クレヨンしんちゃん 邪神オオカマの大逆襲 作:アドルフアニメーション
さて、前回、邪神『オオカマ』の四天王が一人であり、
その四天王の中でも最強と自他ともに認められた男
『タマヌシノミコト』、
彼を神奈子、しんのすけの一行が見事に倒し、
残るは彼よりも弱い、と言われる
オネヒメとツラカヘ…、
そして、他ならない邪神自身、
しんのすけと同行している八坂 神奈子と同程度の
力の持ち主、『オオカマ』が、
待ち構えております。
四天王を2人倒したとはいえ、まだ道のりは長い…、
そう思っていた矢先、
なんと、人質として捕らえられており
射命丸の計らいによってそこからの脱出を試みた
諏訪子、早苗、みさえ、そしてひまわりを
四天王が一人、オネヒメ…、
正式名称、オネエニシヒメノミコトが
連れ戻そうと追いかけ、
案の定みさえ達は見付かってしまった、
というのです…!
果たしてみさえ達は無事、彼女を倒す、
あるいは、逃げ切れるのでしょうか??
その続きをこれより、どうぞご堪能下さい。
オネヒメ「…見つけ…、ました…。」
諏訪子「…ッ!!!???」
場所は雑木林、藪の中。
守矢神社のある山の頂上よりやや下った辺り、
8合目か9合目の辺りです。
その場所でとうとう、
脱走し、下山、しんのすけ達との合流を試みていた
みさえ達一行が、オネヒメに見付かってしまいました…。
射命丸「くぅ…ッ!!! アナタ…確か…!!!」
早苗「『オネヒメ』…!!?」
オネヒメ「その…通り…、です…。さあ…、4人…、
いえ…、見慣れない…方…ですね…、
…アナタが…、4人を…、逃がしたと…??」
射命丸「ええ、射命丸 文と申します、以降、お見知りおきを…。」
オネヒメ「そう…、とに…かく…、5人…全員…、
人質…として…、戻って…もらい…ます…!!!」
みさえ「そ…そうはいかないわよ…!!!」
早苗「その通りです…!! 私達…ここで捕まるわけには
…いきません…!!!」
諏訪子「…どうしてもって言うなら…、
私達を…倒して行くんだね…!!!」
オネヒメ「無論…、というか…、当然…、というか…、
…やはり…、交渉…決裂…ですね…。
…いい…でしょう…、ならば…仕方…無し…です…。」
と、身を構えるオネヒメ…。
とっさに射命丸、諏訪子、早苗も、臨戦態勢を取る…。
ひまわりをギュッと抱きしめるみさえ…。
オネヒメ「5人…とも…! まとめて…倒し…ッ!!?」
ひまわり「うぅえぇええぇぇぇええん!!! うぅぇええええぇぇぇえええぇぇぇええん!!!」
オネヒメ「ッ!!!???」
地団太ッ!!!
そう、みさえ達が散々、大声で『捕まるわけにはいかない!!』とか
『まとめて倒す!!』とか言っていたので、
その叫び声で眼が覚めてしまい、しかもうるさかった為に
目覚めが悪く、結果として機嫌が悪くなり、
グズッてしまったのだ…!!!
みさえ「あぁ~ッ!?? ゴメンねぇ~ひま~…!!
おぉ~よしよしぃ~…、」
射命丸「あぁ~もう…、せっかくイイ所だったのに…!」
諏訪子「私があやそうか???」
早苗「替えのオムツとかミルクは…、急いで逃げ出したので
…持ってきてないですけど…??」
みさえ「ううん、大丈夫…、多分大声で周りがうるさかったから、
グズッってるだけだと思う…。」
オネヒメ「…あ、私…、寝かしつけられ…、ますよ…??」
みさえ「えぇ??!」
オネヒメ「…私…、こういう…『寝かす』…のだけは…
…得意…なんです…。ですから…"力"の…方も…、
『寝かす』…系の…"力"…、でして…。」
諏訪子「えぇ~…? そう言って~、ひまわりちゃんを人質にして
まんまと連れ戻そうとしてるんじゃないでしょうねぇ~???」
オネヒメ「いいえ…、そんな…考え…、及びません…でした…。
…とにかく…、私が…、」
ひまわり「びぇええぇえぇえぇえぇぇええええええッ!! うぇええぇぇえぇえぇえぇぇえええッ!!!」
とっさに耳を押さえる5人。
オネヒメ「…と…、とにかく…、ひまわり…ちゃん…を…、私に…、」
みさえ「わ…解ったわ…!! やさしくしてね…??」
オネヒメ「ええ…、はい…、ひまわり…ちゃん…。」
ひまわり「うぇえん…ッ!!! うわぁえぇ…、あうぁあ…、うぅ…、んぅ…。」
スゥ…、スゥ…。
みさえ「す…! スゴいわ…?!! たった5秒で…!!?」
オネヒメ「…ね…?? 言った…通り…、でしょう…???」
早苗「スゴい…ですねぇ~…。」
オネヒメがそっと、みさえにひまわりを手渡す。
諏訪子「さっきまでグズッってたのがウソみたいに眠ってる…!」
オネヒメ「かなり…ぐっすり…眠ってる…はずですから…、
夕方…ぐらいまでは…起きない…はずです…。」
みさえ「ありがとう、でも、大丈夫かしら今晩??
夜眠れなくなっちゃってたら…??」
オネヒメ「心配…ありません…、夜には…ちゃんと…、
眠くなれる…設定になって…ますから…。」
みさえ「スゴいわアナタ~! 才能あるわよぉ~…!!」
オネヒメ「いえ…、伊達に…"神"を…名乗っては…いません…ので…。」
みさえ「アナタ今なら、"保母さん"とか"幼稚園の先生"なんて
向いてるんじゃない…???
意外と子供にも優しそうだし…。」
オネヒメ「…"幼稚園"…、ですか…。…もし…、もしも…、
…時代が…違えば…、そういう…選択肢も…。」
みさえ「何? 深刻そうな顔して…? 何かあったの…??」
オネヒメ「はい…、実は…、」
と、ここで2人の世間話が始まってしまいました…!!
