傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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どうも皆さん、AZAZELです

皆さんコロナは大丈夫ですか?感染をしない、広げない為にも無闇に外へ出るのは控えましょう

外に出られない今、こういう時こそヤンデレ読んで癒されましょうよ……ヤンデレはええぞぉ、正直な話ヤンデレジャンルの小説があれば俺は生きていける
という事で皆もヤンデレを友達に広めよう(黒笑)

まあでもかなり特殊なジャンルだよね、ヤンデレ……でも好きです

まあいいや、取り敢えず本編どうぞ


過去の残香

俺が何時、何処で、誰から生まれたのかなんて知らない……物心が付く頃には既に一人だった

だから何でも自分だけでやった、世界は荒れ果ててるし食い物も無い……どんなハードモードだよと悪態を吐きながらも、生きる為に行動した

 

そんなある日、『ニグルム』という組織の人間に拾われた

 

直接俺を拾ったのはマテリアルというコードネームの人物だ、丁度M16A1みたいな眼帯を着けたオッサンだったな

 

何を思ったかは知らないが、気紛れか何かで俺を拾い組織で俺を育ててくれた

 

組織のリーダーはクラウンという若い男性、副リーダーはデスというこれまた若い女性

そこで俺は『ブラッド』というコードネームを貰い、働く事になった

 

ニグルムの主な仕事は武器商売、若しくは取引の仲立人……というのは建前で、実の所色々とやっているのでよく分からん

そしてこの組織、何処ぞの小隊に似て非なる…あの小隊は存在を消して(・・・)いるが、ニグルムは隠し(・・)続けている

 

その界隈の人間に聞けば、何となくそんな組織があるというフワッとした感じの答えが返ってくる…だが組織の名前や詳細などは分からない程度だ

 

この組織で俺は7年世話になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあブラッド、お前はいつまでここに居る積もりだ」

 

「なんだよ急に……特に考えちゃいないけど、そもそも簡単に抜けていいのかこの組織」

 

「別に抜けること自体は簡単だ、勿論それなりに条件は付けられるがな」

 

「へぇ……で、マテリアル…何でそんな話を急にしたんだよ」

 

「………お前に、夢はあるか……もし抱く夢があるのなら早々にここから足を洗った方がいい…ここに居ても腐るだけだ」

 

「腐るって……今更、戦闘以外に何か出来るとは思わないんだが」

 

「このご時世、まともな職なんてないさ……だがここに居続けるより、外を見てきた方がお前はもっと成長する…そうだな………傭兵なんてやってみるといいかもな」

 

「傭兵、か……まあ悪くないかもな、だが何でそこまでして俺をここら出したがる」

 

「別にそんな積りは無いんだが……だがな、お前は今まで裏側の世界しか見てなかっただろう?世界は確かに汚い、だがそんなどうしようもない世界でも美しいものだって表側にはあるんだ…少しでもそれを見せたかったんだが、裏の方だとな」

 

「………まあ言わんとすることは理解したよ、俺の為を思ってくれてるなら有難い話だ……取り敢えずクラウンに相談はしてみるよ」

 

という訳でリーダーに会いに行こう

 

「え?組織抜けたい?別にいいけど」

 

「なんか軽くない」

 

「僕は君を縛る気はないよ、君の生きたい様に生きればいいさ……しかし、マテリアルが君を拾ってきたから随分と経つんだな」

 

「確かにそうか……まだまだ俺もガキだけどな」

 

「子供が言うセリフじゃないけどねそれ…本当に13歳か君?年齢を詐称してないよね」

 

「何言ってんだ俺は清廉潔白だよ」

 

「ふぅーん?だといいんだが……まあ取り敢えず話を戻して、組織を抜けるのはいいけど此処の事言っちゃダメだからね?」

 

「分かってますよそんなこと……それで、結局この組織は何を目的としてたんですかね」

 

「ん〜?んー……まあ別に教えてもいいか…勿論金を稼ぐことも目的の一つだ、だがな…安全や信用、信頼なんかは金じゃ買えない…だから自分の力で掴むしかないんだ」

 

「はぁ、まあ確かにそうだな……だから各地にバラ撒いてるのか」

 

