傭兵さんと戦術人形   作:AZAZEL

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どうもです、読んでくれてる人達がいるみたいなので上げさせて頂きまする…読んでくれている皆様本当にありがとうございます

あと借金背負ってそうな指揮官書いてる人から感想貰って喜んでたAZAZELです

今回鉄血さん達はお休みで御座います『ヤンデレがないやん、どうしてくれるん』と言う方々はマジですみません
次、次書く時にはヤンデレ入れるからお兄さん許して(懇願)

では本編どうぞ


これから

ジープで揺られながら会社を目指す、取り敢えず帰って状況整理をしないと色々と追いつかない

 

鉄血工造には俺やD-673以外にも警備にあたっている奴等はいるが……まぁ大丈夫だろ、ウチの傭兵で早々死ぬやつは居ないな

 

「そう言えばG-185は何でD-673と一緒に居たんだ?」

 

「私は鉄血工造じゃない場所の警備だったのだけれど、暴走した鉄血人形が押し寄せてね…どうやらD-673の工場から漏れ出したヤツららしくて、それを追いかけて来たそうよ」

 

「流石だな殲滅主義者、無線では壊すなだのほざいてた癖によ」

 

「ウチから漏れ出した鉄屑を他に押し付けるわけにゃいかねぇだろ、だから俺が処理したまでの話だ」

 

「成程ね……まあどの道アサルト的思考だな」

 

「アサルトをサイコパスみたいな語呂で使うな」

 

そんな会話をしていると会社が見えてきた、どうやらコッチの方には被害が無いみたいだな…まあ近くに鉄血工造の工場は無いからな

 

なのだが……会社の入口に筋骨隆々の葉巻を咥えたゴリラの様な大男が無残に壊された鉄血人形の中心に返り血に染まりながら立っていた

 

「………何してんだあの人」

 

「流石、素手で戦術人形の小隊を壊滅させたのか」

 

「本当、肉弾戦なら負け知らずよね」

 

「……ん?おお!無事だったかお前ら!!」

 

返り血の付いた顔でそんな良い笑顔すんなよ怖いわ

この人は俺が所属する部隊の隊長を務めるT-850、ご覧の通り何もかも素手で解決する脳筋隊長

 

だがマジで素手だけでやってのけるので化物としか言い様がない

 

「隊長、その手に持ってる頭は何処から拾ってきたのかしら?」

 

「その辺を彷徨いてたからな、ウチの傭兵達が世話になったみたいだから御礼に少し遊んでやったのさ」

 

「うっわエグ、てか人形の腕を引きちぎるってどんな腕力と握力だよ」

 

「おおK-816!久し振りじゃねぇか!元気してたか!」

 

「まあ元気ですよ、隊長程じゃ無いですけど」

 

「そう言えばお前は鉄血のハイエンドモデルとか言う高性能戦術人形が居るところだったな、大丈夫だったのか?」

 

「駄目に決まってるじゃないですか、全員アウトですよ全員…本当勘弁して欲しい」

 

「まあ生きてるなら万々歳だな!」

 

「まあそういう事にしときますよ」

 

「取り敢えず早く入ろうぜ、俺も疲れてるんだわ」

 

俺達の部隊は男女三人ずつの計六人で構成されている、俺達以外にも部隊は存在するが大概六人編成である

 

だがそもそもウチの会社は『傭兵派遣』を売りとしている、その為部隊は在って無いようなものに等しい

全員が集まって仕事に出る事など月に一回有るか無いか程度だ

 

「そういや隊長、俺達以外の奴等はどうしてたんだ?」

 

「B-889は会社、V-785はG-185と同じで鉄血以外の所へ警備にあたっていたが緊急事態なんで呼び戻した」

 

「成程、じゃあ俺がG-185とK-816を拾えたのはラッキーだったな…捜索の手間が省ける」

 

「ああ、俺としても助かった…まあコイツらが簡単に死ぬとは思ってないがな」

 

俺は今回死を覚悟したけどな…色んな意味で

俺達の部隊が使っている部屋へ入ると、パソコンを打ち込む青髪の女性とグレランの手入れをする赤髪の女性が既に居た

 

青い方がB-889、赤い方がV-785だ

 

「あ、お帰りなさーい…お!けーくんが居る!」

 

