【凍結】もう1人のめぐねえ   作:神代麒麟

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投稿者「遅くなり申し訳ございません!」

樅路恵「それもそうだけど、第1話でショッピングモールに16時に着いてその後3時間後に学校に到着したのよね?町中停電で3話冒頭あたりにはだいぶ暗くなっているはずだけど、よく私学校につけたわね。」

投稿者「そ、それはあなたがそのことも計算済みでゆっくり車を走らせたから・・・。」

樅路恵「19時に真っ暗で雨降ってて【奴ら】が雪崩れ込んでる学校に突撃してお姉ちゃん達助けられるの?」

投稿者「・・・・・・・・。」




第1話の16時の部分を14時に変更しました。


巡ヶ丘高校籠城編
もう1人のめぐねえ


SIDE 樅路恵

 

私が今居る場所は、校舎横にある駐車場。正面の昇降口は【奴ら】で溢れかえっているため、校舎裏の窓から侵入することになるのだが・・・。

 

(何で窓が全部割れてるの!?あのエロ狸(・・・)、仕事しなさいよ!)

 

とある男に悪態をつきつつも、なんとか窓を開けて1階の廊下に侵入する。

 

「ヴァアアァァ・・・」

「ヴォオオォォォ・・・」

 

当然廊下を徘徊している【奴ら】が気づき、私に襲い掛かってくる。手にしている改造刀のスイッチを入れて【奴ら】に切りかかるが・・・。

 

(やっぱり燃えないわね。けど今はそれで充分!)

 

この刀は柄の部分にあるスイッチを入れると刀が高熱を帯びるようになってる。【奴ら】は火や熱に弱く、すぐに発火するため作成した対【奴ら】用の武器の1つだが、今【奴ら】はずぶ濡れ状態。この状態の奴らはこの程度では発火しない。しかし今は【奴ら】を倒すことではなく、お姉ちゃんを助けることが1番の目的。発火しないことは寧ろ好都合な状態だ。使い方にコツがあり欠点も多い武器だが、ここに来るまでの合間に作成が間に合ってよかった!

 

【奴ら】をやり過ごしながら階段前までたどり着く。

しかしそこでは大量の【奴ら】が階段を昇っていた!

 

「ヴァアアァァ・・・」

「ヴォオオォォォ・・・」

「アァアアァァ・・・」

「グォォオオォォォ・・・」

 

階段を昇ろうとしている【奴ら】、そして周りを別の【奴ら】に囲まれる。

しかし私は「こっちよ、あなたたち!!」と大声で階段に向かって叫ぶ。すると・・・

 

「ヴォオ、アアァァァ・・・!」

「グォォ、オオォォァァ・・・!?」

「アオォ、オォォォ・・・!?」

 

階段を昇ろうとしていた他の【奴ら】が振り向き、降りようとして・・・他の【奴ら】を巻き込みながら階段を雪崩落ちてきた。

【奴ら】は階段の昇りは苦手だが、下りはもっと苦手だ。1人1人は問題なく出来ても、複数人で下ろうとすると、今みたいに他の【奴ら】を巻き込みながら落下することが多い。周りにいた【奴ら】が倒れている【奴ら】に気を取られている内に階段を駆け上がる。

 

「めぐめえ!めぐねえぇ!」

 

また3階から声が聞こえる。おそらくあの娘(・・・)の声だろうが、3階で何が起こっているのかはわからない。嫌な予感が拭えず、心臓がドクンドクンと鳴っているのがわかる。

 

「アァアアァァ・・・!」

「っ!?まずっ!」

 

声に気を取られ、足元に俯せていた【奴ら】が右足を掴んできた!

 

「離しなさい!このっ!」

 

掴んできた【奴ら】の腕を改造刀で切り飛ばし、2階から3階へ駆け上げる。3階への階段はさっきよりも数がかなり少なく、改造刀で背中から切り分けながら進んだ。

 

ようやく3階に辿りつくと机が縦に積まれたバリケードがあり、その先に「めぐねぇ、めぐねぇ!」と叫んでいる女子高生と何故かシャベルを持った女子高生、あと胸がデッカイ女子高生が居た!造りに不安がある簡易バリケードを下から這って越えると3人に近づいて声をかけた。

 

「あなた達!」

「めぐねえっ!めぐね・・・えっ!めぐねえ!?」

「めぐねえ!?どうしてここに!?」

「扉の向こう側で抑えていたんじゃ!?」

 

3人目の女子高生の声と後ろの防火扉から大体の事情を察し、彼女達を無視して防火扉の向こうにいるであろうお姉ちゃんに声をかけた。

 

「助けに来たよ、お姉ちゃん!」

 

 

 

恵比寿沢胡桃 SIDE

 

