間桐は始まりの御三家、呼びたいクラスで呼ぶ呪文だって探せば分かるのである。
そう、どこかのうっかりさんである姉と違ってちゃんと気付けるので妹属性である私は姉より優れた存在だって分かんだね。
「フフン、どーです。これでキャスターを召喚出来るんですよ」
「凄い、流石だ桜ちゃん」
さぁ、これで私と相性のいいキャスターを召喚するのです。
メディアか、キャス狐か、マーリン、スカサハスカディ、いや孔明とかどうだろう。
聖杯を解体できるなら、どんなキャスターだって問題ないのだ!
「おっと。今回は、キャスターでの現界ときたか。で、どっちが俺のマスターだ」
「ガッッッデムゥゥゥゥ!星三キャスニキですってぇぇぇぇ!」
「さ、桜ちゃん!大丈夫かい、桜ちゃん!」
何てことだ、呪われた血の宿命か。
どうして自分の欲しいサーヴァントが来ると思ってたんだ。
キャスターだって、いっぱい種類がいるよ!聖遺物、あったじゃん!円卓確定ガチャチケットあったじゃん、マーリン確定サーチ出来たよ!
何てことだ、私としたことがうっかりしていた。
「おいおい、マジかよ。こんな餓鬼が俺のマスターだって、だがパスは繋がってるな」
「良いですか、この際諦めます。でも、私はマスター、ちゃんと敬って下さい!」
「生意気な餓鬼だな、まぁいいさ。強い奴と戦えるなら何だってな、よろしくな嬢ちゃん」
「敬って!ちゃんと敬って!私を怒らせると犬を調理してディナーに誘って食わせますよ」
「おいおい、真名バレてんのかよ。っていうか、やめろよそんな嫌がらせ」
「最悪、令呪を使います」
「ふっざけんな、なんだその嫌がらせみたいな命令。分かった、分かったよ」
よくよく考えたら、聖杯に関わっていて、私に食われたことがあって、FGO時空で召喚されてた。
待って、この世界ってFGO時空なのかZEROじゃないのか。
「うぅぅぅぅぅ」
「何つうか、情緒不安定なマスターだな」
「クーちゃん、抱っこ」
「おい、その呼び名はやめろ」
今度はおじさんの召喚の番である。
おじさんがカンペを見ながら詠唱を開始する。
バーサーカーなんて燃費の悪い奴を確定させたりは今回せず、円卓確定ガチャで最優のセイバーを召喚する予定だ。
アーチャーでも、私はうれしいポロロン。
ランサーでもいいその時はきっと、ロンゴミニアド来るからだ。
「Aaaaaaaaaa……」
「なんでさ、何で六分の一でバーサーカー召喚してしまうの!意味ないじゃん、詠唱普通な意味ないじゃん!絶対、おじさんとかクーちゃんとか私の幸運値が低いからだ、そうに違いない!うわぁぁぁぁん!」
「おい、おじさんとやら何とかしろよ。お前の姪だろ」
「ハァハァ……さ、桜ちゃん……あ、暴れんなよ。バーサーカー、暴れんなよぉ……」
「おぉい!?こっちはこっちで、ヤバそうじゃねぇか!早く霊体化させろ!」
ぎゃ、逆に考えるんだ、バーサーカーでも良いんだと。
そうだよ、星たくさん出して殴れば良いんだクリ殴りバーサーカーだ。
宝具だって全体攻撃、他のクラスよりダメージが入りやすいが一方的な奇襲なら常に有利だ。
いや、そもそも、狂化してるから使いにくいんだ。
「うおっ、なんだそのヌメッとしたの、絶対霊体に良くないだろ」
「しまっちゃいましょう、バーサーカーは洗濯です」
「いやいやいや、やめろバーサーカーが可愛そうだろ、あぁ!バーサーカーが死んだ」
私の影がバーサーカーがいるであろう空間を飲み込む。
虚数属性を用いて情報改竄することで、狂化している状態をしていない状態に変更する。
そこにあって物質でない物の操作は得意分野なので、霊基を弄るなんて簡単である。
自力で自分の霊基を弄るやつがいるのだ、人が弄ることだって出来るのです。
「Aaaaaaaaaa……あれ?」
「バーサーカーはキレイなバーサーカーになって戻って来ました。貴方が落としたのはこのバーサーカーですね、正直者なのであげましょう」
「あぁ、あぁぁぁぁぁ!私は狂っていたかったのに、あぁぁぁぁ!」
「おい、バーサーカーが凹んでるぞ。勝手に落ち込みだしたぞ、本当に大丈夫なのか」
