傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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け ー く ん 無 双 の 始 ま り だ
異論は認めん

てな訳で無双回です
この小説初じゃね?何だかんだけーくん鉄血に捕まったり404に拉致られたり、踏んだり蹴ったりだなコイツ(笑)

おまいう

では、本編どうぞ


巡り出す運命

今俺は社長直々の命により、正規軍とグリフィンが合同で行っている作戦地へと向かっている

 

俺、ウロボロスとアーキテクト…この三人で向かっている

て言うか三人で向かわすの中々鬼畜だと思わへん?

 

「どうだウロボロス、見えてきたか?」

 

「ああ、そろそろだぞ……硝煙と血の匂いがしてくる頃合いだ」

 

「思いっ切りぶっぱなしてもいいんだよね?傭兵くん」

 

「正規軍相手なら構わずぶっ飛ばせ、どうせクズの集まりだ」

 

「ヤッター!楽しみだ!」

 

「傭兵、前方にハイエンドモデルが居る!……あれはジャッジだな」

 

前方、微かに黒い個体が見える……ジャッジ、聞いた事のないハイエンドモデルだな

 

「そいつはどんな奴だ」

 

「エネルギーを使った障壁を張る厄介な奴だ、防御力…そして主砲の威力共に優れている」

 

「そりゃとんでもなく有能な奴だな……アーキテクト運転変わってくれ、ご挨拶に一発ブチかます」

 

「OK!」

 

既に肉眼でジャッジが捉えられる位置まで高速で近付いて来ていた…俺はバイクから飛び上がり、空中で翻る

 

それと同時にこの間貰ったショットガン『LSN-2SB』を取り出し、ジャッジに向けて構える

 

「な、何なんだお前らは!?」

 

「初めましてのご挨拶だ……デッカくいくぜ?」

 

空中でショットガンをブッ放す……散弾銃は至近距離でこそ本来の火力を発揮する、故にこの距離は最適解

慌ててシールドを張った様だが、呆気なく砕け散り…銃弾はジャッジの至る所を貫いた

 

「よっと…やっぱこれだから水平二連散弾銃は止められないんだ、しかし渋い型を選ぶもんだなあの研究所も」

 

「ガハッ!あ、有り得ない!わたしの装甲を……!」

 

「悪いなジャッジとやら、今はお前らに構ってる暇はないんだ…死にたくなけりゃ退け」

 

リロードを済ませてもう一発撃ち放ち、周囲にワラワラと群れている一般鉄血人形を一瞬で大量スクラップと化す

 

更にGRINDERを取り出し、横薙ぎに掃射……幾発かジャッジにも被弾していた

そろそろ引いてくれねぇかな、こんな所で弾食ってる場合じゃないんだよな

 

「くっ!!撤退だ!全軍私を守って撤退しろ!」

 

「よし、早々に退いてくれたな…後はのうのうとやってくるバカ共を締め上げるだけだな」

 

「あ、あれ?傭兵さん……?」

 

「おおその声はSOPちゃんだな、奇遇だなこんな所で…悪いが今は世間話に花を咲かせてる暇はないんだ、後にしてくれ」

 

「えっ…で、でも傭兵さ……!!」

 

「邪魔をするな……これは俺の獲物だ」

 

……?なんかビビっちゃった、柄にも無く少し気が立っちまったか?

でも久方振りの人間相手だ…ウズウズしてしょうがねぇよ全く

 

すると前から傷だらけの顔をした男と、恐らく正規軍であろう兵隊達がこちらへ歩いてくる

 

「貴様……何者だ、たった一人であの鉄血のハイエンドモデルを撤退させるなど…一介のPMCには出来る訳のない芸当だ」

 

「俺は巷で言う傭兵派遣会社所属、第十三部隊隊員、社内番号K-816だ…覚えなくてもいいぞ、どうせ今から皆仲良く死ぬんだからな」

 

「なっ…!!全員回避行動!!」

 

「遅い」

 

容赦無くGRINDERを撃つ、先頭に立っていた隊長的な奴は咄嗟に回避したが…後ろに立っていた連中は行動が遅れ、蜂の巣になった

 

