傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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お久です皆様
何か…こんな作品を読んで頂いて有難うございます、俺自身も出来る限り頑張る積もりでおります

最近、部所異動をして現場が変わりまして…まあだからと言ってやる事は変わらないんですが、ゴタゴタとしてました
この文は一日で8000とか9000をババっと書いちゃってるのでまあ誤字やらが多い、報告本当ありがとう御座います

ではでは、本編どうぞ


行動開始

あの後会社に戻り、最終確認を終わらせ翌日の作戦実行日に備えて一日を終えた………という訳で当日になりました

 

隊長とD-673が前に立ち、俺達は横一列に並ぶ…一応D-673は副隊長なんだよね

 

「よし、全員揃ってるな」

 

「何だかんだで全員が揃って出るのはいつ振りになるんだろうな、そもそもK-816が此処に居ること自体が珍しいからな」

 

「こちとら仕事が多いんだよ悪いか、なんならお前が少し俺の仕事を持て」

 

「嫌なこった、俺は俺で忙しいんだよ」

 

「まあ当分はガラクタ共の処理に追われるだろうから皆忙しさは一緒だな、取り敢えずそろそろ行くぞお前ら」

 

ジープに乗り込み目的地まで向かう、404小隊とはそこで落ち合うことになっている………俺が

それ以外の奴らは単独行動、ホント俺ら部隊組む必要性無くね?無いよね?

 

「K-816、もしもの事態が起きたなら自分の事を優先して構わんからな…404小隊も戦術人形だ、自分達のことは自分で出来るだろ」

 

「了解、それ以外の事はそれなりに手伝いますよ」

 

「よし、それでこそ俺の部隊員だ!生きて帰ってこい!」

 

「隊長達もな、まあ死ぬなんて思っちゃいないが」

 

「はーい着いたよー、じゃあけーくん頑張ってね〜」

 

ジープから降り、隊長達を見送る…アイツ等が死ぬような事があれば俺も生きちゃいないな

色々と複雑な気持ちだが運命共同体とはこの事か

 

取り敢えず合流地点まで行きますかね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂漠の様な地帯を少し歩くと、元々建物だったであろう瓦礫が散乱する場所に着く

その中で一際大きな建物が有るのだが、404小隊とはそこで待ち合わせをしている

 

集合地点には彼女達の方が先に到着していた様だ

 

「済まんな、待たせたか?」

 

「大丈夫よ、まだ時間じゃないから」

 

「そりゃ良かった…遅刻したんじゃ汚名もいいとこだ」

 

「今日は宜しくね傭兵さんっ!」

 

「ああ、宜しく」

 

ナインが腕に抱き着いてくる、昨日よりも密着度が増してませんかね…人形でも柔らかい所は柔らかいんだね……ダメだこりゃ(自戒)

 

「思ったのだけれど、他の部隊員達はどうしたの?」

 

「ああそれなら別の場所から制圧しに行ったよ、その方が効率がいいからな」

 

「ふーん…普段から貴方は別行動なの?」

 

「いや、そもそも俺達の部隊は部隊行動しないぞ…今回もジープで各々の場所に向かってから単独行動だ」

 

質問してきたHK416は「バカなのかコイツ?」みたいな目で見てくる

そんな目で見んといて、だって事実だもん

 

「それ部隊の意味無いじゃない、しかも敵地で単独行動って…バカなの?それともアホなの?」

 

「おぉーい、怒ることぁ無いだろ?」

 

「別に怒ってないわよ、呆れてだけ…そんなに早死したいのかしら人間って」

 

「まあ此処で死ぬなら本望だな、傭兵家業なんざいつ死んだっておかしくない…俺達は道具だ、それも使い棄てのな」

 

「………あっそう、なら好きにすれば」

 

「まあそれに、アイツ等が簡単に死ぬとも思えんしな…信頼とかそう言うのじゃなくてガチな話しでな」

 

「へぇ、彼らはそんなに強いの?」

 

横から45が入ってきた、しかもやたらと距離が近くないような近いような…まあ別にいいか

 

「そんじょそこらの人形じゃ太刀打ちは出来んよ、銃を構えた瞬間に即スクラップさ…本当サイボーグみたいで腕が立つよ」

 

「じゃあ貴方も期待していいって事ね?」

 

