傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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何処のドイツなんだろうね(すっとぼけ)

どうもAZAZELです、ゲーム進めてるけど全くストーリー見てない愚か者です
時系列合わせようかと思ったけどなんか難しそうだしなんかもういいかなって(諦め)

て言うか融合勢力強い…強くない?
クリスマスバージョンデストロちゃんかわいい、ウロボロスちゃんもちゃんと回収できますた

今回はヤンデレ出るよ
では本編どうぞ


厄介なアイツ

「遅かったわねK-816……それで、ハイエンドモデルがまた増えてないかしら」

 

「アーキテクトでーす、ヨロシクっ☆」

 

横ピースを自身の目元でバッチリとキメ、語尾に星がつきそうな位底抜けに明るくそう言い放った

 

「……変わった子ね」

 

「あんまり触れんといて…取り敢えず輸送部隊は呼んでおいたから、30秒もすれば到着するだろう…何台持って帰るつもりだ?」

 

「あら、ありがとう…出来れば2、3台欲しいんだけど…まあ一台でもいいわ、開発部隊に回せば喜んで複製してくれるでしょ」

 

「まあ、そうだな…」

 

結構エグい事言ってるけどなそれ、こんなトンデモ兵器を複製とか…まあ既に何十台もあるけど、一介の傭兵隊がそんな兵器を持つとはな

 

「お、来たぞ」

 

「お〜!これ傭兵くん所の輸送部隊?凄いね〜」

 

「毎度思うが、おぬしら唯の傭兵じゃないだろう…一介の傭兵がこんなもの持ってるか普通」

 

「その辺はウチの社長様々なんだよな」

 

超大型輸送ヘリが三機

それぞれ下にワイヤーが付いてるので、それでジュピターを固定する…思った以上にジュピターってデカいんだな

 

『ようK-816!久し振りに要請が来たと思えば何だこのデカブツ!』

 

「悪いなC-694、V-785が欲しいって言うもんだからよ…V-785の物置まで持って行ってくれるか?」

 

『それくらいお易い御用だけどよ、これって鉄血の最新兵器か?スゲェもんだな鉄血ってのは』

 

「みたいだな、流石の技術力ってとこだ」

 

『よし、固定も完了したし…浮かすから離れてろよ!』

 

超大型輸送ヘリ三機で浮かせるもんなんだなこれ……さて、これでジュピターの回収は出来たな

それじゃ、そろそろ鉄血側から反撃があってもおかしくない頃合だ

 

V-785にはある事を頼んでるし、準備は万端だな

 

『K-816、そろそろ潮時だ…ジュピターの接収を阻止する為に鉄血の軍勢が向かって来てる、メイド姿のハイエンドが先頭らしい』

 

「代理人直々のご登場ですか、随分と豪華な顔ぶれだな…先に行っててくれD-673、挨拶ついでにデカいの一発ぶちかましてから帰る」

 

『え"…それもしかしてV-785にやらせるつもりか?』

 

「いやぁその通り、それが悪いのか?」

 

『……まあこの区域は別に占領したところで得もないし、別にボッコボコにしても構わんか…隊長には俺から伝えとくよ、程々にな』

 

「だそうだよ、V-785」

 

「何言ってるの、ボコボコにしていいなら全力で行くわよ」

 

やっぱ物騒だなコイツ

 

て言うか持ち物が一般傭兵じゃなくて一般軍事施設レベルなんだよな、よく集めたもんだよ……まあ社長があの人だしそれも可能かもしれないけど

 

「お前らは先に戻ってても良いんだぞ」

 

「わたしは傭兵と共に行動する、それだけだ」

 

「あたしは面白そうだから最後まで見てくよ」

 

「そうか?まあいいが……なら派手な花火を上げてやってくれV-785」

 

「お嬢さん達にはちょっと刺激が強いかもね」

 