反撃とばかりに残った奴らが銃を構え、俺へ発砲する

 

横へ飛び、そのまま回り込むように背中側へ向かって走る…速さに追い付けず唖然とする隊員(馬鹿)共へ容赦無くGRINDERを浴びせる

 

「はん、正規軍とはこの程度か…機械にばっか頼って訓練を疎かにでもしちまったか?」

 

「なぁめるなぁ!!!」

 

ナイフを抜き、俺へ斬りかかってくる…するりと躱し、お返しの拳を右頬へ叩き込み…そのまま殴り飛ばす

 

「お前、確かエゴールだったか?残念だったな、お前さんの部隊は全滅しちまったみたいだ」

 

「グハッ…!何故、何故貴様らが今になって手を出す!?今まで静観していたのはそっちだろうが!!」

 

「知った事か…何故お前らが自由に行動しているのに対して、俺らが態々制限を掛けられなければならんのだ?」

 

「巫山戯るのも大概にしろ!このメビウスの犬が!!」

 

「おいおい、社長の事を名前で呼んでやるなよ…あの人相当敏感だからよぉ……お前もその内、消されるかもしれんぞ?」

 

「クッ…クソがァ!!」

 

スモークを(わざ)と暴発させて一瞬でモクモクタイムにしたのか、流石は大尉…判断力と行動力は部隊を率いるだけの事はあるな

 

煙幕をウロボロスが蹴りによる風圧で全て吹き飛ばした頃には、エゴールの姿は見えなくなっていた

 

「おい…一人でっ込むなとあれ程言った筈だそ傭兵!!」

 

「いやー悪い悪い、でもあんなトーシロー相手にやられてる様じゃウチの傭兵は務まらんて」

 

「そういう問題ではなくてだなぁ…!!」

 

「あんまカリカリすんなって、イライラしちゃって働きスギィ?」

 

「傭兵く〜ん、今は映画ネタを言ってる暇じゃ無いと思うんだけどな〜」

 

「分かってるよ、取り敢えずそこに転がってる正規軍の持ち物…余すとこなくかっぱらえ」

 

「はーい」

 

「……後で覚悟しておけ、傭兵」

 

やば、ちょっと煽り過ぎたかな……

 

さてと…たかだか正規軍の一般兵から得られる情報なんてないか、全員分漁ってみたが特にこれといった物は無し……そりゃそうか

 

「ああSOPちゃん、悪いな急に来て」

 

「ううん、助けてくれてありがとう……それで、何で傭兵さんがこんな所に居るの」

 

「そのうち分かるさ…君らは今を生きればいい、真実なんてモンはそのうち付いてくるもんだ」

 

少し…と言うよりかなり警戒しながらそう尋ねてきた、まそらそうよな

顔を合わせたのも数回だけだし、それなりに警戒されて当然……と、もう一人居たみたいだな

 

「そっちの嬢ちゃん達は初顔だな…俺はグリフィンと半永久契約を結んでる傭兵だ、傭兵とでもK-816とでも好きに呼んでくれ」

 

「へぇ、貴方が噂の……初めまして傭兵さん!ワタシはカルカノM1891!臨時で参戦しております!」

 

「カルカノM91/38、お姉さんの妹です」

 

「呼びずらいからカルカノ姉とカルカノ妹だな……成程、臨時参戦か…お前らあの基地からの援軍か、あそこはどうなってる」

 

「ワタシ達が出てきた時はあのハイエンドモデルが率いてる鉄血兵に邪魔されてたけど、引いた今ならある程度大丈夫だと思うよ」

 

「ふーん、成程……ウロボロス、道覚えてるな?」

 

「人形使いが荒いな、傭兵」

 

「まあそう言うなって、客先に何かあっちゃ…会社の顔に泥を塗っちまう」

 

「分かっているとも、では私は行くぞ…アーキテクト、傭兵を頼んだぞ」

 

「あいあいさー!」

 

ウロボロスにはB-889直伝の電子戦法が伝授されている、恐らくジャミングやウィルスなんかの攻撃もされるだろう

 

