鎖が…勝手に外れました…!!!

 

シロ「ア…アンアン…!??」

 

と、次の瞬間…!!

 

シロ「ア…アンアンアン~~~ッ!!!???」

 

突然空を飛ぶ…、いえ、この状況は…、

むしろ、見えない何者かに引っ張られているような感じで…、

シロは空中へと引きずられ、飛んでいってしまいました…!!!

 

 

 

オビチ「何ぃ~…? 何も~起こらないけど~…??」

神奈子「…?? しんちゃん?? これはどういう…???」

しんのすけ「多分、今くるぞ…!!」

神奈子「え?『来る』って…??」

 

シロ「…ァンアンア~ン…!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と! 空から突然、犬の鳴き声がしたので

オビチと神奈子は、空を見上げました…、すると…!!

あのシロが今まさに…オビチの方へ向かって…!!!

 

シロ「ア…!!? アンアン…!??」

 

と、シロ自体もやはり、状況が飲み込めないようですが、

何故かそのシロが…10匹…20匹…いえ、なんと…

100匹以上に、分身していきます…!!!

 

シロ「ア…!?? アンン~~~!??」

 

わけがわからず、恐怖のあまり丸まって、ワタアメのようになるシロ…!!

すると他の分身したシロ達も…同様にワタアメ状になって…!!?

 

神奈子「えぇええ~~~ッ!??」

オビチ「え~…っちょ~…何こr~…!??」

 

 

(『綿飴符「シロを真スルーなんてさせないゾ」!!!』)

 

 

と、その丸まったシロ全部が!!

オビチに向かって体当たり…!!!

無論ワタアメ状なのでダメージは少な目…、

シロも同様にダメージ小ですが…。

その状況に、ひるんでしまう事は間違い無し…!!!

 

オビチ「きゃあ~~~~~~~~ッ!!?」

シロ「ア…!? アンア~~~~~ン!!?」

 

 

1分後…、

そこには、100匹分身のシロ達の山が…。

 

神奈子「な…、なんて常識破りな…『スペルカード』だ…。」

 

フッ

っと、スペルカードの効果が切れたのか、シロは元の1匹に戻り、

シロの山の中でうずくまっていたオビチが、フラフラと…立ち上がりました…。

 

シロ「???…!!!??? ア…ア~~~~~ン!??」

 

と、まったく状況が飲み込めず、ただ不思議がるシロの体が再び宙に浮かび…、

再び空を飛んで、自宅まで飛んでいく…かわいそうなシロ…、

ちなみにこの場面をもって、彼の出番は、残念ながらもうありません…。

 

 

オビチ「な~…、なんなの~…?? これ~…??!」

神奈子「い…、今よ…! しんちゃん…!? 相手はかなり…ひるんでるわ…!!?」

しんのすけ「ほっほ~い…!!『スペルカード』…!!!」

 

…と、突然!

スペルカードから、薄ピンク色の"霧"のような物が発生し、

辺りを包みます…!!

 

神奈子「な…!?」

オビチ「なんなのぉ~…!? また~…!?」

 

驚く2人をよそに、その"霧"のような物が…徐々に薄れて来ました…、

すると…??

 

神奈子「…えぇ…???」

オビチ「…誰ぇ~…???」

 

と、なぜかオビチはいつの間にか、どこから現れたのか、

お団子頭の女の子を…人質に取っていた…!!

 

ミミ子「…くぅ!! 不覚にも…、捕まってしまったわ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オビチ「えぇ~…!? 何これ~…!? ちょっ~…手が~…

    離れないぃ~?!! 何でぇ~!??」

 

どうやらこれも、この『スペルカード』の"効果"なのでしょうか…??

ちなみに知らない方の為に…。

捕まっている少女の名は『桜 ミミ子(さくら みみこ)』、

しんのすけが毎週見ている特撮番組『アクション仮面』のヒロインで、

いつも何かしらの理由で、こういった具合に…

…敵に捕まってしまう役なのです。

ちなみに年齢は…セーラー服を着ていますが…、

背の低さからして…小学生、くらいでしょうか…?

 

しんのすけ「…おお!? ミミ子お姉さん!?」

ミミ子「しんのすけ君…!? ひさしぶりね~。」

 

お分かりの人もいるでしょうが、

この2人は作中で、特に『映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』

でも共演しております…。当然2人は知り合いです。

 

ミミ子「しんのすけ君…! ちょうど良いわ…!! 手伝って欲しいの…!!!」

しんのすけ「おぉ~!? 何なにぃ~!!?」

ミミ子「今から大声で『アクション仮面』を呼びたいの…!!!

