冷酷の種   作:レイガース

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全ての事象は、終わりを知ってこそ動き出す


第1話: 終わる世界

オビトとマダラが起こした第四次忍界大戦、うちはサスケとの争いが終わり、ナルトとサスケは二代火影となった。

 

その翌日から、ナルトは体調を崩し、サスケはナルトの代わりに火影の役目をこなしていた。

 

ナルトの体調の変化を異変に感じたサスケは、密かにうちはの壊れた社に行き、遺跡の奥にある写輪眼から読める秘石を読む。

 

その中に、うちはマダラが説いた神樹なるものが関係していると知る。

 

しかし、突如、世界各地で巨大な大地震が起きる。世界が暗闇に飲み込まれていく光景が外の世界で起こり始める。

 

『うちはサスケさんですね?』

 

黒い仮面をした何者かは、大きな鎌を振るい、サスケの何かを斬る。

 

サスケはその場に倒れ、サスケは術も何も発動できぬまま何者かの手に堕ちる。

 

『もうすぐ、うずまき、いや、波風ナルトくんにも、我が同胞が現れる。全ての・・・を・・・ために』

 

ナルトは外の様子が騒がしいことに気付くが、チャクラの感覚と尾獣である九螺痲のチャクラが反感し合って、ナルトを苦しめていた。

 

『うずまきナルトくんですか?』

 

ナルトは横向きで、窓際の方に向いているが、ドア向きの後ろ側に誰かがいた。

 

【ナルト、かわせ!俺との縁を切りたいのか?】

 

九尾の九螺痲が中から叫ぶ。だが、ナルトは体調の悪さと術がなぜか練れない感覚で、体が動かず、何者かの都合のよい状態にあった。

 

何者かは、ナルトのベッドの足を鎌で切り、ナルトはベッドから転げ落ちる。ナルトは黒い仮面をした何者かと顔を合わせる。

 

『サスケくん、まだ憶えていますか?』

 

ナルトは記憶を辿り、その名を思い出そうとする。けれど、辿ってきた戦友の姿を思い出せても、顔までは思い出せない。なぜ。どうしてなのか。

 

『同胞がやってくれたようですね。次は君の番のようですね』

 

何者かは、黒い球体を手から生み出し、ナルトに見せ付ける。まるで、黒い螺旋丸のようだった。

 

『さようなら、うずまきナルトくん。君のことは、この世界の君のことは・・・・・・ない』

 

黒い球体は、ゆっくりとナルトの中に押し込まれる。ナルトは意識が遠のくのを感じる。

 

『おやすみ。そして、さようなら』

 

うちはサスケ、うずまきナルトは、何者かの手に堕ちたことを知る由もない。

 

春野サクラ、奈良シカマル、秋道チョウジ、山中いの、日向ヒナタ、犬塚キバ、油女シノも、もう木の葉の里にはいなかった。

 

はたけカカシは、誰もいない演習場で、数人の仮面の影と戦っていた。

 

『あなたの思い出、いや、あなた自身に関わるこの演習場の思い出の場所。周りを見てください』

 

「見なくても分かっているよ。もうここしか、大切な場所は残されていない。周りは全部暗闇さ」

 

カカシは、術を発動しようとする際に、チャクラの経絡系が乱れ、動かなくなることを戦いの中で知った。チャクラを練らなければ、体は動かなくなることはないのだ。

 

「お前たちは何者だ。どうして、暗闇の中でも動ける?」

 

『・・・のあなたに教えても、無理ですよ』

 

「何だと?何て言った?」

 

仮面の影はカカシを円を描くように同胞と囲む。

 

『・・・ですから。もう、・・・して、・・・にしましょう』

 

最後の存在、はたけカカシに、影たちの無数の鎌が振るい落とされる。カカシは影の一人を倒して、かわそうとするが、影をすり抜け、暗闇になってない場所に転がる。暗闇の中に行こうとしても、壁のように結界が張っており、逃げ場がなかった。

 

『我々をあなたと同じにしないでもらいたいのです。さあ、これでさようならです』

 

暗闇ははたけカカシだけを囲む。もう動けない。カカシには味方はいない。孤独の英雄。

 

『最後の英雄、はたけカカシさん。おやすみ、さようなら』

 

世界は暗闇に飲み込まれた。一つの歴史が葬られた。何者かによって。誰もいない。

 

ー第二話に続くー

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