「ほほう、ご明察……情報って言うのは状況を把握するのには欠かせない、だから各地へ人員を撒いて集めさせてるんだ…今このご時世、情勢を把握しておくことこそ自身の安全へ繋がるってもんだよ」

 

「へぇ…まあ大凡(おおよそ)の事は分かったよ」

 

「うんうん、まあどうせ君は抜けたら興味の欠片すら持たなくなるんだろ?そこまで口止めしなくていいから楽に済みそうだよ」

 

「そういう言われ方をすると薄情な奴みたいだなおい……まあ、あながち間違いじゃないがな」

 

「だろうね……一つ忠告しておこうかな、デス……とその他大勢には気を付けておいたほうがいいよ」

 

「え何それは」

 

「まあそのうち分かるよ」

 

なにそれ不穏過ぎる、俺無事に抜けられるんだよね?口外しないってこと以外はノーリスクなんだよね?

 

正直デスとか勝てる気がしないんだけど

 

なら正面からは出れないな……裏口も回られるだろうし、自室の地下通路から行くか

確かにデスって何か俺を見る目がヤバイと言うか何と言うか……深淵に飲み込まれそうになるなあの目

 

「よっ……と、あんまりここ使いたくないんだよな…埃っぽいし」

 

「やあブラッド、地下通路なんて使ってどうしたんだ?」

 

「それはこっちのセリフなんですけど、何で俺の部屋にある地下通路に居るんだよディフェンダー」

 

ディフェンダーというコードネームの女性、鎧の様な重装備に盾と拳銃を使いこなすパツキンのねーちゃん

この人がいると制圧戦が楽なこと楽なこと、簡単に敵の全線を崩してくれる

 

詰まり、敵に回るとかなり厄介

 

「何故だと思う、自分で考えてみるといい」

 

「心当たりが無さすぎて困るんだけど」

 

「まあだろうな、お前はそう言う男だからな……しょうがあるまい、身に覚えさせた方が楽か」

 

「ええと、何故構えるんですかねディフェンダーさん」

 

「安心しろ、実弾ではなく睡眠銃弾だからな」

 

「俺にとっちゃどっちもどっちなんだよな……て言うか俺もう組織から抜けたからここからおさらばしようと思ってるんだけど」

 

「お前をこの組織から抜けさせると思うか?すんなり通してくれると思っているなら考え直した方がいいぞ」

 

なんで?(困惑)

因みになんだが俺の得物はコンバットナイフ二本と仕込みナイフが沢山、アイツに挑んだとしても盾でナイフを弾き飛ばされて簡単に取り押さえられるだろ

 

13歳が2〇歳に勝てる訳ないだろ(至言)

ちなみに年齢を濁したのは言うと怒るから

 

ていうか早くしないと多分他の奴らも来る

 

仕込みナイフを五本程投げてみたものの、あっさりと盾で弾かれた…そしてこちらに銃弾を撃ってくる

コンバットナイフで銃弾を斬り落とし、追加の仕込みナイフを投げる……が、盾で弾かれる

 

これ終わんねぇな

 

「もう諦めたらどうだ、お前と私では相性が悪すぎる」

 

「生憎と諦めは悪いもんでね」

 

「はぁ、まあそうだな……なら早めにカタをつけようか…!」

 

一瞬で俺の前まで距離を詰め、勢いをそのままに盾で俺を吹き飛ばす……背中から壁にぶつかった……あの、すっごい痛い

 

息出来なくなるくらい痛いです

 

倒れる俺に馬乗りになるディフェンダー、絵面的には結構ヤバいと思うんだけど大丈夫なんですかねそれは

俺の両手を片手で押さえると、もう片手から縄が出てきた

 

「そう暴れるな、もう痛いことはしないぞ……場合によるがな」

 

「最後の一言がなければ良かったんだがな、あと縄が出てきてる時点で色々とアウトだろ」

 

「じっとしてればすぐ終わる、天井のシミでも数えていろ」

 

「それ男のセリフじゃね」

 

一瞬で両手首を縄で縛られた

そして次に首元へ何か注射を打たれた……え何入れたの、怖いわー

 

「安心しろ、ただ眠くなるだけだ」

 

