傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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どうもAZAZELです
ヤンデレを入れたくても入れられない今日この頃……

取り敢えず鉄血編はこれにて終幕という事で、暫くはメインストーリーに関係の無い日常(?)回が続きます

ていうかまた大型アプデでイベント来てるけど全くストーリー読んでねぇわ……ホンマそういうとこやぞお前

では本編どうぞ


騒動の終わり、作戦の始まり

元の面影は顔の傷くらいしかないな、髪は白く抱えていたガンケースは無くなっている……そう言えばM4が抱えていたような気がするな

 

俺は顔だけアーマーを解除する

 

「……まさか、本当は戦術人形だった…なんて言わないよな?」

 

「面白い冗談だ、コイツは俺のお世話になってる研究所から貰った強化外骨格だよ」

 

「へぇ、成程……それで傭兵、エルダーブレインを渡してくれないか?」

 

「悪いがそれは出来ない…コチラにも作戦があってね、これは大事な鍵なんだよ」

 

「……その作戦、私には教えてくれないか?」

 

「それも出来ん、だがその内分かる時が来る」

 

「…………はぁ、そうか…分かった」

 

そう言うと、大人しく銃を下ろした

ほう……状況がよく分かってるな、流石はM16だ…恐らく今の人形達ではこのアーマーに対抗する手段がない、それ程までにコイツは化物性能をしている

 

それを人目見て見抜くとは、恐れ入ったな

 

「それに、コレを俺らが預かってりゃ…グリフィン側にも渡りはしない、お前が気にしてるM4の心配も無くなるってもんだ」

 

「……お前、何処まで見えてやがる…こんな薄ら気味悪い感覚は初めてだ」

 

「そうか、なら覚えておけ……傭兵を舐めるなよ」

 

「………ああ、肝に銘じておくよ」

 

おっと、どうやら話し込んでいたらM4がご到着なすったようだ……しかし何だM16の奴、まるで鉄血みたいな格好してるな

 

「ね、姉さん……何で……」

 

「話し込んでいたら妙な空間になっちまったな……私もそろそろお暇させ貰おうか…頼んだぞ、傭兵」

 

「ああ、任せておけ………あ、最後に一ついいか?その格好、鉄血コスか何かか?」

 

「……ぶっ、あっはははは!相変わらずのタフさだな傭兵、ああそうさ…私は鉄血になったんだ、何れまた会おう」

 

「あっ…!待って!姉さん!!」

 

そう言うと列車から飛び降りて言ってしまった……鉄血に鞍替えしたって事か?何でまた急に

……まあいいか、別に正直な話M16が鉄血側になったところで作戦に支障は無い

 

「行っちまったな……じゃ、俺も戻らせてもらうぜ」

 

「……待って下さい傭兵さん、それをどうするつもりですか」

 

「それって…エルダーブレインの事か?俺達の行う作戦の為、鍵になってもらう…悪いがコレは決定事項だ」

 

「ダメです、エルダーブレインは我々が回収します!」

 

「おいおい、君の目はそんなに腐ってないだろう?俺に勝てると思って銃を向けてるのか?」

 

「っ……!確かに私では傭兵さんに手も足も出ません、ですが!ここで構えなければ私はずっと後悔する!」

 

「………変わらんねぇ…だが未熟だ、大口叩くなら力をつけてからにするんだな」

 

M4の肩に向かってJUDGMENTを撃つ、B-889お手製の『EMP特殊弾頭』だ

撃ち込まれた人形は暫くの間、意識はあるが行動不能になる代物だ

 

「あぐッ……!」

 

「さて、そろそろ撤収するか……居るんだろウロボロス、M4を運んでやってくれないか」

 

「ああ、いいだろう」

 

どこからともなく現れたウロボロスにM4を担がせ、俺はエルダーブレインを担いで大陸横断鉄道から飛び降りる

強化外骨格のお陰で着地もできたし怪我も一切ない……流石やなって

 

「悪いウロボロス、M4をあの指揮官様の所へ返してきてやってくれないか?俺は早々にコイツを開発部隊へ持っていかなくちゃならん」

 

「構わんさ……計画とやらがあるのだろう?」

 

