Fate/Crossing Peak   作:甘風

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 この世界線上の慎二は割と一般人な感じに綺麗な慎二です。

 さておき、よろしくお願いします。




見誤る敵 後編

 心当たりの二人目――間桐慎二。彼に関しては、ほぼ即座に除外の方向で一致した。

 

 慎二の魔術回路は枯れ切ってることは皆知っていた。かつては尋常でない執着を見せたとは言え、三年前に間桐家、そして間桐臓硯を討伐したときの一件で、魔術の業と無情さは骨身にしみたはずだ。それで嫌気が差して魔道に関わるのも辞めたはずで、そこは三人とも同じ意見だった。

 

 

 あの時、その場所で、慎二の妄執も、嫉妬も、醜態も、見尽くした。水明が積極的に心を折ったせいではあったが、彼は本音を吐き尽くした。

 

 

 あんな慎二の姿は見たくなかったが、それでも今なら見ることができてよかったのだと思う。

 

 

 魔術に関する力も、心も、願いもない彼に、聖杯戦争に関わる理由は無いだろうし、巻き込まれて聖痕が現れたとしても、それを相談しない理由もないだろう。俺らとの間に友情は結ばれ直されたはずで、でなければあの戦いからの今までの日々はなかったはずだ。――可能性としては魔術を使えるようになること、そうした願いを持ってるということがあったが、それを願わざるを得ない人間が聖杯戦争で勝ち残れるだなんて考えはしないだろうから、結局は同じことだった。

 

 そもそもあの戦争で間桐は――ゾォルケンは御三家として資格を失ったはずだ。あの時こそ詳しくは知らなかったが、結果としてそうなるまで破壊したし、半年前には念を入れた細工も完了した。現に今の間桐家で唯一の魔術師であり、第一の優先権をもつであろう桜には令呪の兆しが現れていない。ならば慎二が令呪を持ったはずもなかった

 

 つまるところ、想定としては外部の魔術師による工作、そこに着地した。

 

 

 

 

 

    *   *   *

 

 

 

 

 

 雑木林での話し合い。

 笑いが木霊して、それが収束して、いくらも経たない頃。手振りと共に、水明が口を開いた。

 

「話を戻すけど、いいか」

 

 区切りを示すためのものか、儀礼的な雰囲気を印象を強調するかのような確認。それに二人とも頷けば、一拍、間をおいて話し出した。

 

「二人目――多分、みんな同じであろう心当たりの二人目。……慎二は、どうだと思う」

 

「ないです」

 

 桜による、遠坂のときよりも間隔(ラグ)が短い気すらする否定。自分もそれに続く。

 

「俺もなしだな。――水明はどう思う」

 

 あの遠坂についてのやり取りの後、なお想像できない慎二の可能性。それについて彼に尋ねる。

 

 しかし、こちらの気負いに反して、一切の手応えはなかった。

 

「――ない。徹頭徹尾ありえない」

 

 清々しいぐらいの言い切り。流石に訝しげな顔を向ければ、こともなげに水明は応じた。

 

「あいつには魔術師としての才能はない。あいつもそれが分かってる。しかも、聖杯戦争に参加する理由もない。勿論、自信もないだろう。――俺がそうなるくらいに心を折ったからな」

 

 堂々と、あんまりといえばあんまりなことを言い放つ。当事者の妹の彼女は、いささか複雑そうな表情を浮かべていた。それを見て、フォローか、あるいは補強か、彼は言葉を重ねる。

 

「あの時、臓硯ごと慎二の歪みは焼き切ることができたはずだろ。じゃなきゃ、今みたいな関係でいることなんてできなかっただろうさ。――違うか?」

 

 そりゃ、違わない――。

 なんとも場違いに間の抜けたような、だが確かな実感のある感想が浮かぶ。

 

「そう、ですけど……」

 

 言葉に詰まる桜。それを見つめる水明。双方を見兼ねて口を出した。

 

「微妙に同意しづらいのは仕方ないし、あと、あの時のことは桜の前であんまり混ぜっ返すべきことじゃないと思うんだけどさ。とりあえず慎二がマスターじゃない――少なくともこの結界を仕掛けた訳じゃないっていうのは、なんていうか、良いことだと思うんだ」

 

 それでひとまずはよくないか――。そう、上手くまとまってはいないが、先の反省を含めて自分の言葉を掛ける。水明は俺を見遣り、確認するように首肯をして、後輩の反応を待つかの如く瞼を閉じた。

 

 静かな時間が流れる。

 

 

 ――やがて。

 

 

 

「――はい、確かに兄さんがやってないって分かったのは嬉しいです」

 

「……だから、水明さんの物言いは許してあげます」

 

 

 