その言葉を聞いた瞬間、瞼がとてつもなく重くなった

それで目が覚めれば何処かの部屋、椅子に縛られコンバットナイフは遠くの机に置かれている

 

幸い仕込みナイフは何本か残ってる、これで勝つる(満身創痍)

 

扉から銀髪の女性が入ってくる

 

「ハロー、ブラッドちゃん起きてる?」

 

「おっはーデスさん、状況説明よろしですか」

 

「あっはっは、相変わらず図太いわねぇブラッドちゃん…縛られてるのにその余裕って」

 

「これが敵とかだったらもう少し焦るかもしれないけど、味方じゃあ…ねぇ」

 

「嘘くさ〜…まあいいや、折角ブラッドちゃんが私好みに育ってきたのにさぁ……組織を抜けるとか言い出すから、無理矢理やっちゃった」

 

その語尾に星が付きそうな明るい声で言わないで、雰囲気が相まって怖いから…てかやっちゃったじゃねえよ

 

鼻歌歌いながら触るなってんだよ

 

「あ〜もう、何でこうもブラッドちゃんら私好みなのかなぁ……」

 

「意図してそうなった訳じゃないっての」

 

「じゃあ、ある意味運命だね」

 

「とんでもねぇ運命だな」

 

「ねぇ、何でブラッドちゃんはこの組織に居るの?」

 

唐突にまたとんでもねぇ事聞いてくるなこの人……何でって言われてもなぁ、マテリアルのおやっさんに拾って貰って行く場所もないしな

 

「さぁ、おやっさんに拾われた身だし特に帰る場所もないから…かな」

 

「じゃあこの組織に居なくてもいいわけだね?」

 

「……まあ、別に固執してる訳じゃなが……」

 

「なら、この組織から離れて私達と暮らそうよ…ね?」

 

「達……ねぇ、まあ何人いるかは知らんが…正直、お前らに飼われるのは何か嫌なんだよね」

 

「えーなんでよー」

 

だって飼い殺される未来しか見えない、そんなんゴメンだね

さてどうしようかな……仕込みナイフはまだある、縄はいつでも切れる…誰も居なくなる瞬間を狙って行くか

 

ここが何処だかは大体予想がついてる、ここはデスの妹であるネクロが所有する地下拷問室だ

地面の下には脱出路があった筈だ、床の回転板を使えば行ける

 

「まっ、時間はたっぷりあるし…そんなに急いで決めることでもないかな」

 

「そうかい…まあだったら良いんだが」

 

「じゃ、私は仕事があるから…大人しくしててねー」

 

どうやらドアの付近にディフェンダーとガードが居るみたいだな……俺の苦手なタイプを見張りに付けるとは、分かってやがるな畜生

 

クラウンの言っていた事はこれか、もう少し警戒しとくべきだったな

まあ急いでここを離れる必要も無いし、ゆっくり狙っていこう

 

…………何かディフェンダーとガードが喋ってるな

 

「ねえディフェンダー、何で貴女はあの子に固執するの?」

 

「それはお前とで同じだろガード…まあ強いて言うならば、護るべき者が見つかったから……だろうな」

 

「ふぅん…別にあの子、護る必要も無いくらいに強いと思うけど」

 

「確かにそうだな、だが何と言うかな……話している内に妙に保護欲を駆り立てられた」

 

「あ、それ分かるわ…普通に会話してるだけなのに、不思議よね」

 

「『普通に会話する』……という事自体が、私達にとっては特別なのかもしれんな」

 

「この世界で生きてると仕方の無い部分だけど、それでも癒されちゃう自分がいるのかもね……にしてもあの子、かなり釣り上げたわよね」

 

「デスもそうだが、ネクロやシャドウが特に気に入っている様だからな」

 

「人の死ぬ瞬間にしか興味の無いネクロが?あの子ネクロフィリアだから普通の人間に興味なんて無いと思ってたんだけど」

 

「どうやら乙女が開花したらしいな」

 

「あらやだ、可愛いとこもあるのね」

 

全然可愛くないけどな

ネクロの奴何かにつけては俺の仕事へ付いて来たがってたが、あれ単に俺の仕事が一番荒っぽいものが多いからだろ

 