「ああいや、それはあらかた終わった…単純に今あの基地の人らに会うのが面倒なだけだ」

 

「何だ、わたしを使って逃げおおせる訳だな…まあいい、ではまた後で落ち合うとしよう」

 

アーキテクトが近くまでバイクを持ってきてくれていた様で、そのまま会社へと戻る

しかし今回の作戦、パッと思い付いてぶっつけ本番で回したが思いの外上手くいったな……それもこれも情報を掴んでいた社長様々だな全く

 

アーキテクトにエルダーブレインを預け、開発部隊室まで持っていく様お願いした…俺は社長室で報告しなきゃならないからな

 

「お帰り、そしてお疲れ様だK-816……相も変わらずお前という男は俺を楽しませてくれるよ」

 

「だったのなら何よりです…作戦は何の問題も、滞りもなく順調に進みましたよ……後は動くのを待つだけです」

 

「そうだな、アホ共が穴蔵から出てくるのを待つとするか…回収したエルダーブレインはどうしたんだ?」

 

「開発部隊に渡しました、ああいう手合いの情報を抜き取るのはあそこが一番ですからね」

 

「ナイス判断だ…今回の事で鉄血側は大きな損傷、それどころか致命傷を負った…この先はだいぶ早く進むと思うぞ?大手柄だK-816」

 

「それはどうも……では俺はこれで、久し振りに頭回して疲れたんで休みます」

 

「そうだな……なら休日返上といこうか、明日と明後日も休みでいいぞ…と言うより恐らく仕事がない、来るとしてももう少し時間がかかると思うしな」

 

てな訳でまた休日を貰いました

今度こそゴロゴロしようかと思っていたのだが……面倒な奴に絡まれる事になった

 

「あ〜っと!そんな顔をしないでくれ給え我が友よ!久し振りの再開にハグでも如何かな?」

 

「黙っとけ、さっさと要件を言え…こちとら休みなんやぞ」

 

「知っているとも、だから呼んだんだ…君はいつも仕事仕事と会社に居ないことが多いから…これは好機と思ってね」

 

「ああそうかよ……それで?アーキテクトまで連れて来いとはどう言う積りだ」

 

「……ねえ傭兵くん、この人誰?」

 

「ああ……コイツは唯のマッドサイエンティストだ、気にする事はない」

 

「おいおい!そんな雑な紹介は無いだろう?初めましてアーキテクト君!私は第十二部隊、通称『開発』部隊隊長のM-092…手短にモデちゃんと呼んでくれても構わんぞ!因みにモデちゃんの由来は私の社内番号の頭文字、Modification(改造)をもじったものさ!」

 

白衣を纏い、眼鏡をかけ、蛍光色の緑色の髪をしたこの男……こんなんでも開発部隊の隊長をやっている、一種の変態である

 

ただ開発や機械に対しての知識は段違い、と言うよりこいつに敵う奴は居ないと思わせるほどの知識を有している

 

「へ〜、傭兵くん達の頭文字って意味があったんだ〜…あ!じゃあ隊長さんってもしかしてTerminator(絶滅者)!?」

 

「残念、Tyrant(暴君)だ…まあそっちも似合いそうだがな」

 

「所で我が友よ、ハグはいらないのか?」

 

「いい加減黙らないとその口縫い合わすぞ…そもそもお前と友になった記憶は無い」

 

「何を言う!アレだけの膨大な実験を共にしてきた仲じゃないか!これが友と言わずに何と言うのだ!!」

 

「実験体の間違いだろ、寝言は寝て言えボケ」

 

「ふむ、その辛辣な当たりもいつも通りだな…指図め、絶好調と言うやつなのだろうな…さて、そろそろ本題に入らないと頭に風穴が開きそうだから話すとしよう…まあその前に…ささ、我らが部隊室に入り給え」

 

コイツらの部隊室は他部隊とはだいぶ違う

なんたってあれやこれやと実験機器や開発道具などが所狭しと並んでいる、ここは化学も多分野の科学をも取り扱っている

 

言わば超エリートの集まりだ……まあ、全員ある種の変態ではあるが

天才は天才でどこか頭のネジが外れている様だ

 