これは若干、長くなりそうです…。
オネヒメ「…と…、そんな…ワケで…、私は…皆から…、
『役立たず』…『役立たず』だと…、
『寝かす』事しか…出来ない…、下級の…神…だと…ッ!」
みさえ「泣かないで、アナタは心も優しいし、良い所も
いっぱいあるじゃない…!!!」
オネヒメ「うぅ…、ありがとう…、ございます…。」
みさえ「むしろヒドいのは皆の方よ…!
アナタにはアナタにしかない才能があるじゃない。」
オネヒメ「…でも…、私…、本当に…『寝かせる』くらいしか…、
才能と…いうか…、"力"…なんて…、」
みさえ「ううん、"力"だけが全てじゃないわ…!
アナタのその優しさとか、丁寧さとか…、そんな
アナタの"全部"が、アナタ自身を作ってるのよ…!!」
オネヒメ「あぁ…、なんか…今の…セリフ…!
…心に…ググッ…っと…、キました…!!」
諏訪子「あのぉ~…、話の骨を折るようで悪いんだけどさぁ…。」
かれこれもう30分程度は立ち話していただろう。
身の上話から始まり人生相談に発展。
みさえもその相談に乗っての大人なアドバイス。
完全に打ち解ける展開になりかかっていました…。
射命丸なんかは半分寝かかっておりました…。
これもある意味…、オネヒメの…"力"…という事でしょうか・・・?
そんな展開でしたので、
諏訪子が割り込んできたのも、うなずけるでしょう。
早苗「お2人とも…、もうそろそろ話を、本題に戻した方が
よろしいのではないかと思うんですが…。」
みさえ「は…ッ! そうだったわ…!! ごめんねぇオネヒメさん!
私達、立場上逃げなきゃいけないの…!!!」
オネヒメ「えぇ…、そう…でしたね…、私も…立場上…、
アナタ達を…、連れ戻…さなきゃ…、いけないん…でした…。」
射命丸「やっと、戦闘再開、というワケですか。」
みさえ「ごめんねぇ~、オネヒメさん…!!」
オネヒメ「…いいえ…、もとい…、覚悟の…上…。
…闘って…連れ戻すか…、倒されるかの…二者…択一…。
解っていた…事です…。」
諏訪子「言っとくけど、こっちは、戦闘能力の無いみさえさんとひまちゃんを
抜いても、私、早苗、そして鴉天狗の3人…、
…そっちは1人…、それに…、私は一応、神奈子とは互角くらい…、
つまり、アンタん所の『オオカマ』と…互角レベルと言ってもいいわ。」
オネヒメ「ええ…、不利な…条件は…存じております…、
…ですが…そんな事で…、諦めるワケには…いきません…!!!」
…と、そのちょうど最中、
すぐ近くの茂みでは…、
はたて「(うわぁ~…、なんか割り込み辛い展開だな~…、
一応…白狼天狗に、下にいる皆を呼んで来るように
言ったけど…、それまで待ってようかな~…、
ここで出て、カッコよく参戦する…って手もアリだけど…、
めんどくさいなぁ~…、あぁ~…、
早くお家に帰りたい…。)」
と、はたてが一人、心の中で悩んでおりました。
オネヒメ「…と…、いうわけで…、いざ…、」
ジリ…ッ ジリ…ッ
構えるオネヒメ…、同じく前に出て、みさえを守るように構える、
射命丸、早苗、そして諏訪子…、
みさえは、ひまわりを抱えて、それを見守る…。
…一瞬…、風が止まる…。 刹那に訪れる…、静寂…。
オネヒメ「…、『オネヒm』…ッ」
アリス「魔理沙ぁあぁあぁあぁああああぁぁああーーーーーーーッ!!! どこーーーーーーーッ!!!???」
ビタァーーーーーーンッ!!!
オネヒメ「…ゴフッ…!!!???」
非情の所業…ッ!!!
アリスが突然乱入してきやがった…!!!
あわれオネヒメに脇から不意打ちの体当たり…!!!
当然オネヒメは吹っ飛び…すぐ近くの樹にモロに激突…!!!
そのまま血反吐を吐いて失神だーーーーーッ!!!
アリス「魔理沙ぁああぁぁああぁあぁああああーーーーーーー…ッ!!!」
当然ながらというか…!?
アリスはやはりほぼノーダメージ!!!
そのまま再び茂みの奥へと…!!!
射命丸、早苗、諏訪子、みさえポカーン。
…ちなみにこの時、
実は地味にはたてが巻き添えを喰らい、
アリスに轢かれ、背中を踏まれて大ダメージを受けていた事を、
ここに付け加えておきましょう…。
はたて「(い…、痛い…、早くお家に帰りたい…。)」
…というワケで…、
オネヒメ…、アリスの不意打ち体当たりにより気絶…!!
よって…ッ!!!
戦線離脱…!!!
咲夜「…何、やってるんですか…?? はたて様…?」
はたて「うぅ…、(うわぁ~~~見られたーーー! 恥ずかしいーーーッ!!)」
と、声がしたのでそちらの方へ振り返る
諏訪子、早苗、射命丸、そしてみさえ。
見るとそこには咲夜が突っ立っていた。
足元にはアリスに踏まれたはたてがいる。
射命丸「ほたて…ッ!! どうしたんですか…!!?」
はたて「『は』たて…!! ワザとだろ…!!!(恥ずかしい…!!!)」
みさえ「あ…、あなたは…??」
咲夜「ああ、これはお初にお目にかかります。
私、とある館のメイドをしております、十六夜 咲夜と申します。」
早苗「咲夜さん…!? 一体なんでここに…??!」
咲夜「敵の残党狩りで見回りの方達に同行してきました。
もうじきここに来るでしょう。その…気絶してらっしゃる"敵"の方も、
彼女達がなんとかしてくれる事でしょう…。
…ちなみに先程も、神奈子様方が倒された『タマヌシ』様も、
こちらで捕らえております…。」
諏訪子「神奈子…!? 神奈子は…無事なの…!!?」
みさえ「そうだわ…! それにしんのすけは…!!?」
咲夜「ご安心下さい…、お2人は『山頂付近で敵に皆様…、諏訪子様ご一行が
遭遇された』…という情報を聞いて、山頂の方へと向かわれました。」
早苗「神奈子様やしんのすけ君に…ケガは…!!?」
咲夜「大丈夫です。ほとんど無いようでした。」
みさえ「よかった~~~…。」
咲夜「…それで、大変失礼かと存じますが…、私、もうすぐ
お嬢様…、館の主である方の、午後の紅茶の時間が
迫っておりますので、この辺りで、失礼させていただきます。」
射命丸「私も…、はたてを回復させたら、すぐに後を追いますので…!!」
はたて「うぅ…、(いいからもう、お家に帰りたい…。)」
諏訪子「解った…! 私達も、神奈子やしんのすけ君に
合流したいし…、山頂へ戻るよ…!!」
早苗「…確か、咲夜さんの話では…、四天王は残す所
あと『ツラカヘ』さん…、あの小さいご老人の、
たった1人…!?」
諏訪子「そしてもう1人…、あの…『オオカマ』…!!」
みさえ「とにかく…、急ぎましょう…!!!」
諏訪子「オッケー!!」
早苗「行きましょう…!!」
…こうして、それぞれ山頂に向かう、
神奈子、しんのすけの一行、
諏訪子、早苗、みさえ、あとひまわり、の一行…。
…と、そこに…、第3の一行が…、
山の麓の辺りに…。
???③「いやぁ~、なんか今回は…敵が少ないゼ!」
???④「…油断しない方が良いわよ??
