神の盾   作:神代リナ

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銀髪って良いよね


死んだと思った?残念だったなトリックだよ

「…ここは天国かそれとも地獄か?」

俺は辺りを見渡した…病院のベットっぽいのに寝かされている。死の国って意外と親切だなー

「残念だがどちらでもない…ここはG&Kと提携している病院だ」

…誰だこのおっさん。てか今G&Kって言ったよね。俺、正規軍かなんかに引き渡されて殺されるんじゃね?

「あんた誰だ?」

「…私はG&Kで社長をやってるものだ」

「…確か名前はクルーガーだっけ?」

「そうだ。あと安心しろ…君を殺すつもりは無いし正規軍に引き渡す気もない」

…これは裏がある。絶対にある。phantomとしての感がそう言ってる。

「君には少しやって欲しい事があるだけだ」

やっぱり…

「…君にはG&Kに入ってS-01地区のテロリスト共の主要拠点を攻略して欲しい」

「少し…じゃない気が」

クルーガーによればS地区は崩壊液に汚染されている土地が少ない貴重な地区だからG&Kとしてはなんとしても確保したい。しかし、至る所にテロリストがいるから掃討したいが他の地区の警備などで人手が足りない。そんな時に俺は救助された…そんな感じだ。身柄を保護してくれてさらに金がもらえるなら文句は無い。

「…どうやら私はG&Kに入るしかないようですね。でも戸籍はどうするんですか?私は本来死んでることになってるんですが」

「君が話が分かる人で良かったよ…で戸籍はこちらで偽装しておく」

「そんな事して大丈夫なんですか」

「今の世の中そんぐらいしてるPMCはいくらでもある」

「えぇ…」

「一応これを持っとけ」

そう言ってクルーガー社長がM9A3とホルスターを取り出して俺に渡した。

「ところで私の38式歩兵銃は?」

「損傷が激しく修理不可能だったので回収しなかった」

ちょっと…いやかなり残念だが…しょうがない。

「…ところでこのベレッタの貸し出し料金とかあるんですか」

「返さなくて構わんよ。代金は君の口座から抜き取っておいたからな」

軽く犯罪どころか犯罪である…が武器無しで歩く訳にもいかないしな今の世の中。そう思って納得した。

「では、今日まではゆっくり休んでいてくれ。明日からさっそく任務があるぞ」

「了解です、クルーガー社長」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

「…久しぶりによく寝た」

案外、病院とかも悪くないかも。安心して休める。そんな事を考えてたら誰かがドアをノックする音が聞こえる。一応M9A3を構えた。

「…どちら様でしょうか」

「グリフィンに所属しているものなんですけど」

少女の声が聞こえる。まだ警戒を解いてはいけない。

「どうぞ入って下さい」

銀髪美少女とはたまげたなぁ…アサルトライフルを持っているがきちんとセーフティがかかってるし、そもそもマガジンがささってない。敵では無さそうだ。

「君の名前は?」

「9A91と言います。今日から貴方の指揮下に入ります」

なるほど…まぁ確かに1人で任務をこなすのは辛いからな。かと言って多くの仲間は要らない。だって私はphantomなのだから。

「変わった名前だね」

「人形ですから」

グリフィンに所属してる人形ってみんなこんな感じなのか。めっちゃ可愛いし、人間そっくり。

「さっそく任務があります…まずは16LABに向かって下さい」

「分かった…ところでここの病院代は?」

「それについてクルーガー社長から伝言があります…口座から抜き取っておいたですって」

「ふざけやがって!」

「気持ちは分かりますよ」

少々機嫌が悪くなったが…とりあえず俺たちは16LABに向かった。


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