ぬわああああん異世界勇者の相手するの疲れたぁぁんもおおおおん 作:輝く羊モドキ
・レベル
魂の強度。強い相手を倒したり、困難を達成したりすることによって上昇する。
魂が強ければ比例して肉体も強くなる。さらにレベルが高ければ高い程スキルを獲得しやすくなり、蘇生の成功確率が上がる。
生物が死んだ場合、肉体から魂が剥離し魔界の最奥にある輪廻の沼と呼ばれる場所に移動する。完全に移動しきる前に死んだ肉体の再生が完了し、魂を呼び戻し定着させる儀式を終えることが出来れば蘇生することが可能となる。ただしこの場合、脳損傷による死者の記憶の欠落やレベルの低下等のデメリットがある。
魔王が開発した蘇生の魔法はレベルが一定以下だと効果が発動しないが、魂から肉体を再構成するのでデメリットが無いチート。
・クエストブック
神が勇者を鍛える為に作ったとされるマジックアイテム。中に書かれているアイテムを捧げたりモンスターを討伐することでより早くレベルを上げる事が出来るらしい。
・精霊族
主に天界に生息している。魔法を使う種族と契約と呼ばれる共生をすることによって活動している。
「特技は?」
「イオナズンです」
「要らん!次ィ!」
「えー、御社をー志望した理由はー、経営理念にー共感をー」
「長い却下!次ィ!」
「採用してくれなきゃここを毒沼に沈めますよ」
「危険思想勇者(笑)は強制送還よー!「ちょ」はい次ィ!!」
来る日も来る日も面接面接面接……お前等勇者共は本当にワンパターンだよなぁオラァ!!
使えねえ特技!INT低そうな自己アピール!チートスキルを笠に着た脅迫!もーウンザリじゃボケェ!!!
「全属性魔法適性持ちです!」
「魔族は大体全属性適性持ちだ馬鹿垂れ!召喚魔法適性か瞬身系スキル備えてから来やがれ!
「そんなー!」
「次ィ!」
「全能力カンスト!」
「元帝国の歴代国家元首初代から順番に全てフルネームで答えよ!」
「えっ、はっ……!?」
「カンストしても元のオツムが悪くて使い物にならん!
「はっ……えええええ!!!」
こんなんばっかりだあーもう!!元帝国国家元首の名前が言えなくて書類仕事も大使も出来るかっ!
「次ィ!」
「ふっ……ふふっ……ふふふふふふ」
「陰キャはお呼びじゃねえ!」
「ふぅっ!?ふぁ、あ、あのえーと……」
「『ステータス開示』っ!」
「ふひあっ!?」
Nicra
AGE 19 ♀
▼動かないドールマスター
LV.12
HP 50 MP 6700
STR 8 DEX 999
INT 999 LUK 5
スキル:状態異常耐性 魔法耐性 魔力補給 精神統一 多重詠唱 分割思考 魔力糸
◆土妖精ノーラの関心
「ふ、ふぇっ!?ななななんでステータス画面がっ!?」
「……おいネクラァ!」
「に、ニクラでしゅっ!」
「お前元の世界に帰りたいか!?」
「……ふぇ?」
「帰りたいかって聞いてんだよ!」
「きゃ……帰りたくないでつ!」
「採用ぉ!」
「……ふあ?」
「採用っつってんだよ!今からスグ土虞のとこでレベル上げつつ『高速思考』と『精密操作』、『遠見』に準じるスキルの取得!平行してこの業務マニュアルと基本知識辞典の読破!特に基本知識辞典の魔法大国基礎知識の項は全文ソラで言えるくらいに脳に叩き込め!」
「ふふぁ、ファァァァッ!!?」
「全部完了したらお前専用の自室を支給してやる、好きに改装しろ!労働時間以外の空き時間は
「ふへぁ!?え、えぅ、えと、おぅ、お給料は……」
「お前専用の自室を支給するまでは月に金貨2枚分!支給後は金貨5枚、ただしノルマ未達成は絶対に許さん!」
「き、きんかごまい……あふぅ」
「他に質問はあるか!?無ければすぐに土虞の所に行け!」
「ふぁ!?かかかかかひこまりまひたっ!!」
「あっ、待て。最後に一つ言うことがある」