そうやってると、不意打ちに合うかも…??」
???③「いや、そんな気配はしないけど。」
???④「まったくもう…、これって、もうほとんど
八坂 神奈子や洩矢 諏訪子がこの"異変"を
解決しかかってる。…って事じゃない??
…こうも張り合いの無い展開なんて…。」
???③「まぁまぁ…、それだけ、楽って事じゃないのかな??
面倒臭がりのどっかの巫女さんには、
ちょうど良いんじゃ無いのかな??」
???④「…言ってくれるわねぇ、そもそも今回の"異変"…、
なんでこんなオオゴトに発展しちゃったのよ…?
…最初は、八坂 神奈子と外の世界の
そっくりさんの人が入れ替わった"異変"…、
…だったハズなのに…。」
???③「そう機嫌を悪くするなって…!
この"異変"が解決したら、また宴会でもしようゼ!!」
???④「…その場所を提供するのって、大抵、
ウチの神社の境内なんですけど…??」
???③「まぁまぁ…、そう固い事言わずに…。」
???④「はぁ…、今回もやっぱり面倒臭いわ…。
いっその事、敵が出てきたらそのミニ八卦炉で
ズバッっと一発お見舞いして、倒しちゃってよ。
それならかなり楽だわ…。」
???③「おいおい…、やる気出して行こうゼ~…?
一応私達、"主人公"なんだからさぁ???」
???④「"主人公"ねぇ…。」
…と、ため息をついて、肩と腋の下を露出させた赤白巫女と、
その隣の普通の魔法使いは、
山頂へと続く道を、登っていきました…。
片や、その手に持った箒にまたがって…。
そして巫女は、直接空中に浮いて…飛びながら…。
???①「うぐ…ッくぅ…ッ!」
???②「あともうすこしで…頂上…、守矢…神社…ッ!!」
と、頂上近く、守矢神社の参道となる階段を、
杖をつきながら歩く2人の姉妹の姿が…。
???①「もう…ダメ…ッ!!」
???②「ダメよ…ッ! あきらめないで…ッ!!
もうすこし…! あそこに…鳥居が見えるでしょ…ッ!!?」
???①「ムリ…、お願い…、私の事は…いいから…、
あなただけ…先に…、行って…。」
???②「何言ってるの…ッ!!? 私達は姉妹なのよ…!!!
そんなこと…ッ出来るワケ…!!?」
???①「…いいの…、私の事は…、私…このままじゃ…、
…足手まといに…なるだけ…。」
???②「…ッ!! …ダメ…ッ!!! そんな事…私…!!!
…出来ないよぉ…!!!」
???①「…あなたの…そういう優しい所…、
昔から変わんないね…。」
???②「お姉…ちゃん…。」
お…??? これは…、意外と感動的なシーン…???
…が、しかし。
私個人的に、クレヨンしんちゃんでそんな感動シーンは
基本不要だと思ってるんですよね…。
よって…。
ドォーーーーーーーーーーーーンッ!!!
2人「ぐはぁッ…!!!???」
神奈子「くそう…、やっぱりいないなぁ…。」
御無体…ッ!!!
八坂 神奈子が突然!!!
藪の中から飛び出して来た…!!!
体当たりするような形で2人にぶつかり、吹っ飛ぶ姉妹!!!
2人は反対側の藪の中へとダイビング…ッ!!!
藪の中へと消える…ッ!!!
神奈子「…やはり、神社の方へ…行ったのか…???」
しんのすけ「んもう、さっき『ほたて』のお姉さんと、『きめぇ丸』の
お姉さんが言ってたじゃないの。忘れたの??」
神奈子「『はたて』と『射命丸』ね。聞いてたわよ当然。
私達が駆けつけた頃にはもう、山頂に向かったって…。
すれ違いってヤツね…。
とにかく、もしかしたら途中で出会えるかと思って、
こうして藪の中を探してみたワケだけど…、
…やっぱり、神社に直接向かった方が、早かったかな…??」
しんのすけ「オラもう疲れたぁ~! 歩けないぃ~…!!」
神奈子「ふん…しょうがないなぁ…、ホラ、背中に乗れ。」
しんのすけ「おぉ! これはどう板増して!!」
神奈子「『どう致しまして』でしょ?? さ、とにかく、
あの鳥居の先…! 守矢神社へ…!!!」
しんのすけ「おぉおーーーッ!!!」
と、しんのすけは神奈子の背中に負われ、
いざ、目の前に見える、守矢神社の境内へ…!!!
…と、目線を戻して、先ほどの藪の中…。
???②「うぅ…、もう…、限界…。」
ガクッ
ツラカヘ「…あぁ~…、やな予感がしますです
やな予感がしますですよぉハイ…。
なんでか知りませんですがこう…、
胸騒ぎといいますですか大六感といいますですか…、
虫の報せというやつであろうでしょうか…!!」
…境内を右往左往しつつ、ブツブツと大きな
独り言を口にする老人…。
ツラカヘの胸には、何やら不安感が…。
ツラカヘ「…ですますがしかし…!
兎にも角にも…八坂 神奈子を全力で倒さないと…!!