なんて軽口を叩いていると後方よりグリフィンの軍隊が現れる……この人形部隊はあの基地の奴らだな

 

「あれ、君確か…」

 

「おやFALさん、お久し振りですね…ここに来たってことはジュピターの接収時間稼ぎってとこですか」

 

「そういう君は何してるの?……あと、何でハイエンドが2体もいるのかな」

 

「アーキテクトとウロボロスだ…今は俺の鎖付きだから睨まないでやってくれ、突撃するならちょっと待った方がいい…巻き込まれるのでね」

 

「巻き込まれる?何の話?」

 

「まあ見てれば分かりますよ」

 

鉄血の軍勢がワラワラと見え始める、先頭に立つのはメイド姿のハイエンドモデル統括……エージェントこと代理人

 

「お久し振りです傭兵さん、この間は画面越しでしたので少し寂しかったです……それで、そこのハイエンドモデルは何をしているのでしょうか」

 

「ああ、コイツらか?落ちてたから拾ったんだ…もう要らなさそうだったからな」

 

「ふむ……まあいいでしょう、我々が傭兵さんを見れない間…代わりの人形が近くにいた方がいいと思っていましたから」

 

「そうかい……それで代理人、お前らの目的はジュピターの回収だな?」

 

「ええ、まあ……そこの雑魚に渡すのも癪ですので、ついでに傭兵さんも確保出来れば尚良ですね…と言うより、そちらが本命になりそうですが」

 

「そいつは残念、俺達はそろそろお暇させて貰うよ……ご挨拶は用意してある、遠慮せずに腹一杯に食ってけ」

 

「……なっ!」

 

上空をV-785が所持する無人大型爆撃機が四機現れる

一斉にハッチが開き、爆弾が大量に放出され始める……所謂『絨毯爆撃』ってヤツだな

 

一瞬にして轟音と爆風の嵐が巻き起こる、ハイエンドモデルはいいかもしれないが一般鉄血人形じゃ耐えきれないだろうな

 

「さ、帰るぞ」

 

「……ねえ傭兵くん、貴方達何者なの?」

 

「何者かと問われましても、一介の傭兵としか答えようがないですが」

 

「一介の傭兵が空爆なんて出来ないと思うのだけれど……君達の組織ってPMCじゃないんでしよう?」

 

「まあそこは社長の力ですね、ウチにはとんでもなく怖くて頼りになる社長が居るんですよ……それに、ウチは本当に唯の傭兵だ…PMCの様に面倒な制約も無いんでね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ていう訳で社長、こちらアーキテクトです」

 

「デスっ☆」

 

「……はぁ、また俺がやるのか?別にいいけどさぁ、て言うかいっその事人形部隊でも作ったらいいんじゃないか」

 

「それも面白そうですけど、今のところ二人しか居ないので保留ですね」

 

「ふぅん?まあ俺も考えとくよ……さ、部隊部屋に戻ってまた紹介してやりなさい」

 

てな訳で部隊部屋に戻った訳なんだが、誰も居やしない……どこ行ったねん

イヤフォンで連絡取ってみるか

 

『……お、戻って来たかK-816…今V-785の物置に居るんだ、お前も来い』

 

「アイツの物置に……?隊長まで揃ってなんでまた」

 

『持ち帰ったジュピターの鑑賞会だよ、いいから早く来い』

 

D-673に連絡してみたらまさかV-785の物置に居るとはな……

ヤツの物置はそれはそれは大層なもので、まあ言ってしまえばただの空き地で周囲に特殊電磁波を放つフェンスが設置されているくらいなんだが

 

内容物がもうトンデモない

 

大型無人爆撃機や無人戦闘機、迫撃砲に各種ミサイル等々……お前軍隊か何かかとツッコミたくなるレベル

 

そこに新たに加わったのが先の『ジュピター』

アーキテクトが指揮を執った作戦にて鉄血が使っていた大型兵器だ

 