「ふあぃ……?」
「ニクラ、お前には期待している。お前なら出来る。だから頑張れよ」
「ぅぁ……ひゃい///」
パタパタと跳ぶ様に駆けてゆくニクラから視界を外し、小休止を入れる。
「……くくく、ふふふ、ふはははは!!これで4人目だ!吹いている!風が!俺に!やはり俺、天才かッ!!」
「なにをアホな事言ってるんですか魔王様」
「なんだ聖女。お前の割り振りはもう終わったのか」
「ですから元聖女です。やはり3時間で100人もの勇者(笑)を相手にして脳味噌腐りやがりましたか」
「なんか急にスレてないかお前」
「別にそんな事は御座いませんわ。私というものがありながら乳臭い小娘4人を抱き込んだ魔王様には感服致します」
「なにお前、そんな嫉妬するようなキャラじゃなかっただろ」
「は、はあ!?嫉妬!?元とはいえ聖女の私が嫉妬なんてする筈無いですし!?」
「じゃあヤキモチか」
「意味変わらないでしょう!?大体何故あんな勇者(笑)な奴等を雇用する事に決めたんですか!?能力値だけなら他にもマシな奴が居たでしょう!?顔か!?乳か!?乳採用なのか!?」
「僻んでんじゃねえよまな板聖女」
「あーりーまーすー!美しいラインのおっぱいがちゃんとあーりーまーすー!美乳ですー!」
「微乳の間違いだろ盛ってんじゃねえよ乳だけに。お前寄せて上げるブラ使ってソレって知ってんだぞ」
「何で知ってんだテメェ殺すぞ」
「イマドキ冒険者でもそこまで口悪くねえよ」
閑話休題
「それで魔王様。魔王様の言う通りに勇者を二つのグループに分けましたが……なんの意味があったんですか?」
「単純に採用、不採用の分水嶺だ」
「滅茶苦茶重要な事じゃないですか!?あんなチンケな魔道具だけでそんな事が解かるんですか!?」
「チンケって……あそこまで単純な構造にするのに苦労したんだが……」
「勇者(笑)に振りかざしただけで赤とか緑とかに変わる魔道具の何処に苦労したって言うんですか」
「だからその赤とか緑とかに変わる所だろうが。アレは一目で勇者のステータスの種類を判別することが出来る優れモノだぞ」
「……え、なんて?」
「だから勇者のステータスの種類を判別するモノだって」
「ちょ、ちょーっと待ってください。ステータスってアレですよね。『神のギフト』とも呼ばれる最も身近な神秘で、究極の個人情報でもあるアレですよね……?」
「ふーん……(無関心)」
「いやなんですかその興味なさげな相槌は!?魔王様貴方他人のステータスに触れることは禁忌だと知らないんですか!?過去に他人のステータスを暴こうとした者がどんな罰を受けたかご存じないと!?」
「どんな罰受けたかとか知らねえわ。唯一天教の信者じゃねえし」
「貴方創造神様舐めとりやがりますですか!?」
「なんでお前そんな過剰反応を……ああ、そう言えばお前元とはいえ聖女だったわ」
「ええそうですよ!元とはいえ唯一天教団の聖女ですよ!とは言っても信仰を捨てたつもりは無いですが!?」
「良かったじゃん。今日の事で教団から破門されて、名実共に元聖女だ」
ああああああ!!!とかつてない程に大声で取り乱す元聖女。よく分からんが教義的に他人のステータスを暴くことはNGらしい。
「まあそんな事はどうでも良いんだ」
「そんな事!?」
「俺が言ったのはあくまでもステータスの『種類』だ。そもそも『ステータス』ってどんなものか知ってるか?」
「そんな事……『ステータス』とは創造神及びそこに連なる神からの贈り物であり、広い世界の中で神が興味を持った相手を見失わないようにする目印でもあるという説が最も有力です。当然、神が興味を持つほどに優れた者でなければ『ステータス』を得ることは無いと言っても良いでしょう」
「では何故勇者(笑)が『ステータス』を得ている?
