7日目大討伐当日
「カーパスの寝顔可愛いなぁ…ふふふ…あ…起きちゃった?」
目が覚めると笑みを浮かべたワルナスビがこちらを覗き込んでいた
やぁおはよう、今日ははやいんだねと話しかけながら身体を起こすとワルナスビが抱き付いてきた
「ねぇカーパス、今日の大討伐…大丈夫だよね?」
緊張からか身体が強張り、震えているように感じたので抱きしめ返し、大丈夫さボク達が着いてると緊張を解すように笑いかける
ボク達の関係も大分変わった、まさか探偵が怪盗に背中を任せる日が来るとはね…いや探偵と怪盗である以前にボク達は花騎士だ、信頼している相手に背中を任せる位当たり前だ
それにワルナスビはもうただのライバルや仲間という存在ではない、ボクの大切なパートナーだとワルナスビに囁くとワルナスビは顔を赤らめて無言でキスをせがんできた
朝食までまだ時間が有るので僕たちは互いの信頼を深める事にした
リリィウッド郊外
コダイバナとリリィウッドの境界付近の森にて大規模な害虫の行動が確認された
ボク達には団長と共に確認された害虫達を叩き、リリィウッドの街への進行を阻止および害虫の殲滅を作戦目標
ワルナスビが参加する機動力を生かした囮部隊が害虫の注意を引き、目的地へと誘導する
迎撃地点へと到着したらボクとラークスパーが参加する迎撃部隊が遠距離・近距離で害虫を殲滅する
メギが参加する支援部隊が討ち漏らした害虫を処理したり、仲間の危機を救う予定だ
「はっはっはっはー!我が漆黒の力、見るがいい!」
ワルナスビの高笑いが響き渡り囮部隊が大型害虫やその取り巻きの小型害虫へ攻撃を加えて、注意を引く
害虫の咆哮が響き渡り、大きな音と共に害虫達が巻き上げた砂埃が迎撃地点へ近付いてくるのが目に見える
「素早く、そして素早くぅー!我が怪盗妙技に酔いしれるが良い!」
ワルナスビ含め何人かの花騎士達が移動しながら害虫達に攻撃を加えていく
怒りに身を任せた害虫達は周囲の事に気が向かないようで密林から開けた地点へ誘い込まれた事に気がついて居ないようだ
「カーパス!後はよろしく!」
囮部隊が迎撃地点を通過し迎撃部隊と合流する
囮部隊を追いかけてきた害虫達が開けた迎撃地点へと集まってゆき、団長の合図と共に練り上げた魔力を解放、大量の魔法が害虫へと降り注ぎ多くの害虫が大地に崩れ落ちた
魔法攻撃により数を減らした害虫を殲滅するべくラークスパー含む近接武器持ちの花騎士達が弱った害虫達へと襲いかかる
ボク達も邪魔にならないよう大型害虫に攻撃を撃ち込んでいく
「カーパス!危ない!」
側面から小型害虫達がボクやメギ達支援部隊を攻撃しようとしてきたがワルナスビの声で気がつき回避出来た
「カーパス大丈夫!?小型害虫達はこっちで倒すから、そっちは大型害虫をよろしくね!」
互いの背中を任せ合う怪盗と探偵の姿、そして響き渡るラークスパーの悲鳴と熱い宣言に花騎士達の士気が高まる
全ての害虫の殲滅は推理の必要はないほと明確だった
「うへぇー、汗でびしょびしょなのに団長に呼び出し喰らうなんて…」
ボク達は団長の居る部屋に呼び出されていた、特に何かした記憶は無いのだが…
中に入ると団長と副団長のエノテラが並んで立っていた
団長がこちらに笑い掛けてきて、急に呼び出してすまない、手短に済ませると言ってくる
どうやら合宿所の部屋が使えなかった事の謝罪と今日の大討伐の功績を誉めるための呼び出しだったようだ
団長がこちらを見て、ボク達を一緒に組ませて正解だったと微笑んでいた
要件を済ませて退室していいと言われたので退室しようとしたら後ろから声を掛けられた、最後に…仲が良いのは良いことだが防音ではないから気を付けるようにと言われ二人で赤面するのだった
荷物を纏める前に大浴場で汗を流していこうとワルナスビを誘い大浴場へと向かう
ワルナスビと並んで服を脱いでいるとムワァとワルナスビの匂いが広がっていく、匂いに当てられ発情したが向こうも同じだったようで二人で手を繋いで大浴場に入る
誰も居なさそうなので軽くかけ湯をしたらすぐに浴槽に入り身体を絡め合わせた
イチャついていると突然換気用の風が吹き湯気が晴れていく
湯気の先に居たメギとラークスパーの視線がこちらの視線と合わさる…頭が真っ白になりボク達は手を繋いで逃げたしていた
その後二人に捕まるまで全裸で逃げている事に気がつかない程焦っていたようだ
捕まったボク達には廊下でタオルを巻いた状態で正座させられながら、メギから説教を受ける未来が待っていた
どうやらボク達探偵と怪盗の縁は切っても切れないようだ
だからこれからもよろしく、ワルナスビ!