オラリオにA・O・Gメンバーがいるのは間違っているだろうか? 作:Dragon Blood tree
【〜第三者視点〜】
その日、数多く開発されてきたVRMMO-RPGの中で、その広大なマップと異様なほど広いプレイヤーの自由度から日本国内にて老若男女問わず学生から社会人まで学校や仕事を辞めるものが出るという社会問題を起こした大人気ゲーム《YGGDRASIL(ユグドラシル)》が12年という年月を経て、ついにその栄光も最期を迎えようとしていた。
そんなユグドラシルに存在し異形種のみで構成されたもっとも有名なギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地《ナザリック地下大墳墓》には二つの影があった。
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「お忙しいところ、わざわざ来てくれてありがとうございます、ヘロヘロさん」
「いえいえ、今日がユグドラシル最後の日ですから。ログインくらいしておきたかったんですよ」
装飾が激しいローブを着た骸骨、俗に言うスケルトンが流動体に話しかける。彼の名前はモモンガ。種族は《不死者(アンデット)》で、魔法詠唱者(マジック・キャスター)。このギルド、アインズ・ウール・ゴウンのリーダーでもある。そしてそんな彼が話しかけていた流動体の彼は、スライム種の中でも最強に近いと言われる《古き漆黒の粘体(エルダー・ブラック・ウーズ)》と呼ばれるスライムのアバター、名をヘロヘロという。
「2年ぶり、ですね。来てもらえるとは思ってませんでしたよ〜」
「あれ?そんなに時間が経っていたとは.......やばいな〜、最近残業ばかりで時間の感覚がやばいんですよ」
「ブラック企業勤めなんて大変でしょう.......」
「最近徹夜ばかりで.......っと、すみません眠過ぎて。僕はそろそろ....明日も早いんで。モモンガさん、お疲れ様でした。____もしユグドラシル2とかが出たりしたら、いつかまた会いましょう」
そう言って彼はログアウトした。そうしてギルドホールに残っているプレイヤーはモモンガただ一人となった。
「今日はサービス終了日ですし、お疲れなのは理解できますが、せっかくですし最後まで残っていかれませんか............はぁ。」
勿論そんな事言えるはずもなく、モモンガは人知れず溜め息をついた。
「また何処かでお会いしましょう.......か。何処で何時会うのだろうね............ふざけんな!」
ドンッと机を叩いた音が円卓の間に響く。
「此処は....アインズ・ウール・ゴウンは皆で作った思い出だろ!?どうして皆そんな簡単に棄てる事が出来る!?」
無論、皆好きで棄てた訳では無いと頭の中ではわかってはいる。
なにせ現実での生活が懸かっているのだ...........だがそれでも納得できなかった。
彼____鈴木悟(すずき さとる)にとってユグドラシルは、アインズ・ウール・ゴウンは、モモンガは何物にも代えがたい生き甲斐であったため、彼ら____ギルドメンバーとの思い出はかけがえのないものでもあったのだ。
それこそリアル____現実でも何もかもよりも優先したいほどに。 他人からすればそれは異常なもののように見えたかもしれないが、彼にとっては現実世界よりもコチラの方が居心地がよく、現実にはない夢も希望もあった。
_______それがこれから消えてゆく。 消えようとしているのだ。それがどうして、どうして!?
「はぁ.......」
溜め息をつくと一気に冷め、周りの音がよく聞こえる。 すると廊下の方から極小音の音が遠くの方から聞こえてくる。それは次第に近く大きくなり、やがて扉の前まで来て止まる。そして少しの間の後、その扉が開かれその先に____________
【〜オリ主 side〜】
「やぁ、僕だ。....遅くなって悪かったね、我らがロードよ」
・・・・
「ザークスさんですか!? いえっ、来てくれただけでも充分嬉しいですよ!!!」
「あ、そう?....ところでついさっきまで誰かいたみたいですが、案外ヘロヘロとか来てたりしました?」
「よくわかりましたね!?....もしかして聞こえてしまいました?」
「さぁ? ところで時間もそろそろ迫ってますし、最後くらい玉座の間にて最期を迎えるのもまた良いのでは?とうとうあそこまでたどり着こう者は現れませんでしたが、戦闘メイド《プレアデス》もあそこを最期まで守ってくれていましたし、彼らとともにこのナザリック地下大墳墓の最後を見届けるのもまた一興ではないでしょうか」
事実、かつてプレイヤーや冒険者、傭兵などで構成された1500人の討伐隊が攻めて来た時も彼らを撃退しており第八階層にたどり着けずに全滅させられたという伝説が残っているほどで、第十階層の玉座を見た者はギルドメンバー以外存在しないのだ。
「それ_____最後くらい皆さんも許してくれますから、ギルド武器も一緒に持っていってあげませんか?」
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玉座に座する我らが王は付き従っていたプレアデスたちに待機を命じ、二人で守護者統括アルベドの設定欄をみてあるギルメンのことを思い出す。
「長っ!?.......って、アルベドを創ったのって設定厨のタブラさんかぁ.......。外見だけは完璧な美女であるがビッチである、って」
「彼、ギャップ萌えでしたからね〜。方向性は多少違いましたが、とても気が合う良いお方でしたからな」
「にしてもビッチはないだろう。.......さて、何か入れるべきだろう??」
「モモンガを愛しているとか、いかがでしょう?」
「バカじゃないの?それじゃあ黒歴史確定だよ!?」
「冗談ですよwwwwまぁ、無難にギルドメンバーを愛しているとかでどうでしょう?」
「そそそそうですね、はははは......。えぇ〜っと確かコマンドは_______平伏せ、だっけ?」
視界端の右上にある時計を見る。現在の時刻は23時59分になったところだ。
楽しかった日々もこれで終わりだ。みんな現実世界で明日の生活がある。所詮はただの娯楽でしかなかったのかもしれない。全盛期は41人いたギルドメンバーも37人がやめてしまい、残りの人たちも結局は来なかった。だが、だからこそ、最後にこれて本当に良かった。
「....最後ですので少しいいですか?」
「何でしょう」
「あまのまひとつさん、餡ころもっちもちさん、ウィッシュⅢさん、ウルベルト・アレイン・オードルさん、ク・ドゥ・グラースさん、源次郎さん、死獣天朱雀さん、獣王メコン川さん、
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ブルー・プラネットさん、ベルリバーさん、ヘロヘロさん、ペロロンチーノさん、ホワイトブリムさん、やまいこさん、るし★ふぁーさん、そして僕the Weakness。全員が全員、モモンガさんがギルマスで良かったと常仰っておりました。結局玉座の間まで敵は侵入して来ませんでしたが、こうして最後の時を我らが王とその仲間たちの旗と一緒に迎えられることができて本当に良かった。」
「ザークスさん....」
「あと10秒ないですから、最後はいつものアレで締めましょうか。....我らが王はロールで復唱してください」
「わわかった」
「アインズ・ウール・ゴウンよ、永遠なれ!!」
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「「「アインズ・ウール・ゴウンよ、永遠なれ!!!!」」」
「強制転移?サービス延期になっちゃったか〜」
そこは玉座の間ではなく、草原のようだった。
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〈 To Be continued....|
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最近ジョジョにハマりかけたのでがむばってみました(笑)
P.S. 洞窟スタートだと描きづらかったので、勝手ながら草原スタートに変えさせていただきました。
申し訳御座いません。