「その呼び方いつまで続ける気だB-889、あと俺が居る事がそんなに珍しいか」

 

「珍しいでしょ〜、大体どっかに出てるじゃんけーくん」

 

「貴方、大概任務を請け負ってるじゃない…此処へだって滅多に顔出さないの自分でも忘れた?」

 

「手厳しいなV-785………そうだったか?」

 

確かに会社に戻るのは久方振りだなかもしれんな…因みにけーくんの由来は『K-816とか呼びずらいしけーくんでいいよね!』との事だ

あとV-785はいつもこんな感じなので嫌われてる訳では無い……と思っている

 

と、放送が入る

 

『あーテステス、聞こえてるかコレ?』

 

「……社長か?放送使うとは珍しいな」

 

「隊長は何か話聞いてますか?」

 

「いや、俺は何も聞いてないぞ…緊急なのかもな」

 

『あー我社の諸君、放送で済まないが緊急なんだ許してくれ…先の鉄血人形暴走事件にあたっての事なんだが…先ず鉄血配属の全ての傭兵達が生きて帰ってきた事を報告する、お前達よく生き延びてくれた…今回の事件は鉄血人形の統括AIの暴走により起こった、鉄血工造の職員達は全滅…復旧も人形達によって不可能に近い………故に、我々は人形共を殲滅する』

 

瞬間、社内がデカい音と野郎共の叫び声と共に揺れた…各階で血気盛んな奴等が盛り上がってんだろうな

斯く言うウチの隊長とD-673、V-785が立ち上がって雄叫びを上げている

 

『やる気がある様で充分…コイツは依頼と考えてくれ、全社員を上げての総力戦だ…それを遂行するにしてだが、人手が少々足りない…これはお前達の腕を疑ってでは無い、効率を考えての事だ…よって我社はこれよりグリフィン&クルーガーと手を組む、その事を頭に入れておいてくれ』

 

「グリフィン&クルーガー?何だそりゃ」

 

「何だK-816、知らないのか?ウチと同じで傭兵使ってる所だよ」

 

「そんな組織があったのか、全然知らなかったわ」

 

「まあけーくん結構無頓着だもんね」

 

『グリフィン&クルーガーはつい最近まで我々と同じく傭兵が主力だった、しかし今はIOP製の戦術人形が主力に変わった…だがまあだからと言って俺が方針を変える訳じゃないが、それも一応頭に入れておいてくれ…報告は以上だ、依頼は各々のパソコンへデータを送っておいたから確認するように……鉄屑は鉄屑に還す時だ、健闘を祈るぞお前達』

 

また雄叫びと共に会社全体が大きく揺れた気がした、やる気満々だねウチの社員達

本当に戦闘大好き人間が多いようで…まあじゃなきゃ傭兵なんざやってらんねぇか

 

「よぉうし!B-889早速確認だ!!」

 

「もー隊長煩いよ〜、分かったからあんまり大声出さないで」

 

「いやぁ済まんな!どうも滾って仕方が無いんだよ!」

 

「嗚呼本当、早くぶっぱなしてバラバラにしたいわ」

 

「この砲撃魔が……」

 

「あら?何か言ったかしらK-816?よく聞こえなかったのだけれど」

 

「いや何も、やり過ぎるなよって思っただけさ」

 

ヒュー怖いねぇ相変わらず

でも砲撃魔な事に変わりは無いからな、コイツ個人で迫撃砲やら榴弾砲やらを持っている…しかもメンテも自分でしてるらしい

 

超高火力が好きみたいだ

 

「え〜っと…先ずは鉄血に占拠されたエリアの奪還、出てくる人形共は残らず壊して良し……みたいですよ」

 

「ああ、そうみたいだな……よし!では各自準備に取り掛かれ、時間は限られてるぞ」

 

「……あれ?追記?……ワオ、どうやらIOP製の戦術人形達も一緒らしいよ」

 

「へぇ、そうなんか………何?一緒ってどういう事だ」

 

「けーくん一瞬流したでしょ……何か404小隊?とかいう部隊と行けってさ、社長命令」

 

最後の四文字には悪意を感じるぞ社長……て言うか何でウチの部隊、もっとマシな奴等居ただろ

第1部隊とかいいじゃん、超良い奴ばっかだぞ

 

