傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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この前評価飛んできて思ったことあるんで取り敢えず皆さんに言っておきます

ネタを理解していないのに評価飛ばしてくるのが一番腹立つから是非とも止めて頂きたい

分からないなら聞け、もしくは調べてくれ
俺自身、この小説はネタを理解してる人&ネタを気にせずに楽しめる人達が楽しく読んでくれたら嬉しいと思ってるんで

そもそもネタがネタとして分からないんだったら評価なんて飛ばすなよって話なんですよ、あとタグを見てくれ…ちゃんとシュワ映画語録って入れてるから、なんの為にタグが付いてるかをしっかり理解して(懇願)

まあそんなとこですかね、前書きからかなりかっ飛ばしてるけどゴメンね?
因みに今回はヤンデレ出ないんだ……ごめんなさい

そんじゃ本編どうぞ


そんなこんなで

取り敢えず鉄血殲滅はグリフィンからの半永続依頼という感じらしいし、正直な話いつ終わるか分からないからなこの(いくさ)

 

一先ずは目先の脅威、人権団体から叩かなくちゃいけんな

 

「それで社長、何で俺だけ呼ばれたんですかね」

 

「そう嫌そうな顔をするなって、I・O・P社から直接のご指名なんだよ」

 

「I・O・P社から直接のご指名?どういうこったよ」

 

「さあな?それは俺にも分からん、向から迎えは送ってくるらしいからそれに乗ってけ」

 

「はぁ…まあ別にいいですけど、何処連れてかれるんですかねそれ」

 

「何か16Labとか言う所らしい、人形やら色々と研究してる凄い所だ」

 

「何だその説明、語彙力無さすぎるのにも程があるだろどっかし天丼」

 

「お前は滑舌が死んでるぞ」

 

と、社長と二人で巫山戯(ふざけ)合ういつもの光景

大体この人と喋ると向こうが巫山戯始めるから俺も乗っかりに行く、乗っかる俺も悪いんだけどね

 

どこの研究所だよ、俺全く関わり無いんだけど?

 

「て言うかいつの間にI・O・P社と関わり持ったんだよアンタ」

 

「ついこの前だよ、クルーガーとの会議に向こうのお偉い様も参加しててな…そこで繋がったパイプだ」

 

「まあグリフィンと関わる以上、必然的に関わりはするか」

 

「という訳だ、宜しく頼むぞ」

 

「まだ何するか知らんのだけれど?」

 

「取り敢えず付いて行け、話はそれからだろ」

 

「ええ....(困惑)」

 

そんな横暴な…まあいいか、任務内容は行ってからのお楽しみ

闇鍋してる気分だぜ全く

 

そんなこんなで当日

 

「君がK-816か、今日は宜しく頼むよ…では乗ってくれ」

 

「ああ、御丁寧にどうも」

 

黒塗りの(以下省略)に乗せられ、揺られる事一時間強

さっき宜しく頼まれたけど何するか分からないんだが、俺も何を了承していいのやら

 

「ここが16Labだ、ここの首席研究員が君に会いたがっててね……まあ悪い人間では無いんだが、良くも悪くも変人なんだ」

 

「こんな傭兵に会いたい時点で変人だと思うが、とんだ変わり者だな…まあ研究者なんてそんなもんか」

 

「そこの部屋に居る、悪いが私達は入室の許可が下りてないんだ…ここから先は一人で頼みたい」

 

「了解了解、ご苦労さんでした」

 

「向こうに送り帰すまでが俺達の仕事だ、労いの言葉はその時に貰おうか」

 

「送迎してくれるのか、そいつは有難いな…ならその時にもう一度改めて言うよ」

 

という訳で示された扉の中へ入る

部屋の中は生活能力が乏しく低いのか、(ある)いは片付ける暇が無い程忙しいのか……取り敢えず書類だ何だと凄まじい事になってる

 

足の踏み場がないよこれ

 

「あれ、思ったより早く来たね」

 

「あん?………なんだお前か、ペルシカリア」

 

書類の陰から顔を出した機械的猫耳を付けた白衣のだらしない女性

こんな見た目だが超頭いいんだよな…ほんとサイボーグみたいだな腕が立つよ(比喩)

 