「程々にしといてくれよ、過度な期待はやめてくれ…っと、通信だわ」

 

と、俺のイヤフォン型無線に通信が入る

多分B-889からの作戦行動開始合図だと思うけどな

 

『皆配置に着いたみたいだから始めるよー、それじゃ宜しく〜』

 

「行動開始だそうだ、そんじゃ始めますか」

 

「分かったわ、私達も行くわよ」

 

ここから鉄血の占領地までは歩いてスグに着く距離にある、俺と404小隊…その他第13部隊の連中で占領地を囲む様に攻め入る

 

まあ簡単に言えば逃げ道を塞いで徹底的に殲滅するって事だ、本当やる事が派手だねぇ

 

「にしても、この人数で包囲戦地味たことをやるなんてどうかしてるわね」

 

「まあこの作戦立を立案したのはウチの社長なんだがな、そこら辺は全部ウチでやる事にしたらしい」

 

「作戦っていう作戦でもないと思うわよ」

 

「いやぁその通り、それが悪いのか?」

 

「貴方達、普段からこんな作戦で行動してる訳?」

 

「作戦なんぞ考えたこたァないね、ウチの傭兵達に作戦は必要ないからな」

 

「………本当、なんなの貴方達」

 

HK416から呆れの一言を頂きました

んな事言われたってなぁ、基本的に適当だしキッチリ仕事さえしてりゃあいい稼業だしな

 

と、鉄血の人形共が見えた

 

「お話はここまでみたいだな、お出ましだぞ」

 

「数的には2小隊ってところかしら…どう攻める?」

 

「ん?どうもこうも、普通に正面から行けばいいだろ」

 

「………貴方に聞いた私が悪かったみたいね、貴方は少し此処で待ってて」

 

え?俺なんか悪い事言った?もしかして正面戦闘はお嫌い?

正面からの突撃戦が一番楽で早く片付くのに…その分危険は伴うけど、こういう事は楽しようとすればそれなりにリスクが高くなるのは常識だ

 

まあそんな程度のリスクなんざどうにでもなるけど

 

ほー、あの子達中々に上手くやるおるなぁ…まあ普通小隊とか部隊ってああいう動きをするのが当たり前だと思うんだがな、連携して助け合って…それが部隊ってやつだからな

俺が言えた事じゃないがな

 

あっという間に1小隊は壊滅、残り一つは俺が貰っていきますか

 

「そいじゃ失礼するよ」

 

「えっ!?ちょ、ちょっと傭兵さん!?」

 

「なっ…!アンタ死にたいの!!」

 

「死ぬ積もりなんざ毛頭ないさ」

 

先頭に立つ鉄血人形の顎を蹴り上げ、JUDGMENTで顎を撃ち抜く

JUDGMENTを仕舞い、GRINDERを背中から抜き残り4体の頭を順に素早く撃ち抜く

 

スクラップの完成だ

 

「やっぱ正面戦闘が一番早くて楽だな」

 

「………すご」

 

「お、久し振りに君の声聞いた気がするな」

 

「眠いし…あんまり喋りたくないし…」

 

「そういかい?こういう戦闘を楽しまなきゃこの稼業はやってけないと思うがな」

 

「面倒臭い……出来るなら寝てたい、でも416が殴るし…」

 

「まあ程々に頑張っとけ」

 

「ちょ、ちょっと傭兵さん!なんかサラッと片付けたけど絶対人間の動きじゃなかったよ!?」

 

G11と喋っているとナインちゃんがツッコんできた、いやまあ確かに人間の動きではないけどウチの奴らなんてこんなんざらだからなぁ

 

特にウチの隊長とか意味不明だし

 

「…傭兵さん、本当に人間?」

 

「酷い言われ様だなぁ、機械仕掛けでも何でもない普通の人間だよ」

 

「普通ではないわよ貴方、絶対」

 

「まあ、うん…確かにそうだな」

 

そんな事があったが、その後は順調に鉄血人形共を片付けながら合流地点の占領地中心を目指す

 

あの子達はあの子達で普通に強いのでパッパっと片していく、偶に俺が手を出しながら進んでいく…ここまででハイエンドの奴らを見なかったが……大丈夫だと信じたい

 

………だが、なんか違和感があるな

 

「占領地にしては人形が少ない気がするんだが、気の所為か?」

 

「それは私も思ってたのだけれど…妙よね」

 

「……まあ一先ず合流してから考えよう、その方が色々と対応も出来る」

 

合流地点にはもう既にウチの奴らは集まっていた、息切れどころか傷の一つも付いていない状態で

 

マジで隊長が無傷なのは理解出来ない、アンタ素手で殴ってんだよな?何で拳傷一つ無いの?