「はぇ〜…ジュピターって思ってたよりデカいよなぁやっぱ」

 

「もう既に開発部隊にデータは送ってるし、今頃嬉しい悲鳴じゃないかしら」

 

「ああ、狂喜乱舞してる姿が目に浮かぶ」

 

アイツら本当にこういう兵器とか好きだからな、解析するのも改造するのも

いい年こいた大人が、少年かよ全く

 

「その開発部隊って、どれだけ凄いの?」

 

「あー…そうだな、唯のグレネードがあら大変…大陸弾道ミサイル並の威力をぶっ放つ様になる」

 

「何それこわ〜……」

 

「ああ、俺も同感だねアーキテクト」

 

アレは今でも忘れない……試作品を試しに使ってみてくれと言われ、荒野でグレネードを投げたんだ

そしたらナンテコッタイ、予想以上の爆発と爆風で危うくこんがり焼かれるところだった

 

威力強すぎて人の腕力程度じゃ安全圏まで投げれないという事で没になったが、『アッハッハッハ~!!やっぱり改造とはこうでなくちゃなぁ!!!』と言っていた開発部隊隊長の笑顔が眩しかったのを覚えている

 

マジでぶん殴りたい

 

「さて…ウロボロス、アーキテクト…俺は野暮用でI・O・P社の研究所に行くが、お前らはどうする」

 

「わたしは少し気になる事がある、そちらを調べてこよう」

 

「あたしはV-785ともう少しジュピターを眺めてるよ」

 

「そうか…じゃあ隊長、そう言う訳だ…俺は少し出てきますよ」

 

「おう、分かった…しかしお前から出向くとは珍しいな、何か気になる事でもあるのか?」

 

「まあ……少し、ありましてね」

 

バイクに跨り16labを目指す

この前にAR小隊と鉢合わせた時にM4を見なかった、M16A1の話を聞く限りじゃ……まあ何かあったって事だよな

 

ペルシカに聞きたい事もあるし、それのついでにAR小隊の事を聞いてみるか

 

「よう機械猫耳、最近よく会うな」

 

「そうだねぇ、君から私のところに来るなんて珍しい事もあるもんだね……それで?聞きたい事は何かな」

 

「話が早くて助かる……どのハイエンドモデルから襲撃を受けた」

 

「……本当、嫌なくらいに鋭いよね君…ドリーマー、夢想家って言えばわかるかい?」

 

「やっぱりな…何か嫌な予感がしていたが、ようやっと動き出したか」

 

しかし何故M4を狙ったんだ……別にAR小隊を狙うのならばM4に限定する理由もあるまい、その他に理由があるのか?

 

まあ夢想家の考える事だから…正直分からんし分かりたくもないが

 

「それで、M4は今どんな状態なんだ」

 

「メンタルモジュールがエルダーブレインからのハッキングでとても不安定になってしまってね、今はまともに会話すら出来ないよ」

 

「エルダーブレインって統括AIじゃなかったか?そんな大物まで出張ってきたのか……しかし、そいつは一大事だな…夢想家のその後は分かるか?」

 

「悪いね、全く追えてないんだ」

 

「気にするな、アイツ相手だからしょうがあるまいよ」

 

「……折角来たんだ、M4に顔を合わせてやってくれないか…君に会えば何か変化があるかもしれない」

 

「さいですか……まあいいですけど」

 

どうやらM4はメンタルモジュールが不安定なので今はこのラボに居るそうだ

 

とある一室にペルシカに案内された……そこには壁に寄り掛かり、うわ言を呟き続けるM4の姿があった

わぁお…思ってた以上に大惨事、こりゃ見てられんわ

 

「あらぁ、これはまた」

 

「ご覧の通りなんだよ、少し声を掛けてあげてくれ」

 

M4に近付き、そばで腰を屈める…が、特にこっちに気がつく様子は無い

と言うより、気が付いてるかすら怪しいな

 

「……聞こえるか、M4」

 