あの変態ネクロフィリア、『人の死ぬ瞬間こそ最高のおかず』とか言ってたからな…流石の俺でもドン引きだよ

 

少しディフェンダーとガードの話を聞いていたが、シャドウも居るのか……面倒だな、アイツの隠密スキルは厄介この上ない…動くなら今だな

 

縄を仕込みナイフで切り、テーブルに置いてある俺のナイフを取る

確かこの辺に回転板が……あった、これで脱出路に降りれる…さっさと逃げ果せますかね

ふははは詰めが甘かったな、俺を縄だけで縛り付けておく事なんて不可能よ

 

脱出路はアジト裏手のマンホールへと繋がっている、一応開ける前には周囲の確認をするか…待ち伏せられてる可能性もなくはなない

 

「おーいブラッド、誰も居ないから出て来ていいよ」

 

「……何で俺がここに居るって分かったんですかね、クラウンさんよ」

 

「これで合格…っと、お疲れ様」

 

「何の試験だったんですか」

 

「僕の勘だと君はこの先もこういう事態に必ず逢う、だからこの窮地を切り抜けられないと組織からは出せないかなーって思ってね」

 

「何その予言、不吉過ぎる……これ、失敗したらどうする積もりだったんですか」

 

「そうなったら諦めて彼女達に飼い殺される運命を受け入れて貰うしか無いね、まあ彼女達なら存分に甘やかしてくれるとは思うよ」

 

「まあ、そうかもしれませんね」

 

「じゃあ合格したご褒美、この場所に行ってみるといいよ」

 

「………これは?」

 

「僕の知り合いが社長を務めてる傭兵団、確か名前は傭兵派遣会社…だったかな?まあ正式な名前じゃないみたいだけど、封筒の中は僕からの推薦状が入ってるから無くさないでね」

 

「そりゃどうも、お世話になりっぱなしでスミマセンね」

 

「子供が気にすることじゃないよ、じゃあ死なない様に気を付けて生きなよ」

 

「分かってますよ……それじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい夢を見たな、五年くらい前の事か?ていうか目隠しされてるから寝ちゃったよ

ココ最近ろくに寝れてないから疲れてたのか…いい休憩になった

 

何かにつけて監禁されるが、その度に睡眠が取れるから一概に悪いとは言えないんだよなぁ……まあ御免蒙りたいけど

 

すると目隠しが外れる

 

「起きてるかしら」

 

「416か…珍しいな、お前から俺に話しかけるとは」

 

「……ちょっと、聞きたい事があるのよ」

 

「言っとくが俺の過去話しは却下だぞ、お前らにも飛び火が行く」

 

「それよ……貴方、何で私達にまで優しくする訳?何か狙いでもあるの?」

 

「別に優しくしてる積りは無いが……過去の話については俺の為でもある」

 

「ならそれ以外、人形と人間を区別しないのは何故?」

 

「……まあ両方さして興味が無いから、何が何であろうと俺には関係ないからな」

 

「…ふーん、じゃあ45の事どう思う」

 

「何だよ急に……どうと言われても、多分404の中だと一番苦手じゃないかな」

 

「そう、じゃあ………『私』と『アイツ(M16A1)』、どっちが完璧?」

 

おおっと?俺の第六感が反応している……これは確実に地雷だという事に

えー何その質問、超答えたくないんですけどー…どっちに答えても最悪の未来しか想像出来ないのはもしかして俺だけ?

 

こーれどうしよっかなぁ……何て答えるのが吉なのか

 

「ねぇ、早く答えて」

 

「そんな急かすなよ…て言われてもなぁ、M16A1とは仕事した事ないし…どちらが完璧かと聞かれてもな」

 

これでどうだ、と言うかこれが本音なんだが

 

「別に仕事の出来じゃなくていいわよ、アイツと話した事あるんでしょ?私と比べてどうなのよ」

 

んーそう来たか……確かにバーで話したけど、どうって言われても

 

「さっきも言ったが俺は人間だろうが人形だろうが、優劣を付ける程に興味なんてない」

 

「………そう、まあいいわ……ねぇ、私の事好き?嫌い?面倒臭い?」

 

