この世界のラエヴァさんは女性で、和解済みとさせて頂きます
おーぷんの皆様の影響で焼き肉が好きなキャラなどキャラ崩壊が激しいですが、お許し下さればと思います
「おい、ラエヴァ!飯食いに行かないか?」
私が部屋で書類を確認していると、団長がノックも無しに扉を開けて入ってきた
「待て、ノックはどうした?ノックせずに入ってくるのは相手に失礼だと思わないのか!」
一応私も女だ、万が一何かしらの入室を断る状況が有ったりしたらどうするつもりだったのだろうか
「あれ?二回ノックしたぞ?」
「だとしたらノックした後に、声をかける位したまえ!万が一着替えたらどうするんだ!」
「あ~…うん…すんません」
自分の非と至らなさを自覚したのか謝り始める団長、反省したから良しとしよう
「それで外食に誘いに来たんだったな、何人で何処に行くつもりだ?」
「お前と二人で、そうだな…焼き肉に行くか」
二人で…二人で焼き肉…い、いかん!二人で焼き肉に行く事に喜ぶなど!
「ま、まぁ良いだろう!お腹も空いてきたからな!お前が焼き肉を食いたいと言うなら仕方なく着いて行こう」
「よし、決まりだな!こないだ、良さそうな焼き肉屋見つけたんだよ」
楽しそうに笑いながら見つけた焼き肉屋の話をする団長を見ていたら顔が綻んでいた
さぁ出かけるのが決まったら、部屋着から着替えるとしよう
…無言で睨み付けて、団長に出ていくよう促すと慌てたように出ていく
(まったく…デリカシーに欠ける男だ…ん?二人で外食…ある意味デートでは…?)
デート、そう思ってしまい私はパニック状態になってしまった
「デ、デ、デ、デートだと!有り得ん!有り得ん!有り得ん!あ、あんな男と焼き肉デートなどと!あ、有り得ん!くっ!なんであんな男の事を意識しなくてはならんのだ!」
私はわめき散らしながらもクローゼットの中から普段着ないような派手な柄の下着を取り出し、今着ているシンプルな下着と取り替えていく
「だ、大体デートで焼き肉はおかしいだろ!せめてレストランとかに行くだろ!あんな煙と匂いが付きそうな場所をデートに選ぶはずがない!」
そう言いながら普段の外出時に着る服より生地や刺繍が良い服と帽子、ほんのりと香る匂い袋を服の袖に忍ばせておく
そして姿見で自分の姿を確認して見ると、普段よりおめかししているように見えた
「な、なんなのだこれは!まるで私がとても意識してるように見えるではないか!…しかし団長を待たせて居るからな、着替え直す時間はないからこれで行こう、うん!」
私は自分に言い聞かせるような言い訳をしながら、団長の待つ玄関へと向かった
「お、来たな!よし!焼き肉屋に出発だ!」
張り切る団長に着いて歩きながら、私は自分の姿がおかしくないか頻りに確認していた
服にシワがないか、帽子がへたれてないか、髪が乱れてないかなど確かめ長ら歩いていると団長が立ち止まった
「着いたぞ!ここが焼き肉屋だ!」
「待て、ここはまだ騎士団の敷地内だぞ?しかも目の前の建物は花騎士達の寮じゃないか!」
街に出るのかと思えば、騎士団の敷地内に焼き肉屋があると言うのだ
怒りと呆れの入り交じった視線を団長に向けると笑いながら寮へと入っていく
「実はな、最近夜限定で花騎士達専用の料理屋を開いてるらしいんだ!その中で焼き肉屋もあると聞いてな!」
「…そうか」
期待した私が馬鹿だった、この男が三度の飯と同じ位花騎士達の絡みが好きだと言うことが頭から抜けていた
花騎士達の開いた店と聞けば、釣り堀の魚位勢い良く食い付く筈だ
「いらっしゃいませ、あら団長さん!ラエヴァさんとご一緒に来てくれるなんたて!」
「よう、オミナエシ!焼き肉食いに来たぜ!」
掲げられた店の暖簾をくぐり抜け、中に入ると花騎士のオミナエシが出迎えてくれた
「ふむ、それなりに人が入ってるな…個室はあるか?」
