樅路「私が言いたいことはわかってますね?」
麒麟「すみませんでした・・・。まさかあんなミスをするとは・・・。」
由紀「巡ヶ丘高校の組は1・2・3組じゃなくてA・B・C組だよ~。」
麒麟「なんで『3年2組』ってしちゃったかなぁ。3年B組に訂正しました。」
樅路「もう1つ。私が持ってきてるのってリュックよね?第3話で詰め込んでるのショルダーバッグになってるんだけど。」
胡桃「ぐだぐだだな。」
圭「そこまで物語に影響がないのは救いですけど。」
悠里「不定期更新で設定忘れてたって言い訳はなしですよ。」
麒麟「第3話のショルダーバッグをリュックに直しました。(小説投稿ってこんなにも難しいとは・・・)」
注意書き・・・設定をアニメ準拠としておりますが、3階の教室の場所について本作と矛盾があるかもしれませんありました。後書きに本作の教室場所の設定を載せておきます。
時間を巻き戻すこと20分 胡桃と樅路が生徒会室を出た直後
樅路恵 SIDE
「っ!?もうここまで!?」
生徒会室を出た私と胡桃さんが見たのは、生徒会室の手前にある物理実験室まで押し寄せてきていた【奴ら】の集団だった。
もう教室1個分の距離もない状況に胡桃さんも「どうするんですか!?」と聞いてくる。
私は履いているスカートをめくって両足に括り付けていた
「ちょっ!?って何ですかそれ!?」
「百聞は一見に如かず!見てなさい!」
引き金を引くと勢いよく水流が発射され最前列の1体の顔面に当たり、
「・・・は?」
「胡桃さんはこっちので後ろの張り付いてる【奴ら】を
「わ、わかりました!」
もう1丁の改造水鉄砲を手にバリケードに駆け出す胡桃さんを気に掛けることなく、次々と押し寄せる【奴ら】をピンポイントで顔面に当てて倒していく。
(このまま行けば奥の物理実験室の出入り口まで行けそうね!)
目の前に私がいるし、そもそも生前に物理実験室に用のある生徒が少なかったためか、誰も物理実験室に入って行こうとしない。バリケードをなんとかしたら物理実験室に胡桃さんと籠城するつもりのため大いに助かる。
ふと、隣の職員室の半ばまで来ている1人の【奴ら】に目が行く。【奴ら】の歩幅は全てほぼ同じのはずなのに、その生徒だけが他より遅く、両隣りを歩く【奴ら】に抜かれた。
(こんな時に
私の思考は
恵飛須沢胡桃 SIDE
持っていたガムテープと相棒のシャベルを置き、渡された水鉄砲を持って、私はバリケードまで走った。
(さっきの水鉄砲、そんなに遊んだことない私でもわかる!
バリケードにたどり着くと、5~6人の【奴ら】がバリケードを突破しようと張り付いていた。言われた通りバリケードから少し距離をとり、引き金を引いた。すると水流ではなく
「ヴァアアアァァ・・・!?」
「ヴォォオオォォ・・・!?」
「なっ!?」
するとバリケードに張り付いていた【奴ら】が倒れて苦しみだした。教室の机を組み立てて作ったバリケードだから所々に穴があって、奥の【奴ら】にも当たったんだろうけど・・・。
(この銃、間違いなく
「ガァアアアァ・・・」
「下から!?」
バリケードの下から【奴ら】の1体が這ってこようとしていた。私はバリケードの下に向かって引き金を引くと、霧状になった中身がバリケードの下に重点的にかかり、
「アアァァァ・・・」
這っていた【奴ら】はまともにかかったためか動かなくなった。
(考えるのは後だ!バリケードの真ん中から下を重点的にかけよう!)
バリケードに何度もかけると、【奴ら】はバリケード前で倒れるか、バリケードから離れていった。
(よし、もういいだろ!後は樅路さん、っ!?)
振り返った途端、突然廊下中を一瞬光が覆った。
1秒後、窓の外からゴロゴロと音が聞こえた。
(なんだ、「雷」か)
カシャン、ガチャン!!
「っ!?樅路さん!!?」
音が鳴った途端、樅路さんが水鉄砲と刀を落とした!しかも何故か【奴ら】が迫っているのに棒立ちしていた。
私は樅路さんに向かって駆け出した!
樅路恵 SIDE
廊下中を覆う一瞬の光の理由を思考する前に、光に照らされた【奴ら】を直視してしまう。そこにあるのは【奴ら】ではなく、巡ヶ丘高校に通っていた何の罪もない生徒達。私が守りたかった、もしかしたら
「あ・・・ああぁ・・・。」
(しかもさっきの子は丈槍由紀の友達の南照子「樅路さん!!」っ!?)