「本題に入る前に少し導入をさせてくれ……アレらをみてくれ」

 

「アレは……散々実験した挙句に結局人間じゃ扱いが無理ってことになった没武器じゃないか、まだ取ってあったのか?」

 

「YES!我が友と共に実験してきた我々の青春とも呼べる代物達だ……あれは我々の浪漫、夢…そしてあらゆる希望が詰まった、言わば宝なのだよ!」

 

「戦場で使えなきゃ唯のスクラップ(ゴミ)だろ」

 

「あう辛辣ゥ……だがな!あれから我々も実験に実験を重ね、改良と改造を重ねて遂に完成品まで到達したのだよ!……まあ、人間が扱うには無理があるのはどうしようもないのだが」

 

「じゃあ何だ?皆あの劇薬打ち込んで使えってのか?」

 

「いやぁそういう訳じゃない、そもそも『完成形T-851身体機能向上剤』は我が友専用に調合した物だ…君以外が使ったら確実に死ぬぞ」

 

「なんちゅうもん使わせてくれてんだテメェ……」

 

「でも実際生きてるじゃないか、我々からして見ても化け物だよ我が友は」

 

こいつに化け物呼ばわりされるのは腹立つなぁ……

 

いやまあ、確かに実際あの劇薬使っても使用後の後遺症でちょっと気だるくなるだけで済んでるのもおかしな話だとは思うが

 

「そ!こ!で!だ!我々も独自の戦術人形を作ろうと思ったのさ!それで今開発段階には着手したんだが、どうにもあの武器達を使う為の足腰の構造が分からなくてな」

 

「あー…成程、それでアーキテクトって訳か」

 

「え?あたし?」

 

「そうだとも!君なのさアーキテクト君!なんだって君の武器はロケランだと聞く、つまりその細腕であの衝撃をどうやって耐えているのか…ヒントが欲しいのさ」

 

自前で戦術人形とは……ホント何言ってんだコイツ

て言うかその費用どっから出てんだよ…いやまあ、そんなの社長しかありえないんだが

 

「そんな訳で了承が得られればあのスキャン台でデータが欲しいのだが……どうだね?」

 

「……まあ俺はいいが、アーキテクトはどうだ?」

 

「あたしは全然いいよ!そういうの面白そうだし!」

 

「だとよ」

 

「おお!有難い!では早速スキャンと行こうか、我が友はあっちのソファで待っててくれ給え!」

 

言われたとおり、スキャン待ちの間はソファで待機することに…暫くすると部隊員のA-375が珈琲を持ってきてくれた

 

最近入った新人らしく、あの改造厨共の助手をしてるらしい……しかしこんな若いのに傭兵とは、世も末だ

俺が言えた話じゃないがな(18歳)

 

「すみませんねKさん、隊長の我儘に付き合ってもらって」

 

「気にするな、いつもの事だろ……それよりお前も大変だな」

 

「あはは…でも隊長も他の皆さんも良くしてくれますから」

 

「お待たせしたな我が友よ!お、A-375の淹れた珈琲か…絶品だから是非飲んでいってくれ」

 

「ああ、じゃあ貰ってから帰るとするよ……改造してねぇだろうな?」

 

「当たり前じゃないか、そんな事したら本当にブチ抜かれかねないからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こう何度も呼び出して悪いなK-816」

 

「いえ、気にしないで下さい…それで、また何かありましたかね」

 

「今現状、鉄血共はエルダーブレインという中枢核を奪われ壊滅状態になっている…そこでグリフィンは鉄血側に協定体制を提案したらしい」

 

「へぇ、成程…まあ鉄血のハイエンドモデルは誰であろうと腕が立ちますからね、良い判断だと思いますよ」

 

「まあそうだな、それで散り散りになっている鉄血兵達を捕獲して再構…なんちゃらとか言うヤツでな、良く分からんがプログラムの再構築的な事をしてるらしいぞ」

 

「社長、それ説明受けたんじゃないんですか……」

 

「正直俺には早すぎる話だったよ……アイツら何言ってっか全然分からん」

 

この人は……まあそういう雑なところも俺は好きだけどさ

まあ端的に言えば鉄血人形が味方になってるって事か……中々いい案だと思うぜ俺は

 