そういう質問が一番面倒臭いです

なんてこと言ったら確実に殺されるんだろうな

 

まあ容姿だけで言うなら嫌いじゃない、銀髪は好きだよ?でもね、中身見るとかなり地雷が多そうでちょっと……

 

「どうなのよ」

 

「えぇ……まあ、別に嫌いではないが」

 

「好きでもないの?」

 

「…………興味が無い訳じゃないぞ?」

 

「どうかしら、好きでもなければ嫌いでもない…無関心もいいところなんじゃないかしら?」

 

「はい、なんかごめんなさい」

 

「別にいいわよ、気にしてないから………それに」

 

両手で頬をガッと勢いよく掴まれる、結構な力で固定されているのでビクともしない

俺の目を覗き込むように顔を近付ける416

 

「これから興味を持ってもらえば良いだけの話しよ」

 

「お、おう…そうか」

 

目が怖い

 

何か超怖い、何がとは言い表せない得体の知れない何かが目に宿ってる……どうして俺は女性の目を近くで見ると必ずドス黒い何かが渦巻いているのだろうか

 

「あら416、抜け駆けかしら?」

 

「………別に、そんなんじゃないわよ」

 

「そう……おはよう、傭兵さん」

 

「おはようさん…で、ここどこ」

 

「詳しい場所は教えられないけど、まあ言うならば私達が作業(・・)する場所かしら」

 

「へぇ、作業ねぇ」

 

改めてぐるっと周囲を見渡す

物騒なモンが多い作業部屋ですこと……拷問室ですね分かります

 

所々に返り血が付いてるのが生々しい…てかこれ人形の血だよね?

 

「まあ何の作業かは聞かないでおくよ、容易に想像がつきそうだからな」

 

「そうね、聞かない方がいいかもしれないわよ」

 

「それで…俺をどうする積もりで?」

 

「どうしようかしらね……時間はあるからお互いの事を知り合うってのはどう?」

 

「お前らをか?それは御免蒙る、お前らの事を深く知ったらより抜けられなくなりそうだからな……正直、本当ならお前らとは関わらないのが一番だったかもな」

 

「あら、悲しい事言うわね……私達はそう思ってないよ?」

 

「そいつはどうも」

 

「ところで傭兵さん……誰か、仲間でも呼んだ?」

 

「ああ?仲間なんて呼べねぇよ、生憎とさっきまで寝てたんでね………誰か入って来てるのか」

 

「そう……傭兵さんが呼んでないのなら…誰?何でここが分かった?」

 

足音で察しが付いたわ……まさか過去の仲間に助けられるとはな、まあ向こうは仕方無くだろうが

 

瞬間、45と416は糸が切れた様に倒れる…一時的に機能がダウンしたか

 

「まさか組織から抜けた野郎の尻拭いをする羽目になるとはな……ようブラッド、相変わらず元気そうでクソ喰らえだ」

 

「久方振りの再会だってのに随分な御挨拶だな、レイヴン……あと、俺はもうブラッドじゃないからな」

 

「僕もいるよー」

 

「まあだろうよな、ハック」

 

真っ黒いローブにフードを被り、ペストマスクを付けた大男…レイヴン

フルフェイスのガスマスクに黒いカッパを着た背の低い青年…ハック

 

この二人は(かつ)て俺が居た組織の工作員だ、暗殺然り破壊工作然り対象の監視然り…かなりの仕事を熟すプロだな

 

レイヴンはグレネード関連の武器を作成する事を得意とし、ハックは何でも(・・・)断ち切る

人だろうと機械だろうと……回線であろうと

 

「そいつらは生きてるのか?」

 

「勿論、404小隊の雇い主は大方見当はついてるけどまだ謎が多くてね…この子達はまた殺しちゃダメだってクラウンが言うからさ」

 

「ハックの作った一時的に人形の内部回線を切断するプログラムを俺の特殊EMPグレネードに組み込んだんだよ、数十分すれば回復するだろ」

 

「成程、相変わらずだなハック」

 

「まあそれ程でもあるけどねっ!」

 

駄弁っている内に手錠を解き、立ち上がる

この子達が起きない内にさっさと逃げますか

 