 

「お、来たかK-816」

 

「お疲れさんです、随分とお早い到着ですね隊長」

 

「ああ、思った程鉄屑共が少なくてな…お前も妙だと思わんか?」

 

「思いましたよ…何かしらあると思うんですがね」

 

「まあ何かあったら適当に対処すりゃいいでしょ」

 

「流石D-673、適当もいいところね…実際V-785が爆撃すれば終わるんじゃ無いかしら?」

 

「別にいいけど…それやったら占領地丸ごと更地になるわよ?後で社長にドヤされても私は知らないからね」

 

「やめてくれ、ドヤされるのは俺なんだぞ全く…」

 

「ね、ねぇ傭兵さん…傭兵さんの部隊っていつもこんな感じなの?」

 

「まあそうだな………おっと、そういう事か」

 

「なっ…!これは」

 

「不味いわね…囲まれたわ」

 

いつの間にやら周りを大量の鉄血人形共が囲んでいた……成程、包囲戦返しってところか

中心まで誘い込んで袋叩きってか……上等じゃねえか

 

「コイツは随分と大量にお出ましだな」

 

「どうする隊長、今は部隊全員揃ってるんだ…アンタが指示してくれ」

 

「それを補佐するのがお前の役目だろ副隊長……まあ、そうだな…殲滅と行こうかお前ら」

 

「よし来た、アサルトの使い方ってのを教えてやるぜ鉄屑共!」

 

「はしゃぎ過ぎないでよ全く、帰ったら刃の手入れを念入りにしとかなきゃ…返り血でベッタベタよ全く」

 

「刃物なんて使ってるからよ、こういうのは爆破でスカッと綺麗に片付けるのが一番いいのよ」

 

「それをやり過ぎて戦場をボッコボコにしてドヤされてるのはお前だろ…少しは火力ってのを考えろ」

 

「よ、傭兵さん達本気!?この量を相手にするの!?」

 

「何だ45、無理だと思ってるのか?そんなモノやってみなくちゃ分からない」

 

「私達は体の一部が欠けても変えがあるけど、傭兵さん達は無いのよ!?どうしてそんな無謀な事が…」

 

「無謀?そりゃ違うぜ嬢ちゃん」

 

隊長がそう言う、そして近くにあった木を根っこごと持ち上げる…何それ怖い

そして鉄血人形共へ向けて思いっ切り投げ飛ばす…直線上にいた人形共は比喩抜きのスクラップにされた

 

「俺達が今まで何度こういう事態に遭って来たと思う、そんじょそこらの奴らと比べられちゃ困る」

 

「ああ全くだ、傭兵を舐めるんじゃねえよ」

 

「そんな事態に遭ってる時点で作戦も規律もないクソ溜めみたいな所なのは変わりないがな」

 

「ヒデェ言い方しやがるなK-816、間違いでは無いけど」

 

隊長がもう一本木をぶん投げると、それを皮切りにウチの奴らが突っ込んで行く

未だ唖然としてる404小隊の子達

 

「まあ危ないからそこで見てな、巻き込み兼ねないから」

 

それだけ言って駆け出す、GRINDERで薙ぎ払いながら部隊の奴らを追っていく

隊長は相変わらず素手で人形を潰し、D-673はアサルトで暴れ回る

G-185は切り刻み、V-785はグレランやら爆発物で吹き飛ばす

 

まあ、地獄絵図だな

 

「あ、ジャムったわ」

 

「アサルトもう一本あるんだからそれで対応しろマヌケェ」

 

「弾の出ない銃なんて帆の付いてないヨットと同じよ」

 

「だったら漕げばいいだろ!」

 

それを出来るのは隊長だけだろ、俺らが真似出来る訳無いだろが

次々と鉄血人形共を鉄屑へ変えていく、この量なら今までと比べると楽な方だな

 

と、遠くの方に周りの人形より小さい奴が見える

 

「アレは…デストロイヤー?」

 