    一緒に…叫んでくれる??!」

 

しんのすけ「ほっほ~い!! もちろんだぞ~!!」

オビチ「え~…何この寸劇ぃ~…??」

 

ミミ子「せ~の…」

2人「助けて~!! アクション仮面~!!」

 

…、

影すら現れません。

 

ミミ子「…ダメよ!! もっと、心の底から叫ぶのよ…!!!」

しんのすけ「おぉおッ!!!」

2人「助けてーーーーーッ!!! アクション仮面ーーーーーーーーーッ!!!」

 

 

…すると、

 

???「…ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハーーー!!!」

オビチ「…な~、何者ぉ~…!!?」

 

アクション仮面「アクション仮面…!!! ただいま参上…!!!」

ミミ子「アクション仮面~!!」

しんのすけ「おぉ~!!! アクション仮面ーーー!!!」

神奈子「え…、何この『スペルカード』…??」

 

ほぼ蚊帳の外の神奈子をよそに、そして、

ほぼ巻き込まれた形のオビチを中心に、

依然、寸劇は続きます。

 

アクション仮面「…やぁ!! しんのすけ君!! ひさしぶりだね…!!!」

しんのすけ「おぉ~!!! アクション仮面~!! おひさ~!!」

アクション仮面「しんのすけ君がピンチだと聞いて…、

       『スペルカード』の力を使って、ここに呼ばれたんだ…!!!」

 

しんのすけ「ほほお~!! そうだったのかぁ~!!」

ミミ子「助けて~!! アクション仮面~!!」

アクション仮面「ミミ子君…!? くそぉ…!! 人質に取るとは卑怯な…!!!

        今すぐミミ子くんを離すんだ…!! 女子高生怪人オビチ…!!!」

 

オビチ「『怪人』って何よ~!? 一応~『神』よ~!!?

    それに~…、離したいんだけど~、手が~…離れないの~…ッ!!!」

 

アクション仮面「くそぉ…!!! あくまで離さないつもりか…!!!

        確かにそのままでは…攻撃をすれば、ミミ子君にも攻撃が…!!!

        卑怯だぞ…!!! オビチ…!!!」

 

オビチ「いや~…、だから~…、手が~離れないんだって~…!!」

アクション仮面「くそぉ…!!! 一体…どうすれば…!??」

しんのすけ「あ…アクション仮面…ピンチだぞ…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「おぉ~~~いッ!!!」

アクション仮面「ハッ…!? この声は…!!?」

郷博士「おぉ~~~い!! アクション仮面~!!!」

 

と、ここで何故か、アクション仮面の地球上の本拠地の、

研究所の博士、郷博士が…なにやら、風呂敷を担いで現れました。

 

アクション仮面「郷博士…!? 北春日部博士は…!?」

郷博士「ああ、緊張して便所に駆け込んで行ってしまったわい。

    じゃから代わりにワシが…。」

 

アクション仮面「またですか…!? あの人は、

        お腹の具合だけが弱点ですね…。」

 

郷博士「…と! そんなことよりアクション仮面や! この、

    新しく開発したパーツを使うんじゃ…!!!」

 

アクション仮面「な…、なんですか…!? これは…!??」

しんのすけ「おぉ~!! カッコいい~!!!」

 

と、見るからに子供の喜びそうな、メカニックなアーマーが、

背負っていた風呂敷を開けると出てきました。

 

郷博士「ふっふっふ…、これは『アクション弾幕ビームアーマー』じゃ!!」

アクション仮面・しんのすけ「『アクション弾幕ビームアーマー』…!??」

郷博士「そうじゃ! この武器を使えば…ビームが何100発以上にも分裂し、

    例え人質を取られていようとも、確実に敵の『当たり判定』に

    自動追尾して当たってくれるんじゃ…!!!」

 

ミミ子「スゴいわ博士…!!! さすがね!!!」

オビチ「…って~!? いつの間に~逃げて…~!??」

 

どうやら、例の『手が離れない』効果がいつの間にか切れて、

ミミ子がオビチの手から、逃げ出していたようです…。

 

さて、本来ではもうこの辺で、ページの都合上、

切り上げなければならないのですが…、

もう少しだけ、この寸劇にお付き合い下さい。

 

郷博士「さあ…! 早速、この武器を使うんじゃーーー!!!」

アクション仮面「はいッ!!」

ガションッ!!! ガショーンッ!!!