…でないですますと…マジで『オオカマ』様に
殺されてしまうされるかも知れませんですよぉ…ッ!!!
…兎に角…、なんとかして…、
…なんとかして…勝たねばいけないですますよぉ…ッ!!!」
しんのすけ「お…! 変なオジサンだ…!」
ツラカヘ「…ッ!!!」
…と、そこへ階段を登ってきた神奈子と、
その背中に負われたしんのすけが…、
神奈子の背中にいたせいか、しんのすけは
神奈子よりも先にツラカヘを発見しました。
神奈子「…おまえは…『ツラカヘ』…ッ!!?」
ツラカヘ「き…来たな…!? 八坂 神奈子…ッ!!!
キサマには悪いが…ッここで…ッ!!!」
しんのすけ「『スペルカード』…ッ!!!」
殺生…ッ!!!
セリフを言い終わるスキも与えず攻撃…ッ!!!
ちなみに今回の攻撃は、タマヌシ戦では効かなかった
あのグリグリ千手みさえだーーーーーーーッ!!!
ツラカヘ「え…ッちょ…ッま…ッ!!?」
再び薄ピンク色の霧が具現化する…ッ!!!
みさえそっくりの姿…!!! しかし!!
その手はまさしく千手観音が如くのあまたの腕が…!!!
その全ての腕が今…ッ!!! ツラカヘのコメカミに…ッ!!!
ツラカヘ「ぐぎぇえぇええぇえぇえぇえぇぇえええええぇええッ!!!」
激痛…ッ!!
常人であればコレほどの痛み…!!
頭が割れている事は間違いないでしょう…!!
あくまで彼…ツラカヘが"神"であるから
絶えられているような物です…!!!
良い子は真似しないように…!!!
ツラカヘ「あぁああぁあぁあぁぁああああぁぁあああッ!!!」
ボワンッ!!!
グリグリ攻撃を終えた千手みみさえ!
再び霧となって消失…!!
あとに残ったのは、完全にヘバッたツラカヘが…!!
ツラカヘ「うぐぅ…ッう…ッ!」
神奈子「…よし! 効いてるみたいだ…!!
しんちゃん! 続けてもう1発ッ!!」
しんのすけ「ほい!『スペルカード』!!」
ツラカヘ「ちょ…ッま…ッ!!!???」
間髪入れず…!!!
再びスペルカードが唸る…!!!
場所は再び外の世界…。
オフィス街…、
川口「…いやぁ~、一時はどうなることかと思いましたよぉ~。」
ひろし「まったくだ…。 スーツがあんまり汚れなかったのは、
ある意味不幸中の幸い…だな。」
川口「ちゃんと先方との取引も、いい返事が聞けましたしね。」
ひろし「ああ…。 結果としてはまぁまぁ良い方かな??
…にしても、さっきは突然何だったんだ…??」
川口「さぁ…?? 靴下が突然脱げて、飛んでってしまったアレっすよね??」
ひろし「ああ。…ったく、おかげで急遽、靴下を買うハメに
なっちまったぜ…! …今月は小遣い厳しいってのに…、
ったく! とんだ出費だぜ…!!」
川口「まぁでも。先方に裸足に革靴で面会する訳にも行かなかった
っすからねぇ~…。」
ひろし「当然だろ~?? …にしても、この靴下大丈夫だろうなぁ…??
…また、さっきみたいに飛んでったりなんか…??」
川口「はっはっ…!! まさかぁ~!! 買ったばかりの新品っすよ~?!
…にしても、なんで飛んでったんでしょうねぇ…??」
ひろし「さぁ…?? なんか変な呪いでも掛かってた…とか??」
川口「何言ってるんすか先輩~!! 今の科学の時代にそんな~、
ありえないっすよぉ~!!」
ひろし「っはは…、そうだよな~、まったく…。」
ひろし、実は思い当たる節はありました。
昨日から何を隠そう"神様"が、妻のみさえと
入れ替わってしまっていたのですから…。
"神"が目の前にいるのに"呪い"を信じないなんて、
そちらの方こそ、馬鹿げた話し…という物です。
ひろし「じゃあオマエは、何で突然オレの靴下が飛んでったって
言うんだよ…!? 科学的に説明してみろよ…!!」
川口「んん~…そうっすねぇ~…、いわゆる
『キャトルミューティレーション』…!! UFO…とか??」
ひろし「おいおい…それこそ不確かだろぉ~??
あん時空は晴れ渡ってて、UFOなんか影も形も…ッ!??」
…と、突然下を見て、黙り込むひろし。
若干、顔が青ざめております…。
川口「…?? 先輩…?? どうしたんすか…??」
ひろし「…あ…、あん時と…同じ感覚だ…ッ!!」
川口「あ…、あの時って…、まさか…ッ!??」
ひろし「く…、靴下が…飛んでった時と…、同じ感かk
…ってわあぁああぁあぁあああああぁぁぁああああああぁぁあああぁぁあぁああああああッ!!!???」
再び繰り返される惨劇…ッ!!!
読者の皆さんなら当然分かると思いますが…!!
これはあの、しんのすけが使った『スペルカード』が原因…ッ!!!
なんとしんのすけは再び、ひろしの足の臭いを使おうと
しているのです…!!
…よって! 案の定ひろしは再び…あの惨劇を…ッ!!!
ひろし「あああぁああぁあぁあぁあぁああああああぁぁぁあああああぁぁぁぁああぁあぁああああッ!!!???」
再びオフィス街を引きずられるひろし!!!
歩道を歩いているサラリーマン達その他の人々が、
仰天して避けていく…ッ!!!
やはり助けようという思いよりも避けるのに精一杯で、
誰もひろしを助けられない…ッ!!!
唯一、追い駆けて助けようとする…後輩の川口…ッ!!!
川口「先輩ーーーーッ!!? またっすかぁーーーーーーッ!??」
ひろし「『またっすか?』じゃねぇーーーーーッ!!! 早く助けろぉーーーーーーーッ!!!」
川口「ムリっすよぉーーーーッ!!! また…さっきみたいに…どっかに掴まって…ッ
…下さーーーーーーーーいッ!!!」
ひろし「は…ッ そうか…ッ!!?」
ひろし!! 今度はちゃんと目標を定め! 手をあらかじめ拭ってから
目の前に見えた街灯の柱に…、
ガシィ…ッ!!