「何だそれ、もしかしてハイエンドモデルって奴か」

 

「ああ、まあそうなんだが…いやハイエンド居るのは俺的に結構不味いんだが……っておいコッチを狙ってるぜ」

 

「はぁ?アレが持ってるの榴弾じゃ…」

 

瞬間、轟音と共に榴弾が何発か発射された

着弾点には誰も居なかったが爆風で周りの視界が最悪になる、何も見えねぇコレ

 

「見つけたぜ、傭兵」

 

「げぇ、その声…アルケミスト」

 

「久しい再開だってのに随分な反応だな、あたし達は必死に探してたってのに」

 

「俺としては御免蒙りたいところだったんだがな」

 

「悲しい事言ってくれるなよ」

 

「おいK-816!そこに誰かいるのか!」

 

「D-673、ちょいと面倒な事になりよったところだ」

 

姿が見え無かったアルケミストが一瞬で此方に近付き俺の腕を掴む、引っ張られない様に俺も踏ん張るが…やっぱ力強いよコイツら

 

「久方振りだなアルケミスト、お前の顔を見るのも久方振りだよ」

 

「ああ、あたしも久し振りにお前の顔を見れて嬉しいぜ」

 

「そんな訳だからその腕離してくれない?」

 

「嫌だね、素直に離すと思ったか傭兵よぉ」

 

「だろうな、だからこうしようかなっ…と」

 

力を一瞬抜き、引っ張られる力を利用しながら地面を蹴る…アルケミストの頭を飛び越えながら逆にアルケミストを投げ、地面へ落とす

 

「がっ…!?あ、相変わらず意味分からん反撃の仕方を…」

 

「そりゃどうも…そいじゃ俺はこの辺で失礼するよ」

 

「ははっ、残念だがそうはいかねぇな」

 

「何?……ヴェッ…?」

 

頭に強い衝撃を受けて変な声出ちまった、視界がぼやけて体の力が抜ける…脳揺らすのは駄目だって

何とか膝を地面に着いて耐える…が、体には力が入らない

 

後ろを向くと…メイド姿のハイエンドが居た

 

「おや、今のを耐えますか…流石と言ったところですね」

 

「だ、代理…人……後ろからとは、やってくれる…じゃないか」

 

「散々不意打ちをしてきた貴方に言われたくはありません…久しいですね、傭兵さん」

 

「あ、ああ…久しいな、代理人……相変わらずの様で」

 

フラフラしながらも立ち上がる、周りはまだ視界が悪い…銃声が聞こえてるからアイツらは応戦してるんだろうが

 

404小隊も多分大丈夫だろ、緊急事態に対応出来ないなんて事は無いと思うし……人の心配より先ずは我が身だなこりゃ

 

「その状態で立ち上がるとは、ホント意味が分からないなお前」

 

「簡単に潰れてちゃウチの会社で傭兵なんざ出来やしねぇよ」

 

「ですが状況に変わりはありませんよ、貴方の視界は最悪…ですが私達は貴方の事が良く見えています」

 

「こんな最悪な状況…お前ならどうするんだ?傭兵」

 

「どうしましょうかねぇ、本当」

 

ハイエンドモデル二体に囲まれてる時点で詰んでる気がしなくも無いんだがな

それに加えてデストロイヤーの榴弾で巻き上げられた煙で辺りは何も見えん、だが向こうからは俺が見えてる…詰んでるな

 

取り敢えず逃げよ

 

ノーモーションから瞬間的に走り出す、勿論アイツらだってそれぐらいには付いてこられる…いや付いてこられちゃ困るんだがな

 

「唯逃げるだけか傭兵?お前ならもっといい策を練れると思ったんだがな」

 

「私達の運動能力に勝てるとお思いですか?」

 

「いやぁ全く、勝てる気なんてサラサラないよ…取り敢えず足掻いてみただけ」

 

「しかし、頭を殴られておいてよく全力疾走出来ますね…本当に人間ですか?」

 

「それさっきも言われたな、生憎と人間だよ」

 

アルケミストが俺の前へ瞬間移動した…え、何それ聞いてないよ

俺の走る勢いを乗っけて背負投された、頭揺らされた上に背負い投げって…死体蹴りもいいとこだぞ

 

「グェッ……いってぇ、な…おい」

 

「調子はどうだ傭兵」

 