「だそうですよ隊長」

 

「ほう、戦術人形との共闘か…まあ物は試しだ、やれるだけやってみようじゃないか」

 

「どうせ俺らが一掃して終わりな気がしますけどね」

 

「一掃するなら任せなさい、爆撃でも迫撃でも私の子達を使って吹っ飛ばしてあげるから」

 

「止めろお前、今回は戦術人形が混ざってんだから少しは自重しろ」

 

スグにそうやってクレーターを作ろうとするのお前の悪い癖だぞ全く、コイツが出ると毎度毎度戦場がボッコボコになるんだよな

 

やるならバンカーバスターとか爆撃機で瞬時にスカッと綺麗に始末して欲しいものだ

 

「あー…何か打ち合わせあるらしいよ、顔合わせとか作戦とかだってさ〜」

 

「作戦?そんなモノあるのか?」

 

「出たよこの副隊長、まあ規律もクソもない部隊だからなぁ」

 

「まあ向こう側から提示してくれるだろ……従うかは別としてだが」

 

「それでいいのかよ……」

 

「よくよく考えてみろ、今まで部隊行動の時に作戦立てたことあったか?」

 

「………うん、無いな」

 

よく今まで生きてこれたもんだな

正直な話、V-785が放つ砲撃のタイミングさえ分かってればどうにでもなった

 

アイツの砲撃マジで危ないからな

 

「日時は………明日だって」

 

「早いなおい、そもそも実行日は何時だよ」

 

「……明後日」

 

「巫山戯てんだろ」

 

「テメェら準備に取り掛かるぞ!!」

 

隊長の声を皮切りに全員が動きだした

明後日が実行日、明日は作戦会議兼顔合わせ…詰まり実質一日しか準備期間が無いと

 

巫山戯てんだろマジで、社長一発殴らないと気が済まんな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で一日経ちました、まあ準備と言っても武器のメンテとかなんでね

一番大変なのはV-785だな、子供達(迫撃砲)のメンテをしなきゃならんからな

 

「初めまして、私がクルーガーだ…初めに作戦への協力を感謝させて貰いたい」

 

「いえ、此方としても危険は少ない方が良い…それに今回の件は色々と面倒事が多くて、正直参っているからな」

 

ウチの社長とクルーガーと名乗る大男が対面して話していた

どうやらグリフィン&クルーガーのお偉い様だとか…と言うか字面的にもそうだろうな、ガッツリ名前入ってるやん

 

俺達は後ろで並んで待機、暇なので小さな声で隣のD-673と話していた

 

「……あのクルーガーってオッサン、隊長みたいだな」

 

「なんでも元軍人らしいぜ、退役してるのにあの身体は尊敬モンだ」

 

「マジか……それで、あの後ろに立つ子達が今回の共闘者か?」

 

「どう見ても普通に可愛い女の子にしか見えんのだがなぁ……まあ武装してるし間違いは無さそうだけど」

 

「まあ鉄血のハイエンドモデルなんてのも居るんだ、今更だな」

 

「それもそうか……にしても、戦術人形ってのはスゲェなぁ…見た目はあんななりだが、性能はピカイチだからな…戦闘技術も覚えれば覚える程に対応出来る場面も増えるって訳だ」

 

「……別にそれくらい出来るだろ」

 

「俺らとお前を一緒にするな」

 

不意に目線を上げると、左目に傷のある戦術人形と目が合った…ウィンクされたんだがこれ如何に

また腹の読めないのが居るなぁ、面倒くせぇ…まあ夢想家よりは可愛げがあるな

 

「あの子お前にウィンクしてなかったか?」

 

「されたな確かに、どうも腹は読めんがな」

 

「そもそもAI相手にやる事が間違ってんだよ…まあ彼女達にも彼女達の人格はあるだろうが」

 

「何だ急に、保守的と言うか庇う様なそのセリフは」

 

「いや、機械だから道具…ってのも考えモノだなってな」

 

「成程…確かに難しいが、正直俺はどうでもいい…隣に居るなら唯の戦友、前に立つなら唯の敵だ」

 

「……流石、お前らしいよ」

 

なんて事を喋ってる内にお偉いさん達のお話も終わった様で、第13部隊と404小隊どうしで顔合わせをしてこいとの命が出たので場所を移動する

 

何かちみっ子が銀髪の子に引き摺られてるけど、大丈夫なの?