仮に籠城戦になってもウロボロスを送っておけば問題は無いだろう

 

「貴方が噂になってる傭兵さんね?なんでも鉄血のハイエンドモデルを連れてるってさ」

 

「ああ、だが今は俺の腕だ…あんまり邪険にしてやらないでくれ」

 

「勿論!助けてくれたんだからね!」

 

「さて、俺らもそろそろ動かないとな…悪いがSOP、会って早々だがお別れだ…M4の所へ行ってやれ」

 

「……うん、いろいろ納得はいかないけど…二回も助けられたんだから信じるよ、傭兵さんを」

 

「いい覚悟だ、じゃあな…精々、お互い死なない様にな」

 

アーキテクトを後ろに乗せ、エンジンを吹かし飛び出す…エゴールの行き先が気になるが、正直今はそっちに構ってる暇は無いからな

 

「聞こえるかB-889」

 

『お、やっと連絡寄越したねけーくん!待ちわびたよも〜』

 

「そろそろ始まる頃合いだ、電子上でドンパチすんのはお前の専売特許だろ」

 

『当たり前!私を誰だと思ってるのよ!』

 

「頼もしい限りだよ……さあ、俺の掌で踊ってもらうぞ…間抜け共」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「K-816からの連絡かい?」

 

「そうですよ社長〜、もう私ワクワクが止まりませんよ!」

 

「ははは、相変わらず君はそういうの好きだねぇ……しかし、流石はK-816だな…俺の見通してるものをちゃんと分かってる、そしてやりたい事も全てな」

 

「二人共思考が似てるんじゃないですか〜?でも、社長が一手越されるなんて珍しい事も有りますね」

 

「この社内で俺を出し抜ける奴なんざ、K-816とR-597くらいなもんさ……だが、そういう所が大好きだぜ俺は」

 

「それは同意しますね……っと、始まりましたね〜…じゃあ掻き乱しちゃいますよ!」

 

「ああ、存分にやってやれ」

 

第四部隊、それは電子戦のエキスパートで編成された情報専門の部隊

その部隊部屋にて、デスクトップと大きなモニターを三つ並べてキーボードを打つ女性

 

嘗て第四部隊に属しながらもズバ抜けすぎた才能ゆえに第十三部隊へ引き抜かれた異端児(問題児)、B-889である

 

現在、正規軍によるエルダーブレイン…基、鉄血の中枢IAエリザへのハッキングを今まさに行っているところだった

 

「ハハッ!流石は正規軍だな、これだけの暗号を駆使するとは…奴さんも随分と本腰を入れてる様じゃないか、これはウチのB-889でも厳しいんじゃないか?」

 

「はっはーん?な〜にを言ってるんですか社長!私を誰だとお思いで〜?このB-889ちゃんに電子上で出来ないことは無いんですよ!」

 

尋常ではないスピードでキーボードを打ち、四つのモニター全てを見ながら操作を行う……今、電子情報の全てはこのB-889が操っていると言っても過言では無い

 

「エルダーブレインの場所、そして仕掛けた正規軍の場所……ついでにクソカルトのクソ野郎の居場所も特定できましたね!」

 

「流石だB-889、ピン留めはしたか?」

 

「勿論!このB-889に抜かりはありませんとも!でも何で正規軍はこんなにもOGASに執着するんですかね?」

 

「人間ってやつはな、何時だって『力』とそれに伴う『安心』を求めるもんなんだよ」

 

「ふーん?そんなもんなんですかね」

 

「そんなもんさ……さて、コイツはいい手土産になる…保安局と、俺の昔ながらの友人(・・・・・・・)へのな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『けーくん聞こえる〜?』

 

「ああバッチリ聞こえてるぞB-889、その調子だともう終わったみたいだな」

 

『あんな程度のハッキングなんてお遊びの内にも入らないよ、エルダーブレインの場所はいつも通りピン留めしといたから…バイク端末から追っ掛けてね〜』

 

「どうも、お疲れさん………正規軍の電子暗号をお遊びとは、ウチのハッカーはこぇもんだな」

 