身を挺してめぐねえがあたし達を助けようとしているのに、由紀は防火扉を叩きながら叫んでる。【奴ら】に噛まれていてもう助からないことはわかっていても助けたいし、由紀の気持ちもわかる。けどこのままここにいたら危険だということも、めぐねえの気持ちを裏切ることもわかっていた。だからりーさんと協力して由紀を防火扉から引き剥がそうとした・・・。その時だった。

 

「あなた達!」

 

振り向くとそこには・・・背中にリュックを背負い、何故か左手に刀を持っためぐねえがいた。

 

「めぐねえっ!めぐね・・・えっ!めぐねえ!?」

 

由紀が驚いてめぐねえに駆け寄る。

私とリーさんも駆け寄って声をかける。

 

「めぐねえ!?どうしてここに!?」

「扉の向こう側で抑えていたんじゃ!?」

 

けどめぐねえはあたし達と防火扉を交互に見やると、防火扉に駆け寄り

 

「助けに来たよ、お姉ちゃん!」

 

と大声で叫んだ。・・・え、お姉ちゃん!?

 

「お、お姉ちゃんって!?もしかして妹!?」

「そうよ双子の妹の樅路恵よ!よろしくね!」

 

(妹!?めぐねえって妹いたんだ!ていうか着ている服や普段身に着けてる物まで同じじゃんか!)

 

「妹・・・。」

 

隣ではりーさんが何やら俯いてブツブツ言っているが、それどころじゃない。じゃあめぐねえはまだ防火扉の前にいるってことだよな!?

 

「そうだ!めぐねえが防火扉の向こうにいるんだっ!」

「あっ!めぐねえ!めぐねえの妹さんも来てるんだよ!!開けてめぐねえ!」

 

じっとめぐねえ妹を見ていた由紀がまた防火扉を叩きながら叫びだした。

あたしも今度はめぐねえに開けるように防火扉に向かって叫ぼうとしたその時だ。

 

「開けないとお姉ちゃんの〇〇〇〇の画像や動画を全国にばら撒いちゃうわよ!!」

 

めぐねえ妹のびっくり発言にあたしだけでなく、叫んでいた由紀も俯いていたりーさんもめぐねえ妹を凝視した。

あと、防火扉の向こうからめぐねえの「ええっ!?」っていう声も聞こえた。

 

「め、めぐねえの〇〇〇〇だとっ!?」

 

急がないといけない事態のはずなのに、いきなりめぐねえのあられもない痴態を想像していまい、つい声を荒げてしまった。

 

「・・・?りーさん、〇〇〇〇ってなあに?」

「私に聞くの!?」

 

首を傾げて〇〇〇〇の意味を訪ねる由紀に、驚いて顔を赤面させるりーさん。

 

(由紀は〇〇・・・じゃなくて!今はそれどころじゃ「あらあなた、〇〇〇〇の意味を知らないのね!」・・・ておいっ!?)

 

必要以上に大声で由紀に必要のない知識を与えようとしているめぐねえ妹。

 

(ていうか本当にめぐねえの妹なのか!?確かに容姿はそっくりだが・・・)

 

「いい!?〇〇〇〇っていうのは「ガチャ」!?」

 

全員が一斉に防火扉を見た。防火扉が開き、顔を赤らめながらめぐねえが倒れこむように飛び込んできた!

けど、その後ろから

 

「ヴァオオァァ・・・」

「ヴォアアァォォ・・・」

 

大量の奴らが防火扉から入ってこようとしてきた!

 

「このっ!」

 

めぐねえ妹が防火扉を蹴って閉めようとしたが

 

「ヴァアアアァァ・・・」

「ひっ!」

 

【奴ら】の1人が防火扉に挟まり、由紀が悲鳴を上げる。まずい!

 

「ちぃっ!?」

 

するとめぐねえ妹は舌打ちをしたかと思うと、持っていた刀で【奴ら】の挟まっている部分を切り落とし、強引に防火扉を閉めた!す、すげえな・・・。

 

「そこのシャベルツインテっ!リュックに入ってるガムテープでドアを固定してっ!」

「だ、誰がシャベルツインテだよ!?」

 

この場にシャベルを持ったツインテールはあたししかいないが、そんなあだ名は嫌に決まってる。でも今はそれどころじゃないし、口答えしつつもめぐねえ妹が降ろしたリュックに手を伸ばす。

 

「そこのおっぱ「なんですって?」・・・あなたは防火扉を抑えててください、お願いします。」

「わかったわ!」

 

りーさんのあの怒気に押され、さしものめぐねえ妹も引き下がった。りーさん怒らせると怖いからなぁ・・・。

 

「わ、私は!?」

 

由紀も何か力になろうと、めぐねえ妹に詰め寄る。

 

「・・・丈槍由紀。あなたは階段から【奴ら】がこないか見張ってなさい。」

「え?う、うん。ラジャー・・・。」

 

手を動かしながら2人のやり取りに聞き耳を立てていたあたしは、疑問に思う。

(めぐねえ妹と由紀って面識あるのか?あまりいい感じじゃなさそうだけど・・・)

 

「あ、あなたたち・・・」

 

全員が声のする方に目を向けるとめぐねえが弱弱しく声を上げた。そうだ、めぐねえ大丈夫なのか!?