「お前相変わらずだな、隙さえあれば直ぐにでも逃げ出せたんだろ」

 

「まあな、あとは隙が出来ればよかったんだがな…そう簡単に事は進んてくれないのが現実」

 

「取り敢えずここを出るぞ、ソイツらが起きる前にな」

 

二人と共に地下から出る、地上の空気は美味いね…世界が荒廃してなければの話だけど

施設から距離を取る為に暫く歩き続けた

 

「それで、そもそもの用事は何だ……まさか助けに来ただけじゃないだろ」

 

「昔っから察しが良くてウザイくらいだな、まあ御明答だがな……回りクドいのはお互い好きじゃないだろ?だからもう直接言うが、ウチに戻って来る気はないか」

 

「………おいおい、それはまた唐突だな…一度抜けた身だぞ俺は」

 

「それでもお前の力が必要なんだとよ、これはクラウン直々のお達しだ」

 

「まあ今鉄血人形がクーデター紛いの事をやってるからさ、僕達も大変なんだよねぇ…人手が足りない訳じゃないんだけどさ」

 

「仮に俺が戻ったとして、何をすればいいんだよ」

 

「お前の得意分野は変わってないだろ、以前と同じ事をしてくれればいい」

 

あの血みどろな仕事をまたやるの?あれ結構疲れるからあんまやりたくないんだよね

それに、あの人達(第十三部隊)を放っておくってのもな

 

「生憎だが俺も今は忙しいんだ、今の仲間を放っておくことも出来ないしな……力尽くってんならノッてやるぞ?」

 

「お前とか?冗談じゃない、俺達二人は戦闘向きじゃないのをお前もよく知ってるだろ…別に断るなら後追いはしない」

 

「でも残念だなぁ……ネクロとかデスを落ち着かせるのにはブラッドを戻すのが一番だと思うんだよね」

 

「そいつらがいるからってのもあるけどな、次戻ったら出られんだろうし」

 

「ブラッドが居なくなってから凄かったんだからねあの二人、シャドウもディフェンダーも落ち込んじゃうし」

 

「まあ過ぎた話だ、取り敢えず今回は断ったと言うことをクラウンに伝えておこう……だが、またその内に会うことになるだろ」

 

「そうかい……じゃあ俺は帰るよ、救援ありがとさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「断られた……か」

 

「まあブラッドならそうすると思った通りだよね」

 

「……まあ、アイツはそういう人間だからな…相手がニグルムであろうと何であろうと、全く自分を変えるつもりがない……クラウンから返事は来たか?」

 

「来てたよ…『予想通り過ぎて笑えてくる』だってさ」

 

「アイツもアイツで楽しんでやがるな……まあ別にいいが、必ずどっかとタイミングで一度戻ってもらわないとな」

 

「今回ばっかりはブラッドに頼らざる負えないよね、クラウンも組織から抜けた子を追い掛けること自体好きじゃないみたいだけどね」

 

「そのクラウンが渋々ながら頷いたんだ、相当なんだろうよ」

 

「ホント、鉄血ってのは厄介事ばっかり残すなぁ……」

 

「………一先ず帰るぞ、誰かに見られるのも面倒だ」

 

「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと帰れる、何で俺は会社から出ると絶対に強制寄り道イベントが起きるんだ

しかしクラウン直々のお達しか……あの人から助けを求められるのは初めてだな、それくらいヤバい状況なのか…それとも面倒な仕事があるのか

 

何方にせよ何か面倒事が有るのは確実だな

 

「ただいま帰りましたよ…… D-673しかいないのか」

 

「遅かったな、何かあったのか?」

 

「ちょっと晩酌してきましてね、翌朝も少し駄弁って来たんで」

 

「そうか……お前、あの基地とやけに仲良いな」

 

「別にそんな積りは無いけどねぇ、他はどうした」

 

「隊長は会議だから出てるよ、その他は知らん…多分仕事だろうよ」

 

社長に相談事があったんだが、今は会議中か……まあ急ぎでもないし後でにするか

しかしこのタイミングで会議か………何かあったっけ?