返事は無い、こちらに振り向く様子もない……頭を一撫でしてから立ち上がり、部屋を出る

立ち上がった瞬間、M4の目線が俺に向いた気がした

 

「さて、じゃあ俺は会社に戻るとするよ」

 

「そうかい、じゃあ気を付けてね」

 

『おいK-816、今手空いてるか』

 

「どうしたんですか隊長、いきなり通信なんて…まあ暇ですけど」

 

『緊急事態だ、お前がよく付き合ってるあの基地…今鉄血の襲撃を受けてるらしい、出動要請だそうだ』

 

「成程……了解しましたよ」

 

『俺達もスグに向かうがお前の方が近いだろう、先に対応していてくれ』

 

「了解……ペルシカ、どうやらあの基地が襲撃を受けてるらしい…俺はそっちの対応してから帰るとするよ」

 

「何だって……分かった、死なないようにね」

 

バイクを飛ばして基地へ向かう…英雄様は大変ですなぁ、鉄血からも人権団体からも狙われて

しかし何でまた急に襲撃なんて受けてるんだ……襲撃を仕掛けたハイエンドは一体どこのどいつだ全く、面倒事を持ってきおって

 

基地の周辺には鉄血人形達がわらわらと群がっている、その中心をバイクで轢き潰しながら銃で無理矢理作る

 

「よ、傭兵さん!」

 

「あらスプリングフィールドさん、お手伝いしましょうか?」

 

「助かります!こちらも手一杯でして!」

 

「了解、一匹残らずスクラップだ」

 

GRINDERの引金を引き、銃弾をばら撒く…ヴェスピドやリッパー、一般的な量産型が多いな

遠くにはイェーガー、その前にはガードか……隊列を組ませてるって事はハイエンドが居て間違いないだろ

 

「スプリングフィールドさん、ハイエンドモデルは見ましたか」

 

「いいえ、まだ姿を現してません…しかしここまでの軍勢、居ない方がおかしいです」

 

「ですよねー…さてどうしたものか」

 

ここは一転攻勢を狙って、一気に前線に出て崩すか?……いや、あのガードとイェーガーの配列はなんか怪しい

ここは正攻法で遠距離戦といきますか……GRINDERで周囲の鉄血人形を片付け、VICEでイェーガーとガードを撃ち抜く

 

「……ふむ、こんな所か」

 

「流石ですね傭兵さん、アレだけの鉄血兵をこんな短時間で……」

 

「ウチの部隊が到着する前に片付いちまったな……いや、まだ第一波って考えるのが妥当か」

 

「傭兵さん、中で少し休んできて下さい…警備なら私達で大丈夫ですから、それと指揮官様に今の状況をお伝えしてきてくれませんか?」

 

「……まあ、そう言うなら」

 

司令室の前に着いたが、中は結構騒がしくしている……まあアレだけの鉄血人形が押し寄せてきたんだ、そうなるか

 

「失礼しまっせ〜」

 

「あ、貴方は…!丁度いいタイミングです!今…」

 

「ああ、外の鉄塊なら鉄クズに還してやった…今は一段落してるところですよ」

 

「………そ、そうですか…ありがとう、ございます」

 

「それで状況はどうですか、裏手はどうやら別働隊が処理したみたいですが」

 

「ええ、AR小隊が対応してくれました…しかし何故急に鉄血が」

 

「それを考えても仕方が無いでしょう、ウチの部隊もそろそろ到着すると思います…恐らく第二波もそのうちに来るでしょう」

 

「そうですね、御尽力ありがとうございます…報酬の話はまた後程」

 

「それは社長と話して下さい、俺はやる事やるだけですので」

 

再度外に出て、周囲を見て回る……今の所第二波はまだ来ないか、来る前にウチの部隊が到着してくれれば楽なんだが

 

瞬間、真横が光ったと思うとレーザービームが飛んできた……何で?