 冗談めかした言葉。静けさを感じる微笑み。そこに少女の頑固さが垣間見えたが、それもいい。

 彼も小さく頷くと、穏やかな笑みを浮かべおどけるように「いやいやごめんなさい」などと口にする。彼女はそれに対して、ぷい、と自身の口での擬音付きのいかにもな仕草で跳ね除ける。

 そこにひとまずの解決を感じて、自然と微笑みが浮かんだ。

 

「ともあれ、誰がやったか、っていうのは保留でいいかな」

 

 取り直すように言った自分の言葉。

 

「ま、そうなるわな。――そもそも誰がやったかっていう提起(あれ)の本題は遠坂の可能性について言いたかっただけだから、別にいいんだけどよ」

 

 根本から対処したいっていうのも本音だけどなと、小さく付け加える水明。

 

「だとしたら校外――というより外部の魔術師の仕業でしょうか? ……なら、目的はなんでしょう?」

 

 二人を受けての桜の疑問。それに自分の意見を言う。

 

「一つ考えられるのは工作かな。御三家の遠坂がマスターだってことは周知だし、煽るっていうか、挑発目的で仕掛けたとか?」

 

 俺の語を継ぐように、水明も口を開いた。

 

「詳しく調べなきゃ分からないが、こんだけ悪質だし、あとはサーヴァントの魂食いって可能性もあるな。――って自分で言ってて思ったけど、ますますこの結界が聖杯戦争関係だっていう可能性高まったじゃねぇか」

 

 元々確定事項みたいに言ってたけど、やっぱり確定してしまっていいかな、などと、実に嫌そうに言う。

 

 

 酷く悪辣な予想に、己も多少それを考えていたとは言え腹が立つ。無関係の一般人を自分の欲得に巻き込むなんて――ましてや命を奪うなんて、本当に度し難い。全く、馬鹿げてる。

 

 

 そんな怒りが顔に出てしまったのか、桜も水明も、落ち着いてと言いたげに肩を抑えてきた。

 

 深く息を吸い、感情をフラットに戻す。今日はまだまだ始まったばかりで、放課後の結界の処理もある。あんまり、エネルギーを使うわけにはいかないと、理性を働かせる。

 

「ともかく、邪魔、挑発がメインで――この言い方は嫌ですけど、あわよくば、サーヴァントを強化しようとしている、というのが一先ずの見方でいいですかね」

 

 俺が落ち着いた様子を見せてから、二人の意見をまとめる桜。互いに頷けば、気を取り直すように水明が手を叩いた。

 

「ともかく、残りは実作業が放課後、朝も言ったけど、諸々のすり合わせが夜、それでいいな」

 

「おう」

 

「はい」

 

 異論なく、二人して短く返答する。

 

 

「――んじゃま」

 

 校門での提案と真逆の水明の掛け声。特段に軽さを心がけたような声音。

 

「部活に戻りますかね」

 

 それは、意識ごと日常への回帰を促した。

 

 

 

 

 

  *   *   *

 

 

 

 

 

 朝の清々しい空気。

 学校の一日が始まる前、学生たちの喧騒が始まる一歩手前の、独特の静謐さ。

 そうしたものを切り裂いた先で、トンッ、とも、タンッ、とも違う。どうもしっくりくる表現のできない音が鳴る。それは矢が的に命中する音。矢が風を抜けた音の後にやってくる快音。

 

 正中の射。それがための、小気味良い響き。

 

 ――弓道場には、綺麗な音が満ちている。的中の音を始め、矢の風切りの鋭い音、離れの時に響く弦音、引き分けから会までの引き絞られたような空気の震え。果ては射の節につき吐き、吸われる、真摯な息の音。

 

 そんな数多くの音の中、俺は親友であり、師匠であり、兄弟子であり、上司であり、相棒であり――同じ理念の下に在る男、八鍵水明の射を眺めていた。

 

 

 

 

 

  *   *   *

 

 

 

 

 

 結局、部活に合流したのは七時半頃。正式な開始時間から三十分程遅れての参加だった。

 口々に遅刻を謝りながら、手早く準備を済ませる。やがて順番に並べば、水明が三人の中で一番最初に射ることになった。

 彼は射場に立ち、八節を遵守する丁寧な射を組み立てた。四射四中で流麗に射終え、最後の残心は気持ち長めに取って的を眺めている。

 

 

「はぇ~、また今日もよく中てるね、八鍵」

 

 そんな水明への、美綴のなんとも間延びした称賛の声。

 

「――そうか? ま、あいつほどじゃないけどな」

 

 当の少年はそれに皮肉げに応じ、こちらを顎をしゃくってくるが「ありゃ別格でしょうに」などと返されている。

 

 別にそう持ち上げてもらえるほどのものでもないと思うけどな。そんな感想を思い浮かべながら、自分の番に立ち上がろうと足に力を入れる。

 

 その時、誰かに袖を(つつ)かれた。

 