「なんだとは酷いな、久し振りに友人同士が再会したんだよ?もう少し嬉しそうにしてもいいんじゃないかな?」

 

「いつから友人になったんだ俺達は、確かにあの研究所を紹介して貰った恩はあるけども」

 

「そんなつれないこと言わないでよ…とまあ立ち話もなんだし座りなよ、コーヒー淹れてあげるからさ」

 

「珈琲は遠慮するわ」

 

「え〜なんでよ〜…それは残念」

 

あんなの珈琲じゃないわ、色の着いた物体Xよ

まあ要するにクソ不味い…泥水みてぇな味がする

 

ペルシカリアには俺の持っている愛銃、JUDGMENTとGRINDERを製作した研究所を紹介して貰った

それで俺はコイツら(愛銃)のデータ収集を任されたって訳さ

 

「それで、俺に何の用があって此処に呼んだ訳よ」

 

「あーそうそう、銃のデータと聞きたい事がちょっとね」

 

「聞きたい事ねぇ…まあ銃のデータからでいいか?」

 

「どっちからでもいいよ〜」

 

このGRINDERとJUDGMENTの中にはメモリーチップが入っている、このチップは発射間隔・命中率・リロード時間etc…諸々を記録している

 

詰まりは俺の戦闘データが丸々入ってるという訳だ

 

「ふむふむ……相変わらずみたいだね、命中率がなんと脅威の105%…人間じゃないね、人形でも出来るか怪しいよ」

 

「そんなキッパリ言うこたァないだろ、俺だって人間だぞ」

 

「嘘吐きなよ、絶対体の九割ロボットだって」

 

「純度100%の人形でも怪しいんだから無理だろ」

 

「じゃあやっぱり未確認生命体だね」

 

もっと酷くなった気がする

愈々(いよいよ)俺の存在自体が怪しくなってきたぞ

 

「うんうん、データを取ってるのは良いんだけど…正直なところ数値が人外過ぎて使い用が無いんだよねぇ」

 

「そんな事俺に言うな、武器渡してデータ取らせてくれって言ってきたのはアッチだぞ」

 

「向こうだって予想外もいいところだよね」

 

「それもそうだな………さて、聞きたい事ってのは一体なんだね」

 

「そうだね、そろそろそっちに移ろうか…と言うかコッチの方が本題なんだよね」

 

そう話すペルシカリアの雰囲気はいつもより重い感じがする……そんなに重要な事なの?

コイツが改まって真剣な話を持ちかけてくるなんていつ以来だろうか

 

「君はこれまでに色々な人形達と関わってきたよね…鉄血工造のハイエンドモデル、グリフィンのAR小隊…そして404小隊」

 

「ああ…まあ、確かに色々と関わったな……て言うか何でお前が知ってるんだよ」

 

「AR小隊の子達に聞いたのさ…あれ?知らなかったかい?あの子達は私のお気に入りだよ」

 

「んな事知るかよ……それで、M4ちゃんにでも聞いたか」

 

「彼女ったら楽しそうに話すもんだからね、親心っていうかなんて言うか…嬉しくなって聞き入っちゃってさ」

 

「へぇ、そうかい………それで、何が聞きたいんだ?」

 

「まあそうだな…君と関わった人形達のメンタルモジュールの変化が著しくてね、何か心当たりが無いか聞こうと思ってね」

 

メンタルモジュールが著しく変化する……なんて言われたところで俺は研究者じゃないからなぁ、さっぱり分からんぞ

 

抑々(そもそも)、メンタルモジュールってそんなに変化するものなのかすら知らないし………て言うかさ

 

「ARと404はいいとして、何で鉄血ハイエンド達のメンタルモジュールが変わったと思ったんだ?」

 

「少し前にUMP9に会ってね…あの子もあの子で君の事をよく話すからねぇ、その中で君がハイエンドモデルに攫われそうになったって話しててさ」

 

「……ああ、そういやあったなそんな事」

 

「知ってるかい?今の鉄血達は見敵必殺(サーチ&デストロイ)が基本行動なんだよ…捕虜という事も考えたけど、戦場のど真ん中でわざわざ敵を捕まえるなんてリスキーな事しないよね」

 

「……まあ確かにな、それで何が言いたい」

 