 

「あっぶね……おいおい、いきなりのご挨拶だな」

 

「ヒヒッ…貴方なら避けると思ったよ、よ・う・へ・いさん?」

 

「げっ、夢想家…やっぱりお前だったか」

 

「そう、私よ…嬉しいでしょ?傭兵さん」

 

「ああ全くだ、本当に厄介な奴に出会ったもんだよ…どうせダミーだろ?なら問題ねぇな」

 

容赦なくGRINDERで撃ち抜く、あの指揮官から聞いた話じゃ…確かネゲヴ小隊ってのが夢想家の撃破に成功してるらしい

 

が、こうして俺の前に現れるって事は本体(オリジナル)では無いって事だろう

 

「酷いじゃない…レディに、向かって…銃を乱射なんて」

 

「よく言うぜ、バックアップでいつでも基地から復活できる不死身仕様のクセによ」

 

何の抵抗もしないで撃ち抜かれる辺り、やっぱり本体じゃねえな……となるとどこかに潜んでいるか、はたまたここには来てないか

 

「貴方、本当に私相手だと容赦ないわよね…その口振りも」

 

木の上から夢想家が降ってきた……ええ....(困惑)

降ってきた勢いをそのままに俺の上に乗るもんだから、俺は仰向けに倒れ込む

 

GRINDERを即座に構えるも虚しく、潜んでいたダミーに腕ごと抑えられてしまう

 

「アッハハハハ!やっと捕まえた、やっとやっと…待ち望んでた時が来た、嗚呼傭兵さん?あたしのこの高まる気持ちが分かる?」

 

「さあな、知らんけども…俺は別の意味でドキドキだよ」

 

「んふふ、何を怖がってる?これからあたし達と貴方は幸せになるんだよ、もっと嬉しそうな顔しろよ」

 

「全人類殲滅後にか?冗談じゃない、御免蒙るよ」

 

「おいおい、何か勘違いしてないか?傭兵さんに拒否権なんてないんだよ……まあでも、確かに傭兵さんなら今の状況を打開出来るかもしれない…それはあたしだって分かってる」

 

「人を怪物扱いしないと気が済まないのか君らは……どう考えてもこの状況はひっくり返せんだろ」

 

「今まで自分が行ってきた行為を振り返ってからその口叩きなさい…そこで私が開発した傭兵さん専用の首輪だよ」

 

えーなにそれこわーい

いやマジで怖いんやけど、夢想家が作ったもんやろ?勘弁して欲しいんだけどなぁ

 

「この首輪については基地に帰ってからゆっくり説明してあげる、今はおやすみ…傭兵さん?」

 

どこからか取り出した注射器で何かを打たれる…睡眠薬かなんかだろうな、眠くなってきたわ

そんな訳で俺の視界はブラックアウトした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてここは何処じゃらホイッ

前と違って椅子ではなく床に座ってる、首元に違和感があるからさっき言ってた夢想家特製の首輪が着いてるんだろうな

 

目隠しされてるしここはいつも通り足音で………何か上手く力が出ないな、周りの反響音が聞き取りづらい……それに思ったより音が響かない

 

拘束は壁と繋がった鎖付きの鉄製枷が付いてるだけ、本来ならこの程度の枷どうって事ないんだが……

 

「……指の動きもおかしい、脚力と聴力も…何なんだ?」

 

「お目覚めかな、傭兵さん」

 

「……夢想家か…それで、首輪の説明をして貰おうか」

 

「そんなに焦るなよ、焦ってもいい事ないぜ?」

 

「はいはい、分かったからはよ」

 

「そのタフさは一体どこから来てるのやら……まあいいわ、説明してあげる…その首輪は常に微弱な電磁波を放っている、肌に直接触れるように付けると触れた部分を伝って脳に届くように設計されてる」

 

なにそれマジ怖い、電磁波ってなんすか……それ人体に影響無いんだよね?