 

「それじゃあ自己紹介からしよっか…私はUMP45、この小隊で隊長をやってるよ」

 

「T-850だ…俺もコイツらの隊長をやってる、これから宜しく頼む」

 

隊長同士が握手を交わす、てか身長差エグ…ウチの隊長デカ過ぎだろ本当……

 

「………うおっ!?ビックリした…」

 

「いきなり叫ぶなD-673、その声にビックリするわ…っおぉ〜?」

 

「お前もビビってんじゃねぇか」

 

いつの間にか目の前にツインテールの戦術人形が居た、しかもめっちゃこっち見てくるんだけど

右目に傷……あのUMP45と名乗った戦術人形とやけに似てるな、姉妹とかか?

 

てか人形に姉妹とかあるのか?

 

「……何か用かい、嬢ちゃん」

 

「ん〜…お兄さん、名前無いの?さっきから番号で呼び合ってるけど」

 

「名前…名前ねぇ………とうの昔に名前なんて捨てたか無くしたさ、そもそもあったのかすら分からんな」

 

「そうなんだ…私はUMP9!じゃあ今日からみんな家族だ!」

 

「いやどういう原理それ……UMP?やっぱ姉妹ってやつか?」

 

「そうだよ〜、45姉と私は姉妹なのさ!」

 

は〜、人形にも姉妹ってのがあるのか……UMP、UMP…H&Kのサブマシンガンか

詰まりあれか、戦術人形の子達は銃の名前してるって事か?俺基本的にGRINDERとかいうイカレ武器使ってるから普通の銃とかてんで分からんぞ

 

「ん〜、でもそしたらお兄さん達のことなんて呼べばいいかな?」

 

「好きに呼べばいさ、番号でもアルファベットでも…俺個人を呼ぶなら『傭兵』でもいい」

 

「じゃあ傭兵さんって呼ぶね!」

 

何だ?急に寒気が走ったぞ…そう言えば鉄血の奴らも傭兵さんって呼んでたな、それの所為か?

 

いや、何かこの子もこの子で色々と危ない気がするんだが…杞憂であってくれ

 

「そっちのお兄さんは?」

 

「俺?D-673だが……まあDでいいぞ」

 

「じゃあディーさんで!」

 

「おう、宜しくなUMP9」

 

「ナインでいいよ、UMP9だと呼びづらいでしょ?」

 

「じゃあ遠慮なく」

 

V-785やB-889は向こうで銀髪の子とその子に引き摺られてた子とお話中だ

ウチの部隊、形的に部隊となってるけど基本的に皆得意なのは単独行動なんだよね…巻き込みかねないから

 

大丈夫かウチの部隊と一緒で、本当にそれだけが気掛かりなんだよね……あとその区域にハイエンドが居ないかどうか

 

「……ん?…兵さん………傭兵さん!!」

 

「おう?……ああ済まんな、考え事してたわ」

 

「大丈夫?何か暗い顔してたけど…」

 

「んー…まあ大丈夫だろ、いざとなったら全部ぶっ壊す」

 

「何の話してんだお前、物騒過ぎんだろその考え……で、どうしたんだ」

 

「いや、特に気にするこた無いよD-673……それはいいんだけど何時まで俺の手を握ってる気だナインちゃんよ」

 

何故か呼び掛けられた時からナインが俺の手を両手でギュッとしてる…人形ってスゲェなぁ、手が超柔らかい

 

技術の進歩ってのは凄いぜ(小並感)

 

「あ…ごめん、嫌だった?」

 

「いや、何で握ってんのかなって……そんな泣きそうな目で見んといて、俺が悪者みたいじゃないか」

 

「お前何女の子泣かしてんだよ、裏山けしからんわ」

 

「こういう面倒臭いオッサンに絡まれるからさ」

 

「それは喧嘩を売る言葉だぞ、かかってこい!」

 

「女にだらrrしのないヴァカ男が」

 

「うるせェ黙れ!」

 

「あっははは〜!お兄さん達面白いね〜!」

 

「本当、面白い人達ね」

 

ケラケラと笑うナイン……と、その隣にいつの間にか立っていたUMP45

……怖、いつの間に居たんだよ君

 