全身で…しがみつく…!!!
再び、ひろしの体が…およそ30度くらいの角度で…宙に浮く…ッ!!!
川口「先輩…ッ!! 靴…ッ靴…ッ!!」
ひろし「分かってるよぉ…!! 今…ッ脱ごうと…ッ!!!」
ひろし! 今度は足先だけで、器用に靴を脱ぐ…ッ!!!
…すると…!!?
スポンスポーーーンッ!!!
なんと! 今度は靴下ではなく…靴そのものが…ッ!!!
…実を言うとこの『スペルカード』、
ひろし全体の中で、出来る限り臭く、
かつ、軽い物を優先して、"幻想郷"まで飛んで来るように
設定されていたのだ…!!!
…本来であればその中で、一番臭い物…といえば、
毎日履いていて、かつ洗わないこの"革靴"…!!!
…しかし、"靴下"にもその臭いが伝染っており、
かつ"革靴"よりも軽かった為、靴下の方が優先して、
飛んで行った…というワケなのだ・・・!!
…しかし今、ひろしが履いている"靴下"は、
先程買って履いたばかりの新品…。
あまり臭い移りもしていない…。
…よって…、その次に軽く、かつ臭いのきつい物…。
…そう、"革靴"が、飛んでいった。というワケなのだ…!!!
ひろし「え…?? えぇええぇ~~~~~ッ!??」
ただただ、空彼方へと消えていく自分の靴下を
見詰めるしかないひろし。
ひろし「く…、靴が…、…ど…どうやって…、会社に戻ればいいんだよぉ…???」
ひろし、まだまだ苦労は耐えないようです…。
ツラカヘ「…??? え…?? 何ですますか…?? 不発…???」
神奈子「あぁ~…、またこのパターンかぁ…、今度は何だろう…??」
靴です。
ボフォン…ッ!!!
ツラカヘ「ぐほぉ…ッ!!!???」
クリティカル☆ヒット!!!
ちょうど靴の口の部分…足を入れる部分がちょうど…!!
ツラカヘの鼻と口を塞ぐ…ッ!!!
途端…!! 鼻と口の中いっぱいに広がる…異臭と酸えた臭い…!!!
何年間も履き続けて洗っていない、
悪臭の玉手箱が今まさに…!!!
ツラカヘの文字通り眼と鼻の先に…ッ!!!
ツラカヘ「ぐぼぉほおぉおぉぉおおおおッ!!!???」
ツラカヘのツラが文字通り変わってしまうくらいのビッグ・インパクト…ッ!!!
この世の物とは思えぬ地獄の代物…ッ!!!
吐き気をも催す悪の権化…ッ!!!
それを嗅がされた日にはもう…鼻が曲がりすぎて引き千切れそうだ…ッ!!!!!!
ツラカヘ「ううぇえぇえッ!!! ぶぉほげぇぇえええぇええぇぇえええッ!!!???」
…が!!! しかし…!!!
これは『スペルカード』…!!!
こんな生易しい一足のみで、終わるハズが…ないッ!!!
ツラカヘ「うぇ…ッ!!? どぇええッ!!? えうぇええぇえぇぇえええッ!!!???」
先程の靴下同様に分裂…!!!
その数、500足ずつ…!!!
すなわち…合計1000個…!!!
ツラカヘ「っあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
それらが一斉に…!!! この世で一番穢れた弾幕となって…!!!
ツラカヘに襲い掛かる…ッ!!!!!!
南無三…ッ!!!
神奈子「うわぁ…、コレはヒドい…ッ!!」
神奈子がそういうのも当たり前…!
あたり一面に漂う異臭…。
ツラカヘはその中で、一瞬…、臨死体験を…!!!
ツラカヘ「うぅ…ッ! うぅううぅううううぅう…ッ!! ハッ!!!?」
なんとか思い留まり、ツラカヘ…、無事…生還…!!!
ツラカヘ「うぅ…、ひ…ひどい…。」
必死に四つん這いになり、起き上がろうとするツラカヘ…、
と、その目の前に…、2つの影が…。
ツラカヘ「…んん??」
見上げるとそこには…! 射命丸とはたてが…ッ!!!
はたて「…って! こいつ! 今さりげなく…スカートの中を…ッ!!!
(見るなぁーーーーこのぉーーーー変態ぃーーーーッ!!!)」
ゲシゲシゲシゲシッ!!!
ツラカヘ「ぎゃああぁああああぁあぁあぁあぁぁあああッ!!?」
無慈悲!!!
射命丸とはたての2人に足蹴にされるツラカヘ…!!!
こんなシチュエーション! さほどドMでないツラカヘにとっては、
苦痛以外の何物でもない…ッ!!!
しんのすけ「おぉ…ッ!!! ほたてのお姉さんと、きめぇ丸のお姉さん…!!!」
射命丸「お?? しんちゃん!! それを言うなら『射命丸』ですよ!?」
『はたて』の方は訂正しない射命丸。
しんのすけ「どしたの2人して??」
射命丸「いやぁ~、はたてが回復したので、諏訪子さん達を追って
上へと向かったんですが…。
…どうやら途中で、追い越してしまったみたいですねぇ~…。」
しんのすけ「ほうほう…。お? ピンク…!!!」
射命丸「こ…こら…!! 私の清く正しいスカートの中を
覗いちゃダメですよぉ…!!!」
スカートを押さえ、顔を赤らめるだけの射命丸…。
5歳児とジジィ、年齢の違いとはいえこの待遇の違い…。
子供って、ある意味ズルい存在ですよね。
はたて「射命丸…!! コイツ…!!『フォーメーション"F"』で
やっちゃおうよ…!!!(私のスカートの中見たなんてーーーーッ!!!
ぶっ殺すぶっ殺すぶっ殺すーーーーッ!!! そしてお家に帰るッ!!!)」
射命丸「ほう…! 子供の頃よくやった…『アレ』ですか…!!!
OKですよ…!!!」
ツラカヘ「え?? 何…?? ちょ…ッ??!」
ガシィッ!!!
はたて、ツラカヘの両肩を後ろでガッシリ固める…!!!