 

「人間の脳は微弱な電気信号で各部位に指令を出してる、ってのは知ってるでしょ?その首輪の電磁波はその電気信号を妨害するの、要は使用者の身体機能を著しく低下させるって訳……後遺症とかは残らないから安心してね…まあでも、今の傭兵さんじゃ訓練してない一般人並みの力しか出せないだろうけど」

 

「全く表に出てこないで引きこもってたと思えば、そんなもん開発してたのかよ……本当、厄介だなお前」

 

「んー、でもこれ…元々作ってたんだぜ?傭兵さんがあたしと関わってから、あの怪我をした日から」

 

「え、元々付ける予定だったの?」

 

「当たり前じゃない、貴方放っておくと何処ほっつき歩いて怪我してくるか分かったもんじゃない…ならいっその事身体を人並みにまで低下させてから私達無しじゃ生きられないようにすればって」

 

「とんでも発想だなおい…その結果がこの首輪か?」

 

「ええそうよ、開発するのには苦労したわ…人体に影響が出ない程度の電磁波を絶え間なく放出し続けるなんて、難しい以外の何物でもないぜ?」

 

鉄血の科学力はしゅごいですな(語彙力)

しかし納得はしたな、道理で身体の力がちゃんと入らない訳だ…これは俺も年貢の納め時ってヤツか?

 

今の力じゃこの首輪を外す事すら難しい……さて、どうしたものかな

 

「ああ悪い、目隠しを着たままだったな…取ってやる、あと手枷もな」

 

「……ま、確かに今の俺じゃ逃げ様がないわな」

 

「ヒヒッ、素直なのはいいことだぜ」

 

手枷が外され、目隠しも取られた…眼前には病的なまでに白い肌をした夢想家の顔があった

どいつもこいつも顔良いよな……でもなんかもう、目がね…怖いわ

 

顎を人差し指で持ち上げられる

 

「今日から楽しい楽しい新人生が始まるぞ、私達と傭兵さんだけの新しい世界…あたしは幸せだな、貴方と居れて……さあ、他の奴らも待ってる事だ…行くぞ、傭兵さん」

 

……詰んでね、色々と…誰か助けて(切実)

 

 

『グリフィン基地』

 

「何処だ…何処にいる傭兵!」

 

「傭兵く〜ん!どこ〜!」

 

クソ!わたしとした事が……!こんな事ならばドリーマーの足取りを追うより傭兵の傍に居ればよかった!

 

連絡もつかない、行方も分からない……何処へ行ったというのだ傭兵…!

 

「もしかして先に帰っちゃったのかな〜…行き違ってたり?」

 

「馬鹿者、そんな訳が無かろうが…傭兵が乗ってきていたバイクが置きっぱなしだっただろ」

 

「それもそうだよね〜……う〜どこ行っちゃったのさ〜」

 

「……あ?お前らは…」

 

コイツは…確かAR小隊のM16A1とか言う奴らか?何故コイツらが居ながら傭兵が……クソッ、感情のコントロールが効かん

 

「……何だ雑魚、今貴様に構っている暇は無いぞ」

 

「ちょっ…!ウロボロス!イライラしてるからって喧嘩吹っ掛けないでよ!ごめんね〜、今ちょーっと気が立ってるんだウチの子…だから大目に見てあげて?ね?」

 

「みたいだな…そう言えば傭兵はどうした、お前らだけか?」

 

「あーそれがね、傭兵くん行方不明なんだよ〜…この基地に来たって事は知ってるんだけど、そこから連絡つかなくてさ〜」

 

「何?傭兵が行方不明だと……ウチの基地周囲の監視カメラを見てみるか?何が掴めるかもしれないぞ」

 

「ホント!?ありがと〜!ほらウロボロス、お礼言ってよ」

 

「……チッ、借りたつもりは無いぞ」

 

「貸したつもりもねえよ、ほら行くぞ」

 