「まあそれで今は確か、エージェントと呼ばれるハイエンドモデルとスケアクロウだったかな?が捕獲されたらしいんだ」

 

嘘だろ代理人……お前捕獲されるの早過ぎないか?どう考えてもハイエンドのラスボスみたいな感じやんお前…

 

「それでプログラムの再構築も終わってさあ協定だ……ってとこで問題発生です」

 

「うわ、それ聞きたくないんですけど」

 

「言うと思ったよ…だが俺達のこれからを考えると、これもいい案だと思うんだよ」

 

「……はぁ、それで?何です、その問題とやらってのは」

 

「それがな、鉄血のハイエンドモデルである彼女らは再構築の甲斐あって協力的且つだいぶ穏和になったらしい…のだがな、現地の指揮官には仕えたくないって言い出したみたいでよ」

 

「大体読めましたけど一応聞きますが、その理由は?」

 

「ははっ!これがもう驚きよ!というか俺的には爆笑ものなんだが、既に決めてる主が居るんだとよ」

 

はて一体誰の事なんですかね(すっとぼけ)

俺以外にも代理人達と深く関わってる奴がいたのかー、それは驚きだぜー

 

「おいどこ見てんだ、現実逃避してないで現実見ろ」

 

「嫌だなぁ現実逃避なんて、マジで逃げていいですか?」

 

「ダメに決まってんだろ」

 

「こいつァヒデェや……」

 

「何でも鉄血側はウチの会社に所属してるK-816って番号の奴をご指名だそうだぜ?良かったな、人形部隊も夢じゃなくなるぞ」

 

誰も作りたいとは言ってないんですがそれは……

ん〜……まあ、再構築とやらを通したらしいし?前とは違うみたいだから物は試しで会ってみるのも悪くは無い、かぁ……

 

「さて、どうするK-816…正直こんな美味い話は乗らなきゃ馬鹿だと俺は思ってる……が、お前からしてみれば散々狙われて来た身だからな…お前の判断に任せるぞ」

 

「……はぁ、別にいいですよ俺は…戦力拡大はやっておいて損はありませんし、これからの動きもだいぶ楽になりますし」

 

「悪いなK-816、何でもお前に押し付ける形になっちまって……だが、あのハイエンドモデルを垂らしこんだ所は大手柄だな!流石だぜK-816!アイツから聞いてた話は間違いなかったみたいだな!」

 

「あの人そんな事まで話してたんですか……それで、今はグリフィンに居るんですか?」

 

「ああそうだ、馴染みの基地にいるみたいだぞ…そこの方がお前も行きやすいだろ?」

 

て事でいざ基地へ、アーキテクトとウロボロスには黙って来てしまったが……後で土下座しよう

でも多分、言ったら何が何でも止めてきそうだし…致し方ないコラテラル・ダメージって事にしとこう

 

しかし、襲撃した張本人を基地内に入れてるってのもなんか変な話だな……まあ、あそこの指揮官ならやりかねないが

 

「お待ちしてましたK-816殿、この度は我が基地を救って頂き感謝の限りです」

 

「止めてくださいよ指揮官さん、こんな一介の傭兵に貴女みたいな人が頭を下げるもんじゃないですよ」

 

「いえ、ですがこう私の命があるのも貴方のお陰と言っても過言ではありません……それに、M4やアンジェリア達の件も裏で動いていたと聞きました」

 

「あー…まあ、あれは正直ウチの独断で動いたものですから…余り手合いに出されるのは痛いというか……」

 

「何を言いますか、K-816殿のおかげでアンジェリアの捨て身とも言える作戦を行わずに事を収められたのです」

 

ここまで持ち上げられるのもなんかむず痒くなってくるな……さっさと鉄血引き取って帰りたくなってきた

 

しかしらあの時のM4…だいぶ前と雰囲気が違ってた様な気がしたな、あの戦場に立つには似つかわしくないホワホワした雰囲気が綺麗さっぱり無くなってた

 

まあそれもそれで成長ってやつなのかな、俺は前の方も好きだったが

 

「それで本題ですが、ここに引き取っている鉄血と言うのは」

 

「ああ、申し訳ない…少し話し込んでしまいましたね、では案内します」

 

案内してもらったのはとある一室……応接室的なやつかな?この中にあの二人が居るらしい

指揮官曰くもうなんの危険性もないので、この先はお一人でだそうです

 

……え?一人なんすか?

