護衛 AR小隊
敵 不明
16LAB本部付近上空
「任務終わった瞬間、連れ回して悪いな」
「いえ、問題ありません」
ROが答える。
「それにそろそろペルシカには会っておきたかったの」
AR15が言う。あの人クソまずいコーヒーを飲んでるイメージしか無いな。あのコーヒー絶対に健康に悪いよ(偏見
「そろそろ16LABに着くぞ」
「アルファ、帰りも頼んだ」
「了解だ」
「…M4」
SOPが心配そうに呟いた。
「安心しろ、M4は確かM16のおかげで修復が終わったはずだ」
「久しぶりね、イージス。AR小隊も一緒に連れてきてくれるなんて嬉しいね」
「こ、こんにちは」
ん、この子は確か…
「M4…良かった無事で」
「会いたかったですよ、M4」
「M4…やっと…お話しできるね」
「AR15…貴方…生きてたの…それにROもSOPも…」
「…感動の再会って訳か」
「まぁ彼女たちの邪魔をしないように私の研究室で話しをしようか」
「そうだな」
ペルシカの部屋に入った後、俺は刀身が光り輝いているシリウスをペルシカに渡した。
「これが…」
「あぁ、閃光手榴弾並みの輝きだ。なんでこうなったか分かるか?」
「少し検査してみよう。君の身体もね」
「…化け物みたいにならなきゃ良いがな」
「今のところはなんとも言えないね」
「検査が終わったわ」
「おう、どうだった」
「…悪い知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい」
「どっちも悪いんか…もう好きにしろ」
「まずあの片手剣のことだけど…最新の合金を使ったと言ったな…あれは嘘だ」
「知ってた…どうせ遺跡からでも発掘されたやつとかなんだろ」
「感が鋭いね…その通りだよ」
「んで、その金属の効果もどうせある程度の威力のレーザー兵器からの攻撃を無効化するだけじゃないんだろ」
「その通り、この金属を仮に[Unbekanntes Metall]と呼ぶとしよう…ドイツ語で未知の金属と言う意味だがね。この金属を使用することで現在起きたことは
1.ある程度のレーザーの無効化。
2.この金属を使った兵器は通常より火力、耐久が大幅に増加する。
3..敵の兵器を同化し、自身が使用可能になる。
4.人の思い通りになる。
5.未だに何が起こるか分からない。
だね」
「何が起こるか分からないって…」
「あぁ、そうそう。君達のヘリの中に居た正規軍の人形[グングニル]も勝手に調べておいたよ」
「おいおい、まさか拘束器具は…」
「外したよ」
「大丈夫なのかよ」
「君がシリウスを使わなかったら大変なことになっていたね」
「どういう事だ」
「グングニルのログを見たところ、あの人形は全身をUnbekanntes Metallを使って作られた人形なんだが…よく分からない金属を使ったせいで敵味方識別システムが致命的なバグを起こしていた。しかしだ、君がシリウスから放ったレーザーが当たった瞬間敵味方識別システムが復旧したらしい」
「…まさかシリウスが」
「あぁ、おそらく敵味方識別システムを同化して、G&K 基準の敵味方識別システムに更新したんだと思う」
「なるほど…」
「後、君の身体だが…君の細胞の一部が変異を始めている…恐らくシリウスのせいだね」
「そうか…」
「もはやどうなるか私には保証出来ない。君がシリウスを使うたびに変異は進むだろうね…さぁ、君はどうする?」
確かにシリウスを使わなければいいのだろう。シリウスがもしただの片手剣なら俺は手放しただろう。しかし、今やシリウスは同化能力を有する最強の兵器だ。それに…
「もし、シリウスが人の願いを叶えると言うのなら…俺は自分の夢を叶えたい。だから俺はシリウスを使い続ける」
「君の願いは昔のままかな?」
「あぁ、俺の願いは変わらない」
「それなら君は自分の命を無駄にするかもしれない」
「俺は…信じてみたいんだよ…人間の可能性と言うやつを」
イージスの願いは最終決戦で明らかになります。
何度も言ってますが先行鯖のストーリーとは全く違う方向に行きます。ネタバレは気にせずに見てください。
あとイワシちゃん可愛い