「もう君だって勘付いたんじゃないかな…鉄血の目的は人類の殲滅、でも君だけは何故か排除しようとしない…詰まりコレは統括AIであるエルダーブレインの命令に背いてるって事だよね?」

 

「流石は天才だな…少しの情報量でそこまで推察出来るとはな」

 

「ふふん、そうだろう?そこで、君の知ってる事を聞きたいんだよ」

 

「……まあ別に構わんけど、あれは邪魔だな」

 

JUDGMENTで部屋内に取り付けられていた小型カメラ、盗聴器を撃ち抜く

粋な真似してくれるじゃないの全く

 

「あちゃー…止めておけって言ったんだけどね」

 

「俺相手に監視なんて機器の無駄だぞ、誰の仕業だ?その言い方からするに誰が仕掛けたか知ってる風じゃねぇか」

 

「ここに所属してる研究者だよ、主に鉄血工造の人形について…ね」

 

「成程、そりゃ知りたくなる様な情報だな……だがお生憎、無償で情報を提供する程俺は優しくないんでな」

 

「有料なら教えてくれるの?」

 

「勿論、俺たちゃ傭兵だ…金があれば動くんだよ」

 

「なら私は良いのかな?」

 

「俺もお前には聞きたい事がある、それでお相子(あいこ)だよ」

 

それから俺は今までの事を掻い摘みながらペルシカリアへ説明した

 

鉄血工造の警備についてからあの日までの事、あの日に何故か俺だけを捕まえようとしていた事…取り敢えず話せる事は話した

 

「ふむ………君の感情、又は態度…と言えばいいのかな、それに触れたハイエンドモデルのメンタルモジュールが劇的な(まで)に変化したと………中々に面白い事になってるねぇ」

 

「当事者からしてみれば命懸けなんだよ、捕まったら二度と御天道様見られないかもしれねぇんだぞ」

 

「それでも二回逃げ出してるんだろ?」

 

「そうは言うが二度目は運が良かったんだよ、同じ部隊の奴らが勘付いて来てくれたからな」

 

「そこまでして君を手放したくないのか、ハイエンドモデル達ってのは」

 

「さあな、俺の知ったことじゃ無い…て言うか、人形の思考なんて読めるかってんだよ」

 

「恋する乙女は盲目ってやつなのかな…まあハイエンドモデル達自らが抱く感情の事を『愛情』と言っていたなら間違いは無いと思うけどね」

 

「………代理人はそんな様な事を言ってはいたがな」

 

するとペルシカリアはパッと目を輝かせ、俺の方へ詰め寄ってくる

何だこのネコミミ、急に元気になりやがって

 

「本当に愛情だと言っていたのかい!?」

 

「え、ああ…ガッツリ愛してるって言ってたしなぁ、と言うか急にどうしたんだよ」

 

「鉄血工造の人形が『愛情』という感情を持てるなら、ウチの子達も同じ感情を持てるんじゃないかって思ってね」

 

「ああ?まぁ、確かにそうだな」

 

「分かってないねぇ、私はあの子達を子供みたいに想ってる…そんな子達に新しい可能性が芽生え始めてる事を喜ばない親は居ないよ」

 

「あっそう…まあ良い知らせを期待しておくよ」

 

「おいおい他人事で片付けてもらっちゃ困るんだよ、今一番重要なのは君という存在なんだからね?分かってるかい?」

 

その『大丈夫?コーヒー飲む?』みたいな目を向けてくるな、凄い腹立つ…あと泥水(コーヒー)は要らねぇっつってんだろ

俺が一番重要?何だその面倒臭いパワーワード、絶対に関わりたくないんだけど

 

「俺が重要?寝言言ってんじゃねえよ」

 

「M4は君の事を楽しそうに話していたんだよ?あの子があんな顔をしながら他人の話、しかも人間の話をしてる姿は見た事ないよ」

 

「………さいですか、言っとくが俺は何もしないからな」

 

「寧ろそうしておいて欲しいね、その方が自然体のままどうなるかって言うのを見れるからね」

 

「研究者め………はぁ、お前の聞きたい事は終わりか?」

 

「私から聞きたい事はこれくらいかなぁ……さて、君の聞きたい事ってのは何なのかな?」

 