ツラカヘ「えっちょ…!!? ナゼ腕を…ッ!!? うわゎ…ッ!??」
と! そのまま一気に背中の翼で急浮上…ッ!!!
と同時に…!!! 射命丸も同様に…後を追って急上昇…ッ!!!
ツラカヘ「えっちょ…!?? 何…ッ!!? 何を…す…ッ!!?」
間髪入れる隙も与えず…!!!
急上昇した3人はそのまま、上空100メートルはある高さまで…!!
ツラカヘ「えっちょっ…ま…まさか落と…ッ!!!」
パッ
案の定!!
はたて、ガッシリとホールドしていた腕を放しやがった…ッ!!!
当然のことながら、落下しかかるツラカヘ
ツラカヘ「ああぁあぁあぁあぁああぁああああーーーーーーーーっぁあッ!!!???」
…と、そこに…!!?
フッ!…ゴフェッ!!!
ツラカヘ「…ッエギャアァアアアアァァアアァアァアァアアアアッ!!!???」
なんと!!
空中で一回転したはたての…見事なカカト落としが…ツラカヘの後頭部に…ッ!!!
当然…! 蹴りの衝撃による加速が加わり…!! 落下速度を上げるツラカヘ…!!!
ツラカヘ「あぁあああぁあぁあぁああああぁぁあああッ!!!??? ヘギャッ!!!?」
と!! その落下スピードよりも速く!!
射命丸が先を越して下へ…!!!
そして…タイミングを合わせて…!! はたてと同様の…
空中一回転でのカカト落しを…ツラカヘにぃ…!!!
ツラカヘ「あぎゃあッ!!? へぎゃあぁあッ!!!? のぎゃわぁああッ!!!???」
後はその繰り返しッ!!!
交互にはたて、射命丸が高速で、
加速し続けるツラカヘの先回りをして空中一回転カカト落しを後頭部に食らわし続け…!!!
落下していくという…!!!
…これぞまさしく…『フォーメーション"フォール"…"F"』…ッ!!!
飛行速度に自身の有る…鴉天狗の2人…!!
その中でも、ケンカはすれど…仲の良い2人だから出来る…!
究極の荒業…!!!
射命丸「これが…トドメの一発…ッ!!! ドリャアァアッ!!!」
ツラカヘ「メギュワアアァアァアーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
デュゲーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!
終焉ッ!!!
この技は、このように敵が地面に叩きつけられッ!!
小さなクレーターを作る事によって…完成となる…ッ!!!
ツラカヘはクレーターの中央で、脳天が地面に突き刺さっていた…!!!
はたて「ふぅ…、久しぶりに…やったわね…、コレ…。
(うぅ~汗びっしょり~…、早くお家に帰ってシャワー浴びたい…。)」
射命丸「ええ…、やはり成長して、威力が上がりましたね…。
彼が"神"じゃなければ、この技を喰らったものは…死んでましたね…!!」
しんのすけ「おぉおおーーーッ!! か…カッコよかったぞぉ~…ッ!!!」
射命丸「お褒めに預かり、大変ご光栄…ですね!」
ツラカヘ「う…、うぅう…、」
はたて「え…ッ!!? まだ起きるか…ッ!!?(しぶといなもう…!!)」
神奈子「ツラカヘはその名の通り、面…、顔を自由自在に
変化させられる"神"…。そんなに変化させられるんだから、
体力も…普通の"神"よりも、高いんだ…!!!」
射命丸「なるほど…、じゃ、もう一回やりますか!!」
ツラカヘ「えぇ…ッ!!???」
ツラカヘ「あぁあああああぁぁあぁあぁあああああぁぁあああああッ!!!!!!」
ズダーーーーーーーーンッ!!!
と! 再びクレーターを作らさせられたツラカヘ!!!
…が! しぶとい…!!! しぶと過ぎる…!!! まだ立ち上がるか…ッ!!?
射命丸「…ここまでくると、相当しぶといですね…。」
はたて「もう…お家に帰りたい…。」
と、はたてもついつい、心の中の本音を口に出してしまうくらいしぶとい。
早苗「…なら、私にお任せ下さい…!!!」
神奈子「さ…早苗…ッ!!?」
しんのすけ「おぉ…??」
…と、そこには…!
あの東風谷 早苗の姿が…!!!
早苗「あ…ッ! 神奈子様…?!!」
神奈子「オマエ…! 諏訪子とかは…??」
早苗「神奈子様…ッ!! 実は…安全を確認する為に、私が先に
こちらに確認しに来たんです…!!!
…もうすぐ、諏訪子様やみさえさん…ひまわりちゃんも、
こちらの方に…!!!」
しんのすけ「ほうほう…。」
早苗「あっ! この子がみさえさんの言っていた、しんのすけ君…?」
しんのすけ「おぉ~! どうも恥増して~!」
早苗「それを言うなら『はじめまして』でしょ?」
しんのすけ「ほうほう、そうとも言う~。」
早苗「…と、それはさておいて…。
神奈子様…! お願いします…!! 私に…『スペルカード』で…
あの『ツラカヘ』さんと…戦わせて下さい…!!!」
神奈子「うん…、よし…!! やってやれ…!!!」
ツラカヘ「いやちょ…!! 降参…!! 降参しますですから…お願…ッ!!!」
早苗「『スペルカード』…!!!」
ツラカヘ「…ってちょ…ッ!!!」
早苗「『秘法 九字刺し』ッ!!!」
ツラカヘ「おぎゃあぁあぁあぁあああぁぁぁあああぁぁあぁあああああッ?!!」
東方をご存知の方なら知っておいででしょうが、
たぶん一番強いスペルカードをいきなり出したーーーーーーッ!!!
容赦の無い仕打ち…ッ!!!
これはヒドいッ!!!
早苗「続いて…ッ!!!」
???③「待ったーーーーーーーーッ!!!」
早苗「そ…、その声は…!!?」
しんのすけ「おぉ…??!」
振り向いて鳥居のある階段…、
そこに立ちたる2人の影…!!!