「最悪…だよ、全く」

 

ヤベッ、ガチで気絶しそう…今ここで気失ったらマジでやばいぞ(語彙力)

代理人が俺の方へ近付いて来た

 

「それでは、ゆっくりとお休みなさい…大丈夫です、眠っている間に色々と済みますから」

 

「そ、れ…色々……不味い、やつなんじゃ……」

 

「そんな心配しなくても大丈夫だよ、お前にとっても悪い事じゃ無いだろ?」

 

「それは、どうだか…な」

 

「傭兵さんは捕まえた?」

 

「ええ、この通り」

 

デストロイヤーまでもがここに参戦しやがった

 

座った状態の代理人に持ち上げられ、後ろから抱き締められる…これがあすなろ抱きってヤツか……全然嬉しくなれる状況じゃないけど

 

「あ、狡い」

 

「傭兵さんを無力化したのは私ですのでこの程度で罰は当たりません」

 

「おいおい、傭兵の意識をお前から逸らしてたのはあたしだぞ?自分一人の手柄みたいに言うな」

 

「その点につきましては感謝していますアルケミスト」

 

「傭兵さん元気〜?」

 

「よう、デストロイヤー…これが、元気に…見えるか?」

 

「だよね〜…まあ、連れて帰ったらちゃんと治療はしてあげるよ」

 

体に全く力が入らない…まあこの状況だと体に力が入っても代理人の腕から抜け出さなきゃいけないから、どの道無理ですね

 

何でこいつら人形なのにいい匂いすんの?(思考放棄)

 

デストロイヤーはデストロイヤーでめっちゃ顔寄せてくるし、背中は代理人の柔らかさがダイレクトにくるし……

 

「嗚呼…今まで会えなかった分、後で時間を掛けて埋めるとしましょうか……それに、二度と私達から離れられないようにしなくては」

 

「まあそうだな、ハンターが特にヤバいからな」

 

「そうだねー…最近のハンター、何か怖いし…エクスキューショナーが抑えてるとは言え、いつまで持つか」

 

「て言うか代理人、何ちゃっかり匂い嗅いでるんだよ」

 

「意識保とうと必死になってる傭兵さんかわいい」

 

何かされたい放題だな俺…まあ抵抗出来ないけどさ、ここ一応戦場のど真ん中なんだけど?そんなんで君達大丈夫の?

 

大丈夫そうだけどさ

 

ちょ、デストロイヤーさん…顔近いっす、吐息聞こえるレベルまで近づかなくても良くない?

あと代理人は擽ったいからあんまり顔くっつけないで

 

「おい、そろそろ行かないと傭兵の仲間とかが来るかもしれないぞ」

 

「それもそうですね……名残惜しいですが、まあこれからいつでも出来ますから我慢しましょう」

 

「流石にフラッシュバンとか持ってないよね?」

 

「ええ、今回はしっかり調べましたから」

 

「あの時は派手にやられたからな、あたしだって学んださ」

 

代理人にお姫様抱っこされる……え?まさかこれで運搬されるんですかヤダー

なんか男として負けた気がする…いや、て言うかおかしくない?普通逆だよねやるのって

 

て言うかこのままだと前と同じで監禁コースなんだが…不味いですよぉ

 

「傭兵さん!!!」

 

この声…ナイン?それとフラッシュバンが飛んできた…やっぱ俺は最高にツいてるな

 

JUDGMENTを抜き、フラッシュバンを撃ち抜く…この際耳は使い物にならなくても目さえあればどうにかなる、今は隙を作る事が優先だ

フラッシュが弾け、俺の耳は耳鳴りによって周りの音が聞こえなくなった

 

持てる力を絞り出して全力で走る、多分次止まったら走れないからとにかく走るしかない

部隊の奴らは先ず死なないから後で合流すりゃいい、後は帰ったらナインへ感謝しないとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳が治り、銃声もハイエンドの声も聞こえなくなった事を確認した

大分走ったなぁ…力抜いたらもう意識飛ぶわコレ

体もボロボロだし、外傷もそこそこできちまった…血出てるじゃんこれ

 

だがその前に誰か……鉄血以外の誰かと会わなきゃ、野垂れ死にしそうだ

 

「おい!そこのアンタ!大丈夫か!?」

 