「404小隊についてだ」

 

「…………ほう、そう来たか」

 

顎に手をやり、目を細めるペルシカリア

反応を見るからにやっぱりドンピシャで何かあるらしいな、こういう事は深く詮索したくないが…致し方ない

 

「あの小隊随分と上手くやってるみたいだな、任務内容は極秘で関わった者全ての記憶は処理済み…更に言えば雇い主すら不明…存在しない(・・・・・)事で存在し続ける(・・・・・・)とは、皮肉地味てるな」

 

「何処まで調べられたのかな?彼女達、結構上手く情報を消してると思ったのだけれど」

 

「ウチには人形さえも出し抜く天才が居るんだよ、アイツにとっては自分の消したデータ以外の復旧なんて頭を使う必要も無いだなこれが」

 

「……因みに、404の意味は分かるかい?」

 

「まあ大方、404 not found……お探しのページは存在しませんってところだろ」

 

「正解、彼女達の存在は人形達でさえも都市伝説レベルなのさ…それ程までの情報処理と記憶処理を徹底して行っている」

 

「御苦労な事だな、そんな大掛かりな事をして……それで?いつ俺の所に来るのかね」

 

「それがねぇ、君の後ろ盾が怖過ぎて近付けないみたいなんだよ…あの社長、裏社会じゃ有名なんだよ?自らの部下に手を出した者への容赦無さ」

 

「そんな事は直の部下である俺が…いや、俺らが一番知ってるよ…俺が社長の部下である以上、迂闊に手が出せないって事か」

 

「それもあるし、後は君とやり合っても返り討ちにされるだけってのもあるね」

 

「身の程をよく分かってる奴等じゃないか、そういう所に考えが回る人間は特に生き残れるんだよね」

 

404小隊と関わった人間、そして人形までもが記憶の処理をさせられる…徹底的に404へ関連する記憶を消して回り、存在を掻き消す

 

安定して裏の仕事を片付けるにはそれが一番手っ取り早いのか……あの指揮官はその事を知っているのか?グリフィンの指揮官と404の関係性はよく分からんが、まあ今気にする事でも無いか

 

「取り敢えず俺に手を出せない理由は分かった、だがそれじゃあ向こう様も心配だろう?404小隊の事については絶対に口にしない事を伝えておいてくれ」

 

「口約束でどうこうなる問題じゃないと思うんだよねぇ…まあ一応伝えておくよ」

 

「言うのと言わないのじゃ危険性と面倒臭さが変わってくるだろ」

 

「そうかなぁ?私はそうは思わないけど、言わない事で面倒事を避けられるって時もあると思うよ?」

 

「まあ時と場合によるだろ…それに、俺はこう向こう様に提言しておくのは何をされようと自身だけで対処出来るからだよ」

 

「随分と舐められてるみたいだね」

 

「俺を襲ったとしても存在だろうが情報だろうが消すのは簡単だ、それが初めから存在してるかすら怪しい奴等は特にな」

 

「成程、それを逆手に取ったって訳か…中々に食えない男だね君は」

 

「元からだろ、今更気にすることでもあるまい…さて、これで用事は終わりか?なら俺は帰らせてもらうぞ」

 

「ああっと!ちょっと待って、忘れるところだった…君に渡しておきたい物があったんだった」

 

そう言うとペルシカリアは机の下から黒い一丁のスナイパーライフルを取り出した

 

何か色合い的にGRINDERと似てるんだけど……もしかしなくてもそうだよな

 

「これはVICEって言うんだけど、ハンドガンとアサルトに続いてスナイパーライフルを作ってみたらしいんだよ」

 

「それで俺にデータ収集をしてくれと…まあ基本的にどんな武器でも使えるけど、アサルターにいきなりスナイパーやれとはまた強引だな」

 

「向こうも君が何でも扱えると分かってるんだよ」

 

「さいですか…有難く貰いますよ」

 

しかしVICE(ヴァイス)か…VISEなら万力って意味なんだが、こっちだと悪徳だとか邪悪とかの意味なんだよな

 

前作のGRINDER(引く者)とかJUDGMENT(審判)みたいなのを付ければ良かったのに…何でまたそんな名前にしたのかね

 

「折角だから試し打ちしてみるかい?ウチの施設を使っても構わないよ」

 