 

「会議の内容は聞いてるか」

 

「いや、生憎だが俺もさっぱりだ……まあ間違いなく面倒事だろうな」

 

「そうか、俺もそう思うよ」

 

数分すると、隊長以外の出て行っていたメンバーが帰ってきた

V-785は子供達のメンテに行ってたらしい、B-889は鉄血の情報集めで第六部隊の所へ…G-185は依頼が来たらしく済ませてきたとの事

 

「あら、随分と遅いお帰りねK-816」

 

「基地で朝まで晩酌してきたんだよ」

 

「それ朝になってるから晩酌じゃないんじゃないかしら」

 

「………確かにそうか」

 

「要は酒飲んでた訳ね、私が仕事をしてたってのにいいご身分じゃない」

 

「一応俺も仕事しに行ったからな」

 

すると隊長が帰ってきた、何やら資料を持って来た

そこには数枚の写真と活字がズラっと並んでいた……読む気失せるわ

 

「えー……取り敢えず今日の会議に上がったことから説明しよう、鉄血側に新たな個体を発見した」

 

「うーわマジかよ…それで、その新しい個体ってのがこの写真に写ってる奴か?」

 

「ああ、K-816……コイツを見て、どう思う」

 

「どうって言われても……黒髪ツインテのセーラー服って、属性多過ぎません?」

 

「しかも若干古風な喋り方らしいぞ」

 

「どんだけ積み込んでんだよ」

 

「真面目に答えなさいよアンタ、あと隊長も乗らない」

 

「分かってるよG-185………まあ大方、新しいハイエンドモデルってやつじゃないですかね」

 

「ふむ……やはりそうか」

 

「というか、何故俺に聞くんです」

 

「お前が一番はハイエンドモデルってのを見てきたからな、分かるんじゃないかって社長が言っていたんだよ」

 

どんな扱いだよそれ、まあ鉄血のハイエンド達は基本的にモノトーンだから分かりやすいっちゃ分かりやすいけどさ

しかしコイツ、サイドにミサイル付けてんのか?機銃っぽいのも見えるが

 

うーむ、相手するのは厄介だな……まあいざとなったらVICEで撃ち抜くか、こういう相手には遠距離こそ正義

 

「でだ、唯でさえハイエンドモデル一体だけでも面倒なのに増えやがった………という事で本腰入れて鉄クズ共を排除することになったらしい」

 

「それはあれか?依頼の受付を一旦止めて、鉄血排除に力を注ぐって事か」

 

「その通りだD-673、ウチの持てる最高戦力を投入して一気に数を減らす…ってのが社長の案だ、因みにグリフィンも参加するらしいぞ」

 

「グリフィンもそれには納得してるんですかね」

 

「さあな、どうせ社長が言いくるめるだろ」

 

それでいいのか、まあ多分それが一番だろう(諦観)

しかしグリフィンも参加するのかぁ……面倒臭いなぁ

 

「とまあ説明はしたが、基本的に俺達は個人行動なので特に関係は無い」

 

「だと思った、じゃあ何で説明したんだよ」

 

「そう言うなD-673、一応説明はしておかないと後々でドヤされるのは俺なんだからな」

 

「それで、その作戦はいつから始まるわけよ」

 

「あー…それが、まだ未定なんだよ」

 

「未定?なんでまた」

 

「どうもグリフィン側の戦力が揃ってないみたいでな、主力のAR小隊ってのが遠征からまだ帰ってきてないらしい…帰り次第予定を立てるみたいだ」

 

成程、404小隊は裏方に回ったかのか……まあ裏方の方がアイツらもやりやすいだろうからな

 

「因みに隊長、そのハイエンドモデルに名前はあるんですか」

 

「ああ、社長がグリフィンから聞いたらしいが…………ウロボロスだ」




鉄血側に人形が増えた

あっ……(察し)ふ〜ん

まだまだ増えるぞ(予言)

まあという事で今回はここまでです、次の展開どうしよっかなぁ(ノープラン)
なんかいつの間にか公式のハイエンドも増えに増えまくってて……もう俺ついて行けないよ

でも頑張る、全員ヤンデレにしてやる(ヤケクソ)

ではでは、またお会いしましょう

病ませるならどっちが先がいい

  • AR小隊
  • 404小隊
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