「う……それは……えーっと……」
「答えは簡単。勇者(笑)が召喚される際にニセモンのステータスを貼っつけられるからだ」
「え……ニセモノ?」
「お前は知らないだろうが、遥か昔『ステータス偽造の魔法』が人間族の偉そうな奴等を中心に流行った事がある。人間族至上主義で見栄っ張りな
「そんな事が……」
「まあ今となってはほぼ失われた魔法だな、俺もわざわざ復活させる程に興味なんて無いし。んで、その失われた魔法が今になって戻ってくる訳だ。悪ふざけの好きな女神族によってな」
「女神族……この前謁見に来た……」
「もう来ることはねえだろ。んな事はいい、とにかく異世界から勇者が召喚される時に勇者を適当に強化する訳だが、何を思ったか女神族がテキトーに数値を弄ったステータスを勇者に張り付ける。勇者大喜び、召喚者大喜び、女神悪戯成功で大喜び。アホらしいな全く」
「話が逸れまくったが漸く本題に戻ろうか。あの魔道具は『ステータス』と『偽ステータス』を判別することが出来る、種類を判別するってのはそういう事だ。まあ、俺なら2~3秒で本物のステータス持ちかそうじゃないか見ただけで分かるがなにぶんあの数だからな」
「そ、そういう事ですか……いや、待ってください。結局それで分ける意味はあるんですか?」
「あるさ。『偽ステータス』には信憑性は無いが本物にはある。何より神に目をつけられる位には優秀だという証拠だからな」
「なるほど確かにそうで……いや、なにステータスを暴く前提で話してるんですか?まさか勇者相手にステータスを見せろと言うつもりですか?バk「『ステータス開示』!」は」
Sugarwaffle,Applepie,Layercake,Icecream,Eclair
AGE 28 ♀
▼魔王が好きすぎる元聖女
LV.75
HP 1850 MP -
STR 650 DEX 373
INT 562 LUK 450
特性:天眼
スキル:信仰の地lv.EX 賢者の頭脳lv.EX 愛lv.EX 魔王探知
◆魔神の祝福
「は、え、えっ!?」
「これが元聖女のステータスか」
「っ!?見るな!見ないで!」
「うん、まあ……うん」
「ツッコミどころ多すぎて何から言えばいいのやら」
「忘れろォォォォ!!!」
閑話休題
◆シュガーワッフル・アップルパイ・レイヤーケーキ・アイスクリーム・エクレア 略してサリア
信仰の地:貴方の居る場所こそがサンクチュアリ。物理・魔法・状態異常耐性 味方ステータス100%上昇 範囲内オートリジェネ 確率で敵性行為無効化
賢者の頭脳:考える事において右に出る者は無し。神速思考 未来予測 無詠唱 魔法再生 魔力無尽蔵吸収
愛:誰かを常に思い続けている。特定の相手に対し特効
「魔道具が緑に変わった勇者グループは講堂に、赤に変わったグループは最上階の星見の間に移動している最中です」
「そうか。なら先に緑のグループから対処するか」
「……一応聞きますが、あの大勢の勇者たちを一網打尽にするつもりですか?中には危機察知スキルを持った勇者も居るのに無謀では?」
「なぜ?」
「それは……もしあの数の勇者が一気に暴れ出したら幾ら魔王様でも対処することは不可能です。約100人は居るのですよ?」
「なら話は簡単だ。
「というと?」
「魔王城には万が一の際にシェルターとして使える場所が多いのはお前も知っているだろう」
「勿論です。勇者が頻繁に攻め込んでくる昨今、
「この講堂もその一種だが、かなり特別でな。壁は破壊不能オブジェクト、扉は金剛鋼製。だがその真髄は完全密室にした際に異空間に繋ぐことが出来る、部屋全体が転送魔法陣となる仕組みだ」
「え、さらっと言ってますが普通に凄い技術では……?」
「頑張った!」
「アッハイ」
「転送先の異空間に非常用食料や水があるが数は限られている。あの人数で長期間異空間に滞在することは想定してない作りだからな、そう遠くなく奴等は仲間割れして食料を奪い合う。そうして衰弱した所で送還魔法でポイよ」