「お、本当か…ならお言葉に甘えさせて貰おうかな、コイツの性能も知っておきたいし」

 

「じゃあ案内するから着いてきて」

 

てな訳で案内された射撃場、結構広いし的の種類や設置数も豊富…流石は研究所だな

 

周りにはチョロチョロと戦術人形らしき少女達の姿も見えるって事は、結構皆使ってるのね此処

取り敢えずさっそくVICEを構える

 

「相変わらずだが怖い程に軽いな」

 

「それが売りでもあるからね、GRINDERみたいに撃つほど軽くなる訳じゃないけどいいものでしょ?」

 

「あれはあれで可笑しいんだけどな…取り敢えず撃ってみますか」

 

「じゃあうちの名物、動く的をご覧あれ」

 

ペルシカリアがそう言うとブザー音とともに人型の的が一斉に現れ、それぞれランダムな動きをし始める

 

スッゲェなこれ、昔のテレビゲームとか言うやつでみた射撃ゲームみたいだな

VICEの引き金に手指を掛け………引く、独特な発砲音を立てながら弾が射出され…的の頭を撃ち抜く

そうして20秒もしない内に数十個あった全ての的を撃ち抜き終わる

 

…………………いや、いやいやいや

 

「これ頭おかしいんじゃね?」

 

「いや〜、私は君の方が頭おかしいと思うけどね…全弾命中でオールヘッドショットって」

 

「何言ってんだよ、そもそもスナイパーライフルがおかしい過ぎる…弾速も早いし反動も少ない、オマケに何だこの発射レート…アサルトライフル顔負けじゃねぇかよ」

 

「彼等曰く『最高速の弾速と発射速度で最大級の破壊力を』がコンセプトらしいからね」

 

「色々と詰め込み過ぎなんだよ、それでいて全て実行してるあたり本当に意味わからんし」

 

「ねーねー、それよりノーミスヘッドショットの方がおかしいと思うんだよー」

 

「ちょっと黙ってろ機械ネコミミ」

 

「き、機械ネコミミって……」

 

マジでどういう構造してるんだこの銃…スナのくせにGRINDER並の超低反動だし、銃自体軽いわ威力は高いわ発射レートは速いわ……正に『邪悪』の一言に尽きるわな

 

と、思考に(ふけ)っていると射撃場内にいた戦術人形が声を掛けてきた

臙脂(えんじ)色の髪にスーツの様な服装、そして片手にはライフル…どこの武器だそれ?

 

「いや、アンタの命中率と精度の方がおかしいと思うのだけれど…」

 

「だよねわーちゃん!絶対そう思うよね!」

 

「わーちゃん言うな!!」

 

「わーちゃん?………ああ、ワルサーWA2000か」

 

ワルサー社のセミオートマ式狙撃銃か…何かとてもいじられキャラに見えるなこの子

外見は完全に出来る女風なのに、わーちゃんとか呼ばれちゃって

 

「そう言えばアンタは誰?研究員じゃ無いわよね、明らかにそんな服装してないし」

 

「ああ、自己紹介して無かったな…グリフィンと半永続契約を交わしてる会社の社員だ、K-816でも傭兵とでも好きに呼んでくれ」

 

「つい最近グリフィンと協力し始めたっていう所の…ふーん、人間のくせに戦術人形を相手取るって…アホなの?」

 

「辛辣だな全く、まあ御尤(ごもっと)も…だが言っておくがウチの奴等は皆俺みたいなのばっかりだからな」

 

「……冗談よね?」

 

「冗談言ってる顔に見えるか?えぇ?」

 

ワルサーWA2000ことわーちゃんはみるみる内に顔を青くしていった

悪かったな人外でよ、だが生憎と俺以上に人外地味てる奴なんざウチにはゴロゴロ居る

 

「ホント君の居る所って馬鹿げてるよね」

 

「黙らっしゃい、お前の発明も相当だからな」

 

「嬉しい事言ってくれるねぇ、研究者にとっては褒め言葉だよ」

 

「ああそうかい、そりゃ良かったよ…取り敢えずこのVICEは頭おかしいって事が分かったから帰るわ……じゃあなわーちゃん、お互い生きてたらまた会おうぜ」

 

「ええ、そうね……ってわーちゃん言うな!!!」

 

わーちゃんが何か吠えてるが、帰るとしますか

送迎をしてくれるらしいんだが…そう言えば何処で待ってりゃ良いんだ?

