ガンダムビルドトロイアス SIDEMISSONs 作:タヌベロス
初心者講習会でメンバーが出払っている間。
フォースリーダー、タヌベロスはフォースネストの整理をしていた。
フォース
まだまだ小規模で必要最低限の設備も整っていない、いかにも駆け出しといった風体を成していた。
そこで、以前集めておいた資材で設備を増やそう、という算段だ。
新しい設備が増えるとメンバー各員に
「さて、まずは今ある設備の確認っと…」
リーダー専用の管理コンソールを開くと、フォースネストに備わっている設備が表示される。
屋内設備にリビングルーム、キッチン、客間。
屋外設備のMSハンガー。
たったこれだけである。
とはいえ、MSハンガーはメンバー全員分があるので結構な数設置してあるし、10人に近いメンバー全員のくつろげるリビングはもはや大広間と言っても差し支えの無いものだ。
その既存設備を一つ一つ、不備が無いか再確認していく。
MSハンガー…
ログインしているメンバーがそれぞれの
ここで
屋根は白煉瓦で組まれたバロック様式をしており、荘厳な見た目をしている。
既存の屋内設備を内包する邸宅も当然バロック様式で建築されている。
1階建てではあるが、赤煉瓦の壁はどこか昔懐かしいヨーロッパの雰囲気を漂わせている。
深緑色の無駄に重く荘厳な雰囲気の扉を開けば、真っ先にリビングへ繋がっている。
リビング…
メンバー10人近くがくつろぐためのリビングの広さは、実際には大広間と表現するべき広さをしている。
赤と緑を基調にしたアンティーク調で統一されており、ちょっとした高級ホテルを思わせる作りだ。
奥には大きなロ―テーブルを囲むように4人掛けのソファが4つ、手前には客人を客間へ誘導する導線になるウールの赤いラグが長く伸びている。
リビングから伸びる赤いラグを追いかけると、客間へ出る。
客間…
大事な客人を出迎え、それから粗相をしないメンバーだけを厳選して歓迎が出来るようにあえて大きくは作っていない。
こちらも赤と緑のアンティークが落ち着いた雰囲気を醸し出している。
横長いロ―テーブルを挟むように3人掛けのソファが二つ、1人用の座椅子が一つ。
それから、キッチンから直通の扉がありすぐに温かいお茶を届けられるようにしてある。
客間の入り口を通り過ぎた先の扉をくぐるとキッチンだ。
キッチン…
こちらは実用性重視で、アンティーク調にはこだわない現代的な設備が設置されている。
中華鍋が振り回せる大型のコンロ、広々としたシンク、大きめのオーブンに壁面へ埋め込まれた冷蔵庫。
その様相はさながら、料理店の厨房顔負けといったところだろうか。
ここからは直接客間へ入ることができるようになっており、特別に段差のない扉が設けられている。
これで気を利かせたメンバーがお茶や菓子をカートで運んでこられるという設計なのだが、未だに有効活用されたことはない。
と、現在一通りの設備を振り返って足りないものは何かと思索をする。
個室を作るには資材が足りなすぎる。
作るなら全員分一気に作らねばならない。
となると10部屋近く増やすことになる。
流石に上方向への建て増しは資材をかなり使う。
それこそ全員で資材集めをしないと厳しいはずだ。
シャワールーム…は流石に
実際に動いているわけでもないのだから。
同じ理由で
漏れそうになったらリアルで行け。
「そういえば」
今までの作戦会議は、現地かリビングでやってたな。
なんだかいつもの延長線上で駄弁るだけみたいで、緊張感が足りないかもしれない。
今はまだ駆け出しで難しいミッションも殆どこなしていないが。
これからレベルアップしていくのならば、しっかりと作戦を練るというのは重要視しなければならない。
「それじゃ、一部屋作るならアレだな」
と、コンソールにハウジングの指示を出す。
指定された資材を投入しデザインを決定、いくつかの設備を選び設置する。
それから、めまいのようにも感じる視界の再読み込みが発生してそれは完成した。
MSハンガーの前に、ガラス張りの…
内部にはミッションや地域の情報を壁面や空中に表示するためのホログラフデスクとボードが設置されている。
つつけば壊れそうな繊細な建物だが、そのくらいの緊張感をあのメンバーにも持ってほしいものだ、という願いもある。
「あー満足した。デザイン拾ってくるの大変だったんだもんなー」
タヌベロスは自己満足に浸りながら、一足先にログアウトするのだった。
フォースネスト案内をしてみました。