いづれ神話の放課後戦争SS -魔眼の王と学園聖祭ー 作:暁葵
しかし! 今回はそんな殺し合いとか罪の意識とか、そんなことを気にせずに自由気ままに遊ぶのです‼
今回のテーマはあらすじの通り【学園祭】……ラブコメなどには必須のイベントの一つです。このテーマを活かして、雷火たちの日常的なストーリを作りたいと思います‼
プロローグ
「……学園祭?」
クラスに一つのプリントが配布された。
俺――神仙雷火は、そのプリントの内容を見て首を傾げる。
「珍しーね、新イベントなんて」
俺が首を傾げる中、天華がこちらへ歩み寄り話しかける。
その直後に、マリア、國崎、涙々、姫子といういつものメンバーが俺の席を囲み雑談をする。
「確かになー。今までこんな”イベント”無かったのにな」
國崎が天華の言葉に同意するようにつぶやく。
そう、今までこの『学園』で【学園祭】などというイベントは無かったのだ。
それが、何故今になって?………
「でもぉ、折角楽しそうなイベントがあるんだからさー、一緒に楽しもうよ。ね? 雷火」
涙々がもっともなことを言いつつ、俺に抱き着く。
「ちょっと涙々さん! 雷火さんに抱き着くのはやめてくださいって何度言えばわかるんですか?」
いつも通り、俺に抱き着く涙々を宥めるマリア。
…にしても、【学園祭】、か。正直、あまり気乗りしない。
俺は神を殺すために生きている…故に、【学園祭】などという道楽に付き合い暇はないのだ。
でも、何故学園側はこんなイベントを設けたんだ? 今までそんなことは無かったのに……もしかして――。
「そろそろ下校時間だね」
天華が時計に視線をやり、下校時間だということに気づく。
みんなは鞄を持って教室を後にする。
と、教室の前に銀髪の美少女が誰かを待っているかのように立っていた。
「あ、雷火くん!」
シャロ先輩だ。どうやら俺たちを待っていたらしい。
「…エミリーも一緒なんだな」
シャロ先輩のさらに横に桃色の髪の幼女・エミリーがいた。こいつも一緒に待っていたのか。
何故エミリーがここにいるのかというと、聖餐管理機構の人間たちがエミリーの人造魂を作ったらしく、それを埋め込んだらしい。
しかし、この人造魂はあくまで束の間のもの――精々持って一か月というところらしい。
人造魂は、所詮偽物の魂であって、むやみやたらに心を傷つけようものなら、理性が壊れて精神的に死んでしまうのだ。
ゆえに、いつも通りにキツイ言葉をかけるとエミリーの魂が壊れてしまうのだ。だから言い方を少し抑えている。
一か月経過すればまたエミリーは集中治療室で寝たきり生活だ。
仕方ないのかもしれないが、やはり罪の意識がチラチラ顔を出している。
俺は眉間にしわを寄せてエミリーの方を向く。
「何だね、その嫌そうな表情は。余が主殿を待って何が問題なのかね?」
エミリーは俺を少し睨み、問いを投げかける。
「いや、問題ない。さっさと帰ろう」