「バーサーカーは、セイバーとのダブル属性、何も問題はありません。狂っても、その都度で治します」
バーサーカーの燃費が悪いのは、バーサーカーを狂化して強化するのとサーヴァント側が遠慮せずに魔力を奪っていく事情が重なったからだ。
狂化を解除してしまえば、残るのはサーヴァントの強化部分だけだ。
狂わせるのに魔力は使わないし、理性があるから考えなしに魔力を奪わない、強化するために魔力を多く使うだけだ。
例えその理性が後悔に苛まれていても些細な問題です。
そういう理屈でいけると思ったらやっぱりできた、やれば出来る子グレートシスター桜ちゃんなのでした。
SAN値が低下して大分錯乱していたが私は大丈夫だ。
流石のキャスニキも、聖杯を綺麗に浄化することは出来ないらしい。
そりゃそうだ、シェイクスピアとかアマデウスとか同じキャスターでも魔術に疎かったりするもん。
ルーン魔術が得意なキャスニキでも出来なかったりするのは仕方ない。
「で、マスターよ。拠点作成しないってのはどういうことだ」
「良い質問です。ここを神殿化するとしましょう、すると爆発します。どんなに強固に作っても物理で破壊されます」
「どういう状況だよ」
「爆発オチなんてサイテー!おのれ、衛宮……プルプル、私は悪い子じゃないよ」
「遂に気でも狂ったか」
嘘だと思うだろ、何しでかすか分からねぇヤベェ奴が今回はいるのです。
なので、私達の方針は目立たず漁夫の利を狙うという作戦です。
逃げ回っていれば勝手に殺し合ってくれるのです。
そう、雑魚のフリして優先順位を下げれば生存することが可能という訳である。
「まずはおじさんの蟲と私の操る死霊から情報を収集します。次におじさんがキャスターのマスターとして一対一の状況にお膳立てします。最後に決闘しようとノコノコやってきた間抜けをバーサーカーとキャスターの二対一で倒して、奪えそうな装備は奪ってバーサーカーの能力で宝具化、戦力増強を図り、最終的に倒します」
「回りくどい、正面からぶつかればいいじゃねぇか」
「いやですよ、か弱い乙女に戦えって言うんですか」
全く、キャスニキは何も分かってない。
超絶かわいい桜ちゃんは清純派ヒロインではなく、ラスボス系後輩ヒロインなのです。
「さぁ、それまでレベル上げですよ。キャスニキは星三でバーサーカーよりステ低いんですからね。オールCって、あれキャスニキ筋力Eでは?」
「嬢ちゃんよ、お前は何を言ってるんだ?それってのは、サーヴァントのステータスってやつか。ハッ、誰が決めた評価か知らねぇが、数字だけが実力じゃねぇんだぜ」
「キャスニキ、ステータスは数字じゃなくてアルファベットだよ」
「……細けぇこたぁ、良いんだよ!あと、俺の事をキャスニキと呼ぶんじゃねぇ!」
「じゃあ、クーちゃん」
「却下だぁ!」
我儘なサーヴァントである。
しかし、大分打ち解けとけたのではと最近思っている。
さて、レベル上げとはキャスニキで来たからと私が考案した運用である。
師匠と同じじゃねぇが、弄れば似たような事が出来るとか言ってルーンをちょちょいとキャスニキが発動すると、沼が発生するのである。
この沼、なんだろうかと言われると実は死者の国に通じる門らしい。
師匠だともっと意匠に拘ったり、吸い込み機能とか着いたりする。
私の知ってるスカディは沢山出してた気がする、なんでもありか。
でもって、死者の国からゴーストを呼び出しては魂食いである。
自給自足ってやつだな、流石キャスニキYARIOなだけあるぜ。
「そろそろ始まりますけどどうしましょうか、雑魚狩りか、様子見か、それとも決闘でもするか」
ルート分岐
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ヒャッハー、雑兵狩りじゃぁ
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聖杯戦争、そんなことよりゲームしたい
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騎士として鎬を削ろうか(ケルト式)