私を呼ぶ声に我に返るが後ろを振り向く暇も無い。【奴ら】が目の前まで迫っていたからだ!
私は改造刀で【奴ら】を薙ぎ払おうとし・・・左手に何も持っていないことに気づいた。
「ヴァアアァァ!」
「ひっ!」
咄嗟に斜め後ろに跳んで避けることが出来たが、リュックを背負っていたためすぐには立てない!
足で床に落ちている改造刀を手元に引き寄せ、掴んで【奴ら】に振る。しかしお尻を廊下につけた状態では薙ぎ払えず、【奴ら】に噛まれないようにこらえるのが精一杯だ!
「アアアァァ・・・!」
「オォォオオォ・・・!」
他の【奴ら】も私に集まってきたため、噛まれるリスクを冒して立ち上がろうとした時。
「樅路さんから離れろぉ!」
「ガッ・・・!」
改造刀で抑えていた【奴ら】が突然吹っ飛んだ!横にはシャベルを手に構える胡桃さん。
「下がりましょう!」
「はい!」
素早く立ち上がり後ろに回避する。噛みつこうとしていたためか、最前列にいた2人の【奴ら】が私がいた場所にうつ伏せに倒れる。
「胡桃さん!物理実験室に入って奥の出入り口を閉め鍵をかけて!【奴ら】は私が引き付ける!」
「わかった!」
手前の物理実験室の入り口から中に入って行く胡桃さん。奥の出入り口から【奴ら】が入って行かないように、私も「あなた達、こっちよ!!」と大声で【奴ら】に声をかける。
ガラガラバタン!ガチャッ!
奥の出入り口の扉が閉まり、鍵がかかる音がした。【奴ら】の相手を切り上げて、私も手前の出入り口から物理実験室に入って鍵をかける。
「はぁ、なんとか「まだよ!室内に【奴ら】がいないか確認!」っ!はい!」
これからしばらく籠城することになるのだから、例え動かない【奴ら】がいたとしても油断出来ない。1人でもいたら窓から捨てるつもりだった。しかし室内は荒れてはいるものの、私と胡桃さんの2人だけだった。
「どうやらいないようだな。」
「そうね、これで少しはゆっくり「アァァアア・・・!!」っ!?」
2人同時に声のする方を見る。どうやら物理実験室の
「だ、大丈夫なのかこれ・・・。」
「大丈夫よ!物理実験室と生徒会室は去年の今頃に改修工事を行ってて、強度が他の教室よりも強くなってるわ!」
「そういえば去年の今頃改修工事してたな!。なら大丈
「ガアァァァ!」バンバンバン!
「アアァァァ!」ダンダンダン!
「オオォォォ!」ガンガンガン!
「「・・・・・・・・。」」
「だ、大丈夫なはずよ・・・。」
「突っ込みたいけど樅路さんに文句言ってもしょうがないしな。」
「ふふっそうね・・・。少し休みましょう。」
改造刀を床に置き、私も床に座る。物理実験室の椅子は背もたれがなく、寄りかかれない。1度腰を下ろすと、どっと疲れが込み上げてきた。胡桃さんもシャベルと私が貸した改造水鉄砲を床に置き、私の隣に座った。物理実験室の廊下側は2ヶ所以外に窓もないため、窓を割って侵入されることはない。改造水鉄砲の1つを落とし、廊下も占拠されてしまったが、お姉ちゃんを含め校内に残っていた人達をとりあえず救うことが出来た。
「胡桃さん、本当にありがとうね。さっきは助かったわ!助けがなかったら今頃死んでいたかも・・・。」
「私も樅路さんを助けられてよかったです。」
「ふふっ。敬語を使わなくてもいいわよ。私はお姉ちゃんの妹だけど、教師じゃないからね・・・。」
「そ、そうか。わかったよ。ええと・・・。」
「樅路恵よ。樅路でいいわ。お姉ちゃんと名字が違うのは、その・・・家庭内の事情でね。皆が揃った時にまとめて話すわね。」
「わ、わかりました。樅路さん・・・。」
「気にしないで。」
実際に私とお姉ちゃんの関係はすごく複雑だ。双子の妹がいることすら知らないと考えていたけど、あの様子だと知ってはいたかもしれない。でも・・・
(あんなことをした後だし、良い印象は持たれてないだろうなぁ・・・。)
傷口を焼いたのは流石にやり過ぎたかもしれない。もちろん焼灼止血法を使った理由はあるけど、お姉ちゃんにはわかって欲しい。
「あの、樅路さん。」
「どうしたの?」
「これからどうする?一応籠城は出来そうだけど・・・。」