「うおあっ!?またいきなり現れたな」

 

「UMP45だっけか?宜しくな」

 

「ええ、宜しく傭兵さん…で、いいのかしら?」

 

「あー…まあ、別にいいよそれで」

 

あの会話聞いてたのか君…何だか分からんやつだなぁ、ナインは人懐っこくニコニコしてるが……コイツの微笑みは違うな、奥底何考えてるか分からん微笑み方してやがる

 

「あ、悪い隊長に呼ばれてるわ…まあK-816は楽しくお喋りしててくれや」

 

「ああ…おう、いってら」

 

え?今ここで俺を一人にする?マジで言ってんの上司様、俺この45ちゃん結構苦手な子なんだけど

 

ちょ、何か他の奴らも隊長のとこ行ったぞ…俺も行きたいんだけど、でもナインが手を未だに離してくれないんだが……何で?

 

「ん?K-816はどうした?」

 

「また口説いてますよ隊長」

 

「けーくんはでぃーみたいな人じゃないからそんな事しないでしょ」

 

「俺の扱い酷くね?あと冗談だからそんなガチトーンで返さないで、オジサン泣きそう…まあ強いて言うなら捕まってる」

 

「どうせK-816だから気に入られたんでしょ」

 

「そんな所だ、放っておいてやれ」

 

「そうか、まあそうなら仕方ないか…K-816には後で俺から伝えておこう」

 

どうせってなんだV-785、て言うか状況が分かってんだったら助けに来いよ上司

何サラッと置いていってる訳

 

「傭兵さぁ〜ん?私達とお話するのは嫌かしら〜?」

 

「まさか、こんな可愛い子とお話出来るなんて滅多に無いからな」

 

「えへへ〜、可愛いだって!ありがとう!」

 

「あら、お上手ね」

 

「………その薄っぺらい微笑みより、まだ真顔の方が楽だと思うぞ」

 

「………そうかしら?」

 

一瞬だけだが、表情が変わったな…反応が有るって事は(わざ)とやってるって事だな

ビンゴってな、まあ正直どうでもいいっちゃいいんだが

 

「まあ別にそんな事はいいんだけど、はぁ……えーっと、顔にタトゥー入った君の名前は?」

 

「HK416よ……貴方、変わってるわよね」

 

「いきなり何だね、変わってるってまぁ…そんな事言ったらウチの部隊なんて変わり者の巣窟だからなぁ」

 

「そういう事じゃないわよ、貴方自身の話」

 

「んん?そ、そうか…よく分からんが……てかその子ずっと寝てるけどいいの?」

 

「え?……って!また寝てるの寝坊助!」

 

ゴチンといい拳骨が頭へ落ちた、綺麗に入ったなぁ痛そうやわ〜

涙目になりながら渋々といった様子で目を開けるちみっ子…ちみっ子なのに何でG11とかいうゴツイ銃を持ってるんだよ

 

「いったぁ〜!いきなり何すんのさ」

 

「アンタがいつまでも寝てるのが悪いんでしょうが!早く挨拶済ませちゃいなさいよ!」

 

「挨拶?誰との挨拶?」

 

「今回協力する傭兵の人、挨拶終わってないのアンタだけなんだから」

 

「G11だよよろしく〜、それじゃおやすみ〜」

 

「寝るな!!」

 

面白いなぁこの子達

IOP製の戦術人形達は皆実在する銃から名前を持ち、その名前と同じ銃を武装している…か

 

はてさて、今回の作戦…俺達とこの子達の組み合わせが吉と出るか凶と出るか

やって見なきゃわからんな………まあいざとなれば爆撃やら迫撃で爆破して家に帰る丁度ティータイムだ(ヤケクソ)

 

『404小隊側』

 

[機械だから道具…ってのも考えモノだなって]

 

[正直俺はどうでもいい…隣に立つなら唯の戦友、前に立つなら唯の敵だ]

 

ふーん………面白い人

割り切ってるんだか興味が無いんだか…よく分かんないけど珍しい考え方をする人

 

彼等は小声で喋ってる積もりだろうけど、戦術人形の私達には丸聞こえ

今まで人間の部隊と何度か共に行動したが、まぁロクな人間は居なかった

 