「……先輩の射るときの姿は、他の人と全然違いますよ」

 

 桜だった。こちらの内心を見透かしたように、控えめに、しかしはっきりとした言い方で褒めてくれる。単純に嬉しいが、彼女のそれは可愛らしさがまず先にきてどうにも恥ずかしい。今朝の起き抜けの再来かと、湧き出る煩悩に蓋をする。……一成、仏様によろしく言っといてくれ。

 

 非常に罰当たりな思考をしながら立ち上がり、「ありがとう」と桜に声を掛ける。そしたら、はにかみながらも小さく手を振って応えてくれた。思わず赤面してしまい、軽く俯く。

 そんな俺らの様子を見て、美綴が面白そうにしていた。水明に耳打ちをしながら、なにやら指差してくる。それを聞いた彼は小憎たらしい表情を浮かべ、こちらに聞こえないような小声でニヤニヤと返事をしていた。

 

 ……聞こえないけど、だいたい何を言ってるかは分かるぞ……。

 

 そんな二人に、しっしと言わんばかりに手を振って追い払う仕草をすれば、しかしますますニヤつきを加速させる。どんな二人だ。特に美綴お前、今朝のうちの食卓を見てたのか。

 

 ……部活をやりながら何故、こうも家でのことを想起させることが多いのかと、小さくため息をつく。肩にのしかかる妙な疲労感を振り切ろうと、射場に歩を進めた。

 

 

 

 

 一呼吸。意識を沈める。自己を殺す――――。

 

 

 ――――足踏み――胴造り――弓構え――……。

 

 ……打起こし――引分け――会――離れ――残心――……。

 

 

 

 

 射法八節に従い、矢を射る。

 当然、的中。それも正中。

 継矢を()()()()()()、四本の矢を結べば正十字となる極小の四点に収める。中たると知っているから中たる射。

 終えて息を吐き、腰に手を遣る。ある意味既知であったとは言え、この結果にはやはり満足感があった。

 

 見つめていた的から射場の後ろに目を移せば、部員全員が自分を注視していた。それに自分が気付くと、半数ほどが蜘蛛の子を散らすように目を逸らし、しかしもう半数はなお感心や畏敬を抱いているような雰囲気で目を離さない。

 

 妙な空気の中、また美綴が声を上げた。

 

「うん、やっぱり衛宮の射は本当に綺麗だね。しかも今日はすこぶる好調だ」

 

 心底、といった様子で感心している。他の部員は反応が鈍いながらも頷いたり、感嘆のものらしい弱々しい息を吐いたりしている。

 

 

 ……褒められるは嬉しいが、どうにも面映い。

 

 ――なにより、自身の弓をそんなに良いものだとは思えなかった。

 

 

 どうすればいいのか分からず立ち尽くしていると、水明が戻れと手招きをしてきた。これは悪いことをしたと、次に射る桜に場所を譲るべくすぐに退()く。入れ違う時、彼女は小声で「お疲れ様です」と労ってくれた。

 射場の後ろに控えれば、水明はこちらを見ず、前を向いたまま声を掛けてくる。

 

「ま、お疲れさん。美綴の言う通りやっぱ()()()()()()だな」

 

 一部を強調し、それでいて意味を僅かに取り違えた言葉。それとやや遠くを見るような目。何か含みがあるようだが、いまいち掴みきれない。お、おうとだけ不明瞭な返事をすれば、水明は短いため息を吐いた。少し肩を寄せるような素振りを見せて、忍び声で返される。

 

「潜りすぎだって言ってんだよ。程々にしとけ」

 

 何が、とか、何に、といったようなことが欠けた、曖昧な言葉。だけど、そこまで言われれば分かる。成程、俺は朝の怒りは冷ますことが出来ていないらしい。――結界に気を取られ、魔術師側に意識を寄せ過ぎてしまっていたようだった。

 

「……あぁ、分かった。どうにかする」

 

「ん。しっかりな」

 

 明確ではない自身の返答。それでも、水明はそれに納得したようにはっきりと首を縦に振った。

 

 付き合いが長いからこその、短いやり取り。信頼があるならば応えなくてはと、気を改める。

 

 

 ――日常に意識を切り替える。

 

 瞼を閉じて、深呼吸。

 

 仄暗い、熱い水底から浮上する。

 

 

 目を開く。気がつけば、桜が射終えていた。結果は四射三中。内一発はぎりぎり中っているという塩梅。悄気げたように、彼女は肩を落としている。

 

「……なかなか先輩たちみたいに、とはいきませんね」

 

 こちらに戻ると、やや伏し目がちにそう言った。

 

 水明はふらと視線を揺らした後、何かを言いかけて口を結ぶ。自分はなんと言えば良いのか、というよりも藪蛇にもなりそうな気がして、押し黙ってしまう。そんな俺たちに桜はますます落ち込んだ様子を見せた。気不味くなり慌ててあれこれと言葉を投げかけるが、梨のつぶて。