監視室に向かう途中、この基地の指揮官とやらとも遭遇した…傭兵の話をM16A1から聞くと付いてくると言った為、四人で監視室へ向かうことに

 

アーキテクトと共に全ての監視カメラ映像をくまなくチェックする……と、一つの映像が引っ掛かった

 

「……コイツは、ドリーマー…!」

 

「あ、ドリーマーだね…って!傭兵くん連れてかれちゃったじゃん!」

 

「何!?まさか鉄血に攫われたってのか!クソッ、なら早々に捜索隊を出さなきゃ…生きて帰れるか分からねぇぞ」

 

「……申し訳ないけど、今私達の基地でスグに動かせる部隊はいないわ…契約を結んでいるし、本部に連絡すれば編成はしてくれるだろうけど……捜索にどれだけ時間が掛かるか…」

 

「ぐっ…クソッ!!!」

 

ドガン!と机を力一杯に叩く…叩いた部分が壊れている気もするがそんな事を気にしている余裕は無い

 

不甲斐無い、不甲斐無さ過ぎる……頼れと言っておいてこのザマか、やはりわたしはこの程度の人形なのか……

エージェントの言っていた事は間違いでは無いのか…わたしは指揮官としてならず兵士としても三流以下なのか

 

「あーもう!ウロボロス!」

 

「なっ!?」

 

両肩をバン!とアーキテクトに叩かれ、思考が吹き飛ぶ

 

「ここでうだうだ考えてたって仕方ないでしょ!今あたし達に出来ることは自力で傭兵くんを探す事!違う!?」

 

「ア、アーキテクト……」

 

「傭兵くんはあたし達のこと拾ってくれたんだよ、次はあたし達が傭兵くんを助ける番なんだ」

 

「………済まない、頭に血が上っていた」

 

「うんうん、それでいい!て事だから指揮官さん、傭兵くんの捜索はあたし達がするよ」

 

「本当に申し訳ない…我々も準備が出来次第、捜索に加わります」

 

「はいよろしくお願いします!それじゃああたし達は連絡もあるのでこの辺で〜!」

 

アーキテクトに背中を押されながら監視室を出て、そのまま基地の外へ……先ずは第十三部隊への連絡だな

 

話を聞いた隊長な笑いながら『大丈夫だ心配するな!アイツがちょっとやそっとで死ぬ様な奴じゃないのはお前らも知ってるだろ?』と言っていた

 

B-889が既に傭兵の現在地を調べているらしい、あと15分もすれば見つかるとの事

 

「しかし、今のわたし達が向かった所で他のハイエンドモデル共に勝てる道理がないな」

 

「確かに〜…エージェントなんて相手になんないよ〜」

 

「何かいい手は……そう言えば傭兵の持っている武器、あれは何処かの研究所から貰ったものだと言っていたな?あれを使えば……」

 

「あ!それ名案!……でもその研究所って?」

 

「それならば心当たりがある、I・O・P社…つまるところグリフィンの人形共を作ってる会社の研究所にいるペルシカ…とか言ったか、傭兵はアイツから武器を受け取っていた」

 

「ほほ〜成程!じゃあそこに行けば分かるってことだね!でもどうやって行くの?あたしバイクなんて運転出来ないよ」

 

「わたしが運転出来る、傭兵一人に運転させ続けるのも忍びないから練習しておいた…さっさと行くぞ」

 

後ろにアーキテクトを乗せ、前回訪れた研究所へ向けて走る

道はあの時に覚えておいたのが役に立ったな……研究所へ着いたわたし達はすぐさまペルシカの所へ向かう

 

「あれ?君は確か彼のところの……なんかもう一人増えてるけどそれは置いておいて、君らだけかい?」

 

「ああ、傭兵が鉄血に攫われた…そこで傭兵に武器を渡している研究所について知りたい」

 

「彼がまた鉄血に…?そうか、分かった…そういう事なら話を通しておこう、見たところ時間も差し迫っている様だし…直接会社に向かうか」

 