「これが、大丈夫に見えたら…君の目は飾りモンだぜ……」

 

眼帯を付けた…戦術人形か?見た目からして鉄血製では無さそうだが、てか無闇に撃ってこない時点でそうか

 

此方に駆け寄り肩貸してくれた

 

「軽口叩いてる場合か阿呆…!M4!重症の傭兵が一人居るぞ!」

 

「君…グリフィンの所属か?」

 

「ああ?そうだが…って今そんな事聞いてる場合じゃないだろ!」

 

「はぁ〜……なら、少し寝るわ」

 

「な、おい!大丈……」

 

そこから視界はブラックアウトした

 

目が覚めれば知らない天井、どうやら死んだ訳では無いらしいが…ここは病室か?

 

「お、目が覚めたか?」

 

「君は……ああ、助かったよ」

 

「おう、死んでなくてよかったぜ…急に寝るとか言い出した時は焦ったぞ」

 

「いや悪い悪い、頭殴られたり背負い投げされたりしてから全力疾走二回くらいしてたから…もう色々と限界だったんだよ」

 

「……いや、その状態で全力疾走出来る事が先ずおかしいだろ」

 

「まあそこはあまり気にするな…そう言えば君の名前は?」

 

「M16A1だ、アンタは?」

 

「K-816…まあコレ社内番号だし、傭兵とでも呼んでくれ」

 

「そうか、しかし良くあの状態で生きてたな…医者が言ってたがかなりヤバい状態だったらしいぞ」

 

「そんな程度じゃ死なんよ、俺は」

 

まあ普通に考えたら脳震盪が起きてるのに背負い投げや全力疾走してるんだもんな、そりゃ死にかけるよ

 

まあ死なないけど

 

「姉さん、傭兵の方は起きましたか?」

 

「おおM4、丁度目覚めたところだぞ」

 

緑色のメッシュってのかアレ?そんな髪型をした女の子が入って来た、それに続いて銀髪と薄ピンクかアレは?まあ感じ的にはそんな色をした髪の子が入ってきた

 

「その子達は?」

 

「アタシと同じ小隊の仲間さ、妹のM4とAR-15…あとSOPMODだ」

 

「宜しくお願いします」

 

「宜しく」

 

「よろしくね〜」

 

妹とかやっぱあるんだな戦術人形にも、てかあのSOPって子…凄い犬っぽい

 

いや、本人にしてみれば失礼かもしれないけど

 

「………ん?M4?M4、M4………あ、何時だか忘れたがあの時拾った戦術人形…確かM4だった様な」

 

「も、もしかして……助けて下さった傭兵さんですか?」

 

「そうそう、いやぁ初めて君に会った時も俺は重症だったな確か」

 

まだ鉄血がイカれてない頃の話だが、鉄血警備にあたって少し経った頃

ハイエンド達と戦場に出てデータ収集を行った時、運悪く敵の爆撃機にPONPONされちまってな

 

かなりボロボロの状態で一先ず見つけた小屋に窓からダイナミック入店した時に出会ったんだよね

その時は向こうもかなりボロボロにやられててそりゃあ酷かった、腕は片方取れてるし脚も付いてはいるが使い物になるか分からない状態だ

 

出会っちまった以上、放置するのも如何なものだし…その子が言う回収地点まで引き摺りながら運んだんだよ

近くまでは行ったが流石に俺も体力の限界ってのがあったから、その辺に転がってる木の枝で即席の義足を作って別れたんだったな

 

「あの後無事に回収されたんだな、そりゃ良かった良かった」

 

「あの時は本当にありがとうございました!見ず知らずの戦術人形のである私を助けて頂いて、感謝してもしきれません!」

 

「まあまあ頭を上げてくれよ、今回助けられたのは俺の方だからな…あのまま気を失ってたらゾンビ共に食われるか鉄血共に回収されるかだったし」

 

前者はまだ良いが、後者は本当にやめて頂きたい…今度こそ日の目を見れなくなる、マジで

 

「へぇ、M4を助けた傭兵ってのはアンタだったのか…妹が世話になったな、今回のコレで恩返しになったか?」

 

「ああ、唯の傭兵にはデカすぎるお返しさ」

 

「私からも、私達の小隊長を助けてくれた御礼を言わせて頂戴」

 