 

まあ、ここで立ち往生してても何も始まらないし…覚悟を決めて中に入る

 

中に居たのは見知った顔、ガスマスク越しにも顔の良さが滲み出る案山子ことスケアクロウ

メイド服にスカート下に仕込まれたサブアームがモラル違反な代理人ことエージェント

 

俺が部屋に入ると、二人は驚きの表情で目を見開きながら固まった……え何この空気

 

「よ、よう…久し振り?なのかな」

 

すると二人はすぐさま俺の元へ移動し、目の前で片膝着いて頭を垂れた……なになにこの空気は、俺にどうしろと言うのだ

 

「嗚呼、傭兵さん…あれだけの事を起こした我々の元へまた赴いてくれるなんて…」

 

「流石に会いに来てくれないと思っていましたわ」

 

「いやまあ……夢想家と口約束してたからな、全員拾ってやるって」

 

「……我々の目は間違って居なかったようです、この日、この時より私エージェントとスケアクロウはこの身体尽きるまで……貴方に仕えましょう」

 

新しい鉄血が加わりました………暴走してた時とは大違いだな、話が通じるって素晴らしい

指揮官に適当に話を通してウチに置くこととなった、まあ後は社長がどうにでもしてくれるだろう

 

さて、基地に帰って来たは良いんだが……

 

「おう、お帰りK-816…帰って早々で悪いが会社横に新しく事務所を立ててたんだ、今日からお前の部隊室はそっちだ」

 

「……ええと、社長…それは俺だけで?」

 

「まさか、お前とお前の人形達だよ……今この時より社内番号K-816は新設部隊、第十四部隊『人形団』の部隊隊長に任命する……それじゃ、任せたぞK-816」

 

そんな軽い流れで昇進するもんなんすか……て言うかマジかよ、マジで人形部隊作ったのかよ

てか事務所いつのに建ててたんだよ、あの人形部隊の話をした時からか?ホント抜かりねぇよなこの人……

 

「なっ…!エージェントにスケアクロウ!?どういう事だ傭兵…」

 

「あー…何かグリフィンで再構築なんたらとか言うのをやって、プログラムの再構築的な事をやったらしいんだ…それでなんだが、今日から俺達は第十四部隊として組まれる」

 

「お〜…って事は傭兵くんが隊長なんだね!良かったじゃん昇進だよ!」

 

「ああ、まあ…そういうことになる、事務所は外の別棟になる…多分これから数も増えるだろうからその対策で新しく作ったんだろう」

 

取り敢えず四人に必要な物や自分の物を事務所へ持って行ってもらいつつ、俺は第十三部隊の人らに挨拶へ向かった

 

「ようK-816!いや、今は第十四部隊隊長って呼んだ方がいいか?」

 

「からかわんといて下さいよ隊長…いやはや、俺も隊長格になるとは思ってもなかったですがね」

 

「ガッハッハッ!なに!そう気張ることはないぞK-816、隊長なんざ取り敢えずやってる内に何とかなるもんだ」

 

この人が言うと説得力が違うな…実際何とかなってるし、何とかしちゃってるもんな

でもそれ隊長のフィジカルがあっての話じゃなくて?

 

「何だよ〜俺より偉くなっちまったのか?俺より後輩のクセによ」

 

「だったら変わってみるか?D-673」

 

「いやゴメンだね、俺は副隊長が似合ってるよ……ま、精々頑張んなよK-816…部隊が変わっても会社は同じなんだ、また酒飲むぞ」

 

「勿論…今度、昇進祝いで一杯奢れよ」

 

「しょうがねぇなぁ」

 

「D-673の方が歳上なんだからそれぐらい奢ってやりなさいよ」

 

「うぐっ…分かってるよV-785」

 

哀れD-673…なんだかんだとこ人、この部隊の中だと扱いが雑にされがちだよな

まあうちの女性陣、全員クセ強いしな

 

「……またナイフの練習くらい、付き合いなさいよ」

 