 

「K-816さん、もう用事は済みましたか?」

 

「おお、ナイスタイミング…もう用事は済みましたんで、そろそろ帰ろうかと思ってたところですよ」

 

「それは丁度いい、では車を用意するんで少しお待ちを」

 

そんな訳でまた黒ぬr(ryに乗り、会社へ帰る

ハイエンド達のメンタルモジュールが著しく変化か…何?惚れたの?いやそれは別にいいんだけどね、男としても人形だろうが美人に惚れられるのは嬉しいが

 

愛情表現が過激すぎて俺は付いて行けないよ……マジで

 

まあ取り敢えず新しい得物(VICE)が手に入ったし戦果的には上々だな、まあスナイパーライフルは俺の得意分野ではないけど

 

「お疲れ様でした、では我々はこれで失礼しますよ」

 

「ああ、送迎ご苦労様でした」

 

さてと…社長に報告しに行くとしますか、まあこれと言って報告するような事は無いんだけど…一応規則ですし

 

「お、帰ったかK-816…それで向こう様の用事ってのは何だったんだ?」

 

「少しペルシカリアに呼ばれましてね、ちょっとした質問をされたんですよ…あと俺も少し気になる事があったんでそれも聞きましたが」

 

「へぇ、ペルシカリアがねぇ…随分と久しく聞く名だな、何を聞かれたんだ?」

 

「大まかに言えば俺と関わった戦術人形達のメンタルモジュールが著しく変化してるとか何とか、それについて知らないかって聞かれましたね…まあ生憎と俺も研究員じゃないんで全く分からなかったんですがね」

 

「どうせお前が(たぶら)かしたんだろ?戦術人形までも惚れされるとは見境がねぇなおい」

 

「馬鹿言わないで下さいよ、俺は別に誑かした訳じゃ無いですよ…普通に接しただけで惚れられるとか何処の主人公様ですか全く」

 

「だからそれをお前に言ってんだよ、普通に接するだけで女の子を惚れされせていく…昔にあったハーレム物とか言うジャンルの主人公だな」

 

んな事俺に言われたって…好きで惚れられてる訳じゃ無いっての、しかも一部の奴等は愛情表現が過激だし…予備軍も居るし

 

「ま、死なねぇ様にするこったな」

 

「まあ他人事(ひとごと)で済ませてくれるのが俺としても嬉しいですけどね」

 

「いざとなりゃ俺に言え、何とでもしてやるさ」

 

「流石は我らが社長ですな、有難う御座います」

 

「………ああ、ところでお前がペルシカリアに聞いた事ってのは何だ?」

 

「その前に社長、404小隊は御存知で?」

 

「404小隊?………あー、確かクルーガーの奴から少し聞いたな…なんでも裏仕事を率先してやる人形の小隊だとか、それがどうした?」

 

「その404小隊と前に俺は接触しましてね、しかもそれなりに関わっちゃった訳ですよ…あの小隊は存在しない事で存在し続ける、意味が分かりますか?」

 

「成程、詰まりは関わった者達の記憶を全て処理してるって訳か…それで、お前の所には来てないって訳か」

 

「その通りですね、ペルシカリア曰く社長が怖くて手が出せない…それと俺に勝てないって理由らしいですよ」

 

それを聞くやいなや社長は大爆笑し始めた

まあこの人にしてみればそこらの闇組織なんぞ塵芥でしかないからな

 

「ハッハッハ!!ひぃ〜笑った笑った、とんだ腰抜け共だなソイツ等は」

 

「まあ裏社会の人間で社長とその部下に手を出そうとする奴は居ないと思いますがね、そんな奴は余っ程(よっぽど)の馬鹿か蛮勇のどちらかですよ」

 

「いやぁその通り、俺と俺の部下にでを出す輩は一人としてこの世に存在させんよ…それが俺の流儀だ」

 

「とんでもねぇ流儀ですな全く」

 

「よしK-816、報告ご苦労さん…後は戻って休んでていいぞ」

 