「あー…まあ、有難く受け取っておくよ…そんなに褒められるような行為でも無いと思ってるんだがな」

 

「いいえ、私達は他の戦術人形と違ってバックアップが取れないの」

 

「……詰まり壊れたらそこで終わりって事か?」

 

「ピンポーン、私達は壊れちゃったら…人間で言うところの『死ぬ』って事かな?」

 

そんな可愛い声色で物騒な事言うなよSOPちゃん……まあだが、簡単に言えばそういう事なのだろう

 

思いがけずに一つの命…いや、どうなのかこの場合……まあ色々と難しいところだな

 

「ふぅ…そいつは良かった、見捨ててたら君達に一発貰っても文句は言えんな」

 

「端から『見捨てる』なんて選択肢、無かったんじゃないのか?」

 

「いやまぁ、確かにそうだけど………あー、もういいや」

 

「ははは!素直に受け取っておけって!……そうだ、話は変わるんだが…傭兵は酒いける口か?」

 

「酒か?そう言えば最近飲んで無いな…まあ飲む方ではあると思うぞ」

 

「そうか!ここの基地にはバーがあるんだが後で行ってみるか?」

 

「基地にバーなんてあるのかよ…スゲェなグリフィン、そいつは是非とも行ってみたいな」

 

「じゃあ後で案内してやる、アタシ達は指揮官に報告をしに行かなきゃならないから待っててくれ」

 

「ばいばーい」

 

「おう、また後で」

 

SOP見てると癒される、鉄血にもダイナゲートとか言う犬みたいなのがいた気がするが…やっぱ可愛い方がいいよな

 

ベッドから起き上がり身体の調子を確認する………ふむ、どこも異常は無いか

 

待ってろとは言われたが、暇だし少し外を見てみるか…M16達が出ていった扉を開けると、左右に伸びる廊下になっていた

見渡してみるが特にこれと言って変わったものは無い……まあ当たり前か

 

「……君、寝てなくていいの?」

 

「うおっ…びっくりした」

 

「さっきAR小隊が運んできた子よね?怪我はもういいの?」

 

「まあ、あの程度なら直ぐに良くなる…ところで貴女は…」

 

「ああ、名も名乗らずにゴメンね…FALよ、君は?」

 

「K-816、まあ傭兵とでも呼んでくれ」

 

なんか肩にイタチみたいのが乗ったお姉さんに話しかけられたんだが…戦術人形だよな?

はだけ方が絶妙でエロいッス、柄にもなく貴女とか言っちゃったし

 

「それで、傭兵君はどこに行こうとしてたの?」

 

「いやまあ…M16に待っててくれと言われたが、暇だったからその辺を見ようかと」

 

「あまり彷徨(うろつ)かない方がいいわよ、迷子になっても知らないよ」

 

「あ、ハイ」

 

何だろう、この人と喋ってると調子を持ってかれる…これが大人の余裕ってやつか

俺年齢的にはまだまだ子供だし、こういうのは苦手なんだよな……え?俺はまだ18だよ

 

見えない?うるせぇよ

あと酒は今のご時世、未成年とか言ってるような時代じゃないからな

 

「お?FALじゃないか、こんな所で何してるんだ?」

 

「あらM16、貴女の運んできた子が部屋から出てきたから少しお話してただけよ」

 

「部屋で待っててくれって言っただろ?あんまり彷徨くと迷子になるぞ」

 

「お前もそれを俺に言うのか…まあ彷徨こうとしたのは謝るけど、それで報告は終わったのか?」

 

「ああ終わったぞ、これからバーに行くがFALも行くか?」

 

「ついて行っていいのかしら?」

 

「まあ俺は構わんが」

 

「よし、じゃあ行くぞ」

 

そんな訳でバーに行く

バーとか行ったことないなそう言えば…まあこの時代になって酒もかなり貴重な物になったからな

 

どんな所かは楽しみだな




FAL姉さんを出した理由は特に無いです

『ドルフロ キャラ』で画像ググって何となく目に付いたのでFAL姉さんにしました、本当はカラビーナとかでも良かったんだけどね

ヤンデレ出すとか言っといてちょっとしか出なかったね、ごめんなさい

次回もそこそこ反響があれば書きます、まあ多分もう書くと思います…はい

ではまた

病ませるならどっちが先がいい

  • AR小隊
  • 404小隊
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