「はいはい、分かってますよG-186」

 

この部隊にもだいぶ世話になったな……しかし俺も一部隊の隊長か、しかも部隊員が全員戦術人形て…

俺この部隊でやること無くね……全部任せちまった方が楽まであるぞ

 

さて、事務所に来てみたが…結構広いなここ

しかも寝室に大浴場まで付いてやがる……すげぇ待遇だなおい、逆になんか怖いんだけど

 

「傭兵さんはどこの部屋にしますか?」

 

「え?ああ……別に空いてる所ならどこでもいいぞ、どうせそんなに使わんと思うし」

 

「ほう?ならわたしと同じ部屋にでもするか?傭兵……」

 

「いやぁウロボロスさん…それはちょっと……ほら、隊長だと色々とやる事があるしさ、ね?報告書書いたり会議参加したりさ」

 

「報告書ならわたくしが請け負います」

 

「お、おう…そうか……」

 

「傭兵、この際だから言っておくがやはりお主には睡眠が足りなさ過ぎる…この間も作戦だなんだと誤魔化して、結局二日間ぶっ通しで起きていただろ」

 

「あ、あれはほら…時間も差し迫っていた訳だし?しょうがないだろ?」

 

「余裕を持って現場に着いて5時間くらいは時間があっただろ」

 

グッ…何でか分からんがウロボロスに詰められるとどうも口が回らなくなる……いや、正直正論しか言ってないから言い返す言葉も無いんだが

 

「そうですね…傭兵さんは元のスペックが馬鹿げているとは言え人間である事に変わりはありません、そうも無茶をされると此方としても気が気では無いですね……でしたら、交代制で傭兵さんの世話係をするのは如何ですか?」

 

「おお、名案だなエージェント」

 

「えなにそれは…て言うか本人置いてけぼりで決めるんすか」

 

「傭兵に発言権があるとでも思ってるのか、この阿呆め」

 

「うす……」

 

「なになに〜!なんか面白そうな事話してる〜?」

 

後ろからアーキテクトが覆いかぶさってくる

毎回毎回スキンシップが激しいんだよなコイツ…何かナインちゃんみを感じる

 

「アーキテクト、貴女自身の部屋の整理は終わったのですか?」

 

「え"っ…い、いや〜何かみんな集まって話してたからつい〜…」

 

「おしゃべりしてる暇があるなら早く片付けてきなさい、この中で貴女が一番無駄に荷物が多いんですから」

 

「うっ…はぁい」

 

代理人に怒られとぼとぼと自身の部屋へ戻って行くアーキテクト…なんか可哀想やな

でも実際、荷物が一番多いことに間違いは無い

 

開発部隊と関わってからというもの、あそこの部隊員らと仲良くなったのか頻繁に出入りしていたからな……一緒になって色々と開発や改造をしていたらしく、その発明品達で結構ごった返している

 

「あら、何の話をしていますの?」

 

「スケアクロウ、丁度いいところに来たな…今から傭兵の世話係の順番を決めようと思ってな」

 

「あら、なにやら楽しそうな事を話してますわね…是非混ぜて貰いたいですわ」

 

なんか三人で話し始めちゃったし……俺は仕事部屋でも見に行こうかな

 

広めの大部屋の真ん中に長机、奥には大きめのデスクと椅子…恐らく俺用だろう

長机もそこそこでかいし、椅子も結構な数ある……これ本当に鉄血全員収めるつもりだろ

 

別部屋にはキッチンもあり、料理をしたりお茶を淹れれたりと結構出来そうだった…既に代理人の持参品であるティーポットとカップが棚に仕舞われてあった

 

「……お、パソコンまでついてるのか…いや、これB-889が勝手に持ってきたな」

 

俺用のデスクにデスクトップパソコンが置いてあったのだが、キーボードの右下に小さくBにマルがしてあるマークが付いていた……しかもお手製品ときたもんだ、とんだハイスペックなんだろうなこりゃ

 

デスクと共に備え付けられていた椅子に腰かける

 

「……はぁ、しかし一部隊の隊長かぁ…何だかなぁ…」

 

「如何しましたか?傭兵さん」

 