「B-889もやっぱ傭兵くんと同じだよね〜……」

 

「かもな……さあ、無駄口叩いてたら基地が見えてきたな」

 

前方にウロボロスを先行させた馴染みの基地が見えてくる……恐らくだが、鉄血側もそろそろ打って出る頃合だろう

 

となれば攻めてくる奴は容易に想像出来る、ハイエンドモデル内で最も能力が高く戦闘能力もズバ抜けている……ほらな?簡単に想像がつくだろ

 

「ウロボロス、そっちはどうだ」

 

『エージェントと交戦中だ!だが恐らくだが…』

 

「ソイツはダミーだな、本体は基地内だろう…指揮官本人をトドメる為に」

 

『ああその通りだ、相変わらず嫌になるくらいの慧眼だな傭兵…中は頼んだぞ』

 

「任せとけ、その為に来たんだ……アーキテクト、お前はウロボロスの手伝いに行け…いくらMW社の武器を持ってるからと言って油断は出来ん」

 

「それ、傭兵くんにも言えるんだけど〜?まさか一人でエージェントの相手をするつもり?また攫われたらどうする気なの」

 

何時になく真剣な眼差しで俺を射抜くアーキテクト……本気で心配してくれてるのか、傭兵家業を始めて心配なんてされるのは久し振りだな

 

良い部下が出来たもんだ

 

「心配するな……今回は状況が状況なだけに手は抜かん、本気で行く」

 

「………分かった、その殺気に免じて今回は許してあげる………死なないでね」

 

「誰に言ってんだか、ちゃんと帰ってくるさ」

 

半壊している基地内へと突入……見慣れた廊下も今じゃ青空…いや、曇り空教室状態

いつも通りの道を通り、見知った指揮官室の扉を蹴り飛ばす…今まさに代理人が指揮官を踏もうとしている場面に出くわした

 

ヒールブーツなんだから手加減してやれよ……代理人の足を撃ち抜き、続け様に右腕も撃ち抜く

 

「グッ!?一体誰です、この様な馬鹿な真似を……なっ!?よ、傭兵…さん?」

 

「あ、貴方は……」

 

「どうも指揮官様、生きてる様でなにより……そしてよう代理人、久し振りだな…この間の絨毯爆撃は気に入って貰えたか?」

 

「ええ、ですが私には少し激し過ぎました……ところで、私の相手を一人でなさるおつもりですか?」

 

「今まではお前らと仲良くやってた頃の温情をかけて、ハイエンドには絶対に銃を向けないようにしていた……だが、契約先のグリフィンを攻撃するならば話は別だ…死にたくなけりゃ投降しな」

 

「アッ……!はぁんッ…!いい、いいですよ傭兵さん…!!その殺気!堪りません!!!もっと!もっと私を見て下さい!!」

 

「ははっ、キマッてんなぁ……来いよ代理人、死ぬのが怖いか?」

 

「まさか、私は戦術人形…死など唯の現象に過ぎません……さあ傭兵さん、私と愛し(殺し)合いましょう!!!」

 

代理人が飛び、スカート下から伸びる四本のサイドアームからエネルギー弾が乱射される

撃ち抜いた筈の右脚を何と無いかの様に飛び上がりやがるな、流石はハイエンドモデル…一般兵とは強度が違うか

 

横に駆け出し、銃撃を避けながらGRINDERで迎撃する

 

「どうしましたか、その程度ではありませんよね……傭兵さん?」

 

「当たり前だ、喋ってる余裕があるのかよ……代理人」

 

向こうの銃撃も、こちらの銃撃も…お互いが器用に避け合い一歩も譲らない戦況

こういう時はな……逆に考えるんだ、近付いちゃっても…いいのさ、と

 

瞬間、代理人へ駆け出す…多少驚愕の表情を浮かべた代理人だが、すぐさま俺へサイドアームによる集中砲火を仕掛ける

今はアドレナリンがドバドバの超ハイ絶頂状態且つ、超集中状態だ……エネルギー弾が止まって見える、全てを掻い潜り…スライディングで下方へ滑り込む

 