「どうも、それじゃあこれにて失礼致しますよ」

 

報告も終わりっと、この後はどうするかな…て言うか人権団体を叩く件はどうなったのかな

鉄血殲滅より目先の脅威潰しを済ませておきたいが……まあB-889が拠点の場所を掴んでるか

 

「ただいま……って、何で此処にお前らが居るんだよ」

 

「帰ってきたなK-816、邪魔させて貰ってるぜ」

 

「ごめんなさいねKさん、隊長が打ち合わせをどうしてもしたいって……あっ、今お茶を持ってきますね」

 

我らが第一部隊のイケメン隊長、R-597…そして世話焼き美人の副隊長、P-964

お察しの通り何方(どちら)もかなり強い、物理的にも頭脳的にもかなりズバ抜けてる

 

一応ウチの第一部隊は特に精鋭な奴等が集まっている所だ…まあとは言うが他の部隊もそれ相応に化け物地味た奴等が揃ってるんだがな

 

「打ち合わせ?隊長とかはどうしたよ、今は俺しか居ないぞ」

 

「あーT-850達ならもう出てったぞ、なんでも人権団体の所在地を掴んだらしくてな…そこでだ、俺ら第一部隊とお前でT-850達を今から追いかけて敵に奇襲をかけることにしたんだ」

 

「成程…ウチの奴等と乱戦しているところに後ろからグサッ、とか?」

 

「ああその通り、勿論発案者はウチの副隊長だがな」

 

「ふふ、こんな事は序の口ですよ…まだまだ敵さんには地獄を見てもらわないと」

 

「流石だなPlotter(謀略家)、頭文字の通りだよ本当」

 

「Kさんにお褒めいただくなんて、恐縮の限りです」

 

「てな訳だK-816、今からは俺達第一部隊と行動を共にして貰うから…あんまり派手にやり過ぎんでくれよ?」

 

多分一番それを言いたかったんだと思う

俺達の部隊は第十三部隊…最後の部隊であり、死神の数字である13を背負っている

 

能力がズバ抜けすぎている故に部隊行動が碌に取れない奴等が掻き集められた部隊だ

 

「まあ善処しよう、だが彼奴等(あいつら)みたいに味方を巻き込むような戦闘はしないぞ俺は」

 

「いやまあ、確かにお前は比較的に野郎達より安全だが…なぁ」

 

「Kさんの動きには基本的に誰も付いていけませんからね、あんまり張り切られてしまわれると私達がバテてしまうんですよ」

 

「そこは安心しろ、今回持ってくのはアサルトとハンドガンだけじゃなくて新しくスナイパーも有る…手に入ったからな」

 

「お前スナイパー扱えたっけ?」

 

「基本的に何でも扱えるぞ」

 

何だその化け物を見る目は、言っとくがテメェも大概だからな巫山戯(ふざけ)んなよ

普通の奴がウチの第一部隊隊長なんざ務められるかってんだよ

 

「流石はKさんですね…私はそういう所、尊敬してますよ」

 

「いやいやP-964、それ絶対おかしいから」

 

「おい第一部隊隊長、お前も大概だから人の事言えんぞ」

 

「お前よりはマシだよ………多分な」

 

「何だその間は、自分で言っといて迷うなよ」

 

さてと、無駄話もこれくらいしてそろそろ行きますか

第一部隊の奴等が乗ったジープに乗り込み、先発したウチの隊長を追い掛ける形で出発する

 

うーむ……なんか汚れ仕事だし、404の子達とか居そうな気がするなぁ

まだあの子達が鉄血ハイエンドみたいになってるとは断言出来んし、杞憂に終わればそれが一番だな




全然話関係ないんですが最近CHUNITHMで手袋の有り難さが理解出来た作者です
ジグザグのフリックとか暴れ回るスライドの処理が凄い楽

4年近くやって最近にようやく理解するとか遅スギィですけど、素手で虹レ目指してましたけど俺じゃダメみたいですね
手袋つけたらレートが右肩上がりとかウッソだろお前…まあ素手の時も調子いい時はいいんですがね

次はヤンデレ出るよ(申し訳程度)あとアンケは締め切らせて頂きます
ではでは、またお会いしましょう

病ませるならどっちが先がいい

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