片や長い黒髪のポニーテイル、
後ろには紅の大きなリボンを付け、
そのリボンには白いフリフリ。
髪の両側も同じ生地のリボンで縛り、
眼にはやや面倒くさそうな気配が漂う、
ため息を良くついていそうな口、
服装は白い襟に黄色いタイ、
袖は無く、肩や脇が大きく露出するような紅い服。
服で言う半袖の辺りから始まり、肘、手の甲も隠し
指先が微かに出るくらいの、巫女風の袖。
同じくスカートも紅く巫女風の、足首辺りまで達する物。
しかし足元は現代風の革靴…。
左手には御幣。右手には大量の『スペルカード』。
全体として紅い色…。
年端10代前半くらいの少女。
片や対を成すが如く、全体として黒を基調としている…。
しかしその髪は黄金色…、いわゆる金髪、
モミアゲ辺りの髪だけはミツアミにして、
可愛らしいリボンで縛ってある。
そのウェーブのかかった長い髪のある頭には
いかにも魔女…、魔法使いらしいあの帽子が、
サイズはかなり大きめ。
その帽子に付いている白いフリルのリボンが女の子らしい、
眼には自分勝手なハツラツさがあふれている。
口はにやけ、白い歯がこちらを覗く。
白い、肩の膨らんだ半袖なシャツに黒い上着。
ヒラヒラとしたフリルな白い内側のある
黒いロングスカート。丈はヒザを余裕で隠すほど。
フリフリのエプロン。後ろは可愛らしい大き目の蝶々縛り。
靴は黒い革靴…。
左手にはやはり魔法使いらしい、実用には不向きそうな空飛ぶ箒。
右手には、八卦の中央に対極の描かれた、八角形の
コンパクトのような炉…。同じく10代前半くらい。
この2人が…、そう…、
『東方シリーズ』における…いわゆる『主人公』…。
その名は…。
霊夢「幻想郷の東の外れ、博麗神社の巫女…!
"博麗 霊夢(はくれい れいむ)"…!!!」
魔理沙「同じく幻想郷の、魔法の森に住む、ごく普通の魔法使い…!!
"霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)"…ッ!!!」
2人「ただいま…参上…!!!」
早苗「魔理沙さん…ッ!! 霊夢さん…ッ!!」
魔理沙「よッ! 遅くなったゼ!!」
霊夢「敵はその…寝転がってるソイツ??」
早苗「ええ…まぁ…そうですが…。」
霊夢「なら話しは早いわ。早速…!!!」
ツラカヘ「いや…だから…降参…ッ!!!」
霊夢「問答無用…ッ!!! 宝符『陰陽宝珠』…ッ!!!」
ツラカヘ「ぎゃぁああぁあぁあぁあああぁぁあああッ!!!」
霊夢「まだまだ…ッ!!!
夢符オンパレード…ッ!!!
『封魔陣』ッ!!!
『二重結界』ッ!!!
『退魔符乱舞』ッ!!!
『夢想亜空穴』ッ!!!
ついでに夢境『二重大結界』…ッ!!!」
ツラカヘ「ほぎゃあぁあぁあああああぁあぁあぁぁああああああッ!!!」
霊夢「さらに霊符オンパレード…ッ!!!
『陰陽印』ッ!!!
『夢想封印』ッ!!!
『夢想封印・散』ッ!!!
『夢想封印・集』ッ!!!
『夢想封印・円』ッ!!!
『夢想妙珠』ッ!!!
『夢想天生』ッ!!!
あと神霊『陰陽鬼神玉』…ッ!!!
…からの神技コンボ…ッ!!!
くらえ『八方鬼縛陣』…ッ!!!!!!
そして『八方龍殺陣』…ッ!!!!!!」
一方的…ッ!!!
彼が何をしたというのか…ッ!!!???
もはやこれじゃあただのイジメ…!!!
極悪非道の行い…!!!
霊夢「そしてこれが…ッ」
魔理沙「…霊夢、」
そっと霊夢の肩に手を添える魔理沙。
霊夢「最後は…私に…ヤらせてくれないか…???」
一見ピュアそうな瞳でそっと語りかける…、
その表情に、霊夢は『やれやれだゼ』みたいな
表情を浮かべる…。
霊夢「…しょうがないわね…。いいわ。」
魔理沙「やった…ッ!!!」
ツラカヘ「ひぃ…ッ!! おたす…ッ お助けぇ…ッ!!!」
最後の力を振り絞って、這いずりながらも
その場から逃げようとするツラカヘ…、
なんかコレ打ち込んでて若干哀れに思えてきた…。
魔理沙「行くゼ…ッ!!! これが…私の最大パワー…ッ!!!
マスタァアァアアアアァァアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!
スパァアアァァアアァアァアァアアアアァァァァアアアーーーーーーーーーーーーーークッ!!!!!!」
ツラカヘ「…ッあぁあぁあぁあああああぁぁぁあああああぁあああぁあーーーーーーーーーーー……ッ!!!!!!」
終わった…、何もかも…。
ツラカヘ…、マスタースパークの熱光線を全身に浴び…、
真っ黒焦げ…ッ!!!
よって…、
再起不能…ッ!!!
魔理沙「フッ…、ざっと、こんなもんだゼ…ッ!!!」
霊夢「敵って、こんな物なの?? 随分張り合いが無かったわね。」
この2人…、相当容赦が無い…!!!
アリス「…ッ!!!??? とうとう…見つけたわ…ッ!!!」
魔理沙・霊夢「!!!???」
と!
ふと階段の方を見ると…そこには…!!!
目をハートにして鼻血を出している…アリス・マーガトロイドの姿が…ッ!!!
今の今まで山をさ迷い走り…、
とうとうこの山頂で…魔理沙を発見してしまったのだ…ッ!!!
アリス「魔理沙ーーーーーーーーーーーーーッ!!! 愛してるわーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
魔理沙「わぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!???」
アリスいきなりの突撃!!!
そのまま魔理沙の胸へダイビングし!
押し倒す…ッ!!!
魔理沙「なんなんだアリスなんなんだってー…ッ???!!!」
アリス「魔理沙ーーーーーッ!!! 一緒にアニメ化したら放映出来ないような事しよッ!!!???
一緒にモザイクまみれになっちゃうような事しよーーーーーーーーーッ!!!???」
魔理沙「するかドアホーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
霊夢「あら、良かったじゃない。ある意味モテモテで。」
魔理沙「嬉しくないわーーーーーーーッ!!! 女同士のコレのどこが楽しいのゼッ!!!???」
霊夢「いえ、ホラ、一部の大きいお友達がね…。」
魔理沙「ワケ分かんない事言ってないで助けろよッ!!!」
アリス「魔理沙ぁ~~~~ッ!!! 魔理沙ぁああぁあ~~~~~~ッ!!!!!!」
魔理沙「…ってちょっ…ッ!!!? 何マジで服脱がそうとしてんのって…ッ!!!???