すかさずショットガンを代理人の胸元目掛けてブッ放す、モロに衝撃を受けた代理人は吹っ飛び…後ろの瓦礫へ激突する

 

「ガハッ…!」

 

「どうやら決着の様だな……代理人」

 

「フ、フフ…最後に、貴方とヤり合えて……私に悔いは、ありません……例えそれが、敗北、だとしても」

 

「……完全なトドメは刺さん、最後の俺からお前らへ送る温情だ…もし次、また襲撃した時は……確実にスクラップにする、覚悟しておけ」

 

「……フッ、お優しい、ですね……相変わらず」

 

あの状態でも逃げ出せるんだな代理人……流石はハイエンド統括、性能が段違いだな

指揮官は……瓦礫で打ったのか、所々怪我はしているが大きな傷害は無いな

 

『……ん…かん……指揮官!』

 

「うわわっ!え、M4?」

 

唐突に通信が鳴り響く、こんな大惨事でも通信は通じるのか……いや、ウロボロスが何か仕組んだなこりゃ

 

『それと私だ、指揮官……私達はこれより、M4とエルダーブレインの会見を行うことにした』

 

「……クハハッ、ここまで物の見事に事が進んでくれるとはな…有難い限りだぜ全く」

 

『誰っ!……よ、傭兵…さ、ん?』

 

「ようM4、随分と久しぶりじゃないか……いや、Lab16で会って以来か」

 

『じゃあ…あの時、頭を撫でてくれたのは……い、いや!それより傭兵さん!何故そこに居るんですか!』

 

「何故?不思議な事を聞く、俺達は傭兵だ…戦場に居ても何ら違和感はあるまいよ、それとも何だ?俺がここに居ると不味い事でもあるのか?」

 

『……いや、構わない…そのまま話すぞM4』

 

「貴女、確かアンジェリアさん…でしたっけ?ウチの社長から手土産は届きましたかね?」

 

『何?手土産だと……まさかっ!君は傭兵派遣会社の!』

 

「ご挨拶が遅れたな……巷で言う傭兵派遣会社所属、第十三部隊隊員、社内番号K-816……以後、お見知り置きを」

 

聞いた話によれば、エルダーブレイン自体はどうやら…M4に固執しているみたいだな

その目的は大体把握がつくが…今教えるのも作戦に支障が出そうだ

 

そしてその会見と共にエルダーブレインの捕獲作戦を行うとの事……しかし、あのアンジェリアとかいう女性……大事な事を隠したままの様だな

 

まあ、あれは実際起動させなければいい話だ

 

「そうかい、まあ好きにすればいいさ……全ては順調、順風満帆とは正にこの事だな」

 

『……一体君が何を企み、どうしようとしてるか私には見当もつかない…だがこれだけは聞いておきたい……場合によって、君は私達の敵になりうる存在なのか?』

 

「それは有り得ない、俺達はグリフィンと半永久契約を結んでいる…そしてそれはまだ有効だ、君らを裏切るのは即ちグリフィンとの契約不履行となる……ウチの会社は結んだ約束は絶対に破らない…もし違えたのならば、その時は俺の頭でも撃ち抜け」

 

『……そうか、ならば私から言う事はない』

 

「では俺はまだやる事がある、お暇させてもらうぜ……また会いましょうか指揮官さん、M4」

 

返事を聞かずにバイクの元へと走り出す

はー全く…現場はやる事が多くて大変だ本当、だがこう上手く事が回るのは相変わらず楽しくて仕方がない

 

「待っていたぞ傭兵…それで、次の目的地はどこだ」

 

「遅いぞ〜傭兵くん!罰としてこれが終わったらイチャイチャさせろー!」

 

「それは勘弁願う……次の行先は、エルダーブレインの元だ」

 

バイク端末にマークされた箇所……それこそ今回の最重要キーアイテム、エルダーブレインがいる場所だ

 

しかし正規軍のハッキングを防ぐ為に放った情報を辿ってエルダーブレイン本体の居場所を突き止めるとはな、本当に流石だよB-889

 