「うぉ…いつの間に居たの代理人……いやまぁ、時間の流れってのも早いもんだなぁって」

 

「そうは言ってもまだ18歳ではないですか……そろそろ全員集まる頃合いです、わたくしは飲み物でも淹れて参ります…傭兵さんは紅茶と珈琲、何方になさいますか?」

 

「珈琲で頼むよ」

 

代理人が人数分の飲み物を淹れて長机に置いている内に、全員が仕事部屋に集まり既に座っている状態が出来上がっていた

 

「傭兵くん社長みた〜い!何かおもしろ〜!」

 

「何だ喧嘩売ってんのかアーキテクト、確かに俺そういうポジション似合わないけどさ」

 

「アーキテクト煩いぞ…それで、何か話すんじゃないのか?傭兵」

 

「ああ、まあそうだな……改めて話すことも別にないが、これから宜しくってところだな」

 

「……それだけですの?」

 

「ん?何だもっと話せってのか、生憎ともう話すネタとか挨拶の言葉とか持ってなくてなぁ……世間話にしても殺伐とし過ぎてて人に言う様な内容じゃないし」

 

「い、いえ…そうではなくて……」

 

「別にお前らが何であんな事してたのかなんて実際俺、興味無いし?事実確かに俺結構逃げ回ってたし何だっだら監禁されてたけど…まあこうして五体満足で生きてる訳だから、特に問題もないだろ」

 

「うわ〜…相変わらずタフだよねぇ傭兵くん」

 

「それでこそ俺だろ」

 

椅子に座るスケアクロウは若干、申し訳なさそうな顔をして落ち着きがなかった…代理人は隣に立っているので表情は分からないが

 

「……それより、お前らも俺に聞きたい事があるんじゃないのか?」

 

「……!」

 

「……流石ですね、傭兵さん」

 

「ああ、顔に書いてあったぞ……エルダーブレインが何処に行ったのかって」

 

まあこんなの、大体予想はつくがな

代理人は正規軍との戦闘で破壊され、そのままエルダーブレインは正規軍に奪取されたと思っている

 

その後どうなったかなんて知る由もないだろう

 

「エルダーブレインならウチの会社にいるよ…先の戦闘で損傷してて今はまだ眠ってるがな、開発部隊の奴らが今システム解析とモジュール修復を行ってる途中だ…それが終われば会えるだろうよ」

 

「やはり、エリザ様は傭兵さんが回収していましたか…予想通りでしたね」

 

「まあな…色々とこっちにも作戦があってよ、ちょっとそれに使わせて貰おうと思ったからな」

 

「作戦…?」

 

「ああ……何れ来るクソ野郎共を殲滅する為のな」

 

「……分かりました、でもこれだけは覚えておいて下さい傭兵さん……もう我々は貴方を裏切らない、決して…ですから、この身果てるまで…貴方の傍に仕えさせ下さい」

 

椅子に座る俺の前で膝を着き、俺の手を取って代理人はそう言った……ヒュー大胆な事言ってくれるじゃないの代理人さんよぉ

 

ま、こっちとしてもこんだけ腕が立つ奴らに居てくれれば万々歳だからな

 

「あー!なに二人だけの空間でイチャイチャしてるのさー!ちょっとウロボロスも何とか言ってやりなよ!」

 

「煩いぞアーキテクト、あれくらい放っておけ」

 

「む〜……にヒヒ、それはなに〜?あたしの方が傭兵くんと長く居るからって言う正妻アピールぅ〜?」

 

「…………ほう、いい度胸だ」

 

「わー!わー!暴力反対!」

 

「あまりここで暴れないで下さいな、折角の紅茶が台無しになってしまいますわ」

 

ウロボロスがアーキテクトの胸倉を掴み上げて、拳を振りかざしてる……なんだかんだと仲良いなーアイツら

まあこんな感じでも、思いの外上手くやって行けそうだな




最近資材が潤ってきて上々

て言うかMOD化するの超面倒…416はゴリ押したけどROもMODしたいんだけどなぁ
モジュールが足りなさ過ぎる、まあイベントで回収できるみたいやけど途中までやって進めてねぇやHAHAHA

ではまた次回

病ませるならどっちが先がいい

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