しんのすけ「おぉおーーー!!! カッコいいぞぉーー!!!」

オビチ「…って~、今度は~…、足が~…動かない~…ッ??!」

 

今度は『スペルカード』の効果で、足が動かないようです…。

 

郷博士「さあ! アクション仮面!!『アクション弾幕ビーム!』と

    叫びながら、ビームを放つんじゃ!!」

 

アクション仮面「『アクション…弾幕ーーーーーッビーーーーーーーーーーム』ッ!!!!!!」

オビチ「ッキャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!」

しんのすけ「おほおぉおーーーーーーーッ!!!」

 

美しい!!

アクション仮面の放ったビームが、四方八方からオビチに浴びせられる…!!!

色も…アーマーの効果なのか、虹色のビームとなって降り注ぐ…!!!

 

オビチ「あ…うぅ…、」

ガクッ

見事! オビチは真っ黒焦げになり、路地のど真ん中にうつぶせになって倒れました。

 

アクション仮面「うむ…! もうこれで、オビチはしばらくの間…、

        立ち上がれないだろう…!!!」

 

しんのすけ「じゃあ…、シメは…いつも『おなみじ』の"アレ"ですな???」

ミミ子「しんのすけ君、それを言うなら『おなじみ』よ。」

しんのすけ「おぉ…! そおとも言う~!」

アクション仮面「よぉし…! それじゃあ、みんな一緒に…!!!」

神奈子「え…? 何…?! 何が始まるの…?!」

 

神奈子以外の全員「ワ~ッハッハッハッハッハッハ~~~~~!!!!!!」

 

神奈子「え…何これ…???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクション仮面「じゃあ! しんのすけ君…!! また会おう…!!!」

しんのすけ「ほっほ~い!!!」

 

その後、アクション仮面達は、またあの薄ピンク色の"霧"が立ち込め…、

華麗に去っていきました…。

 

神奈子「…『弾幕』なの…? これって…??」

しんのすけ「まあまあ、細かい事は気にしな~い…!!」

 

しんのすけの無邪気な想像力が産んだタマモノなのか…。

かなり異例の『弾幕』でした…。

 

オビチ?「…ヴゥ…!!」

神奈子・しんのすけ「!!!???」

 

オビチ?「…モウ…コノカラダ…ハ…ツカエ…ナイ…!!」

 

間違いなく、弾幕は当たった…。

しばらくは動けないはず…。

しかし…?!

 

オビチ?「…コノカラダハ…モウ…ステル…シカ…ナイ…!!!」

 

なんと…! オビチの胴に巻かれていた…あの『帯』が…、

『帯』だけが…勝手に動いて…しゃべっています…!?

 

しんのすけ「おぉ…!??」

神奈子「まさか…『オビチ』は…その名の通り、

   『帯』に『チ』…、つまり…"霊"…、"魂"を持った…"神"だったの…!??」

 

しんのすけ「えぇ~??! じゃあ…あのお姉さんは…??!」

神奈子「おそらくフェイク…! そこらへんの女子高生に…

    寄生して…操っていたんだわ…!!?」

 

オビチ「…ダガ…シカシ…コノママデハ…オワレナイ…!!!

    …『サイゴ』ニ…イッシ…ムクイネバ…!!!」

 

ビシュンッ!!!

神奈子「!!!???」

 

と…、突然! オビチの本体が…神奈子達とは反対の方向に…!!!

 

しんのすけ「おぉ…!??」

神奈子「ま・・・まさか…!?? アイツ…!!?」

 

イヤな予感がし、とっさに走って追い駆けます…!!!

 

しんのすけ「ど…どしたの突然…!?」

神奈子「おそらくアイツ…! "近道"を…!!?」

 

デギャアァアアアアァアァアァアァァアアアアンッ!!!

 

神奈子「なぁ…!??」

しんのすけ「おおぉ…??!」

 

…やはり! 神奈子の悪い予感が…的中してしまいました…!!

なんと…オビチの本体は…最後の力を振り絞り…、

自らの体を爆発させ…、あの"近道"のルートを…!

爆破させたのです…!!!

 

神奈子「う…ウソ…??!」

 

神奈子「これじゃあ…もう…、戻れない…、"幻想郷"へ…!!!」

 

オビチ本体の…まさに、その身を犠牲にした…、

最後の特攻によって…幻想郷へ行くルートが、

絶たれてしまいました…!!

 

このあと2人は…どうやって"幻想郷"へと向かえば良いのでしょう…?

 

はたして2人は、無事…"幻想郷"へ行けるのか…?

行けたとして…そこで待ち受ける"四天王"を倒し、

『オオカマ』のいる…諏訪子や早苗…そして…みさえのいる…

守矢神社へ…向かう事が出来るのか…?

 

次回は、その辺りが…どうなって行くのか…、

それを中心に、お話しを展開させようと思います…。

それでは、次回の続きを…、

 

乞うご期待ください…。

 

 

つづく、

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