「思った以上にエグイ方法だった。というか貴重では無いとはいえ折角の
「勇者問題が解決すれば他に急いで解決しなきゃいけない問題が有るでもなし。便利な
「書類仕事も数人で回せばかなり楽になりますからね」(高速思考・多重思考前提の量)
「更に何らかのトラブル対応用に大国専属の勇者をつければ俺の仕事は実質100分の1程度。期限ギリギリの書類と緊急事態に同時に対処するために魔力と精神力を削る必要もないお……」
「時を止める癖に大袈裟な……」
「最近は特に時を止めている時間より時を巻き戻す時間の方が多いお……」
「巻き戻……ええっ……?」
「昨日一日だけで1歳歳をとったお……」
「何故もっと早く言わなかったのですか!?」
「言えるわけないだろ。ただでさえ俺に回って来るはずの書類をお前にかなり処理してもらっている上にそんな情けないこと言えるか」
「っ、し、知っていたのですか……」
「当たり前だバカモン。俺に隠れてコソコソしたかったら魔界の外でするんだな」
「……」
「まっ、勇者共が仕事できるようになったらお互いに時間とれるだろ。そんときゃー一緒にデートにでも行くか?」
「っ!し、仕方ないですね!魔王様のストレスたまりすぎて爆散されても困りますし!たまにはストレス解消に付き合ってあげなくもないですが!」
「たまにでいいのか?」
「っ!っ!」
照れ隠しに殴ってくる元聖女。だが素の
* * * * *
「昔々、創造神の下に集まった神々が、今で言う人界を支配するのに相応しい種族を各々が造って比べ合ったッス。ま、デザインコンペみたいなモンッス。何やかんやあってそのコンペに優勝した種族が『人間族』ッス。でも人間族以外にも優秀賞を貰った種族はそれぞれ天界・人界・魔界で繁栄する事が許されたッス。それが一般の歴史書で言う『生命創造』と呼ばれる出来事ッス。そして同時に人間族が最も優れているという『人間族至上主義』も発生したッス。ま、神に選ばれた種族って事でチョーシに乗った訳ッスね。今現在では既に神に見放されている事を棚に上げて、『世界を支配すべきなのは我々人間族だ』っつー考えであの手この手で魔王様に歯向かって来るッス。あんた等みたいな勇者召喚もその一環ッス」
「あー。それでエルフ族とか龍族とか
「ッス。ただ人界には魔王様の支配を望まない種族もそこそこの数いるッスから、そういうたぐいは比較的勇者に協力的ッス。ま、自分たちの人的被害は皆無で適度に援助してやれば勝手に敵を倒しに行くんスから勇者を排除する意味もないッスからねー。ちなみにエルフ族・龍族・悪魔族・精霊族・魔王様は『生命創造』の時に優秀賞を貰った種族で、今でも比較的自由に天界・人界・魔界に行き来することが許されている種族ッス」
「エルフ・龍・悪魔・精霊にしれっと並んでる魔王に顔中草まみれやで」
「ででででも、めぎゃみしゃまはかにゃりの頻度で人界にくりゅって言ってたしゅお?」
「なんて言ってるか分からんッス」
「ふぇ!?」
「女神はかなりの頻度で人界に来るって言ってる」
「可笑しくねー?女神族はコンペで優秀賞貰ってねーじゃん」
「おかしくねッス。だって女神族は悪魔族の亜種ッスから。エルフ族に対するダークエルフみたいなモンッス」
「ふぉ!?」
「悪魔族は魔界の濃い魔素に適応した結果、魔素と僅かな食糧だけで生命活動を維持する事が出来るように進化したッス。その代わり魔素が薄い所だと体調不良を起こしたり、場合によっては死に至るッス。故に人界に出るためには生命活動を一旦止めた霊体になるか、所謂『契約』という形で常に魔素を供給されてなきゃいけない訳っすね。女神族は常に生命活動を止めた霊体のままで行動する事に特化した種族ッス。その結果魔素が要らなくなったッスが、生命活動が止まっているということは成長も繁殖活動も何も出来ねッス。その為に人界の生命体に寄生する形で生命活動を行うッス。進化の過程で全く違う種族になったとも言えるッスが、元は一緒ッス。あと気質的に悪戯好きって所も変わらないッス」