本当に可能性が薄いけどアニメ化した際に放送禁止になっちゃう…ッ!!!」
しんのすけ「おぉお~~ッ!!! よ~しもっとやれ~!!!」
魔理沙「…って子供いるじゃん…ッ!!! 余計ダメでしょって…ッ!!!
こんな不健全な内容確実にアウトだろって…ッ!!!!!!」
アリス「魔理沙~~~!!! せめてキス…ッ!!! キスだけでもーーーーーッ!!!」
魔理沙「どわぁああぁぁあっぁあああッ!!! 顔近づけんなぁああああーーーーーッ!!!
いやぁあああぁあぁあぁぁあああああーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
バキシャッ!!!
クリーン☆ヒット!!!
魔理沙の放ったゴールド・エクスペリエンス…、もとい、黄金の左拳が…アリスの顔面に直撃弾…ッ!!!
見事に吹っ飛ぶアリス!!!
そのまま階段の方へと…!!!
と…! その階段には…!!!???
???①「うぅううぅ…ッ」
???②「やっと…、やっと…、頂上に…!」
???①「あと1段で…、到着…。」
???②「決して…諦めない…! 私達の"秋"は…これからだ…!!」
???①「そう…、私達…、」
???②「あk…ッ!!!???」
と…! 階段ラスト1段を、
這いずりながらも上ってきた2人の目に飛び込んできた光景…!!!
アリス・マーガトロイドの…"尻"…ッ!!!
2人「ほぎゃはがはぁ…ッ!!!???」
アリス「ウげふッ!!!???」
壮絶に衝突し…そのまま階段を…!!!
団子状に丸まった3人は…回転しながら落下…ッ!!!
2人「あぁあああぁあぁああぁああああぁああああぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ………ッ!!!!!!」
アリス「魔理沙ぁああぁあぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………ッ!!!!!!」
そのまま見えなくなるまで階段を転がっていった3人…。
まぁ、タフなアリスとしぶとい2人の姉妹の事ですので、
おそらく大丈夫でしょう…。多分…。
魔理沙「…ッはぁ…ッはぁ…ッ!! …ヒドい目に…あったゼ…!!!」
しんのすけ「えぇ~、つまんな~い、もっかいやって~。」
魔理沙「出来るかっていうかしたくないよおバカぁ…!!!」
霊夢「っていうか…、この子…、なんなの…???」
しんのすけ「オラ、野原しんのすけ。5歳! ちょっとおマセな幼稚園児です~。アハァ~。」
魔理沙「…いや、そういう事じゃなくてだな…、」
神奈子「…実は、話せば長くなるんだが…。」
霊夢「あっ! 神奈子…ッ!!!」
魔理沙「ちょうど良いゼ…!!! 今回の"異変"…、
一体どういう事なの…?? 単なる"入れ替わり"事件のハズだったのに…、
いつの間にか…"幻想郷の危機"にまで発展しちゃってて…、
説明して欲しいゼ…!!!」
???「その話し…。アタシにも…聞かせて欲しいわ…。」
全員「ッ!!!???」
とっさに声のする方に振り向いた…、
いや…、厳密には…、"見上げた"…、一同!!
霧雨 魔理沙、博麗 霊夢、射命丸 文、姫海棠 はたて、東風谷 早苗、八坂 神奈子…、
そして、野原 しんのすけ…。
その…先には…!!!
みさえ「はぁ…、はぁ…、やっと着いたわぁ~…。」
諏訪子「…ッ!!! しッ!!! 待って…ッ!!!」
ようやく山頂に到着したみさえの前に立ち、
制止する諏訪子…ッ!!!
みさえ「な…何…ッ!!?」
諏訪子「あ…アレ…!! アイツ…ッ!!!」
みさえ「『アイツ』…?? …あぁッ!!!???」
そして、野原 みさえと洩矢 諏訪子も目撃する…、
その姿…!!!
頭に空飛ぶ円盤のような頭飾り。
髪は白銀色でウェーブのかかった、背中まであるロング。
前髪を斜めに掛け、耳は髪で隠れている…。
やや厚いように見える化粧…。
ツリ目にまるでマスカラを付けたかのような長いマツゲ、
目の下にはくどいアイシャドーのように真っ黒なクマ、
口紅は紫色…。
爪は長く、同じく紫色のマニキュアが…。
服装は、露出度の高い、ボンテージ素材のコスチューム…。
特に股間の辺りはTバック風になっており、
胸がペッタンコである事…、そして、
そのTバックの股間が、モッコリしている事を除けば、
普通に美人な大人の女性…、に見える。
そう…、彼は…、その名に恥じぬ…『オカマ』…
…であった。
???「あら…?? 神奈子…。ひさしぶりじゃな~い…??
なのにアナタ…、挨拶もしないの…???」
神奈子「…、久しぶり…だな…、邪神…『オオカマ』…。」
その言葉に、再び、神奈子と諏訪子以外の全員が…
息を呑む…!!!
とうとう目の前に、現れたのだ…!!!
今回の"異変"の首謀者…!!!
みさえと神奈子を"入れ替える"ように指示し、
この守矢神社を破壊し、幻想郷を滅ぼさんと、
力を振るっていた…張本人…!!!
邪神『オオカマ』の姿が…ここに…ッ!!!!!!
とうとう次回より…、最終決戦…!!!
邪神『オオカマ』と、八坂 神奈子との最終決戦…ッ!!!
この場にいる、他のメンバーは…!?
そしてしんのすけは…!!?
どう戦い、どう立ち向かうのか…!!!???
次回はいよいよ終盤戦…! 邪神『オオカマ』との、
熱き戦い…! そして、
邪神『オオカマ』の"秘密の切り札"が登場…!!
しんのすけの『スペルカード』は果たして…!!?
決着は…どちらの手に…!!!???
…という流れを中心に、
お話しを進めていこうと思います…!!!
それでは、次回の続きを、
乞う、ご期待ください…!!!
つづく、