「さっさと向かうぞ、他の奴らにドヤされちまう」

 

再度バイクのエンジンを吹かし、目的地へと走り出す

目的地には恐らく、もう既に開発部隊の奴らが到着して仕事を済ませてる頃合いだろう

 

AR-15には悪いが、ブツはポシャらせて貰おう…ついでにそのまま回収だな

思いの外早い再会になりそうだなM4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正規軍が戦車部隊により、エージェントとM4達を襲撃している最中

 

遂に正規軍は鉄血の防御網を突破、エルダーブレインを回収されてしまう

アンジェリアは兼ねてより最終手段として用意していたコーラップス爆弾の起爆をM4へ命令した

 

「しかしそれでは!」

 

『やるんだM4!』

 

「…〜!クソッ!了解しました!」

 

しかし起動した筈のコーラップス爆弾はうんともすんとも言わない……これには動揺を隠しきれないM4とアンジェリア

 

「ど、どういうこと!?何で起動しないの!!」

 

『ま、まさか…既に読まれて……』

 

「クソッ!クソッ!クソッ!!」

 

「ははぁん?やっぱり押したね、そのスイッチ…御生憎様たが、そのコーラップス爆弾とやら……ウチの開発部隊が解除して回収しちまった」

 

「よ、傭兵さん!?何でここに!?それに今の話はどういう事ですか!」

 

「そのままだよ、そんなもん使われたら俺も無事じゃ済まないからなぁ?でもアレは使い用途がまだ有る、だからウチで引き取らせて貰ったよ」

 

『それでは外の正規軍の戦車部隊をどうするつもりだ!まさか君一人で破壊するなどとは言わないだろうな!』

 

「そうカッカすんなよ、美人な顔が台無しだぜ?勿論俺一人じゃない、ウチの部隊員にやってもらうさ」

 

傭兵がパチン……と指を鳴らすと、空から大量のビーム砲が降り注ぐ

それらは正規軍の戦車をいとも容易く貫き、爆散させていく……逃げ惑う兵士、容赦無く降り続けるビーム砲

 

正規軍にとっては、正に地獄絵図だった

 

「こ、こんな事が……現実、だなんて……」

 

『有り得ない……貴方達は、一体……』

 

「俺達は唯の傭兵だ……交わされた約束は必ず守る、金の為ならば何だってやる…それが傭兵ってヤツだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今降り注いでいるのは、V-785と開発部隊によって改造を施され…トンデモない兵器として生まれ変わった『ジュピターMK2』である

 

発射物は超高出力ビーム砲へ変わり、射程は軽く1000kmを超えるとのこと

それ普通に海の向こう側に撃ち込めるよね……怖くね?

 

因みにそれを複製し、今や30台近くに増えている

 

それら全てから射出される超高出力ビーム砲による一斉迫撃…そんな事をされた日にはたまったもんじゃないだろう?まあ現に今、俺はそれを正規軍へ向けて行っているんだがな

 

「ば、馬鹿な…馬鹿なぁ!!ここまで練った我々の計画が!」

 

「また会ったなエゴール大尉…どうだウチのビーム砲の味は、絶品だろ?」

 

「また、また貴様らなのか…一体貴様らは何なのだ!!」

 

「唯の傭兵だよ」

 

「そんな訳があるか!!一介の傭兵がこんな事を出来てたまるか!!」

 

「喚くな、今起こっている事が全て現実だ…どうした?青ざめてるぞエゴール大尉、気分が悪そうだな……俺が楽にしてやろうか」

 

「ひっ!く、来るな!俺に近づくんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!」

 

何だ、逃げ出しちまって…指揮官が逃げ出したら隊員達はどうするんだっての

まあ生きて帰してやる程…俺は甘くないがな

 

「ウロボロス、アーキテクト…残ってる正規軍、一人残らず皆殺しだ…エゴールだけは生かしておけ、アレはいい情報源になる」

 

「了解した」

 

「まっかせて〜!」

 

さて俺は持っていかれたエルダーブレインを追っ掛けるとしますか……おや、これは丁度いいタイミングでプレゼントが到着したみたいだな

 