「女神族って勝手に『神』って名乗ってるけどダイジョブなんか?」
「大丈夫も何も、勝手に神を名乗ったくらいで一々腹を立てるほど神は狭量でも無ければ、そんな事気にもとめてないッス。そもそも創造神及びその一派の事を我々は便宜上『神』と呼称してるッスけど実際に神々が自分たちの事をなんと呼んでるかも知らねッス。故に本当にどーでもいいんじゃねーッスかね?」
「草」
「というか、人間族は何かと神を信仰したがるッスけど神がこの世界に何かをすることなんて本当に数えるほどしかないッスよ?さっき言った『生命創造』と『勇者選定』、あとは世界が自然修復不可能な程にブッ壊れた時に元に戻す『終焉シナリオ』くらいなモンっすかね」
「名前が物騒すぎて草ァ!」
「生命創造はさっき聞いたけどー、勇者選定と終焉シナリオって何ー?」
「勇者選定っつのは、この世界がブッ壊れかねない
「雑ゥ!」
「何故神がその
「んー。例えばッスけど、ボトルシップって知ってるッスか?あの作るのクソ難しいアレッス。ボトルシップがこの世界、作り手が神ッス。それくらいのサイズ感があるって考えるッス。作りかけのボトルシップの中にデカい虫が入り込んだッス。それを何とかしようにも力加減を間違えたらボトルシップが壊れるッス。ならどうするか、ボトルシップに入り込めて虫を何とかできる存在を創ることで解決しようと神は考えたッス。それでもどうしようもなければ諦めて全部壊してでも虫を追い出すッス」
「きゃ、きゃみがきょの世界で力をふりゅうにはきょのせきゃいはちぃしゃしゅぎうってことですか?」
「ん?ん?何言ってるかわかんねッスけどそうッス」
「なんか放置ゲームみたいだなーこの世界」
「ステータスなんて物あって今更では」
「オレからすりゃこの世界は魔王様がプレイヤーの内政シミュレーションゲームなんスけどね」
「かがー!まおーしゃんがよんでるー!」
「ふぉ!?ふぉおぉおぉぉぉおおぉおぉ!!?きゃわわわわわわ……」
「ん?なにーこいつー?」
「風理ッスか。何の用で呼んでるかは聞いたッスか?」
「おー?おー……わしゅれたー!」
「伝令やめたらいいんじゃないッスか?」
「やだー!」
「ネクラ勇者ぁ?そろそろ休憩時間は終わりよぉ?」
「ひょ!?でででででもまままままだ勉強時間では」
「貴方INT高いんだから勉強なんて死にかけながらでも出来るでしょぉ?魔王様の事もあるし、今日中にレベル50にあげるわよぉ」
「あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”!や”た”ぁ”ぁ”ぁ”!」
「(汚い高音)」
「……ニクラの奴何をあんな嫌がってんだー?」
「ニクラは土虞の監修の元、スワンプゴーレムに浸かりながら無限湧きアンデッドゴーレムと戦わせられるらしい」
「アwンwデwッwドwゴwーwレwムwwwあの臭くてキモくてグロい奴ですなwww」
「内臓と血管そのままみたいな見た目のアレかー。キツイなー」
「それも輪廻の沼の中で」
「」
「」
「え、あの……地獄という言葉でも生ぬるいあそこで?」
「あの居るだけでもSAN値直葬されるような怨嗟の声が大音量で聞こえるあそこで?」
「あの目の前で死者が何度も死に続ける場面を見せられ続けるあそこで」
「……」
「……」
「あたい今度ニクラに会った時甘いモンでも奢るわー」
「拙者のフィンガーテクでマッサージを施すでゴザル」
「良い抱き枕買う」
「悪いと思うなら君らのクエストブックをニクラちゃんに渡せばー?」
「それで代わりに輪廻の沼でレベリング?ハハッワロス……」
「……水迅……」
「様をつけろよボンクラ
「何の用」
「用がなきゃ会いに来ちゃダメかーい?」
「キャラじゃないでしょう」