ペルシカの用意したヘリを使い向かった場所……Modern Weapon社こと、『MW社』と呼ばれる所だった

 

ペルシカが話を通しておいたお陰か、スムーズに社長と会うことになった

通された部屋に居たのは片目に大きな傷のある銀髪スーツ姿の女

 

……だかコイツ、確実に強い

 

「ようこそ、我がMW社へ…私がCEOのへルリアンだ……しかし何だ、久し振りに顔を出したと思ったらまた面倒事を持ってきたのか?ペルシカ」

 

「まぁ…そんなところかな、でもこれは君達の為でもあるんだ……彼が鉄血に攫われたみたいなんだ」

 

「……へぇ、あの傭兵の坊やが…不意でも突かれたのかな?我社の武器を持っている坊やを捕縛するなんて早々出来る芸当じゃないと思うけど」

 

「そんな彼が攫われたのは事実なんだ……そこで、彼女達に武器を作って欲しい…彼女達が彼を救出に向かう」

 

「ふぅん、まあ坊やには散々お世話になっているし…そろそろツケを返さなければとは思っていた所だ……そっちのツインテールの子のはもう出来上がる直前だが、もう一人の子は初めてみるね…データ取りからだから少し時間がかかるよ?」

 

「それでも構わないよ」

 

「OK、なら早速研究所へ向かうとしよう」

 

CEOの女に案内された場所は、MW社の研究所……この研究所から普段傭兵の使っているトンデモ武器が生まれているのか

 

「ツインテールの子はこっち、君は悪いがあっちで少しデータ取りに付き合ってきてくれ」

 

「はーい!」

 

「さて君のだが、この前あげたLMGは気に入ってくれたかい?」

 

「ああ、存分に使わせて貰っている」

 

「それは良かった、それじゃあ君のもう一つの武装に付ける追加装備…その名も『VERR POWER』だ、変な形をしてはいるが我社の技術力の結晶と言っても過言では無い」

 

「……確かに妙な形はしているな、しかし何だこれは…電撃か?」

 

「おお、そこに気がつくとは……このVERR POWERは中心のコイルでレーザーイオンを発生させて電撃として撃ち出す、所謂レーザービームってヤツなんだ…コイルがオーバーヒートしない限り撃ち続けられるし弾丸も必要ない、射速も関係ないから撃ち合いにも強いんだ」

 

…………またトンデモないものが出てきたものだ

レーザービームと簡単に言ってはいたが……まあいいか、そこに突っ込むのも時間の無駄か

 

「それじゃ、早速取りつけるけどいいよね?」

 

「構わん、頼む」

 

「あともう一つ、これを坊やに渡してやってくれ…坊や専用の新作ショットガン『LSN-2SB』だ」

 

傭兵用にか……前にショットガンも欲しいと呟いていた事があったが、タイミングが良すぎないか?

 

「みてみてウロボロス!新しい武器貰ったよ!カッコイイでしょ〜」

 

「お、それは『FIREFLY』と『V.L.A.D.』だね…FIREFLYは弾頭に気体状の化学物質が入ったRPG、人形にも効く特別製だよ…V.L.A.D.は弾頭に誘導センサーを取り入れたグレネードランチャー、とは言っても高速で撃ち出されるから気持ち程度にしか誘導は出来ないんだけどね……さあ、コレで武器は揃ったよ…坊やの事は頼んだよ」

 

「分かっているさ、必ず連れて戻る」




ドリーマーってゲームでもヤンデレなんしょ?
まだ来てないけど楽しみに待っとこうかな

けーくんから身体機能を取ったらヤンデレキラーしか残らないじゃない!
あ、あとMOD3のHK416カワユス……でもお前どんだけ作戦報告書食うねん……在庫が底尽きるわ…

ではまた会いましょう

病ませるならどっちが先がいい

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