神の盾   作:神代リナ

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独自設定の塊です。


亡命

「亡命ねぇ…罠の可能性は?」

連絡に来たM14に聞いてみる。

「今のところ分かりません…」

「そうか。で、その鉄血人形達は今どこに?」

「AR小隊の監視の下、飛行場周辺に待機させてます」

鉄血人形には深刻なエラーが発生しているはずだから本来、亡命などあり得ないはずだ。罠かそれともイレギュラーかどっちかか。

「とりあえず、その人形に会いたい」

「…危険ですよ」

「止めても無駄なのは分かってるだろうに」

「…仕方ないですね。付いてきて下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行場付近に行ってみるとなんと驚き。量産型鉄血人形であるイェーガーが100体以上いらっしゃる。食べ放題だね、やったね(錯乱

「どうなってんのこれ…」

ROに聞いてみる。

「私も最初に見たときは驚きました…しかも、この人形達は全部新型と思われます」

よく見ると確かに普通のイェーガーには無い近接戦用と思われるハンドガンとコンバットナイフを追加で装備している。

「コイツら全部壊しても良い?」

「SOP、壊しちゃダメだ…今のところは」

「残念」

「でRO、この部隊の隊長はどこだ?まさかコイツらが亡命をしたいと言った訳じゃないだろ?」

「隊長なら…」

「僕のことかな?」

青い髪の女性が背後から現れた。

「君が…」

「そうだよ。今はこの部隊の隊長を務めてる鉄血人形、Dominatorだよ。よろしくね」

「統治者…ねぇ。俺はイージスだ。よろしくな」

「貴方がイージスかぁ。鉄血の間で有名だから名前だけは知ってたよ」

「…悪い意味で有名なんだろうなぁ」

にしてもDominatorは名前的にかなり上の方の権限を持つ鉄血人形なのは間違えない。しかし、そんなやつが何故亡命なんて…

「あ、そうだ。ここに来る途中で貴方の良く知る人形に会ったよ」

「良く知る人形?もしかして…」

「Traitor…いや、89式だったかな?君達の方では」

「やっぱあいつか…」

「君達は長い間、コンビを組んでたとか」

「なんでそんなとこまで知ってんだよ…お前ら」

まさか俺の個人情報まで引き抜かれたり…なんて事は無いよな。鉄血にとって俺の銀行口座のパスワードを知られたりとかは…まさかクルーガーじゃあるまいし。

「…口座から金を盗んで何になるのさ。僕が」

「だよなぁ…ってなんで人の心を読んでるんだよ」

「まぁこのくらいは出来ないとねぇ。そもそも僕は鉄血の全人形を統治するために作られたんだから…まぁそれは置いといてっと」

「いや、置いとくなよ」

「いやさ、だって今は僕の護衛専用に作られたイェーガーを指揮する権限くらいしか無いんだよ…エリザのせいで」

やっぱコイツは上位ハイエンドモデルだ。しかも、鉄血のトップだったとは…コイツは鉄血との戦いの切り札になる。その為には何としても例の決戦で勝利しなければならないな…とりあえずクルーガーさんに連絡しないとな。

「あの…指揮官」

ROが話しかけてきた。

「どうした?」

ROが通信機を俺に渡してきた。

「AR15から貴方にって」

「…AR15が?」

通信機を受け取った

「こちらイージス、どうした?」

「こちらAR15、S-11地区とS-10地区の国境付近に元正規軍の重要設備と思われる場所を発見した」

「…何?どんな施設だ」

「今、映像を暗号化通信で送ります」

こういう時に人形というのは便利だ。自分が見たものを即座に味方と共有できる…俺はグリフィンのタブレットを開き、AR15から送られた映像を見る。

「コイツは…」

でかい砲だ…ただ、そう思った。ジュピターなんか比にならないレベルでデカイ。しかも、そんなヤバイ感溢れる砲が8機もある。

「あぁ…これに関してのデータならはいこれ」

そんなことを言ってDominatorが俺にデータチップを渡してきた。

「…コイツは?」

「89式が貴方に渡して欲しいって」

「なるほどな…AR15、一旦戻ってくれ」

「…了解。AR15、帰投します」

「まずはクルーガーに連絡だな…Dominator、イェーガーを連れて着いてきてくれ。他のみんなも帰投するぞ」

「「了解」」

 

 

 

 

 

 

 

 

イージスの自室にて

「…なるほど、Dominatorという鉄血人形の亡命を受け入れか…その人形は本当に人類の敵では無いんだな」

「…彼女には鉄血人形の大半が抱いてる人間を見下している…みたいな感情がありませんから。おそらく敵では無いでしょう」

「そうか…ならば亡命受け入れを許可しよう」

「ありがとうございます…クルーガー社長」

「にしても、正規軍の秘密兵器…ストーンヘンジか。コイツの射程がS-10地区全体っていうのも驚きだ。君達の部隊にストーンヘンジを収容している施設の確保をお願いしたいのだが…」

「一時的な確保は可能かもしれませんが…鉄血の警備も厳重ですから長期は無理ですよ」

「分かっている…君達は一時的に占領してくれれば良い。君達が無事に占領に成功した後にG&K本部直轄部隊をそちらに送る」

「そういう事なら…了解しました」

「…頼んだぞ、イージス指揮官」




強化型イェーガー
かつて大ヒット商品だったイェーガーをDominatorの護衛専用機として改良したもの。
装備
増加装甲
鉄血製実弾ライフル×1
鉄血製レーザーハンドガン×1(弱いレーザーを弾丸として発砲するHG)
鉄血製コンバットナイフ×2

強襲型イェーガー
かつて大ヒット商品だったイェーガーを強襲型に改良したもの。しかし、開発コストが高いため約10機がDominatorの護衛として配備されているのみとなっている。
装備
増加装甲
試作鉄血製レーザーライフル×1(非常に強力なレーザーを発砲するライフル。その火力はマンティコアを1撃で葬る事ができるほどの火力がある)
実弾ハンドガン×1(デザートイーグル)
民間向けレーザーソード×2(ビームサーベルの様なもの)
使い捨てロケットランチャー×2(追尾機能付き)
専用強化外骨格(左右の足の部分に装着)×2

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