私達を道具と割り切る奴、完全に無関心な奴……色々見てきたけど、この人は珍しいと言うか何というか

ここまで何を考えてるわからない人間なんて初めて見た

 

「T-850だ…俺もコイツらの隊長をやってる、これから宜しく頼む」

 

そう言って握手を交わす、向こう側の隊長らしいが…武装してないって、もしかし素手?まあいいわ

 

「少し聞きたいのだけれど、いいかしら?」

 

「ん?俺の答えられる範囲ならば問題無い…それで聞きたい事とは何だね」

 

「あの見た事もないアサルトを背負ってる彼の生い立ちを少し知りたくて」

 

「あー…K-816か、スマンが正直俺もあまり分からん…いつの間にか居て、いつの間にか馴染んでいたな……データもウチの奴が消す前から既に跡形も無く消えていた、謎が多い奴だよ」

 

「そうなの……」

 

「それでアイツがどうかしたのか?」

 

「いえ、そんなに気にする様な事じゃないわ…教えてくれてありがとう」

 

どうやらナインも気に入ってるみたいだし、まあ悪い人ではないんだと思う…何考えてるかは分からないけど

 

「本当、面白い人達ね」

 

「うおあっ!?またいきなり現れたな」

 

「UMP45だっけか?宜しくな」

 

「ええ、宜しく傭兵さん…で、いいのかしら?」

 

「あー…まあ、別にいいよそれで」

 

少し悪戯っぽく笑ってみせると、彼は苦笑いで返した…戦術人形の聴力を見くびらない事ね

 

もう一人居た男の人はどうやら隊長さんに呼ばれたらしく、そちらへ行ってしまった

唯、傭兵さんは未だに手を掴むナインによって身動きが取れない状況だった

 

「傭兵さぁ〜ん?私達とお話するのは嫌かしら〜?」

 

「まさか、こんな可愛い子とお話出来るなんて滅多に無いからな」

 

歯の浮くようなセリフを何とまぁスラスラと…それも真顔で言うもんだから逆にコッチが面食らってしまう

 

「えへへ〜、可愛いだって!ありがとう!」

 

「あら、お上手ね」

 

ナ、ナイン…本当に気に入ってるのかしらこの傭兵さんを……

でも何でか向こうの調子は掴めない、チャラチャラしてる訳でもなければきっちりしてる訳でもない

 

本当、分からないわ

 

「………その薄っぺらい微笑みより、真顔の方が楽だと思うぞ」

 

「………そうかしら?」

 

もう本当に分からない、何で気が付いた?全く理解出来ない

しかもその後追求してこない…そのまま彼の興味は416の方へ移ってしまった

 

……いや、多分これも彼が態と移したのだろう

 

ねぇ、貴方は一体『何者』なのかしら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナインちゃんが全然離してくれない件について

ちょっと力込めると込め返されてその場に押し止められる……なんでや

 

それでいてニコニコしてるからもう怖いよね

 

「何だK-816、まだ喋ってたのか」

 

「え、ああ隊長…まあ、何と言うかね」

 

「あー…悪いな、そろそろ離してやってくれないか?」

 

「え〜…しょうがないなぁ、じゃあまたね」

 

「じゃ、また明日ね」

 

そう言って手を振って戻って行った…一体何だったのやら、まあもういいか

そう言えばなんか話してたな隊長達

 

「それでさっき何の話してたんですか」

 

「そうそう、作戦行動についてなんだが…俺達の部隊は合計で六人、だがB-889はオペレーターとして働いてもらうので五人…向こうは四人と合わせて九人だ、領域奪還でこの人数纏まって動くと効率が悪い」

 

「ああ、確かに分けた方が効率的か…メンバーは決まってるんですか?」

 

「まあ一応な、俺達は基本的に一人行動だ…まあ簡単に言えば向こうの子達が着いて来れないだろうからな」

 

部隊なのに一人行動とはこれ如何に、矛盾もいいとこだろ…だが事実として俺達は一人の方が動きやすい

周りに合わせるという事が大の苦手過ぎる奴が多過ぎるからな

 

何で部隊組んでんだよ、おかしいダルォ

 

「だが万が一、向こう様の小隊に何かあると此方としても面目が無い…ので、お前を派遣しようと思っている」

 

「………え?」

 

「いや、良く考えてみろ…お前以外に適任がいるか?」

 