目を見開く。この娘はまだ手伝おうとしていた。確かにありがたいし、彼女の行動力には私も実際に救われた。しかし胡桃さんからは、私への信頼よりも『私がやらなければならない』という固定概念に近いものを感じ取った。
(お姉ちゃんと丈槍由紀が前線で【奴ら】と戦えるはずがない。
この10日間、最前線で戦い続けていたのはこの子なのだろう。しかし率先してつい先日までクラスメイトだった【奴ら】と戦おうとする女子高生なんているはずもない。あるとすれば【奴ら】になってしまった生徒との間に怨みでもあったか、それとも第3者か。
(いや、それでも【奴ら】と戦い続ける理由には浅い。とすれば、考えられるのは・・・。)
「樅路さん?」
私が指示をせずに俯いていることを疑問に思ったのか、胡桃さんが声をかけてきた。
「胡桃さん。今から全く関係ない質問をするわ。答えたくなかったら答えなくて構わないわ。」
「・・・?。なんですか?」
「パンデミックが発生した10日前、最初に【奴ら】をやむを得ず手にかけたのはあなたね?」
「!!?。なっ、なんでそれを!?」
やっぱり・・・。胡桃さんとはメンタルケアも兼ねていろいろと話したいこともあるが、それよりも重要なことがある。私は佐倉慈の妹なだけで、教師でもなければ
「わかったわ。悪いことを聞いちゃってごめんなさいね胡桃さん。」
「いえ、でもどうしてわかったんですか?」
「質問に質問で返すことは悪いとは思っているのだけど、もう1つだけあなたに聞きたいことがあるの。今から聞く質問には正直に答えて欲しいわ。」
「・・・今度は何ですか?」
以下、補足
1.教室の位置・・・ついにアニメと本作に矛盾が発生してしまいました。その第1号が教室の位置です。私が調べた限りでは、中央階段から向かって右側から3-C.3-B.3-A.資料室(寝室)のはずなのですが、本作は第5話で3年B組を経由してしまっています。生徒会室と職員室側(中央階段から向かって左側)にはB組がないため矛盾が発生してしまっています。訂正することも出来ましたが、①発覚したのが投稿から既に結構時間がたった後だった。②自分への戒めのため。訂正はしないことにしました。今後このようなことが起こらないように気をつけようと思います。しかし教室の位置について公式設定のようなものはないため、細かいことには目をつむっていただけると幸いです。
2.改造水鉄砲・・・微チート武器その2とその3。片方は通常の水鉄砲と同じように水が出ますが、射出速度は通常の物とは比較にならない程速く、中身もただの水ではありません。もう片方は霧吹きのように広範囲にまかれますが、こちらもただの水ではありません。この2丁の改造水鉄砲も一見チートアイテムに見えますが、もちろんデメリットもあります。この改造水鉄砲の危険性をちゃんと把握していない胡桃の行動次第では、2人もただでは済まなかったりする。ちなみに水鉄砲の改造方法やその威力についても調べてみましたが、思ったことが1つ。「改造水鉄砲は大変危険です。間違っても人に向けて撃つのはやめましょう。」
3.南 照子・・・アニメに登場している由紀のクラスメイトで友達。水色のカチューシャをつけた茶髪の女の子。何故樅路が知っているのかは次回以降で。【奴ら】化した彼女、実は
4.新型ワクチン・・・こんなものを持っている時点でただの一般人ではないことは一目瞭然だが・・・。
5.緊急避難マニュアル・・・正式名称は職員用緊急避難マニュアル。職員でもないのにその存在まで知っている樅路。いつまでもその存在も自分の素性も隠し通せないとは彼女も理解しているようだ。
アニメ準拠としておりましたが、矛盾が発生してしまい申し訳ありません。南 照子については前から丈槍由紀の友達が出てくる2次小説も面白いと思っていたため登場させました(【奴ら】化してますが)。チート武器が2つも登場しておりますが、片方は廊下に置きっぱなし、もう片方も残量が減っているためあまり使えません。というか使わせません。学校という施設にある限りあるもので何処まで出来るのか、という所に視点を置きたいと考えております。
細かい矛盾点等は本作設定ということでご了承ください。
今回の反省を踏まえて誤字脱字や明らかな矛盾点等があれば、感想にてご指摘いただけると幸いです。