「はっはー。会ってまだ一日も経ってないのにボクのキャラを把握できるんだー?」
「私達はまだ勉強時間。レベル上げはまだ先」
「リ、リル殿……このお方は……?」
「おやぁ~?ワタシを知らない~?」
「……魔王直属の侵略兵団、四天王の水迅。またの名を『水神スライム』」
「っ!?嘗て人界一の国土を持っていた山の国を沈めたってーあの……!?」
「ぷるぷるっ!ボクは悪いスライムだよ!気軽にスイ様って呼んでね!」
「スwラwイwムwwwRPGゲームではド定番のザコモンスターですz」
「んん?今あっし等スライム族の事をなんて言ったザコ勇者?」
「ガッ!ゴボッ!!」
「ヒッカちゃん!?」
「んっんー?魔族の中でもかなり古い種族であるオレらスライム族を?ザコって言った?モンスターって言った?んん~?」
「ゴボボッ!」
「す、水迅、様……どうかお怒りをおさめください」
「黙れゴミムシ。魔王様に気に入られたからって調子乗ってんじゃねえよ。ブッ殺してやろうか、あぁ?」
「すいじーん!だめー!」
「風理?ボクの邪魔をするのかい?」
「するー!だってこいつらまおーしゃんのてしただからー!まおーしゃんのきょかなくしょぶんしちゃーめっなのー!」
「……チッ、それもそうだな。おいボケ勇者、これくらいで勘弁してやる。だが次は無いですわよ?それではごきげんよう」
「おいゆーしゃ!おまえらまおーしゃんのやくにたたないならそんざいかちないからなー!さっさとつかえるよーになるのー!」
「ゴホッ、ゴホッ……」
「わかったらさっさとべんきょーするの!へんじ―!?」
「わ、わかったでゴザル……」
「……了解」
「頑張りまーす……」
「……ホワイト魔王城かと思ったら人材ブラックだった件」
「あたい達無事に暮らせるのかな……」
「勇者として24時間国にこき使われるよりマシと思うべき」
「あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”た”す”け”て”え”え”え”ぇ”ぇ”ぇ”!」
続いちゃった♡
・ステータス
別名『神のギフト』お歳暮ではない。
神「お、なんか面白そうな作品やんけ。お気に入り登録しとこ」
的なノリで生命体につけられる。
ステータス画面は誰でも見る事が出来るが、ステータス画面を表示することは本人しか出来ない、筈だった。
唯一天教ではこのステータス画面を無理矢理表示させる事はNG。教皇からの遺憾の意砲発動不可避。
表示される項目は、名前、年齢、性別、異名、レベル、HP、MP、STR、DEX、INT、LUK、特性、スキル、他の存在との紐づけ。
名前、年齢、性別、レベルはスキル:看破及びそれに類するスキル等で見る事は出来るが、それ以外の情報は見る事は出来ない。
異名とは神目線からその人物を見た時の印象。ツイッターのハッシュタグみたいなモノ。
HPは体力を示す。攻撃を受ければ減るし、全力で走っても減る。0になったらすぐに死ぬと言う訳ではない。
MPは魔法力を示す。主に魔法を使う事で消費する。0になると発狂する。魔族の場合はMPが尽きると死ぬ。
STRは主に肉体的な強さを表す。STRが高ければ力が強く頑強になり、持久力も高い。
DEXは主に器用さを表す。DEXが高ければ精密な動作が可能になるが、だからと言って訓練せずに右手と左手で全く違う絵が突然描けるようになったりするわけではない。
INTは主に精神的な強さを表す。INTが高ければ理解力や記憶力が良くなり、魔法の威力や軽減率も上昇する。だからと言って突然天動説から地動説に切り替えることが出来ると言う訳でも無い。
LUKは周囲に与える影響力を表す。高ければ所謂『運が良い』事が起きやすい。カリスマ性のある人物はLUKが高い。だからと言ってニコポナデポがいきなり通用する訳でも無い。
スキルは魂に刻まれた異能。特性は肉体で覚えた特殊な技術。