隊長はまあ一人で大丈夫だし団体行動とか無理だろ

D-673はアサルト(突撃)厨だから論外

G-185も副隊長よりマシだが同じだから論外

V-785は巻き込みかねないから論外

俺は………まあ、一番妥当なのか

 

「………確かに、俺が一番安心安全なのか…」

 

「だろう?確かに向こうの小隊も実力はあるだろうし、四人も居るのだから何があってもある程度対応出来るだろう…だが、もし対応出来ない事態が起きた時にお前が居てくれた方が此方としても安心なんだ」

 

「いやて言うか協力者なのに放置する前提で話してる事自体がおかしいと思いません?」

 

「なら俺達と共闘させるか?」

 

「そっちの方が死亡&負傷率高くなるんで却下で」

 

「分かってるじゃないか」

 

だから言っただろ俺達以外の部隊にしとけって、共闘して仲間の死亡率上げる部隊とか聞いた事ねぇよ頭おかしいだろ

 

「分かりましたよ俺が行けばいいんでしょ……」

 

「ああ、宜しく頼むぞK-816」

 

「へいへい了解」

 

今日はお開きとの事でこれで会社に戻る事になった、俺はまたナインに呼び止められたので一番最後に出ることになった…廊下へ出ると社長が居た

 

「お、久しいなK-816」

 

「どうも社長、相変わらずお元気な様で」

 

「まだまだ現役だ…改めてだが、今回の作戦の承諾感謝しよう」

 

「それは俺じゃなくて隊長に言ってやって下さい…にしても急でしたね、グリフィンと組むなんて」

 

「まあな…お前らだってむさい男共が多いより、可愛い女の子が居た方がやる気出るだろ?」

 

「ウチにはG-186とV-785、B-889っていう女の子が居ますが?」

 

「お前アレを女子だと思ってるなら速い内に改めた方がいいぞ」

 

「それアイツ等に失礼ですよ…まあ分かりますけど」

 

そもそも傭兵なんぞになってる時点で怪しいからな、それでいてあの火力厨・刃物厨・爆弾厨ときたもんだ

 

うん、女性かと問われると駄目だなコレは

 

「まあそれ以外にも色々と有るんだよ、鉄血にゃウチの会社から傭兵をかなり派遣してたからな…鉄血の内部事情なんてのを売ってくれと向こうさんから提案してきたのさ」

 

「情報の売買は社長の得意分野でしょうが、金額発生させたの社長でしょ」

 

「ははは!まあな!ウチの社員共が命懸けで持ち帰った情報をタダでやる程俺りゃ鬼畜じゃないよ」

 

「それも相変わらずの社員想いの社長様ですな、本当頭が上がりませんよ」

 

「まあウチの社員がそうそう簡単に死ぬとも思ってないがな、それに仲間を見捨てて帰ってくるような馬鹿も居ないと思ってる」

 

「ウチの部隊は分かりませんけどね」

 

「お前達はそもそも惨敗する事が無いだろ、お互いがお互いを信じてるからこその一人行動…だろ?」

 

……流石社長様、確かに俺達は俺達の部隊に所属してる奴が一人だからと言って負けるなんてことは微塵も思っていない

 

最早、信頼じゃなくて『確信』に近いな

 

「まあ今回の作戦、期待してるからな…お前以外の奴らはもう外に出てったぞ、早く行った方がいい」

 

「社長はどうするんで?」

 

「俺はまだクルーガーとやる事がある、先に帰っててくれ」

 

「了解です」

 

社長と別れ、施設の外へ出ると他の奴らはヘリに乗り込んでいた……帰りはジープじゃなくてヘリで帰るのね

 

因みにB-889が運転する、コイツなんでも運転出来やがる

 

「遅いぞK-816、作戦は明日だ…帰ったらさっさと支度しなきゃならん、早く乗れ」

 

「そりゃ済みません隊長、今行きます」

 

さて、明日に備えますか




最近仕事の現場があっちこっち移動して面倒臭いっす、4月はずっと同じ場所だったんだけどなぁ

まあそんなこと言ってても何も始まらないのでせっせこ働いているワイです
仕事の合間見とか家帰ってからとかで書いてるので遅いのは勘弁してください

以上、近況と言い訳(笑)でした

病ませるならどっちが先がいい

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