 

「私はもう・・・感染してるわ・・・。早く逃げて!」

「そんなっ!めぐねえを置いて逃げれるわけないだろ!?」

「そうです!保健室に行けばまだどうにか出来るかもしれません!」

「そうだよっ!めぐねえ!死んじゃやだぁ!!」

 

(そうだ、由紀だけじゃない。あたしもりーさんもめぐねえが死ぬなんて嫌だ!保健室に行けたところで望み薄なことくらいりーさんだってわかってるはずだけど、それでももうめぐねえと2度と会えない・・・いや、めぐねえが【奴ら】になるなんて考えたくもない!)

 

そう考えていると、めぐねえ妹が全員に「落ち着きなさい、あななたち!」と声を荒げた。

 

「2人とも手を止めないで!由紀、あなたもちゃんとバリケードを見張ってなさい!お姉ちゃんの怪我も感染も私が治すわ!」

 

めぐねえ妹はそう言うと改造刀についている血をハンカチで拭き、リュックから小さな長方形の箱を取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




以下注視した点

1.樅路視点「エロ狸」・・・彼女の悪態からなんとなく誰か想像がつくと思います。しかし樅路にとってあまりいい人ではなさそうです。

2.改造刀について・・・4話から大活躍の改造刀についてですが、序盤で少し改造刀について解説しています。デメリットにも少し触れていますが、決して「濡れた敵には効果が薄い」だけがデメリットではありません。5話以降に触れていくと思います。

3.【奴ら】の習性・弱点等について・・・ほとんどは本作設定ですが、少し某ゾンビゲームの設定も含まれています。

4.校舎の構造とバリケード・防火扉・教室・特別教室の位置等について・・・アニメの知識しかないため、もしかしたら原作やアニメとの矛盾点が出てしまうかもしれません。その場合は本作設定とするか、構想の練り直しをすることになるかもしれません。

5.胡桃視点「一人称は{あたし}?{わたし}?」・・・調べてみても特にどちらとは明記されておらず、アニメを実際に視聴しても自分を「あたし」と呼んでるのか「わたし」と呼んでるのかが聞き取りづらく、やむを得ず「あたし」と聞こえた為「あたし」としました。間違っていたら修正します。

6.胡桃視点「めぐねえ妹」・・・1度皆の前で簡単に自己紹介を樅路がしていますが、胡桃は「めぐねえ妹」と現時点では呼称しています。実際にそう呼んでいるわけではありませんが、あの場では「樅路さん」や「恵さん」よりも胡桃らしいと判断し、現時点では心の中でそう呼称しています。

7.胡桃「め、めぐねえの〇〇〇〇だとっ!?」・・・
  作者「め、めぐねえの〇〇〇〇だとっ!?」ガタッ!
  みんな「め、めぐねえの〇〇〇〇だとっ!?」ガタッ!
  めぐねえ「やめなさいっ!><」

  ・・・冗談は置いといて、樅路がこんなやり取りを唐突にしだしたのは、姉の方から防火扉を開けて出てきてもらうためです。由紀に〇〇〇〇の意味を教えようと必要以上に大声を上げていたのもこのためです。え?〇〇〇〇って何ですかって?読者のご想像にお任せいたしますm(__)m

8.防火扉の前で漫才やってる間にめぐねえ【奴ら】に殺されてない?・・・某バスケのアニメの3ポイントシューターを思い出してみてください。残り3~4秒の間に長々と3ポイントの重要性や己の信念を対峙しているライバルにあつく語る時のあんな感じなのだよ。・・・というのもありますが、一応理由はあります。5話以降にめぐねえの回想に出てくるかもしれません。出すかは未定なのだよ。

9.胡桃視点「めぐねえ妹と由紀の面識」・・・これも5話以降に少しずつ判明していきます。不定期更新者にありがちな複数の伏線を張る行為。作者もその1人です。

10.めぐねえ「あの・・・私のセリフ少なくないですか?」
   作者「文字数の関係でこうなりました。他にも理由はありますが・・・まさか3500文字を超えるとは思わず、何処で切ろうかも迷いました。」


4話の更新が遅くなり申し訳ございません。待っている方なんて少ないかもしれませんが、気長にお待ちください。
第4話ではついにメインキャラ達と合流出来ました(やっとだよ・・・)
細かい矛盾点等は本作設定ということでご了承ください。
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