他の存在との紐付けは、主に悪魔族や精霊族との契約によって発生する。該当のステータスに補正が掛かったり、スキルが使えるようになる。稀に契約をせずとも他の存在と紐付けられることもある。
一般的な人間族のステータス
AGE 25 ♂
▼(異名)
LV.10
HP 100 MP 100
STR 10 DEX 10
INT 10 LUK 10
◆(他の存在との紐付け)
・貨幣
昔は各国で独自の貨幣が流通していたが、魔王軍が世界征服をした際に統一された。
金貨、粒金、銀貨、粒銀、銅貨、粒銅と種類がある。名前は各国で流通していた貨幣の名残で、本物の金、銀、銅が使われているわけではない。
金貨一枚約10万円。粒金一枚約1万円。銀貨一枚約1000円。粒銀一枚約100円。銅貨一枚約10円。粒銅一枚約1円。
金本位制度ではなく管理通貨制度が採用されている。無論管理者は魔王。
通貨の偽造は犯罪だが、バレなければ不問と公的に認めている。但し通貨全てには偽造防止魔法が掛けられ、不正使用が判明した際には一年以上に渡って持ち主を遡ることができる記録魔法も掛けられている上にあらゆる店で偽造通貨探知魔道具の常設が義務付けられている。偽造させる気ねえなさては。
・ニクラ
魔法大国のデイリー召喚によって呼ばれた元ニート。かつての名前は奪われ、奴隷のようにコキ使われていた。スイカ。
得意技は大量の小型ゴーレムを使ったゴリ押し。
・ヒッカ・ビッキー
聖公国のデイリー召喚によって呼ばれた元学生。名前を奪われて、聖公国の勇者兼生きた魔力タンクとして使われていた。メロン。
魔法力を使い潰され発狂する。魔界に捨てられたが、スキル:魔法再生によって言動がおかしい程度に回復する。
戦闘スタイルは『鉄鎖の魔法』で相手を拘束し、バフで自身を強化して殴るバトルメイジスタイル。一対一なら実質強い。
・リル
元帝国の十連ガ……召喚によって呼ばれた元社会人(黒)。名前を奪われ以下略。晩白柚。
必殺技は『氷結の魔法』で敵を凍らし、『爆破の魔法』で粉々に砕く『フリーズボム』。
・ラナ・ドレイク
野良召喚士のピックアップガチャ召喚で呼ばれた元看護師。支配の魔法で云々。リンゴ。
死んでなければ大丈夫なヒーラー。強力なバフ、デバフを使いこなすソーサラーでもある。
・元聖女
ブドウ(誇大表現)
・水迅
スライム族最強の戦士。四天王一強い。たゆん。
スライム族は全身が脳ミソ兼筋肉兼内臓なのでデカければデカいほど強く賢い。更に環境適応能力も高く、様々な場所で活動できる。
強いスライム族ほど強力な魔法耐性を持っている上に強靭なので物理耐性も高い。
パニックになると口調が溶け、魔王の前だとポンコツになる。
・火雅
精霊族の中でも火を司る分野のトップ。魔王軍の中でも、魔王に次いで長く生きている。男の娘。
魔法制御は四天王一。特に火属性魔法は山一つ焼き尽くす大火力から絨毯を焦がすことなく抜け毛だけ燃やす小火力まで自在。
精霊族には寿命という概念は無く、何らかの要因で死んだ場合新たに別の存在が生まれる。
・風理
『大厄災』の二つ名を持つハーピィ族の女王。四天王の中でもっとも若い。ゆさっ。
風属性複合魔法の威力は非常に高く、スキル:魔法無効あるいは属性完全耐性を持っていない者は削り殺される。
ハーピィ族は話すことが得意ではなく、記憶力も低いため舌っ足らずな子供と会話しているかのような印象になる。
特技は複合魔法『火焔旋風』『霰吹雪』『槍突風』『晴嵐』。闇属性は得意ではないが使えないこともない。
・土虞
悪魔族と人間族のハーフ、魔女族の王女。ぽよん。
土属性と闇属性特化型。二つ名は『コフィンゴーレムの魔女』
意思無きモノを支配し、地形ごと敵を粉砕する豪快さと、敵の死体をそのまま利用し敵を恐慌状態に陥れる残虐さで魔王軍の世界征服に大きく貢献した。普段はペットの猫を可愛がっている。自称猫吸いマイスター。
・元聖女
無っ。(無慈悲)