「はい、他のお席は埋まってますが個室でしたらお通し出来ますよ」
「では個室で頼む」
「分かりました、こちらへどうぞ」
オミナエシの案内で個室へと向かうと4人ほど座れる広さの部屋にテーブルと椅子、真ん中に七輪が置いて有った
「ご用意出来るメニューは此方になります、お決まりになりましたらこのベルを鳴らして下さい」
テーブルにベルを置くとオミナエシは転移門を開き、厨房へと戻って行った
「よしどれにするかな~♪この肉モリモリセットとライス大にするか、飲み物はビールと…ラエヴァ、お前はどうする?」
「私はヘルシーセットにする、ちゃんと野菜もたべるんだぞ。ライスは並、飲み物は甘口のスパークリングワインだ。食前酒にはスパークリングワインが良いからな」
「よし、じゃあ呼ぶぞ」
団長がベルを鳴らすとオミナエシが転移門から出て来ておしぼりと水入りのコップを置いて、注文を取る
「ご注文は決まりましたか?」
「肉モリモリセットとヘルシーセット、ライスの大と並、ビールと甘口のスパークリングワインで」
「あと小皿を6枚貰えないか?」
「承りました、復唱しますね、肉モリモリ、ヘルシー、ライス大・並、ビール、甘口スパークリング、あと小皿6枚ですね、少々お待ちを」
そう言って再び出ていくオミナエシ
「何で小皿6枚も頼んだんだ?」
「何故って…私は焼き肉をタレ、レモン汁、岩塩で楽しむのが好きなんだ。それをお前にも楽しんで貰おうと思っただけだ」
「へぇ~…ラエヴァ流の楽しみ方を共有出来るとは光栄だな、ハハハ!」
「ふん…嫌だったら好きに楽しむんだな」
くっ!どうしてそんな風に笑うんだ!直視出来なくなるだろ!
私は団長の眩しい笑顔から目を反らしてオミナエシが来るのを待った
「お待たせしました、ご注文の品と本日のタレになります」
オミナエシが転移門から現れ、手を掲げると新たな転移門から牛肉、豚肉、鶏肉が盛り合わせとなった皿、季節の野菜と鶏肉メインの皿、ライス、ビールとスパークリングワインが現れる
「あと本日のタレをこれらから選んで下さいね」
そう言って二本のタレを用意してくれた
『晩○館 焼肉のたれ』と『ス○ミナ源たれ』の二本を
「あ、小皿も6枚でしたね。一応一枚多くご用意しておきました…以上ですね、何か有りましたらベルでお呼び下さいね、失礼します」
最後に小皿を8枚用意して、オミナエシが出ていく
「ほら、小皿を渡せ。用意してやる」
「お、悪いな。タレはスタ○ナ源たれで」
「なに?晩餐○ 焼肉のたれじゃないのか?」
まさかのタレの好みの違いが発覚した瞬間だった
「…今は食事の場だ、言い争うのはやめておこう」
「だな…とりあえずスタミ○源たれ入れてくれ、互いにタレ共有しあえば、洗い物増やさずに済むだろうしな」
「そうだな…ん?共有?」
団長のタレ共有発言に対して私は焦った
(き、共有だと!共有なんてしたら不衛生云々以前に間接キスしまくる事になるじゃないか!なんて素晴ら…じゃなくて不健全なんだ!しかし洗い物増やすのは確かにまずいな!これは仕方ない事なんだ!そうに違いない!良しとしよう!)
「おい、ラエヴァ?大丈夫か?そんなに共有嫌なら…」
「何も問題ない!心配するな!」
「お、おう…」
団長が顔を背けて考え込む私を心配したのか、こちらを覗き込んで来て共有の話を止めるか言ってきたので全力で否定してしまった
おかしな奴だと思われて居ないだろうか…
「まぁ何はともあれ、飲み物も来たし乾杯するか!今日も1日お疲れさま、乾杯!」
「乾杯だ」
私達はビールジョッキとワイングラスを当てて乾杯する
私達の焼き肉が始まろうとしていた
作者は晩○館 焼肉のたれを使った事が無く、辞退で焼き肉の時はいつもスタ○ナ源たれを使っています
なので味の描写等に期待しないでください
続きは早めに挙げたいと思います