 

「――いえ。冗談ですよ。大丈夫です」

 

 とうとう遠慮したのか、冗談に聞こえない微妙な台詞を言われる。……何も言えず、どうにも空気が沈んでしまった。

 

 

 ……それを押し破るように、後ろの方から掛けられる声。美綴だ。

 

「なーにしてんのよ。男二人して気が利かないね」

 

 呆れたような物言いの後、あれね、肘をもうちょっと上げたら良くなるように思えるよ、と端的な助言を飛ばす。あ、技術的なアドバイスで良かったのか、とあんまりにも単純な見落としに愕然としてしまう。本当に情けないなと、そう思い横を向けば、水明はなんとも言えない微妙な風情を見せていた。

 

 不審に思い、声を掛けようするが首を振って制される。指を顎にかけて思案したかと思えば、いいから、というように手で美綴と桜の方を示された。

 

 一先ずは保留しろ、ということだろうか。

 

 受け入れて向き直せば、指された少女は振り向いて、「ありがとうございます、主将」と返事をしている。どうやら幾らかイメージが出来たらしい。

 ……本当、頼りになる主将だ。しみじみとした感慨が浮かぶ。

 

「ところで、桜。慎二の奴がどうしたのか聞いてない? 休むのはともかく、あたしに連絡もないなんて珍しいからさ」

 

 そんな主将による、やや唐突な話題転換。面食らうが、ありがたくもある。ただ、桜にとっては触れるのは避けたいであろう話題でもあった。気を揉んで隣の後輩の少女を見遣るが、やはり言い辛そう。その様子を見て美綴は不審そうな様子を見せたが、水明が気を回して耳打ちをした。

 

 それで納得した雰囲気を出したかと思えば、時間を置かず浮かべている表情をじわじわといかにも呆れたと言いたげなものに変えていく。

 

「え、そんな事情? あいつ臆面もなく嘘の報告してきてたのか」

 

 女子なのに慎二の火遊びをさっぱりと切り捨てる同級生の強気さに妙に感心しつつも、その言葉の内容に疑問を持った。

 

「……そんな言い回しをするってことは、昨日までは連絡があったのか」

 

 この問いをなんでもないように肯定する美綴。

 

「たださ、あいつ家の事情でしばらく来れないって言ってたのよ。それでも学校は普通に来てるし、桜もいつも通りだから、長男としての家の仕事かなんかだと思って何も疑ってなかったのよ」

 

 言っているうちにだんだんと腹が立ってきたのか、早口になっている。

 

「ほら、間桐って名家ってやつじゃん? だからそんなこともあるのかなって思ってたのよ。前にもお爺さんが亡くなったから忙しいって言って、時々休んでたし」

 

 あー、もう。あいつ前も嘘ついてたのかな、と呟く。昨日荒れてたけど、今日遊んでるはそのせいか、とも。昨日荒れてた、というのはちょっと気なる文句だが、それよりも。

 

 

 慎二がちゃんと連絡していたことは意外だが、それ以上に理由に使っていた説明が意外だった。正直、今までは単なるサボりとしか認識していなかったが、彼女にしていたらしい言い分にはいくらかは真実の側面もあるように思えた。その辺り、いささか無関心に過ぎたと内省する。

 

「どうだろ。今まで俺はサボりと思ってたけど……。案外嘘じゃないのかもな」

 

 自信なさげな水明。対して桜は「多くて半々ぐらいだと思います」などと言う。……ある程度、把握はしてあったらしい。間桐の表の仕事、受け継いだ不動産業などは確かに彼の負担になっていたようだ。

 

 俺らの前では全く忙しそうな様子を見せないし、普段は家の話もしないから見事に隠されてしまっていたみたいだ。気を配らなかったことを重ねて反省。

 

「そっか。流石にそこまでは慎二の奴も嘘はつかないよな」

 

 安心したような、落ち着いたような美綴の声。……いや半分はサボりだって言われてるんだが。仕事の気晴らしで遊んでる可能性もあるから、一概に悪いとは言えないけど。

 それを指摘すれば「いや、遊ぶ時は遊ぶときで、そう言ってくることもあったから大丈夫だと思う」と返された。どうも、サボりより嘘を吐かれることの方が腹立たしいらしい。さっぱりした気性である彼女らしい考えに、なんとなく苦笑する。まぁ昨日俺たちも休んだのを許容してる辺り、出欠そのものを重要視していないのは分かっていたことなのだが。

 

 なんだかんだ慎二は部活中は真剣に取り組んでるし、備える実力も十分に高い。休みについて踏み込まないのは、その辺りのこともあるのだろう。

 

 人気はあっても一部からは何かと誤解されがちな友人が、この公正な同級生に信頼されていることは素直に嬉しかった。




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