『やあ坊や、先日話していた強化外骨格が出来上がったんだ…第一号は何時も世話になっている君へ送ろう……へルリアン』

 

と、メッセージが来ていた

 

上を見上げれば『Modern Weapon』のロゴが入った輸送ヘリが、小さめのボックスを吊るしていた

こんな戦場の最中にも届けてくれるのな……

 

紐を切り離し、そのボックスを投下……ボックスには『Paragon Armor』と刻まれていた

 

パラゴンアーマー……手本、模範…か、面白い名前を付けるもんだ

ボックスを開けると、中には金属製のフル装備が入っている

 

『マスター登録を、お願い致します』

 

「K-816」

 

『K-816様…名前の登録を行いました、続きまして生体認証を、お願い致します』

 

アーマーからスキャンレーザーが出てきた、俺の頭から爪先までしっかりスキャンしていった

 

『登録、完了致しました…本日より、K-816様をマスターとし、呼び出しに応じて、装着させて頂きます』

 

え、何それ自動でやってくれるって事?

なんて思ってるとみるみる内にアーマーが小さく折り畳まれていき…遂には10cm程度の大きさまで縮んだ、ちょっと大きめのストラップだなこれ

 

て言うか何この超ハイスペック技術……未来行き過ぎだろMW社

 

『声により、装備可能です』

 

「了解、じゃあ来い…パラゴンアーマー」

 

『承認しました』

 

すると俺の身体を包む様にアーマーが展開されていく……やがて俺全身を覆った

目の部分は切り替えでサーモモードにする事も出来た、超高性能やん…てか超軽いし、どんな金属使ってんだよこれ

 

アーマー内も超快適温度

 

『コーラップスに、対する、保護要素も兼ねております』

 

「とんでもねぇなおい……さて、M4がもうエルダーブレインを追って行ったみたいだし…遅れを取らないように俺も行きますか」

 

身体能力も強化されてんだろうな…パワードスーツだしっ……てスゲェなこりゃ

少し踏み込んで飛んだだけなのに……飛び過ぎじゃねこれ

 

廃墟と化したビル群を飛びながら、エルダーブレインの座標を追う……どうやら大陸横断鉄道に運び込つもりらしいな

てかこのスーツ使ったら普通にM4追い抜いちゃったんじゃないかこれ

 

先頭車両の上に着地すると、列車が動き出した……後方からは防衛システムで動かされてるであろう、正規軍の人形(鉄クズ)共が向かって来ている

 

「このアーマーを試してみるにはいい的だな……ほれ、撃ってこい」

 

自律人形より発射される弾丸は全て、アーマーの表皮で弾かれる…俺への衝撃も全然ない

弾丸と爆発に対して圧倒的な耐性を持つとはこういう事か

 

「ふむ、性能の確認はこんなもんでいいか…では失せろ、鉄クズ」

 

GRINDERで薙ぎ払い、まとめてスクラップにした

車両の上部をぶん殴って大穴を開ける……ヤダこれ隊長みたいなことしてんじゃん、ヤバ^〜

 

そこには台に寝させられたエルダーブレインこと、エリザの姿があった

それを小脇に抱え、飛び上がって車両の上部へと戻る……と、そこには見知った顔があった

 

「……お前、何者だ?戦術人形……いや、人間?どちらにせよ、エルダーブレインを渡してもらおう」

 

「久し振りに出会ったと思えばなんだその格好は、イメチェンか?それとも鞍替えか?何方にせよ俺はそんなに興味無いがな」

 

「その声……まさか、傭兵か」

 

「ああそうだ、お前こそこんな所で何やってんだ……M16A1」




自分自身のスペックは自分自身が一番理解している

何ができて何ができないのか、しっかり理解した上で自分のスペックをフルに活用した結果がこれです…最早人外、今更か

さて、そろそろ鉄血編が終わりそうですねぇ……まあストーリー見た人は分かるとお思いですが、まだ後ろにクソ親父が控えております
まだまだ話は終わりません

では、また次回お会いしましょう

病ませるならどっちが先がいい

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